98 / 303
第19話ー5
しおりを挟む
ナナ・ネネの風魔法のお陰で、往路はたった1時間40分でアクアーリオへと辿り着いたガレオーネ。
帰路は幸い順風に恵まれていたが、それでもカプリコルノへの到着までに7時間半もの時間を要した。
アクアーリオの舞踏会へは30分も参加せず、午後6時半には船を出していた。
予定よりも1日近く早い国王の帰国に、カプリコルノの北東にあるチクラミーノ港で夜勤中だった海兵たちが騒然とする。
どうしたのかと動揺していると、港まではまだ少し距離のあるうちに、ガレオーネから7番目の天使ベルの声が響き渡って来た。
「駿馬と馬車を用意してください! 駿馬が一頭と、馬車が一台です!」
すぐさま数名の海兵が「スィー!」と返事をし、近くにあるプリームラ城へと全速力で馬を走らせて行った。
ベルが注文した2つのうちのひとつ――駿馬――は幸いすぐ近くにあり、海兵が急いで岸壁へと引っ張ってきた。
真っ先にガレオーネから飛び降りたフラヴィオの腕に、苦しそうに喘ぐヴィットーリアが抱かれているのを見て叫喚が上がる。
「――王妃陛下!」
一言「毒だ」と返したフラヴィオが、用意された駿馬に乗り、ヴィットーリアを腕の中に座らせて宮廷へと発進させる。
その後方を、ベルとヴァレンティーナが追い駆けていく。
ヴィットーリアに何があったのかと、狼狽して思わず付いて来て問う海兵に、ベルが問い返す。
「王妃陛下はモストロの毒に掛かってしまわれたのです。何か消せそうなものはありませんか」
海兵たちが顔を見合わせた。
誰も知っているわけがなかった。
毒殺用の毒が持ち込まれたことなどはあったが、この国にはそもそも毒草などは生えておらず、毒蛇などもいない。
毒の被害に遭ったことが、ほとんどなかった。
モストロの毒に至っては初めてのことだ。
「ベル、馬車が来たわよ!」
ヴァレンティーナ前方を指差した。
さっき注文したもうひとつだ。
ヴァレンティーナがそれの座席に、ベルは御者席に飛び乗ると、海兵たちの返事を待たずに馬車を発進させた。
その顔々を見れば答えは分かった故、問題なかった。
それに正直、ベルも問う前から答えは察していた。
帰路のガレオーネの中でヴィットーリアの治療を続けながら、何か良いものは無いかとずっと考えていて、海兵たちと同様に分からなかったから助けを求めた。
アクアーリオ国から貰った薬が、モストロの毒にはほとんど効果がないことは、そう時間が掛からずに分かった。
傷口にどんなに塗り込んだところで、まだすぐに紫色になり、飲ませたところでまたすぐに苦しそうに喘ぐ。
最初は傷口だけ紫色だったのが徐々に広がっていき、今はヴィットーリアの左腕全体が変色してしまっていた。
また最初はしっかりと受け答え出来ていたのが、時間の経過と共に苦しみ喘ぎ、喋ることすら大変なようだった。
(――ハナ……! タロウさん、ナナさん・ネネさん……!)
