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最終章
第61話 二度目の去り際
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翡燕が目を覚ますと、誰かが手を握りしめていた。この感触は知っている。皇王の手だ。
昔もこうして手を握りしめてくれた。翡燕が人に触れられることを克服したのも、皇王のお陰だったのを思い出す。
底抜けに優しくて、朗らか。王様とは思えないくらいに、皇王はいつも穏やかだった。
「……素晴らしい死に様でしたね、親父殿。迫真の演技でした」
翡燕が呟くと、皇王が眉を下げて微笑んだ。意識が戻った翡燕に慌てることなく、穏やかな顔を崩さない。
握っていた手を額に当て、皇王はまるで祈るように口を開いた。
「……翡燕……すまない。無理をさせた」
「いいえ。皇妃様の裏切りを露呈させるには、あの方法しかありませんでしたから……」
実のところ翡燕が目を負傷した少し後に、翡燕は皇王と再会していたのだ。皇王が夜中に戦司帝の屋敷へと忍び込んできて、それはそれは衝撃的な再会だった。
「久しぶりに本気出した」と軽口を叩いていたが、獅子王にも察知されないとなると、その力量は計り知れない。
そして目を負傷した翡燕に向かって、皇王はただひたすら説教を垂れた。
戻ったことを黙っていた事。皇子に監禁されかけた事を黙っていた事。昔、皇妃にされていたことを黙っていたこと。
積年の恨みのような説教に、翡燕も謝罪しながら頷くしかなかったのだ。
皇妃の不貞は気付いていた皇王が、それ以上に激昂したのが毒の事だった。翡燕にとっては過ぎたことだったが、皇王は断罪しなければ気が済まないと息まいていた。
そしてその結果が今である。
「……翡燕。皇妃の裏切りは露呈できた。あとの始末に、お前が動くことは無い」
「……親父殿……。僕に良い考えがあるんです」
「まったく、お前はそればかりだ。……心底心配している者たちがいる。もう二度と、お前を失いたくない者たちばかりだ」
優しく髪を梳かれ、翡燕は瞳を閉じた。
皇王の手は、いつも大きくて優しい。翡燕を撫でながら、皇王が朗らかに口を開く。
「しかしまだすっとしないな。いい機会だから、叩きまくろう」
「親父殿……随分と楽しそうですね」
「……私も、明日には王じゃなくなっているかもしれない。こんな機会は二度とないぞ」
「相変わらずですね、親父殿は」
この朗らかさに、翡燕は何度救われたか分からない。
だからこそ、このユウラで生きていけたのだと、翡燕は思う。
________
「……何だよその辛気臭い顔は。葬儀にでも出ているのか?」
「……」
何の反応もない四天王に、翡燕は短く嘆息した。
寝台に横たわったままでは4人の顔がしっかりと見えないが、視線は痛いほど感じる。
翡燕の脈を診ている弐王は先ほどから一言も話さない。時折翡燕を責めるような目で見つめ、そして悔しそうに俯く。
(こっちもなんか面倒な感情を向けているな……)
翡燕はそう思うものの、弐王の事は放置しておくことにする。翡燕の弐王に対する扱いの粗さは、信頼あっての事だ。
何があってもこの人は裏切らない。そんな想いを翡燕はいつも秘めている。
「さて……みんなの顔が見えるように、寄ってくれるか?」
そう翡燕が呟くと、全員が寝台の脇へと集まった。
一人一人顔を見渡すと、愛おしさが溢れて来る。真剣な話をしようと思っていたのに、つい頬が緩んでしまい、翡燕は苦笑いを浮かべた。
「……説明してあげたいことは山ほどあるけど、急がなくてはいけない事があるね? このままでは戦が始まってしまう。……さぁ真白、どう対処する?」
「……このまま王座を皇子に明け渡すのが、一番犠牲が少ないのかもしれません。ただ……亜獣側の思惑が謎です。ユウラを乗っ取りたいだけでは?」
白王の答えに、翡燕は頷いた。
亜獣側にも当然思惑があるだろう。ただユウラと親交を図りたいのであれば、王座の簒奪など促しはしない。
「僕も皇子の演説を聞いたが……亜獣の王の話が出てこなかったね。碧斗、亜獣の王はまだ龍蛇(りょうだ)さんで間違いない?」
