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第7章
半ば
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「楽しかったね」
「そうですね………」
「ナユミは色々疲れたよね………」
「はい」
帰りは騎士に送ってもらい、現在エリザベスの部屋で話しあっていた。
「まぁ、今後は物騒な事がないといいのだけれど………」
「ですね……しかし貴族の食風景はあんなにも静かながら賑やかなんですね………」
「そうだね………」
ナユミもいい経験が出来たから良しするかと思うエリザベスだったが、もう眠いのでそのままベッドに向かい、顔からベッドに埋もれた。
「マスター! そんな格好で寝たらお腹ピーピーになりますよ!!」
「いいのいいの……もう眠い………」
「う~んもぉ~ー!」
ナユミは怒りながらも寝ぼけ始めたエリザベスをベッドに座らせ、着替えを手伝い、着替え終わらせると一旦自分の部屋に戻り、寝間着に着替えてエリザベスの横に潜り込み、幸せそうに眠った………
~翌朝~
エリザベスは何かに抱き付かれていると思い、目を覚ますとナユミがエリザベスの顔を自分の胸にうずくめさせるように抱き付いて寝ていた。
(うぉ! 何て言う状況なんだ!! 幸せだけどそろそろ起きないと!!)
エリザベスは抜け出そうとそ~ーっと動いてみると、ナユミがさらに抱き付き、エリザベスはもっと密着する形になってしまった。
「ふんんん! ふんぐぐ!! ふんんんぐぐ!!!」
息が徐々に出来なくなって来たエリザベスは、ナユミを起こそうとナユミの角を握った。
「ひゃわぁぁ!?」
ナユミは跳び跳ねるように角を隠しながら起きた。
一方、エリザベスはやっと息が出来ると、ベッドに横たわりながらも大きく息を吸った。
「おはようございますマスター!」
「おっ、おはよう………」
「マスター顔色悪いですけど、何かありました?」
「うん……天国と地獄を一緒に味わったよ………」
「へ~ー………」
エリザベスはナユミに本当の事を言わず、誤魔化しながらベッドから起きた。
「朝は暇だからこの後買い物に行くけど、ククルやユミサ、キナシとか誘って行かない?」
「私はもうちょっと寝たいのでやめときます………」
「はいよ」
エリザベスは白のチャイナドレスに着替えるとナユミと一緒にエレベーターに乗り、警備室の入り口でナユミとは別れてキナシの部屋に来た。
「キナシ起きてる?」
ノックしながら聞いてみると「はぁ~い……」と寝ぼけている声をだしながら、キナシはドアを開けた。
しかし、エリザベスが目に入ると「まだ夢の中にいる~ー………zzz」とエリザベスに寄りかかって眠ってしまい、エリザベスはキナシをベッドに運び寝かせた。
ククルやユミサを誘う為、キャバ嬢の住むマンションに入り、ククルを後回しにユミサを起こしに行った。
「ユミサ起きてる?」
ノックすると返事がなく、もう一度ノックしても返事が来なかった。合鍵を使って中に入ると、ユミサが大粒の汗をながしながらうなされていた為額を触った。
「熱っ! 大丈夫ユミサ!!」
「マ……ター?」
「そうだよ、何があったの!?」
「何…か身体が重いネ……ダルいネ………」
ユミサはそう言うと咳をした。風邪だとわかったエリザベスは「ちょっとこれで我慢してて!」と近くにあったタオルで魔法で作った細い氷を巻き、氷枕を作るとユミサの今使っている枕をどけて、氷枕をセットした。
看病の為にククルを呼びに階段を下ると、丁度いいタイミングに元シスターのナミサがいた。
「ナミサ! ナユミが風邪を引いたから看病してて!!」
「わかりましたマスター!」
エリザベスとナミサはナユミの部屋に着くと、ナミサがナユミの額に触れて、熱を確認した。
「風邪ですから、新しい服と冷たい水を汲んだたらい、タオルを用意してくださいマスター」
「わかった!」
エリザベスはそう言うと、ナユミのタンスから新しい服を取りだし、ナミサに渡し、外に出た……
それから井戸から水を汲んだたらい、タオルを持って来た。
「どう?」
「後は風邪薬を飲ませたら落ち着くかと………」
「良かった………」
朝から慌ただしかったが、今日は丁度ナユミとナミサの休日だった為ナミサに看病を任せた。
「楽しかったね」
「そうですね………」
「ナユミは色々疲れたよね………」
「はい」
帰りは騎士に送ってもらい、現在エリザベスの部屋で話しあっていた。
「まぁ、今後は物騒な事がないといいのだけれど………」
「ですね……しかし貴族の食風景はあんなにも静かながら賑やかなんですね………」
「そうだね………」
ナユミもいい経験が出来たから良しするかと思うエリザベスだったが、もう眠いのでそのままベッドに向かい、顔からベッドに埋もれた。
「マスター! そんな格好で寝たらお腹ピーピーになりますよ!!」
「いいのいいの……もう眠い………」
「う~んもぉ~ー!」
ナユミは怒りながらも寝ぼけ始めたエリザベスをベッドに座らせ、着替えを手伝い、着替え終わらせると一旦自分の部屋に戻り、寝間着に着替えてエリザベスの横に潜り込み、幸せそうに眠った………
~翌朝~
エリザベスは何かに抱き付かれていると思い、目を覚ますとナユミがエリザベスの顔を自分の胸にうずくめさせるように抱き付いて寝ていた。
(うぉ! 何て言う状況なんだ!! 幸せだけどそろそろ起きないと!!)
