戦場の女神

ニタマゴ

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第十八話 恋

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男の頭が銃弾に貫きられる。
しかし、撃ったのはアメリアじゃなかった。男が死ぬ直前、発砲した弾は3発。1発はアメリアの肩に被弾、もう1発は防弾チョッキが被っている赤ちゃん。最後の1発は地雷をスレスレで通り、地面に向かった。
男は誰に殺されたのか?
~~~
戦争が始まる2週間目、ヘレニムと連盟国家であるバクラスター共和国が戦争への準備を進めた。そのなかで、に従い、戦争にやむおえず参加した17歳の少年がいた。
グレトニ・ミーナ(ヘレニムとスタラナに苗字という概念はないが、他の国にはある)
ミーナ家の次男として生まれた彼は決して好かれなかった。弱い体つきで、ミーナ家の農場の仕事には向いておらず、両親も彼にあまり好感はないが、決して八つ当たりはしない。でもそのせいでグレスタは少し罪悪感を抱いた。
戦争に参加した。自分の国の後ろ盾でもある大国ヘレニム、しかし戦争を起こしたのは自分たち、軍を出さない理由はない。
そんな中、バクラスターの兵がアラスカに突入する。その一つの部隊にいた少年グレトニは半強制に参戦、支給されたのは精度の低い単発ライフル、しかし彼の隊はスタラナの奇襲を受け、みんな散った。
彼は農場に迷い込み、敵を発見し、躊躇なく撃った。
そして、死んでる男の死体を何度か蹴った。ストレスが溜まっているのだ。
「クソが!てめえらのせいで!」
倉庫内から赤ちゃんの泣き声がした。
肩を抑えて血を止めようとするアメリアと泣いてる赤ちゃんがいる。
「えっ・・・(待って可愛い!タイプだ!)」
彼は生まれて初めて、恋に落ちた
~~~
何日か前に遡る
なんとか列車が直り、都市にエマは戻った。
駅に着くと多くの人がいた、自分の息子や恋人を迎える人や、ただ荷物運びのために、ここに来た人もいた。
スーツを着た男がエマを迎えた。
「お嬢様、いくら親とおケンカになったって、戦争に参加するのは・・・」
「もういいよ、ヒリマー(エマの執事の名前)。どうせあの二人はどうでもいいって思っているのでしょ?」
「それよりヒリマー調べて欲しいことがある!」
「なんですか?お嬢様?」
二人は歩きなが喋った。エマは執事の肩を借りている。
そして家に帰ったエマは義足をつけもらった。いつも厳しい彼女の両親、今日は何も言わなかった。
娘が足を失って、ショックになっていたのかもしれない。エマはかかりつけ医による何日かの治療で、足の傷はきちんと治療され、腐敗の問題も無くなった。
エマはアメリアに巻かれた包帯を大事に取っていた。
ある日の朝
「お嬢様~頼まれたいたこと、調べました」
「ホント!」
「はい」
ヒリマーはエマに印のついてる地図を渡された。
「一緒に行きましょうか?」
「いいよヒリマー・・・私は一人で行く・・・」
義足を動かしながらエマは歩いた、歩道の脇をコツコツと音を立てながら歩いていると、急に出てきた男に掴まれた。
「キャッ!だr・・・」
喋る暇もなく、エマは口を塞がれた。
「シ~俺だ!(スタラナ)」
「お前は・・・ごめんあんなに一緒にいたのにまだ名前も・・・(スタラナ)」
「俺はジャックだ」
to be continued...
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