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対策の対策

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 「むむむ・・・」
 黒河はゴミ箱を見てうなった。
 バレンタインデーのチョコが大量に捨てられていたからだ。
 「やはりここのところは学んできたようだな」
 黒河はこの日に下剤入りチョコを女性教員に配ることが恒例行事化している。
 だからこの日は女性教師達が女子トイレに並ぶことが毎年この時期の風物詩になっていた。
 が、やはり女性教師達も学んだらしく、この頃はチョコを食わずに捨てていた。
 「よし、ならば・・・!」
 ギン!
 黒河の目が光った。

 「どうだ、マーブルチョコ」
 マーブルチョコを配る黒河。
 「今年はマーブルチョコ?」
 「マーブルなら安心よね」
 女性教師達は食った。
 「ふふふ・・・」
 マーブルチョコなら下剤も何も入れられないと想って安心しているのだろう。

 バン!
 「ひ、ひーっ!トイレトイレ!!」
 教室の戸が開いて女性教師達が次々と飛び出していく。
 ドドドドドドドド。
 彼女たちは女子トイレに行列を作った。
 妥協して男子トイレに行く教師もいた。
 「ふふふ、伝統復活」
 黒河がマーブルチョコと言って配ったあれはセンノシド錠の下剤だった。
 あれはマーブルチョコに似ているし強力である。
 うまく医師としての立場を利用したといえよう。
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