モストロの毒から救うには、きっと魔法しかないのだと悟る。
その魔法の重要さを、ベルは今ほど思い知らされたことはない。
そしてそれを今一番痛感しているのは、きっとフラヴィオだった。
「ベルは大丈夫なのっ?」
ヴァレンティーナが問うた。
「あのワンちゃんに襲われたとき、本当に怪我してないの?」
ベルはすぐさま「スィー」と答えた。
「ルーポ・ヴェレノーソの牙が当たらなかったとは言いませんが、それは私の靴です。身体は無傷です」
モストロの毒というのは、肌からでも染み込むのだろうか。
靴を脱いで確認していないが、足に違和感があった。
体調はまだ何ともないが、後から苦しくなってくるのかもしれない。
だが、今はどうでも良かった。
以前、主の手前で『生きること』と100歳越えの熟女になることを心から誓った。
しかし、自身とヴィットーリアの命を天秤に掛けたとき、優先せねばならないのは一目瞭然、圧倒的だった。
ベルの視線の先、もう豆粒ほどに小さくなっている主――フラヴィオを見つめる。
その7番目の天使ベルがこの世からいなくなったら、酷く嘆き悲しむだろうと思う。
だけど、天使とは別格の『女神』であるヴィットーリアがいなくなってしまったとき、どうなってしまうのか想像することすら恐ろしい。
手綱を握る手が、たまらず震えていく。
「ハナ…! タロウさん、ナナさん・ネネさん…! どうか、宮廷に居てください……!」
――4匹は、居なかった。
当然のごとく、混乱や惑乱が生じている真夜中の宮廷オルキデーア城。
寝間着姿の使用人たちが泣き叫びながら駆け回り、厨房からは異様な臭いがする。
覗いてみたら、顔色無しになった料理長フィコが鍋をかき回し、モストロの毒を浄化する薬の開発を試みていた。
ベルとヴァレンティーナが4階へと辿り着いたとき、後方――階段の方から家政婦長ピエトラの声がした。
「ティーナ様!」
振り返ると、それは左手にいつも冷蔵箱に常備しているあんこを持ち、右手には図書室から探してきただろう魔法書を持っていた。
「ばぁやと共に、来てくださいまし! これからコニッリョに、毒を浄化する魔法を覚えさせるのです!」
「えっ、今からっ……!?」
「そうです、間に合うかもしれません! コニッリョに最も警戒されず、教えることが出来るのはティーナ様でございます!」
「わ……分かったわ、ばぁや! ベル、私行ってくる!」
ベルがヴァレンティーナに「お願いします」と言うと、2人が承知して階段を駆け下りていった。
コニッリョにはまだ言葉や文字を教えていないことから、無謀とも思えた。
しかし、現在マサムネの猫4匹が来ておらず、またいつ来るかも分からない故、一か八かの奇跡に掛けるしかなかった。
ベルはヴィットーリアのいるだろう、国王夫妻の寝室へと駆けていく。
毒の染み込んだ片足が重くなってきたが、やはり今はどうでもいい。
先ほどフラヴィオに持たせておいた薬のもう半分を、急いで持っていく。
寝室の中に入ると、フラヴィオの他、王子たちとフェデリコ・アリーチェ夫妻やアドルフォ・ベラドンナ夫妻、その子供たち、普段城の3階に住んでいるヴィットーリア・ベラドンナ姉妹の両親や、アドルフォの母親などが、レットの周りに集まっていた。
真っ先に、ベラドンナの泣き叫ぶ声が聞こえて来た。
「ワタシのせいだわ! おとなしく、ドルフにメッゾサングエの側室迎えてもらうんだった! そうしたら今すぐにでも、お姉様を助けられたのに! ワタシのせいだわ!」
「違うわ、ベラちゃんだけのせいじゃないわ!」
アリーチェも泣きながら続けた。
「だってわたしだって、フラヴィオ様の側室の話があったとき反対したもの! お義姉様がこんなにことになってしまうのなら、しなければ良かった……! わたしのせいだわ!」
フェデリコやアドルフォも続く。
「違う、アリー、ベラ。君たちのせいじゃない。兄上やドルフ、私が側室を迎えることに、私が真っ向から反対したんだ。私の責任だ……!」
「違う閣下、俺の責任だ……! つべこべ言わないで、ムネ殿下の言う通りにしておくべきだった。ムネ殿下が、側室を連れて来てくれたことだってあったというのに……!」
