上 下
133 / 303

第25話ー4

しおりを挟む
 ――11月末。

 日に日に人格が変わっていくルフィーナの一方で、ルフィーナから嫌がらせを受け続けているベルの方は毅然としていた。

(強いな、ベルさん……)

 現在、22時過ぎの図書室の中。

 フラヴィオの膝の上にいるベルの顔を、斜め向かいの席から見つめてアラブは黙考する。

 誰かが、ベルは壮絶な過去を経験していると言っていた。

 そこから来る強さなのだろうか。

 この程度の嫌がらせなど、どうってことがないということなのだろうか。

 それとも、宰相である自覚をしかと持っているからだろうか。

 はたまた、周りを心配させないためだろうか。

 もしくは、愛されている女の余裕だろうか。

 いや、それらすべてだろうか。

(まぁ、理由は何でも良い)

 毅然としていてくれているベルの姿は、アラブにとって救いだった。

 さっきの夕餉の席で、ルフィーナの甲高い怒声が鳴り響いた――

「出て行ってください!」

 ベルに対してだった。

 先日の一件以降、フラヴィオがベルを膝の上に抱っこして食事することは無くなっていた。

 だが、ベルがフラヴィオの視線を奪うというだけで、ルフィーナは許せなくなっているようだった。

 ベルは一切動じることなく「畏まりました」と承知すると、すぐに食堂を後にした。

 そうなってはベルを姉のように慕うヴァレンティーナも出て行き、ベラドンナとアリーチェも続いた。

 ルフィーナに気を遣ったマストランジェロ一族の男たちは残ったが、アドルフォは天使たちを追って行った。

 使用人はフラヴィオたちが困らない程度に数人残り、後は全員が出て行った。

 ベルが居なくなると、ルフィーナにぱっと笑顔が戻った。

 残った一同も笑顔だったが、それは作り物だった。

 特にフラヴィオは、とても悲しそうな碧眼をしていた。

 ルフィーナの近衛として食堂の壁際に立ち、眺めていたアラブが罪の意識に苛まれていた。

 フラヴィオたちにも申し訳無かったが、何より嫌がらせを受けているベルの気持ちを考えたら土下座したい気分だった。

 ベルはきっと、とてもとても傷付いている。

 そう確信していた。

 だが、ベル本人を見つけたらどこ吹く風、もしくは歯牙にも掛けていない感じだった。

 先日アラブが贈ったキンキンキラキラの火縄銃を磨きながら、歓喜に身体を震わせていた――

「ああっ……20億!」

 予想通り、売る気らしい。

 あれから数時間たった今現在、ベルが世界地図の一点を指差しながら、凛とした宰相の顔をアラブに向けている。

「では、ここまではまだカンクロ軍は辿り着いていないのですね」

「スィー、ベルさん。奴らは必ずここで兵糧を調達するはずですから」

「そうですね。カンクロ軍の大船団が着いていたら、気付かないわけがありませんからね」

 アラブは先ほど、ベルの頼みでテレトラスポルトで他国へ行って来た。

 カンクロ軍がここカプリコルノに辿り着くまでの航路付近にある大陸の国だ。

 要は、カンクロ軍の様子や進軍状況などの偵察任務だった。

 尚、レオーネ国とヴィルジネ国の連合軍は2日前からカンクロ国に侵攻している。

「やはりカーネ・ロッソは土属性で、風を操るのは楽ではないのでしょう。風属性のガット・ティグラートのように、大型船を高速で動かすことは出来ないようです」

