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ホワイト・デー
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一ヵ月後。
ガラッ。
保健室の戸を開ける佐藤。
「佐藤先生!」
女豹が叫んだ。
「ほれ」
机の上に小さいズタ袋のような袋を置く。
「これって・・・」
女豹が言う。
「今日はホワイトデーだろ?」
佐藤が言った。
「あ、ありがと」
女豹は感激した。
「鈴木先生とは切れてくれる?」
佐藤は応じず、保健室を後にした。
袋の中から現れたのはマカロンだった。
マカロンをホワイトデーに送る行為は「あなたは特別な人です」という意味でホワイトデーの贈り物としては最上級のもの。
女豹はますます感激した。
「きっと鈴木先生とは切れて私とよりを戻してくれるわ」
女豹は確信した。
その後。
カツカツ。
廊下を駆け足で走る女豹の姿があった。
行き先は女子トイレ。
その戸を開け、中にあった個室の戸をあけた瞬間。
ガシッ。
最前にあった個室に入ろうとしたことが災いし、白衣の袖に通した手首を外からつかまれた。
「!」
「どこに入ってんだい?そこは生徒用トイレだぜ、教員用トイレはこちらだろ?」
佐藤だった。
「漏れそうなの、教員用まで持ちそうにないのよ!」
女豹はわめいた。
が、佐藤はかまわず女豹をトイレから引っ張り出し、廊下を連れ歩いていく。
どんどんトイレが遠ざかっていくことに絶望し、女豹の顔が青ざめていく。
「は、放しなさい!」
女豹が足を踏ん張って耐えようとするが、そのままずるずると引きずっていかれる。
「こ、この・・・」
反対側の手で佐藤の己の手首を握っている手の手首をつかむ。
(この男、なんて力なの!)
まるで類人猿とも紛うような握力。
「ふふふ、耐えられねえだろ?だってあのマカロンに入れてあった下剤は猛獣用だからな(女豹だけに)」
佐藤が反対側の手で自我の手首をつかむ女豹の手首をつかんだ。
「!」
(そ、そんな・・・)
「ん、あ・・・あ。もう我慢できない、お願い。トイレに行かせてえ・・・」
だが、行かせてくれるわけがない。
手を放して殴りかかるが簡単に回避され、背後に回られた。
「そんなものを私に食べさせるなんて・・・やっぱり鈴木先生と切れないのね?」
「俺はもうBLに覚醒した、あんたにゃもう用はない」
「ハアッ!」
女豹は白衣を脱ぎ捨て、ボディコン姿をあらわにし、佐藤に掌底を当てた。
でも、
バサッ。
そこには佐藤の上着だけが残された。
佐藤は上空に舞っていて女豹の両肩をつかみ、前転して着地した。
「えっ?」
「切れるのはあんたとだ」
女豹は手もなく生徒用トイレに駆け込もうとした。
しかし、いつの間にか佐藤がその前に立ちはだかっていた。
「どきなさい!」
佐藤は女豹に携帯電話についたカメラのレンズを向けた。
「どいて欲しけりゃもう俺から手を引け、鈴木先生と俺の仲を妨げんな」
さもないと漏らすところを撮影する、という脅迫だろう。
もう女豹には無関心、ということは下剤入りマカロンをお返ししたことで意味している。
ホワイトデーのお返しとしては最上級のマカロンに入れていたところがわなっぽいところ。
「だ、誰がもうあんたみたいなやつ!」
もう返事は聞くまでもなかった。
「しからば、御免!」
佐藤は忍者のごとく駆け去った。
「悔しい!悔しいわ」
女豹は改めてトイレの中に走りこんだ。
ガラッ。
保健室の戸を開ける佐藤。
「佐藤先生!」
女豹が叫んだ。
「ほれ」
机の上に小さいズタ袋のような袋を置く。
「これって・・・」
女豹が言う。
「今日はホワイトデーだろ?」
佐藤が言った。
「あ、ありがと」
女豹は感激した。
「鈴木先生とは切れてくれる?」
佐藤は応じず、保健室を後にした。
袋の中から現れたのはマカロンだった。
マカロンをホワイトデーに送る行為は「あなたは特別な人です」という意味でホワイトデーの贈り物としては最上級のもの。
女豹はますます感激した。
「きっと鈴木先生とは切れて私とよりを戻してくれるわ」
女豹は確信した。
その後。
カツカツ。
廊下を駆け足で走る女豹の姿があった。
行き先は女子トイレ。
その戸を開け、中にあった個室の戸をあけた瞬間。
ガシッ。
最前にあった個室に入ろうとしたことが災いし、白衣の袖に通した手首を外からつかまれた。
「!」
「どこに入ってんだい?そこは生徒用トイレだぜ、教員用トイレはこちらだろ?」
佐藤だった。
「漏れそうなの、教員用まで持ちそうにないのよ!」
女豹はわめいた。
が、佐藤はかまわず女豹をトイレから引っ張り出し、廊下を連れ歩いていく。
どんどんトイレが遠ざかっていくことに絶望し、女豹の顔が青ざめていく。
「は、放しなさい!」
女豹が足を踏ん張って耐えようとするが、そのままずるずると引きずっていかれる。
「こ、この・・・」
反対側の手で佐藤の己の手首を握っている手の手首をつかむ。
(この男、なんて力なの!)
まるで類人猿とも紛うような握力。
「ふふふ、耐えられねえだろ?だってあのマカロンに入れてあった下剤は猛獣用だからな(女豹だけに)」
佐藤が反対側の手で自我の手首をつかむ女豹の手首をつかんだ。
「!」
(そ、そんな・・・)
「ん、あ・・・あ。もう我慢できない、お願い。トイレに行かせてえ・・・」
だが、行かせてくれるわけがない。
手を放して殴りかかるが簡単に回避され、背後に回られた。
「そんなものを私に食べさせるなんて・・・やっぱり鈴木先生と切れないのね?」
「俺はもうBLに覚醒した、あんたにゃもう用はない」
「ハアッ!」
女豹は白衣を脱ぎ捨て、ボディコン姿をあらわにし、佐藤に掌底を当てた。
でも、
バサッ。
そこには佐藤の上着だけが残された。
佐藤は上空に舞っていて女豹の両肩をつかみ、前転して着地した。
「えっ?」
「切れるのはあんたとだ」
女豹は手もなく生徒用トイレに駆け込もうとした。
しかし、いつの間にか佐藤がその前に立ちはだかっていた。
「どきなさい!」
佐藤は女豹に携帯電話についたカメラのレンズを向けた。
「どいて欲しけりゃもう俺から手を引け、鈴木先生と俺の仲を妨げんな」
さもないと漏らすところを撮影する、という脅迫だろう。
もう女豹には無関心、ということは下剤入りマカロンをお返ししたことで意味している。
ホワイトデーのお返しとしては最上級のマカロンに入れていたところがわなっぽいところ。
「だ、誰がもうあんたみたいなやつ!」
もう返事は聞くまでもなかった。
「しからば、御免!」
佐藤は忍者のごとく駆け去った。
「悔しい!悔しいわ」
女豹は改めてトイレの中に走りこんだ。
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