そのとき、その場にいた誰もが自身のせいにし、自身を責めていた。
「申し訳ございません」
突如戸口の方からベルの声が聞こえて、一同が振り返る。
その目線は、戸口の下の方へと下がっていった。
床の上にベルが正座し、額を床の上に付けている。
「此度のことは、すべて私の責任です。あのとき、私が判断を誤った故のこと。私があのとき、ルーポ・ヴェレノーソの牙を避けなければ、王妃陛下はこんなことにならずに済んだのです。申し訳ございません。申し訳ございません……!」
「違う、ベル」
フラヴィオの声が聞こえた。
ベッド脇でヴィットーリアの手を握っていたフラヴィオが、ベルの元へとやって来て立ち上がらせた。
「ベルも、皆も、何も悪くない。すべては余の失態だ。あのとき、ヴィットーリアとティーナ、ベルと共に行けば良かった。舞踏室のすぐ外だからと、高い城壁に守られているからと、ルーポ・ヴェレノーソにこれまで一度も遭遇したことがないからと……油断するのではなかった。大体、側室の件だって、ムネがあんなに言ってくれていたのに……!」
ベルの真上、ベルの目線の先。
歯を食いしばったフラヴィオの碧眼から涙が溢れ出し、零れ落ちて、ベルの頬を濡らしていく。
「何が『力の王』だ…! 余は一番愛したものを、守ることが出来なかった……!」
帰路は幸い順風に恵まれていたが、それでもカプリコルノへの到着までに7時間半もの時間を要した。
アクアーリオの舞踏会へは30分も参加せず、午後6時半には船を出していた。
予定よりも1日近く早い国王の帰国に、カプリコルノの北東にあるチクラミーノ港で夜勤中だった海兵たちが騒然とする。
どうしたのかと動揺していると、港まではまだ少し距離のあるうちに、ガレオーネから7番目の天使ベルの声が響き渡って来た。
「駿馬と馬車を用意してください! 駿馬が一頭と、馬車が一台です!」
すぐさま数名の海兵が「スィー!」と返事をし、近くにあるプリームラ城へと全速力で馬を走らせて行った。
ベルが注文した2つのうちのひとつ――駿馬――は幸いすぐ近くにあり、海兵が急いで岸壁へと引っ張ってきた。
真っ先にガレオーネから飛び降りたフラヴィオの腕に、苦しそうに喘ぐヴィットーリアが抱かれているのを見て叫喚が上がる。
「――王妃陛下!」
一言「毒だ」と返したフラヴィオが、用意された駿馬に乗り、ヴィットーリアを腕の中に座らせて宮廷へと発進させる。
その後方を、ベルとヴァレンティーナが追い駆けていく。
ヴィットーリアに何があったのかと、狼狽して思わず付いて来て問う海兵に、ベルが問い返す。
「王妃陛下はモストロの毒に掛かってしまわれたのです。何か消せそうなものはありませんか」
海兵たちが顔を見合わせた。
誰も知っているわけがなかった。
毒殺用の毒が持ち込まれたことなどはあったが、この国にはそもそも毒草などは生えておらず、毒蛇などもいない。
毒の被害に遭ったことが、ほとんどなかった。
モストロの毒に至っては初めてのことだ。
「ベル、馬車が来たわよ!」
ヴァレンティーナ前方を指差した。
さっき注文したもうひとつだ。
ヴァレンティーナがそれの座席に、ベルは御者席に飛び乗ると、海兵たちの返事を待たずに馬車を発進させた。
その顔々を見れば答えは分かった故、問題なかった。
それに正直、ベルも問う前から答えは察していた。
帰路のガレオーネの中でヴィットーリアの治療を続けながら、何か良いものは無いかとずっと考えていて、海兵たちと同様に分からなかったから助けを求めた。
アクアーリオ国から貰った薬が、モストロの毒にはほとんど効果がないことは、そう時間が掛からずに分かった。
傷口にどんなに塗り込んだところで、まだすぐに紫色になり、飲ませたところでまたすぐに苦しそうに喘ぐ。
最初は傷口だけ紫色だったのが徐々に広がっていき、今はヴィットーリアの左腕全体が変色してしまっていた。
また最初はしっかりと受け答え出来ていたのが、時間の経過と共に苦しみ喘ぎ、喋ることすら大変なようだった。
(――ハナ……! タロウさん、ナナさん・ネネさん……!)
