戦場の女神

ニタマゴ

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第三話 出発

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窓から眩しい光が差し込んだ。溢れ日はアメリアの顔に当たる。
「うん~」
ちょうどそこで目覚ましが鳴って、アメリアが起きた。
「はあ~」
とため息をついたアメリアは急いでクローゼットを開く、そこには学校の制服があった。
「・・・」
頭を振り、アメリアは隣にかけてある軍服を手に取り、着替えた。
自分の部屋を出たアメリアは机にある弁当を見た。そこには付箋が貼ってある。
『気をつけて』
少し微笑んだアメリアは付箋に『わかった』と書き、弁当を持ってそこを離れた。
朝5時、街はまだ寝ていた。静かな街中をアメリアは一人で歩き続ける。そして、街の郊外までつくと、何両もの装甲車が並んでいた。その付近には兵士がいっぱいいる。
アメリアが呆然としていると、肩を叩かれた。
「わっ!」
驚いたアメリアが声をもらした。
「私だよ~」
エマがいた。
「そういえば名前聞いてなかったね~名前は?」
「アメリア・・・」
「何番部隊?」
「15・・・」
「私もそうだよ!よかったね!何かあったら私が後ろが守ってあげるよ~」
「うん」
急に一人の太ってる男が叫び出した。
「さっさと乗り込め!出発の時間だ!」
アメリアとエマは同じ車両に乗り込んだ。
装甲車に揺られながら、兵士たちは座り続けた。1時間ほどすると、車が止まった。
「降りろ」
運転手が冷たく言った。
兵士たちが車から降りる。もう、とっくに大部隊は崩れて、小さい部隊に分かれていた。
「こっからは徒歩で進め!」
そこには凸凹の地面が広がっていた。
兵士たちは装甲車を降りた。そして、長官が全員をまとめた。
「私はこの第15番部隊隊長のハクリだ。これ以上車での運行無理だから、徒歩を行う。30kmくらいだ」
何人かの兵士が愚痴を垂らしていたが、みんな見て見ぬ振りをした。
そして、長い徒歩の旅が始まった。道中、アメリアはずっとエマと話していた。15番隊は113人もいる。その人間の群れが少しずつ進んだいた。
何時間か過ぎた後、彼らはようやく整理された歩道についた。でも、まだ歩き続けるしかない。すると、空の上から何かが降りてきた。
「おい!戦闘機だ!」
誰かが叫んだ。プロペラ戦闘機は息つく間もなく降りてきて、15番隊に射撃を行った。
スラタナ国の戦闘機が高度を上げた。その下にはぐちゃぐちゃになった15番隊がいた。
生き残った人たちは我先にと森の中に逃げ込んだ。そんな中、アメリア死体の山に囲まれて奇跡的に無傷だった。
「アメリア!早く逃げて!」
アメリアの隣でエマが倒れていた。エマは戦闘機の機関銃の銃弾で右足を切断されていたのだ!
to be continued···
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