戦場の女神

ニタマゴ

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第一話 それはいつも突然に

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アメリアという高校生の女の子はいつものように授業を聞いていた。
最近自分のいるヘレニム国がスラタナ国との国交が悪化してるらしい、そして彼女は戦争が始まるのではないかと心配していた。
「おい!アメリア、ボーとするな!」
「あっ、すみません!」
アメリア黒板の方を見た拍子にペンを落としてしまった。そして、拾おうとして、机まで倒してしまった。
「何やってんだよ~」
クラスの男子がからかう、アメリアはそれを無視して机の下に行ってペンを取ろうとした。
ボン!轟音と主にアメリアは自分の体が飛ばされる気配がした。
彼女が気がついた頃、目の前には救急隊員がいた。そして、アメリアを救急車に運ぶ・・・
~次の日~
アメリアは警察から聞いた・・・自分のクラスで彼女以外は全員死んだ。スラタナの爆撃機が爆弾を落としてきたらしい、アメリアは机に半分衝撃を吸収される形で生き残った・・・
「嘘でしょ・・・」
アメリアは涙を流した。
戦争は始まってしまったのだ・・・
1週間ほどするとヘレニムは国内で徴兵を始めた。
「男女問わず!ヘレニム国に血肉を捧げる覚悟のある人は徴兵に参加しろ!」
男の人が大声で叫んでいた。下には何百との人が歓声をあげている。
その隣で回復したばかりのアメリアは、果物の入ったビニール袋を持っていた。
「(戦争なんて馬鹿馬鹿しい・・・人を殺すのはごめんだ・・・)」
しかし、彼女の耳にある言葉が入ってきた。
「衛生兵も募集中だ!」
「衛生兵!?」
彼女は思わず言葉を漏らした。
「(戦争=怪我人=医者が必要=医学を2年間学んだ私!)」
そして、彼女は徴兵に参加したのだ。
長い列に並んで、やっと彼女の番が来る。
「あの・・・私、衛生兵になりたいです!」
彼女の美しい容姿と風で揺らされる明るい茶髪が、周りの男性の視線を引いていた。
その姿に徴兵官もボーとしていた。
「あの、聞いてますか?」
「あっ、はい。衛生兵ですね~」
徴兵官は白い紙に何かを書き始めた。そして、アメリアに渡した。
「その紙にある欄を埋めて、後日裏に書いてある場所に来て」
「はい~」
アメリアは少し興奮しながら家の方へと足速に歩き出す。
「(やった!これって本物医者になれるってこと?やった!)」
彼女は小学校の頃からずっと、医者になることしか考えてなく、そのせいほとんどの教科の成績は悪い、でも彼女は気にしなかった。
「(人を救えれば!それでいいんだ!!!)」
to be continued···
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