モストロの毒から救うには、きっと魔法しかないのだと悟る。
その魔法の重要さを、ベルは今ほど思い知らされたことはない。
そしてそれを今一番痛感しているのは、きっとフラヴィオだった。
「ベルは大丈夫なのっ?」
ヴァレンティーナが問うた。
「あのワンちゃんに襲われたとき、本当に怪我してないの?」
ベルはすぐさま「スィー」と答えた。
「ルーポ・ヴェレノーソの牙が当たらなかったとは言いませんが、それは私の靴です。身体は無傷です」
モストロの毒というのは、肌からでも染み込むのだろうか。
靴を脱いで確認していないが、足に違和感があった。
体調はまだ何ともないが、後から苦しくなってくるのかもしれない。
だが、今はどうでも良かった。
以前、主の手前で『生きること』と100歳越えの熟女になることを心から誓った。
しかし、自身とヴィットーリアの命を天秤に掛けたとき、優先せねばならないのは一目瞭然、圧倒的だった。
ベルの視線の先、もう豆粒ほどに小さくなっている主――フラヴィオを見つめる。
その7番目の天使ベルがこの世からいなくなったら、酷く嘆き悲しむだろうと思う。
だけど、天使とは別格の『女神』であるヴィットーリアがいなくなってしまったとき、どうなってしまうのか想像することすら恐ろしい。
手綱を握る手が、たまらず震えていく。
「ハナ…! タロウさん、ナナさん・ネネさん…! どうか、宮廷に居てください……!」
――4匹は、居なかった。
当然のごとく、混乱や惑乱が生じている真夜中の宮廷オルキデーア城。
寝間着姿の使用人たちが泣き叫びながら駆け回り、厨房からは異様な臭いがする。
覗いてみたら、顔色無しになった料理長フィコが鍋をかき回し、モストロの毒を浄化する薬の開発を試みていた。
ベルとヴァレンティーナが4階へと辿り着いたとき、後方――階段の方から家政婦長ピエトラの声がした。
「ティーナ様!」
振り返ると、それは左手にいつも冷蔵箱に常備しているあんこを持ち、右手には図書室から探してきただろう魔法書を持っていた。
「ばぁやと共に、来てくださいまし! これからコニッリョに、毒を浄化する魔法を覚えさせるのです!」
「えっ、今からっ……!?」
「そうです、間に合うかもしれません! コニッリョに最も警戒されず、教えることが出来るのはティーナ様でございます!」
「わ……分かったわ、ばぁや! ベル、私行ってくる!」
ベルがヴァレンティーナに「お願いします」と言うと、2人が承知して階段を駆け下りていった。
コニッリョにはまだ言葉や文字を教えていないことから、無謀とも思えた。
しかし、現在マサムネの猫4匹が来ておらず、またいつ来るかも分からない故、一か八かの奇跡に掛けるしかなかった。
ベルはヴィットーリアのいるだろう、国王夫妻の寝室へと駆けていく。
毒の染み込んだ片足が重くなってきたが、やはり今はどうでもいい。
先ほどフラヴィオに持たせておいた薬のもう半分を、急いで持っていく。
寝室の中に入ると、フラヴィオの他、王子たちとフェデリコ・アリーチェ夫妻やアドルフォ・ベラドンナ夫妻、その子供たち、普段城の3階に住んでいるヴィットーリア・ベラドンナ姉妹の両親や、アドルフォの母親などが、レットの周りに集まっていた。
真っ先に、ベラドンナの泣き叫ぶ声が聞こえて来た。
「ワタシのせいだわ! おとなしく、ドルフにメッゾサングエの側室迎えてもらうんだった! そうしたら今すぐにでも、お姉様を助けられたのに! ワタシのせいだわ!」
「違うわ、ベラちゃんだけのせいじゃないわ!」
アリーチェも泣きながら続けた。
「だってわたしだって、フラヴィオ様の側室の話があったとき反対したもの! お義姉様がこんなにことになってしまうのなら、しなければ良かった……! わたしのせいだわ!」
フェデリコやアドルフォも続く。
「違う、アリー、ベラ。君たちのせいじゃない。兄上やドルフ、私が側室を迎えることに、私が真っ向から反対したんだ。私の責任だ……!」