「そのようですね。年内にカンクロ軍が侵攻してくることは無さそうです。一応向こうにもテレトラスポルトがあるので、油断は出来ませんが」

 と、ベルが振り返ってフラヴィオを見ると、「うむ」と返って来た。

 その顔には疲れが浮かび、口からは溜め息が漏れた。

 碧眼がアラブを捕える。

「おまえ、最近いつ眠ったのだ」

 アラブは「3日前です」と答えた。

 何故なら夜になると、ルフィーナがフラヴィオとベルの部屋に行こうとするからだ。

 流石にそれはしてはならないと、アラブは夜通しでルフィーナを見張っている。

 そしてルフィーナは必ず泣き出して、こう言うのだ――

「お兄ちゃん、ベルさんが怖いよ。陛下が取られちゃうよ」

 そういった恐怖心が、ルフィーナを豹変させているのだと分かる。

 しかしルフィーナは、アラブがどんなに慰めの言葉を掛けても聞いてくれず、朝まで泣き続けることもしばしばだった。

「もう陛下の後妻になるのは止めるか?」

 見兼ねてアラブがそう言うと、ルフィーナは嫌だと言って尚のこと泣きじゃくる。

「どうしてそういうこと言うの、お兄ちゃん! お兄ちゃんまで、わたしが陛下の後妻に相応しくないって言うの! わたしは陛下が好きなのに!」

 もうただフラヴィオの愛が欲しいだけで、この国の国民を救うためという本来の目的は見失っているようにさえ見えた。

 左隣に座っているフェデリコの命令がアラブに下る。

「明日からは、午前いっぱいは睡眠を取っておけ」

「しかし、元帥閣下……」

 フェデリコの向こうに座っているアドルフォも口を開く。

「カンクロが攻めて来たときに、使い物にならないんじゃ困るぞ。おまえは戦力になるんだ。そりゃ人間より睡眠を必要としないのは分かるが、純血モストロじゃあるまいし、もう少し眠った方が良い」

 アラブが「御意」と返事をした。

 反省する。ルフィーナのことで頭が一杯で、自己管理に欠けていたかもしれない。

 少し経つと、フラヴィオから再び深い溜め息が漏れた。

 ベルの頭に、項垂れるようにして頬を摺り寄せている。

「なぁ、アモーレ……引っ越さないか? ああ、城じゃなくて部屋の話だ」

 そういう気分にもなるだろうなと、2人の向かいに座っている3人は思う。

 だって隣人がルフィーナとなっては、落ち着かなくても無理はない。

「しかし、引っ越すと言いましてもなぁ……」

 とアドルフォが4階の空き部屋を思い浮かべながら、腕組みした。

「すべて今の部屋――ベルの部屋の近辺になりますぞ、陛下。それではあまり意味が無いのでは?」

 ならばと、フェデリコがこう問うた。

「兄上、本来の寝室にはまだ戻りたくありませんか? ベルの部屋から離れてますし、周りの部屋も埋まっていますし」

 つまり、フラヴィオがヴィットーリアと共に寝起きをした部屋――国王夫妻の部屋だ。

 フラヴィオが23時にあの部屋に戻り、レット周りを囲う天蓋を開けると、いつもそこにヴィットーリアの姿があった。

 それがもう二度と無くなってしまったのだと思うと、未だ戻る勇気が湧かなかった。

 フラヴィオがベルの顔を見る。

「なぁ、アモーレ……余は23時に部屋に戻るから、それよりも必ず先に部屋で待っててくれるか? 無論、そのときに一緒に居たなら、一緒に部屋に戻れば良いが。余とそなたが別々にいたとき、必ず余よりも先に部屋で――レットで、待っててくれるか?」