「うん。まだ蛇王である龍蛇が亜獣の王だよ。未だに飛龍の王とは仲が悪いから、やっぱり亜獣国も割れそうなのかもね」
「自国の争いに、ユウラも巻き込んだんか。飛龍族にユウラがつけば、亜獣の王の座は龍王に奪われても不思議じゃない」
「……」
スムーズに話の進む四天王を見て、翡燕はうんうんと満足そうに頷いている。
「そこまで分かっていれば、話は早い。流石は四天王だね。王座を渡しても、その後戦に巻き込まれる可能性は高い。どうすれば一番、民衆が傷つかずに済むだろう……」
翡燕が呟くと、弐王が溜息をついた。目を閉じたまま、眉に深く皺を刻む。
「……翡燕、お前の身体はもう限界だ。国の事は四天王に任せ、安静にしないと」
「うん……分かっています。こんな身体では、足を引っ張るだけだ」
翡燕は4人を見回し、ゆっくりと微笑んだ。
寝台に寝たまま微笑む翡燕の姿は、四天王も見たこともないほど弱々しいものだった。考えたくもない結末が、嫌でも頭を過ぎる。
「……約束する。僕は二度と、お前たちの知らないところで死なない。お前たちの帰りを待っている」
「嫌だ。ぼくは翡燕のそばにいる。力を注ぐから……!」
青王が懇願するように言う。残りの3人も同じような顔をしているのを見つめて、翡燕は寂しそうに笑った。そして眉を顰め、耐えるように唇を噛み締める。
それとほぼ同時に、遠くから衝撃音が響いた。皇宮が揺らぐほどの衝撃の後、衛兵が寝室に走りこんでくる。
「報告します!! ユウラに駐留していた獣人の軍が、都に攻め入っています!! 現在、巡衛軍が応戦し、民衆を避難させています!」
「!! 直ちに国軍も加勢せぇ!」
朱王が目を見開いて声を上げる。
ユウラと親交を築いていた獣人族は、ユウラ国にも軍を駐留させていた。亜獣が襲ってきたらユウラに加勢するためである。
その軍が都に攻め入った。獣人国はユウラではなく、亜獣側へと寝返ったのだ。
「……蘇芳。真白と共に行っておいで。獣人を抑えるとなると、蘇芳だけじゃ無理だ」
「……翡燕……!」
朱王が翡燕の頭もとに跪き、その顔を撫でた。指を優しく添わせながら、悔しそうに呟く。
「絶対、死んだらあかん。……戻ったら、俺の力を受け入れてもらう」
「……うん、分かった。待ってる」
その返事を聞いた朱王は、翡燕の鼻筋に唇を落とした。しっかりと感触を身に刻んだ後、立ち上がって踵を返す。
それと入れ替わるようにして、今度は白王が跪いた。
「翡燕。帰ってきたら、私たちの想いを受け入れてくれますか?」
「……うん。受け入れる」
白王は眉を顰めながらも微笑み、翡燕の眉尻に唇を落とす。そして髪を優しく梳いて、立ち上がった。
「碧斗」
翡燕は青王の名を呼ぶが、返事は返ってこない。彼は自身のつま先を見たまま、ぼろぼろと大粒の涙を流している。
「なぁ、碧斗? 巡衛軍と共に、民衆を守ってやってくれるかい?」
「嫌だ!! ……嫌だけど……そばにいたいけど……」
呟きながら、青王は膝を折る。翡燕の顔を両手で挟んで、顔を歪めた。
「翡燕のために、行くよ。……帰ってきたら、もう離れないからな」
「うん。分かった」
青王は翡燕の眉間に唇を落とし、名残惜しそうに離れた。少し拗ねたようにしながら、その場を離れていく。
残された黒王は、翡燕を見ながら頷いた。
「皇家を、守る」
「うん。良く分かっているね、黒兎は」
黒王が跪いて、翡燕の双眸を覗き込む。「翡燕も守る」と言うと、翡燕が眉を下げた。
額と額を合わせて、黒王は祈るように呟く。
「翡燕。俺の望み。俺の全て。……愛してる」
「……うん。分かった。……待ってる」
もう一度翡燕の双眸を覗き込み、黒王は微笑んだ。
待っている、の言葉に嘘の色はない。鼻を擦り合わせて、頬に唇を落とす。
黒王が部屋から出ていくのを見送った後、翡燕は顔を顰めた。
掛布を引き上げて喉を鳴らすと、背中を撫でる弐王の大きな手を感じた。その手は優しく穏やかで、嗚咽を耐えることが出来ない。
「……翡燕、熱が出てきたね。辛いかい?」
「……いいえ……」
「……眠れる薬を持って来るよ。今は何も考えず、よく眠るんだ」
背中から手が離れ、弐王が立ち去る気配を感じる。それすら心細く感じるなど、翡燕は認めたくもなかった。
(これが……僕の望んでいた最後か?)