「違う閣下、俺の責任だ……! つべこべ言わないで、ムネ殿下の言う通りにしておくべきだった。ムネ殿下が、側室を連れて来てくれたことだってあったというのに……!」
そのとき、その場にいた誰もが自身のせいにし、自身を責めていた。
「申し訳ございません」
突如戸口の方からベルの声が聞こえて、一同が振り返る。
その目線は、戸口の下の方へと下がっていった。
床の上にベルが正座し、額を床の上に付けている。
「此度のことは、すべて私の責任です。あのとき、私が判断を誤った故のこと。私があのとき、ルーポ・ヴェレノーソの牙を避けなければ、王妃陛下はこんなことにならずに済んだのです。申し訳ございません。申し訳ございません……!」
「違う、ベル」
フラヴィオの声が聞こえた。
ベッド脇でヴィットーリアの手を握っていたフラヴィオが、ベルの元へとやって来て立ち上がらせた。
「ベルも、皆も、何も悪くない。すべては余の失態だ。あのとき、ヴィットーリアとティーナ、ベルと共に行けば良かった。舞踏室のすぐ外だからと、高い城壁に守られているからと、ルーポ・ヴェレノーソにこれまで一度も遭遇したことがないからと……油断するのではなかった。大体、側室の件だって、ムネがあんなに言ってくれていたのに……!」
ベルの真上、ベルの目線の先。
歯を食いしばったフラヴィオの碧眼から涙が溢れ出し、零れ落ちて、ベルの頬を濡らしていく。
「何が『力の王』だ…! 余は一番愛したものを、守ることが出来なかった……!」
0
お気に入りに追加
92
あなたにおすすめの小説
悩ましき騎士団長のひとりごと
きりか
BL
アシュリー王国、最強と云われる騎士団長イザーク・ケリーが、文官リュカを伴侶として得て、幸せな日々を過ごしていた。ある日、仕事の為に、騎士団に詰めることとなったリュカ。最愛の傍に居たいがため、団長の仮眠室で、副団長アルマン・マルーンを相手に飲み比べを始め…。
ヤマもタニもない、単に、イザークがやたらとアルマンに絡んで、最後は、リュカに怒られるだけの話しです。
『悩める文官のひとりごと』の攻視点です。
ムーンライト様にも掲載しております。
よろしくお願いします。
【完結】体を代償に魔法の才能を得る俺は、無邪気で嫉妬深い妖精卿に執着されている
秘喰鳥(性癖:両片思い&すれ違いBL)
BL
【概要】
同類になれる存在を探していた、無邪気で嫉妬深い妖精種の魔法使い VS 自衛の為に魔法を覚える代償として、体を捧げることにした人間不信青年
\ファイ!/
■作品傾向:ハピエン確約のすれ違い&性行為から始まる恋
■性癖:異世界ファンタジーBL×種族差×魔力を言い訳にした性行為
虐げられた経験から自分の身を犠牲にしてでも力を欲していた受けが、自分の為に変わっていく攻めに絆される異世界BLです。
【詳しいあらすじ】
転生しても魔法の才能がなかったグレイシスは、成人した途端に保護施設から殺し合いと凌辱を強要された。
結果追い詰められた兄弟分に殺されそうになるが、同類になることを条件に妖精卿ヴァルネラに救われる。
しかし同類である妖精種になるには、性行為を介して魔力を高める必要があると知る。
強い魔法を求めるグレイシスは嫌々ながら了承し、寝台の上で手解きされる日々が始まった。
※R-18,R-15の表記は大体でつけてます、全話R-18くらいの感じで読んでください。内容もざっくりです。
創世樹
mk-2
SF
それは、生命の在り方。創世の大樹の物語。
はるか遠く、遠くの宇宙にある星。その星に生命をもたらした一本の大樹があった。
冒険者エリーたちが道中で出逢う神秘に満ちた少年、世界制覇を目論む軍事国家、そして世界の何処かにある『大樹』をめぐる壮大な闘争と錯綜する思惑。
この星の生命は何処から来たのか? 星に住む種の存続は?
『鬼』の力を宿す女・エリー一行が果てなき闘いへ身を投じていく冒険活劇!
【R18】月読神社の賽銭箱に選ばれた色欲高校生〜たった五円で願いを叶えられる賽銭箱〜
もう書かないって言ったよね?
