戦場の女神

ニタマゴ

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第二十三話 ロックダウン

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「で?ブロリーさん、これから俺はどうなるんですか?」
「詳しくは想定できませんが、相当の間この大使館に住むでしょう」
「そうか~」
ジャックが背伸びをして、カーテンのかかっている窓の方を見た。
「なんだかうるさくないか?」
「いつものことですよ。ヘレニム過激派が騒いでますから~」
「いや、なんだか・・・異常な煩さだ・・・嫌な予感がする」
「確かにそうですね。見てきます」
ブロリーがゆっくりを立ち上がり、外に出た。
ジャックはカーテンの隙間から一部始終を見た。
ブロリーがヘレニム語でわきめく民衆に話しかけた。
「皆さん落ち着いてください!私たちにいくら訴えても、戦争は終わりません!」
「うるせえよ!おめえらのせいだろ!あの兵士を解放しろ!」
「そうだそうだ!」
ブロリーが頭を乱暴に掻いて、大使館内部に戻ろうとして振り向いた時だった。
バン!
一発の銃弾が、ブロリーの背中に当たった。
民衆が後ろを見る。
頭に顔隠しを着け、AKライフルを持った2人のテロリストがいた。彼らはハンドガンを民衆に渡した。
「あの兵士を救い出すぞ!」
そう言い、一人のテロリストが、大使館のゲートの鎖を鉄切りペンチで壊した。
その間に、ブロリーはもう大使館内部に戻った。
玄関で、無線を取り出した。
『全員に伝達!第一級戦闘準備!テロリストだ!』
大使館の人数を全員合わせて32人(ジャックを含む)、そのうちの20人が戦闘警備員だ。
全ての警備員がロッカーから銃をと戦闘服を身につけ、一階の玄関前についた。
大使館内部で放送が流れた。
『敵はテロリストであり、許可なく我々の敷地内に侵入!国際法に基づき、見つけ次第射殺せよ!民間人でも躊躇せず殺せ!繰り返す・・・』
戦闘員じゃない職員は全員2階に避難した。
ブロリーは横たわった。防弾チョッキを着ていたため、アザだけで済んだ。
「おい!ブロリー俺に銃を渡せ!」
「あーあー、だめだ・・・お前には渡せない・・・これは法律・・・」
「俺は兵士だ!こう思え!ヘレニム国内に一人の兵士が潜入し、任務を展開しただけだ!」
「ダメだ・・・」
~一方の1階正面玄関~
警備員は1チームと2チームの分かれていて、1チームは玄関口のすぐ手前、2チームはその後ろの2階の手すりに一列で並んでいる。
1-1「反応がないぞ?物音すらない・・・」
1-2「どういうことだ?」
5







微かだが、カウントダウンの声が聞こえた。
3


2


1-1「全員さがれ!!!!」



1!
玄関の大門が爆弾で吹き飛ばされた
to be continued...
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