 ベルが微笑する。

「スィー、フラヴィオ様」

 フラヴィオの顔にも安堵の微笑が浮かんだ。

「なら……あの部屋に戻る」

「本日からに致しますか?」

「うむ」

「畏まりました」

 と返事をしたベルの言葉に、アラブの急いた「あの」が重なった。フラヴィオの隣の席を見て、目で伝える。

 ルフィーナが来たらしい。

 フラヴィオが膝の上のベルを隣の席に移してから数秒後、図書室の扉が開かれた。

「陛下、お風呂の準備が出来ました」

 とのルフィーナの言葉に、フラヴィオは「分かった」と承知すると、ルフィーナと共に4階へと上って行った。

 フラヴィオと2人でいるときは、ルフィーナは通常通りの様子でいる。

 フラヴィオと目が合うと頬を染めて笑顔になり、その姿は純真無垢な乙女といった感じだった。

「わたしの指輪のオルキデーア石は、いつ採りに行ってくれるんですか?」

「来週には行けそうだが……先日も言った通り――」

「スィー、いいです。とりあえず求婚の言葉は無くても。ベルさんがもらったのに、わたしがもらってないのはおかしいですから、鉱山行って来てください」

「ああ……分かった。ピンクローザのオルキデーア石で良いのだな?」

 ルフィーナが「スィー!」と返事をして、フラヴィオの隣を飛び跳ねるようにして付いて来る。

 4階の王侯貴族専用の浴室に辿り着くと、他の使用人の姿が無かった。こういうことは無くはないが、珍しいことだった。

 ルフィーナが脱衣所の扉に鍵を掛けると、フラヴィオがギクッとした。

 しまった――

られる…のかっ……!」

「違います!」

「優しくしてネ?」

「いや、何言ってんですかこのケダモノは!?」

 真っ赤になっているルフィーナを見ながら、やはりこういうところも変わりはないとフラヴィオは思う。

 ベルがいるときだけが豹変してしまう。

 そしてどんどん、どんどん自ら敵を増やしてしまっている。

「最近喧嘩になるんですよ、使用人の皆さんと一緒にいると」

 だからひとりでフラヴィオの入浴を手伝おうと思ったらしい。

 ようやく慣れて来た手付きで、フラヴィオの衣類を脱がしていく。

 全裸になるときは、やっぱり目を逸らして「隠してください」と言うし、湯に入ったフラヴィオの身体を擦るのも、まだ少しこわごわとしているが。

「ルフィーナ」

「す、すみませんっ…! ちゃんと擦りますっ……!」

「そうではない」

「では、前の方はご自分でお願いします」

「なんだ、他の皆は全部洗ってくれるのに」

 と口を尖らせ、渡された布で自分の身体の前の方を擦りながら、フラヴィオが話を続ける。

「余は大勢で食事をするのが好きでな」

「へぇ、そうなんですね。たしかに、ワイワイ皆で食べるのは美味しいですからね」

 そう答えてから少しして、はっとしたルフィーナが俯く。

 さっき、夕餉の席からベルを追い出してしまった。

 そしたら、そこにいた半分以上の者が出て行ってしまった。

「す、すみませんでした……」

「いや、もうしないでくれれば良い」

「じゃあ、あの……ベルさんだけ別の部屋で食事をお願い出来ませんか?」

 フラヴィオの手が止まった。

「駄目だ」

 ルフィーナの手も止まった。

「じゃあ……せめて、ベルさんの席を端っこにしてください」

「駄目だ。ベルの身分は高い」

「ベルさんは農民の生まれだと聞きました」

「余が天使に選んだ時点で貴族と並ぶかそれ以上で、さらに宰相であるベルは、本当は王女のティーナより上でも良いくらいだ。よって本来は余の右隣が妥当で、端は有り得ない」

 顔を見ていなくても、ルフィーナが泣き出したのが分かった。

「嫌なんですっ…! 陛下はベルさんが近くにいれば、ベルさんばかり見るじゃないですかっ……!」

「そんなことはない。そなたのことも見ている」

「ベルさんを見る目と、わたしを見る目が違うんですよ!」

 そう叫んだルフィーナの顔を見ると、また酷く歪んでいた。

 女の笑顔を愛するフラヴィオにとって、それはあまり美しく映らない。

「ベルさんの身分が高いって仰いますけど、わたしは次の王妃なんですよ…!? だったら、わたしのお願いを優先してくれるところじゃないんですか……!?」

 その問いに対してのフラヴィオの答えは、こうだった。

「そなたはまだ、王妃ではないだろう?」

「――」

「今のそなたがベルに命を下すのも、食事の席から追い出すことも、ベルよりも身分の高い席に着くことも、本当はおかしなことだ。宮廷の者は、そなたがベルにしてきた仕打ちを目撃している。もう町まで広まってしまっているだろう。ベルは天使というだけで国民から大切にされる存在だが、これまでその活躍を見て来た国民のベルに対する親愛は深い。ここらにしておかないと、そなたは今から国民を敵に回すことになり兼ねな――」

