男色医師3

虎 正規

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恐怖の身体測定

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 毎年の年度初め。
 学校には恒例行事がある。
 そう、身体測定。
 そして今年度の始まりにも下着姿の男子たちが保健室に集まった。
 そして保険室には・・・。
 彼らが思わずぞっとする眼をぎらぎら光らせた黒河の姿があった。
 男子たちが身長測定機に乗る。
 「ほら、背筋伸ばして。背中をくっつけて、ほら気をつけして。足を閉じて」
 黒河が手取り足取りフォームを指示する。
 いちいち体を触って動かし、舌なめずりをするようなそのさまに男子たちは一同にぞっとした。
 体重計に乗った男子に対しては
 「ほらほら、気をつけして。体重計の中央に乗って、ついでにこのパンツも脱いじゃおうか」
 同じような調子。
 「黒河先生」
 見張っていた先生が言う。
 「はい、すいません」
 黒河は見張られていたことを思い出し、謝罪した。
 「両手を横に伸ばして、胸を張って・・・」
 胸囲を測るときも同じような調子。

 「あー、次は女子かー」
 憂鬱な気分の黒河。
 「女子の身体測定に男の先生を立ち合わせられますか!」
 先生が叫ぶ。
 「あ、そうだよな」
 本当に前途多難な学校だ。
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