〜死ねない男〜原始時代に戻る

第十四話 侵入

若者研究者はパソコンに何か入力した。
＜DNAを授与しました。コピーしますか？＞
マウスのクリックボタンがyesと書かれてるところをタップした。
＜許可を受け取りました＞
＜コピーが完了しました。このDNAの持ち主は知能が発達しております。本体がいる場合は記憶、及び性格をコピーできます。しますか？＞
yes
そして、若者研究員は頭に機械をつけて少し待った。
＜コピーが完了しました＞
＜データの名前を変更しますか？＞
「俺の名前、アルマ」
＜データ名がアルマになりました＞
「アルマをワールド254に挿入しろ！」
＜ワールド254は現在ワールド33と結合してます。そこに挿入しますか？＞
yes
＜完了しました＞
アルマはもう一つの自分をパソコン上で作り、星野と田中がいるワールドに入れた。
「あとは頼んだぞ～俺」
扉が開いた。
何人かの研究員がパソコンの画面を見る。
「クソ！もう一体化した。あれだけを取り出すなんて無理だ！」
「お前！何やってんだ！」
アルマが殴られる。
「私はもう重要ではない。なぜならもう一人の俺がいるから・・・」
「処置室に連れてけ」
パソコンは回収された。その後、研究員達努力したが、ワールド254＆33から一つの主役でもない物を取り出すのはほぼ不可能、安全のためそれを全て機械に託したした。しかし、機会は不可能と表示し、研究員達は諦めた。
～～～
糸と釣り針と木の棒でできた釣竿で星野は魚を釣っている。
「はよこいよ～」
しかし彼は釣り初心者であり、釣竿さえあれば釣れると思っていた。餌は何もつけていない。
「もうやめだ！」
星野はイライラし、釣竿をなげ捨てた。
「もう、クソが！」
森はかなり静かだからほとんどの音は聞こえる。そのため、
パン！
大きな金属音がなった。
「よし！罠に引っかかったぞ！」
ナタを持って森に入る。
人間の悲鳴が聞こえた。
「ああああ！誰だよ！こんな物置いたの、放せ！全く、地球人は！」
星野がナタを持ってアルマの目の前まで来た。
「おい！お前、誰だ？」
「試験体254・・・助け」
星野はとりあえずバネを回し、罠を外してあげた。
アルマはその場に倒れ込んだ。
「痛い！痛い！助けて、死ぬ！本当に！あああああ！」
変な高さの音の悲鳴を立てながらアルマは罠に掛かった右足を高く上げている。
「これはすまない、足の腱が切れているかもしれない・・・」
傷口からどんどん赤い血が流れ出ている。止まる気配などない。
星野はTシャツを脱ぎ、アルマの傷に強く巻いて止血しようとした。
「やべえ、全然止まんねえじゃん！」
血はまだどんどん流れている。
その間もずっとアルマは悲鳴を上げている。
ショップを探したがすぐに血を止められるものはなかった。
大きいサイズの絆創膏を大量に買い、傷にどんどん貼り付けた。
「絆創膏は防水だから、血が止まってなくても、出血死になることはないと思う」
アルマを星野は背負い、テントまで運んで慎重に下ろした。
「痛みはどうだ？おさまったか？」
「おさまるか！？痛えよ！」
アルマは強く言った。急な事態で怒っているのだ
to be continued···