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第二十話 反撃

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「でも私は気づいた。死後もこんな風に苦しめられるのは非人道だ。宇宙法を変えなくては」
アルマが言った。星野は少し笑い、サポートシステムの画面をアルマに近づけた。
「どうやるんだ?」
アルマが大きく息を吸った。
「星野さん、もし失敗したら・・・あなたも私もおそらく削除されるでしょう・・・その・・・」
「うるせえ、俺は死ななねえ。少なくともお前が死ぬまではな~」
「行きましょう!」
アルマが画面に触れ、大きく叫んだ
「権限発動!」
一瞬でアルマの全身は強く発光し、画面が歪み、最終的には穴になった。
「早く行こう、権限を使ったから、彼らはすぐに私を見つける!」
そう言い、アルマは穴の中に入った。
宙に浮いている、ゲートのような穴だ。
「え?」
星野は戸惑っていた。
「サポートシステム?」
<すみません、エラーが起きました。少々お待ちください>
「・・・」
「早く入れ」
星野が中に入った。地面は石のようなもので出来ていた。
穴が消えた。
<エラーを解除しました。使用が可能のなりました>
アルマは星野を連れて、石台の中で中央に向かった。
周りには、多くのサーバーや電線が所狭しと並んでいる。
それほど大きくない石台の中心部に着いた。そこには、透明のボールがあった。
「これはなんだ?」
星野の疑問にアルマは口を開けなかった。
「とにかく行くぞ、疑問は後にしろ。」
アルマは星野を掴み、ボールに触れた。すると、ボールは黒くなり始め、二人は吸い込まれた。
そして、0と1しかない世界にたどり着いた。
二人は一つの1の上に立っている。その1は高速でどこかへと進んでいる。
アルマはその先端で遠くの何かを見ていた。
「おいアルマ!これはどういうことだ!なんなんだよ!?」
「星野・・・」
アルマがゆっくりと後ろを向いた。
顔の右が消えていた。輪郭と中身が0と1に埋め尽くされている。
「俺達の目標は無敵だった。今、それが叶いそうだよ~」
アルマは両手を多く広げ、後ろへ倒れ、1から落ちた。
「アルマ!!!!」
星野は手を伸ばしたが届かない
「君を道連れにして悪かった。君は優しいよ~いずれ助けが来る。そこで待っとけ~」
星野は悲しい気分になった。なぜそうなったのかは自分も知らないらしい。
彼の乗っていた1は目的地に着いたようだ。
目の前が眩しくなり、目を閉じた。開くと、ガラスの壁があった。右側はおびただしい数の電球、左側はどこまでも続くガラスの壁。
ガラスの壁の向こうには、人が座ってる。そして多くのパソコンがある。
「まさか、ここはパソコンの中?」
電球は赤青緑と光の三原色がある。
星野はサポートシステムを開き,スキル詳細画面を見た。
スキル1:完全復活
スキル2:天地壊滅 クールダウン中
>小さめの惑星を破壊できる力を一度だけ使える。副作用は体への大きな負担と、クールタイムが1週間
「1週間待つか~」
to be continued···
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