 フラヴィオの言葉を遮るように、ルフィーナが浴室から飛び出して行く。

「おい!」と、手を伸ばしたフラヴィオの顔が困惑していった。

「待ってくれ……自分の背中って、どうやって洗うのだ? こうか……? ううー……洗いづらいな…………ああもう、誰かー?」

 とフラヴィオが素っ裸で廊下をうろつき、家政婦長ピエトラに見つかって説教を受けている頃――


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

悩ましき騎士団長のひとりごと

きりか
BL
アシュリー王国、最強と云われる騎士団長イザーク・ケリーが、文官リュカを伴侶として得て、幸せな日々を過ごしていた。ある日、仕事の為に、騎士団に詰めることとなったリュカ。最愛の傍に居たいがため、団長の仮眠室で、副団長アルマン・マルーンを相手に飲み比べを始め…。 ヤマもタニもない、単に、イザークがやたらとアルマンに絡んで、最後は、リュカに怒られるだけの話しです。 『悩める文官のひとりごと』の攻視点です。 ムーンライト様にも掲載しております。 よろしくお願いします。

【完結】体を代償に魔法の才能を得る俺は、無邪気で嫉妬深い妖精卿に執着されている

秘喰鳥(性癖:両片思い&すれ違いBL)
BL
【概要】 同類になれる存在を探していた、無邪気で嫉妬深い妖精種の魔法使い VS 自衛の為に魔法を覚える代償として、体を捧げることにした人間不信青年 \ファイ!/ ■作品傾向:ハピエン確約のすれ違い&性行為から始まる恋 ■性癖:異世界ファンタジーBL×種族差×魔力を言い訳にした性行為 虐げられた経験から自分の身を犠牲にしてでも力を欲していた受けが、自分の為に変わっていく攻めに絆される異世界BLです。 【詳しいあらすじ】 転生しても魔法の才能がなかったグレイシスは、成人した途端に保護施設から殺し合いと凌辱を強要された。 結果追い詰められた兄弟分に殺されそうになるが、同類になることを条件に妖精卿ヴァルネラに救われる。 しかし同類である妖精種になるには、性行為を介して魔力を高める必要があると知る。 強い魔法を求めるグレイシスは嫌々ながら了承し、寝台の上で手解きされる日々が始まった。 ※R-18,R-15の表記は大体でつけてます、全話R-18くらいの感じで読んでください。内容もざっくりです。

創世樹

mk-2
SF
 それは、生命の在り方。創世の大樹の物語。  はるか遠く、遠くの宇宙にある星。その星に生命をもたらした一本の大樹があった。  冒険者エリーたちが道中で出逢う神秘に満ちた少年、世界制覇を目論む軍事国家、そして世界の何処かにある『大樹』をめぐる壮大な闘争と錯綜する思惑。  この星の生命は何処から来たのか? 星に住む種の存続は?  『鬼』の力を宿す女・エリー一行が果てなき闘いへ身を投じていく冒険活劇!

【R18】月読神社の賽銭箱に選ばれた色欲高校生〜たった五円で願いを叶えられる賽銭箱〜

もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
 黒髪の男子高校生・神村遥(かみむらはるか)は、平凡な16歳の高校二年生だ。どこにでもいる高校生だけど、普通の高校生とは一つだけ違うところがある。それは中学二年生の頃から小さなボロ神社に、毎日のようにお賽銭をあげている事だ。  苗字が神村だから、神様への信仰心が特別に強いわけじゃない。中学校から片思い中の高校二年生の女子・藤原美鈴(ふじわらみすず)の帰り道に神社があるからだ。神社に隠れて、人通りの少ない下の道を通る彼女を、スマホと一緒に見守り続けている。  そんなストーカー行為を続けているとある夜、ベッドで寝ていると、威厳のある爺さんの声が聞こえてきた。『千のお願いを以って、お前のお願いを叶えてやろう』……。目が覚めるとベッドの上には小さな賽銭箱が置かれていた。だけど、お金を入れると喋る面白い賽銭箱だと、気にせずに学校に登校してしまった。  そして、その日の放課後……。いつものように神社に隠れていると、二人組の不良にしつこくナンパされている藤原を目撃した。無理矢理に連れて行かれようとする彼女を見て、ついに我慢できずに隠れるのをやめた。岩柵から飛び出して階段を駆け下りた。