エリザベスは抜け出そうとそ~ーっと動いてみると、ナユミがさらに抱き付き、エリザベスはもっと密着する形になってしまった。
「ふんんん! ふんぐぐ!! ふんんんぐぐ!!!」
息が徐々に出来なくなって来たエリザベスは、ナユミを起こそうとナユミの角を握った。
「ひゃわぁぁ!?」
ナユミは跳び跳ねるように角を隠しながら起きた。
一方、エリザベスはやっと息が出来ると、ベッドに横たわりながらも大きく息を吸った。
「おはようございますマスター!」
「おっ、おはよう………」
「マスター顔色悪いですけど、何かありました?」
「うん……天国と地獄を一緒に味わったよ………」
「へ~ー………」
エリザベスはナユミに本当の事を言わず、誤魔化しながらベッドから起きた。
「朝は暇だからこの後買い物に行くけど、ククルやユミサ、キナシとか誘って行かない?」
「私はもうちょっと寝たいのでやめときます………」
「はいよ」
エリザベスは白のチャイナドレスに着替えるとナユミと一緒にエレベーターに乗り、警備室の入り口でナユミとは別れてキナシの部屋に来た。
「キナシ起きてる?」
ノックしながら聞いてみると「はぁ~い……」と寝ぼけている声をだしながら、キナシはドアを開けた。
しかし、エリザベスが目に入ると「まだ夢の中にいる~ー………zzz」とエリザベスに寄りかかって眠ってしまい、エリザベスはキナシをベッドに運び寝かせた。
ククルやユミサを誘う為、キャバ嬢の住むマンションに入り、ククルを後回しにユミサを起こしに行った。
「ユミサ起きてる?」
ノックすると返事がなく、もう一度ノックしても返事が来なかった。合鍵を使って中に入ると、ユミサが大粒の汗をながしながらうなされていた為額を触った。
「熱っ! 大丈夫ユミサ!!」
「マ……ター?」
「そうだよ、何があったの!?」
「何…か身体が重いネ……ダルいネ………」
ユミサはそう言うと咳をした。風邪だとわかったエリザベスは「ちょっとこれで我慢してて!」と近くにあったタオルで魔法で作った細い氷を巻き、氷枕を作るとユミサの今使っている枕をどけて、氷枕をセットした。
看病の為にククルを呼びに階段を下ると、丁度いいタイミングに元シスターのナミサがいた。
「ナミサ! ナユミが風邪を引いたから看病してて!!」
「わかりましたマスター!」
エリザベスとナミサはナユミの部屋に着くと、ナミサがナユミの額に触れて、熱を確認した。
「風邪ですから、新しい服と冷たい水を汲んだたらい、タオルを用意してくださいマスター」
「わかった!」
エリザベスはそう言うと、ナユミのタンスから新しい服を取りだし、ナミサに渡し、外に出た……
それから井戸から水を汲んだたらい、タオルを持って来た。
「どう?」
「後は風邪薬を飲ませたら落ち着くかと………」
「良かった………」
朝から慌ただしかったが、今日は丁度ナユミとナミサの休日だった為ナミサに看病を任せた。
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