火星

ニタマゴ

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第十話 崩壊

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「そろそろ何があったか、話してもらおう」
ソニックの手は血に染まっている。その状態で取り調べをさせられている。
「俺は正当防衛をしただけだ・・・」
何時間かの取り調べをされた。とりあえず帰っていいことになった。心の中では父への言い訳を探していた、でも俺は人を殺しっちまったんだ。
鍵が鍵穴の中に入る、回す、ドアが開いた。
電気がついてない、もう父は帰ってきているのではないのか?
スイッチを押した、ライトがつく、周りが照らされる。電話を手に取り、父の番号にかけた。
繋がらない、どうしているんだ!なんで肝心時にいねえだよ!
ソニックの心からなぜ怒りが現れた、夕食も食わずに寝た。
朝になった。父はまだいない、もう一度電話をかけた。怒りもだいぶおさまった。
プルルルル~プルル・・・カチャッ
電話に出た
「親父!今までどこにいたんだよ!」
でも、帰ってきた言葉父の声ではなかった。
『あなたがソニックさんですか?ショックだと思いますが・・・あなたの父親は・・・』
なぜかは知らないけど涙が出た、啜る音で聞き取れなかった。でも、何を伝えようとしたのかは十分わかった。
そんな俺は今大人になった、父が死んだってことは知ってるが、届けられた調査書などはちっとも読んでない、読みたくもねえ。
これがバチってやつか思ったよ、その後ヤンキーを殺したことで裁判をかけられた。でも大した罪ならなかった、世間からは同情を浴びせられた。
でも俺にそんな同情はいらなかった・・・
カーテンを開いた、何人かの人がガラスを割ってものを盗んでいる。
「何やってんだ?」
通報することにした。でもなぜか繋がらない
「警察に繋がらないのはおかしいだろ・・・」
テレビをつけた
ずっと『番組の情報がありません』と表示されてニュースもない
ラジオ、ずっとシャーシャーシャーで何も流れない。
「おい!」
ロボットに喋りかけたが、返事がない。見に行くと画面がずっとローディング状態だ。スマホは圏外、どうなったんだ!?
ともかく悪い予感がする、引き出しからピストルを取り出した。
「この銃に新しい弾を詰め込むの何年ぶりだろうか・・・」
銃弾を入れた、そして家に置いてある防弾チョッキを着て、上に上着を着る。
グロックを腰に差し込む、ピストルを内ポケに
「こんなことする必要あるかな?」
あるかも知れない、何もしないよりはマシだろう・・・
to be continued···
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