若者たち

ザボン
BL
大学生の伸一は、部活の遠征費を払うため先輩にアルバイトを紹介してもらった。待ち合わせ場所に着くと怪しげな男にマンションの一室に連れていかれた。肉体労働と聞いていたが、そのバイトの内容は思っていたものとずいぶん違っていた、、、 目白台大学の若者が中心となって、騙し騙されパンツをおろしていく男達の青春官能ストーリー

いつでも僕の帰る場所

高穂もか
BL
「晶をセンター送りにするわけにいかない。それに成己は、家族が出来れば誰でもいいんだろ!?」 『男・女』の性の他に『アルファ・ベータ・オメガ』という第二の性がある世界。 オメガは、少子化対策の希望として、すべての生活を国から保障される。代わりに「二十歳までに伴侶がいなければ、オメガセンターで子供を産み続けること」を義務付けられていた。 主人公・春日成己は、赤ちゃんの頃に家族と離され、センターで育てられていた。 孤独な成己の支えは幼馴染の宏章の面会と『家族をもつ』という夢。 「自分の家族を持って、ずっと仲良く暮らしたい」 その夢は、叶うはずだった。 高校からの親友で、婚約者の陽平が、彼の初恋の人・晶と再会し、浮気をするまでは…… 成己は、二十歳の誕生日を目前に、婚約を解消されてしまう。 婚約者探しは絶望的で、最早センターに行くしかない。 失意に沈む成己に手を差し伸べたのは、幼馴染の宏章だった。 「俺の家族になってくれ」 兄のように思っていた宏章に、身も心も包まれ愛されて――? ※宏章(包容ヤンデレ)×成己(健気不憫)の幼馴染オメガバースBLです♡  ※ストレス展開が長く続きますが、最終的にはスカッとハッピーエンドになります🦾(⌒▽⌒) ※独自設定ありオメガバースです。 ☆感想コメント、誠にありがとうございます!いつも大切に読ませて頂いております♡心の励みです(#^^#) ☆とても素敵な表紙は小槻みしろさんに頂きました✨ ※24年9月2日 二百八十~三百二話までを修正の為非公開にしました。読んで下さった皆様、ありがとうございましたm(__)m

【完結】魔力至上主義の異世界に転生した魔力なしの俺は、依存系最強魔法使いに溺愛される

秘喰鳥(性癖:両片思い&すれ違いBL)
BL
【概要】 哀れな魔力なし転生少年が可愛くて手中に収めたい、魔法階級社会の頂点に君臨する霊体最強魔法使い(ズレてるが良識持ち) VS 加虐本能を持つ魔法使いに飼われるのが怖いので、さっさと自立したい人間不信魔力なし転生少年 \ファイ!/ ■作品傾向:両片思い&ハピエン確約のすれ違い(たまにイチャイチャ) ■性癖:異世界ファンタジー×身分差×魔法契約 力の差に怯えながらも、不器用ながらも優しい攻めに受けが絆されていく異世界BLです。 【詳しいあらすじ】 魔法至上主義の世界で、魔法が使えない転生少年オルディールに価値はない。 優秀な魔法使いである弟に売られかけたオルディールは逃げ出すも、そこは魔法の為に人の姿を捨てた者が徘徊する王国だった。 オルディールは偶然出会った最強魔法使いスヴィーレネスに救われるが、今度は彼に攫われた上に監禁されてしまう。 しかし彼は諦めておらず、スヴィーレネスの元で魔法を覚えて逃走することを決意していた。

行ってみたいな異世界へ

香月ミツほ
BL
感想歓迎!異世界に憧れて神隠しスポットへ行ったら本当に転移してしまった!異世界では手厚く保護され、のんびり都合良く異世界ライフを楽しみます。初執筆。始めはエロ薄、1章の番外編からふつうにR18。予告無く性描写が入る場合があります。残酷描写は動物、魔獣に対してと人間は怪我です。お楽しみいただけたら幸いです。完結しました。

処理中です...