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第七話 おわた
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アメリアとエマが喋り終わると、エマはナイフを取り出し、うつ伏せてるジャックの首に突きつけた。
そして、彼女はヘレニム語でこう言った。
「言え、彼女に何をした?結果次第でお前の生死が決まる。」
ジャックの首元から少し、血が滲んで出てきていた。
「やめて!」
アメリアが喋った。
エマが振り返る。
「彼は何も悪くないの・・・私が彼を助けただけで、それ以外ことは何もない・・・」
エマがナイフをしまった。
「そう?じゃ、アメリアを信じるよ」
ジャックが立ち上がって自分の首元を触った。彼の手に少し、血が着いている。
それを見たアメリアが自分のハンカチでジャックの手と首を拭いた。
エマが隣で見ていた。
わざとアメリアに聞こえるように言った。
「まるでカップルみたいだね~お似合い~」
アメリアの顔が赤くなった。ジャックはへレニム語だからわからない。
エマが丁寧にもう一度スラタナ語でジャックに言ってあげた。
ジャックの顔も赤くなった。
しばらく沈黙の時間が続き、3人は15番隊の休憩地点まで到達した。でも、人がいた形跡はあったがそこには誰もいなかった。
「どうせ私たちを置いて出発したんだろう・・・」
エマが言った。アメリアとジャックは黙っている。すると、アメリアが地図を取り出した。
「私、地図に路線を書いたの・・・」
「路線って?」
「私たち15番たいが通るべきルート」
それを聞いたエマが右足についてる木の棒を引き摺りながら、急いでアメリアに近づいた。
「アメリア!やっぱりあなたって最高!隊長のつまらない話まできちんと聞いて記録するんなんて!」
「まあ・・・小さい頃からのクセかな?」
地図には赤ペンで通るべきルートが書かれていた。
「すぐに行こう!」
3人はまた歩き出す、今度はジャックが一番先頭に立った。アメリアはエマに肩を貸し、手伝っている。
すぐに森を出た。今度は広くて何もない草原についた。
アメリアはエマは木の隣に座らせてジャックに地図を見せた。
ヘレニム語とスラタナ語は違うものだが、字は同じものであまり変わっていない。
ジャックはアメリアの書いたメモや赤い線で、どのルートを通ればいいのか理解した。
「エマ・・・途中で私たちは一度、第二ヘレニム防衛線を通る。そこについたら、車や列車とかもあるから帰れるね・・・」
エマが黙り込んでいた。
「アメリア、ごめん。私、なんの役にも立ってない・・・ただただ足でまといになっただけじゃん!」
エマの目から大粒の涙が流れ出た。
to be continued···
そして、彼女はヘレニム語でこう言った。
「言え、彼女に何をした?結果次第でお前の生死が決まる。」
ジャックの首元から少し、血が滲んで出てきていた。
「やめて!」
アメリアが喋った。
エマが振り返る。
「彼は何も悪くないの・・・私が彼を助けただけで、それ以外ことは何もない・・・」
エマがナイフをしまった。
「そう?じゃ、アメリアを信じるよ」
ジャックが立ち上がって自分の首元を触った。彼の手に少し、血が着いている。
それを見たアメリアが自分のハンカチでジャックの手と首を拭いた。
エマが隣で見ていた。
わざとアメリアに聞こえるように言った。
「まるでカップルみたいだね~お似合い~」
アメリアの顔が赤くなった。ジャックはへレニム語だからわからない。
エマが丁寧にもう一度スラタナ語でジャックに言ってあげた。
ジャックの顔も赤くなった。
しばらく沈黙の時間が続き、3人は15番隊の休憩地点まで到達した。でも、人がいた形跡はあったがそこには誰もいなかった。
「どうせ私たちを置いて出発したんだろう・・・」
エマが言った。アメリアとジャックは黙っている。すると、アメリアが地図を取り出した。
「私、地図に路線を書いたの・・・」
「路線って?」
「私たち15番たいが通るべきルート」
それを聞いたエマが右足についてる木の棒を引き摺りながら、急いでアメリアに近づいた。
「アメリア!やっぱりあなたって最高!隊長のつまらない話まできちんと聞いて記録するんなんて!」
「まあ・・・小さい頃からのクセかな?」
地図には赤ペンで通るべきルートが書かれていた。
「すぐに行こう!」
3人はまた歩き出す、今度はジャックが一番先頭に立った。アメリアはエマに肩を貸し、手伝っている。
すぐに森を出た。今度は広くて何もない草原についた。
アメリアはエマは木の隣に座らせてジャックに地図を見せた。
ヘレニム語とスラタナ語は違うものだが、字は同じものであまり変わっていない。
ジャックはアメリアの書いたメモや赤い線で、どのルートを通ればいいのか理解した。
「エマ・・・途中で私たちは一度、第二ヘレニム防衛線を通る。そこについたら、車や列車とかもあるから帰れるね・・・」
エマが黙り込んでいた。
「アメリア、ごめん。私、なんの役にも立ってない・・・ただただ足でまといになっただけじゃん!」
エマの目から大粒の涙が流れ出た。
to be continued···
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