ファンタジー
黒髪の男子高校生・神村遥(かみむらはるか)は、平凡な16歳の高校二年生だ。どこにでもいる高校生だけど、普通の高校生とは一つだけ違うところがある。それは中学二年生の頃から小さなボロ神社に、毎日のようにお賽銭をあげている事だ。
苗字が神村だから、神様への信仰心が特別に強いわけじゃない。中学校から片思い中の高校二年生の女子・藤原美鈴(ふじわらみすず)の帰り道に神社があるからだ。神社に隠れて、人通りの少ない下の道を通る彼女を、スマホと一緒に見守り続けている。
そんなストーカー行為を続けているとある夜、ベッドで寝ていると、威厳のある爺さんの声が聞こえてきた。『千のお願いを以って、お前のお願いを叶えてやろう』……。目が覚めるとベッドの上には小さな賽銭箱が置かれていた。だけど、お金を入れると喋る面白い賽銭箱だと、気にせずに学校に登校してしまった。
そして、その日の放課後……。いつものように神社に隠れていると、二人組の不良にしつこくナンパされている藤原を目撃した。無理矢理に連れて行かれようとする彼女を見て、ついに我慢できずに隠れるのをやめた。岩柵から飛び出して階段を駆け下りた。
若者たち
ザボン
BL
大学生の伸一は、部活の遠征費を払うため先輩にアルバイトを紹介してもらった。待ち合わせ場所に着くと怪しげな男にマンションの一室に連れていかれた。肉体労働と聞いていたが、そのバイトの内容は思っていたものとずいぶん違っていた、、、
目白台大学の若者が中心となって、騙し騙されパンツをおろしていく男達の青春官能ストーリー
いつでも僕の帰る場所
高穂もか
BL
「晶をセンター送りにするわけにいかない。それに成己は、家族が出来れば誰でもいいんだろ!?」
『男・女』の性の他に『アルファ・ベータ・オメガ』という第二の性がある世界。
オメガは、少子化対策の希望として、すべての生活を国から保障される。代わりに「二十歳までに伴侶がいなければ、オメガセンターで子供を産み続けること」を義務付けられていた。
主人公・春日成己は、赤ちゃんの頃に家族と離され、センターで育てられていた。
孤独な成己の支えは幼馴染の宏章の面会と『家族をもつ』という夢。
「自分の家族を持って、ずっと仲良く暮らしたい」
その夢は、叶うはずだった。
高校からの親友で、婚約者の陽平が、彼の初恋の人・晶と再会し、浮気をするまでは……
成己は、二十歳の誕生日を目前に、婚約を解消されてしまう。
婚約者探しは絶望的で、最早センターに行くしかない。
失意に沈む成己に手を差し伸べたのは、幼馴染の宏章だった。
「俺の家族になってくれ」
兄のように思っていた宏章に、身も心も包まれ愛されて――?
※宏章(包容ヤンデレ)×成己(健気不憫)の幼馴染オメガバースBLです♡
※ストレス展開が長く続きますが、最終的にはスカッとハッピーエンドになります🦾(⌒▽⌒)
※独自設定ありオメガバースです。
☆感想コメント、誠にありがとうございます!いつも大切に読ませて頂いております♡心の励みです(#^^#)
☆とても素敵な表紙は小槻みしろさんに頂きました✨
※24年9月2日
二百八十~三百二話までを修正の為非公開にしました。読んで下さった皆様、ありがとうございましたm(__)m
【完結】魔力至上主義の異世界に転生した魔力なしの俺は、依存系最強魔法使いに溺愛される
秘喰鳥(性癖:両片思い&すれ違いBL)
BL
【概要】
哀れな魔力なし転生少年が可愛くて手中に収めたい、魔法階級社会の頂点に君臨する霊体最強魔法使い(ズレてるが良識持ち) VS 加虐本能を持つ魔法使いに飼われるのが怖いので、さっさと自立したい人間不信魔力なし転生少年
\ファイ!/
■作品傾向:両片思い&ハピエン確約のすれ違い(たまにイチャイチャ)
■性癖:異世界ファンタジー×身分差×魔法契約
力の差に怯えながらも、不器用ながらも優しい攻めに受けが絆されていく異世界BLです。
【詳しいあらすじ】
魔法至上主義の世界で、魔法が使えない転生少年オルディールに価値はない。
優秀な魔法使いである弟に売られかけたオルディールは逃げ出すも、そこは魔法の為に人の姿を捨てた者が徘徊する王国だった。
オルディールは偶然出会った最強魔法使いスヴィーレネスに救われるが、今度は彼に攫われた上に監禁されてしまう。
しかし彼は諦めておらず、スヴィーレネスの元で魔法を覚えて逃走することを決意していた。
行ってみたいな異世界へ
香月ミツほ
BL
感想歓迎!異世界に憧れて神隠しスポットへ行ったら本当に転移してしまった!異世界では手厚く保護され、のんびり都合良く異世界ライフを楽しみます。初執筆。始めはエロ薄、1章の番外編からふつうにR18。予告無く性描写が入る場合があります。残酷描写は動物、魔獣に対してと人間は怪我です。お楽しみいただけたら幸いです。完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる