戦場の女神

ニタマゴ

文字の大きさ
上 下
12 / 51

第十二話 仕事

しおりを挟む
エマが怪しい木箱に目をつけた。
「これですか?」
エマの問いに兵士は何も言わなかった。
「これですね!」
エマが勢いよく木箱を開けた。そこにはRPGがあった。
「君!触るな、爆発物だぞ!」
「わかってます!」
エマがRPGを手に取った。
ちょうどそこで砲艇が高度を下げてきた。
「全員伏せて動くな!」
隊長が叫んだ。エマがうつ伏せになり、さっきの木箱を支点にRPGのトリガーに指をかけた。
「(スピードは戦闘機より遅い、でもRPGの飛行速度それほど速くない。だから・・・大体これぐらいだろ!)」
エマがトリガーを強く引いた。
ロケット弾が発射され、丁度法廷の操縦室に直撃する。
ボン!
轟音と共に、砲艇は水平を崩し、横にあった山にぶつかって爆発した。
「これ、ありがとうございます!」
エマが丁寧に隊長にRPGを返して、列車の方へと歩き出した。
隊長は、部下にこう伝えた。
「上層部にこう言っとけ、やばい負傷兵がいたと・・・な?」
~~~
アメリアが塹壕の管理者に自分の身分を伝えた。管理者の許可をもらい、アメリアは一人で15番隊が通るべき道を歩き、15番隊を追いかけた。
ジャックはアメリアからもらったパンを食べ尽くし、ザラスの死体を見ながら寝た。
へレスタ戦争第一線 国際都市:アラスカ
経済が発展した世界有数の国際都市アラスカ、今では戦場と化していた。
「進め!あのビルを奪い返すんだ!」
へレニム語で叫んでいた兵士がいた。
舗装された道路の二車線の中間をヘレニムの戦車が通り過ぎて行く。
その後ろにはAKー47を持っているヘレニム兵が戦車のスピードに合わせて走っている。
「撃て!」
隣の3階建てのビルからスラタナ兵がRPGを撃った。戦車の砲台が吹っ飛ぶ。
「クソ!待ち伏せだ!」
ヘレニム兵が銃弾を撃ち返すが、スラタナ兵がもうすでに建物の中に隠れた。
9月12日13:43 スラタナ国:優勢
国際都市アラスカの半分以上の土地はスラタナの領地であったため、すでに都市内部には多くのスラタナ兵が隠れていた。ヘレニムは世界最強と呼ばれる陸軍を持っていたが、多くの待ち伏せにより多数の死傷者が出ていた。それに加え、スラタナの世界最強と呼ばれる空軍がヘレニムを襲っていた。

「クッソ!」
さっきまで戦車を盾にして進むヘレニム兵は撤退を余儀なくされた。
一方15番隊は前線に合流した。もうすぐアラスカ内部に入り作戦を展開する。それを追いかけるアメリア、間に合うか!?
to be continued···
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい

白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。 私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。 「あの人、私が

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

JKがいつもしていること

フルーツパフェ
大衆娯楽
平凡な女子高生達の日常を描く日常の叙事詩。 挿絵から御察しの通り、それ以外、言いようがありません。

勝負に勝ったので委員長におっぱいを見せてもらった

矢木羽研
青春
優等生の委員長と「勝ったほうが言うことを聞く」という賭けをしたので、「おっぱい見せて」と頼んでみたら……青春寸止めストーリー。

若妻の穴を堪能する夫の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

同僚くすぐりマッサージ

セナ
大衆娯楽
これは自分の実体験です

男色医師

虎 正規
BL
ゲイの医者、黒河の毒牙から逃れられるか?

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

処理中です...