二度目の去り際は、はっきりさせようと翡燕は決めていた。
もしかしたら生きているかも、などという希望は彼らに残したくない。
彼らが帰ってくるまで、どうにか生き延びたい。
生きているうちに、また獅子王に会いたい。
そう願えば願うほど、悔しいことに寂しさは募っていくのだ。
昔もこうして手を握りしめてくれた。翡燕が人に触れられることを克服したのも、皇王のお陰だったのを思い出す。
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「……素晴らしい死に様でしたね、親父殿。迫真の演技でした」
翡燕が呟くと、皇王が眉を下げて微笑んだ。意識が戻った翡燕に慌てることなく、穏やかな顔を崩さない。
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「……翡燕……すまない。無理をさせた」
「いいえ。皇妃様の裏切りを露呈させるには、あの方法しかありませんでしたから……」
実のところ翡燕が目を負傷した少し後に、翡燕は皇王と再会していたのだ。皇王が夜中に戦司帝の屋敷へと忍び込んできて、それはそれは衝撃的な再会だった。
「久しぶりに本気出した」と軽口を叩いていたが、獅子王にも察知されないとなると、その力量は計り知れない。
そして目を負傷した翡燕に向かって、皇王はただひたすら説教を垂れた。
戻ったことを黙っていた事。皇子に監禁されかけた事を黙っていた事。昔、皇妃にされていたことを黙っていたこと。
積年の恨みのような説教に、翡燕も謝罪しながら頷くしかなかったのだ。
皇妃の不貞は気付いていた皇王が、それ以上に激昂したのが毒の事だった。翡燕にとっては過ぎたことだったが、皇王は断罪しなければ気が済まないと息まいていた。
そしてその結果が今である。
「……翡燕。皇妃の裏切りは露呈できた。あとの始末に、お前が動くことは無い」
「……親父殿……。僕に良い考えがあるんです」
「まったく、お前はそればかりだ。……心底心配している者たちがいる。もう二度と、お前を失いたくない者たちばかりだ」
優しく髪を梳かれ、翡燕は瞳を閉じた。
皇王の手は、いつも大きくて優しい。翡燕を撫でながら、皇王が朗らかに口を開く。
「しかしまだすっとしないな。いい機会だから、叩きまくろう」
「親父殿……随分と楽しそうですね」
「……私も、明日には王じゃなくなっているかもしれない。こんな機会は二度とないぞ」
「相変わらずですね、親父殿は」
この朗らかさに、翡燕は何度救われたか分からない。
だからこそ、このユウラで生きていけたのだと、翡燕は思う。
________
「……何だよその辛気臭い顔は。葬儀にでも出ているのか?」
「……」
何の反応もない四天王に、翡燕は短く嘆息した。
寝台に横たわったままでは4人の顔がしっかりと見えないが、視線は痛いほど感じる。
翡燕の脈を診ている弐王は先ほどから一言も話さない。時折翡燕を責めるような目で見つめ、そして悔しそうに俯く。
(こっちもなんか面倒な感情を向けているな……)
翡燕はそう思うものの、弐王の事は放置しておくことにする。翡燕の弐王に対する扱いの粗さは、信頼あっての事だ。
何があってもこの人は裏切らない。そんな想いを翡燕はいつも秘めている。
「さて……みんなの顔が見えるように、寄ってくれるか?」
そう翡燕が呟くと、全員が寝台の脇へと集まった。
一人一人顔を見渡すと、愛おしさが溢れて来る。真剣な話をしようと思っていたのに、つい頬が緩んでしまい、翡燕は苦笑いを浮かべた。
「……説明してあげたいことは山ほどあるけど、急がなくてはいけない事があるね? このままでは戦が始まってしまう。……さぁ真白、どう対処する?」
「……このまま王座を皇子に明け渡すのが、一番犠牲が少ないのかもしれません。ただ……亜獣側の思惑が謎です。ユウラを乗っ取りたいだけでは?」
白王の答えに、翡燕は頷いた。
亜獣側にも当然思惑があるだろう。ただユウラと親交を図りたいのであれば、王座の簒奪など促しはしない。
「僕も皇子の演説を聞いたが……亜獣の王の話が出てこなかったね。碧斗、亜獣の王はまだ龍蛇(りょうだ)さんで間違いない?」
「うん。まだ蛇王である龍蛇が亜獣の王だよ。未だに飛龍の王とは仲が悪いから、やっぱり亜獣国も割れそうなのかもね」
「自国の争いに、ユウラも巻き込んだんか。飛龍族にユウラがつけば、亜獣の王の座は龍王に奪われても不思議じゃない」
「……」
スムーズに話の進む四天王を見て、翡燕はうんうんと満足そうに頷いている。
「そこまで分かっていれば、話は早い。流石は四天王だね。王座を渡しても、その後戦に巻き込まれる可能性は高い。どうすれば一番、民衆が傷つかずに済むだろう……」
翡燕が呟くと、弐王が溜息をついた。目を閉じたまま、眉に深く皺を刻む。
「……翡燕、お前の身体はもう限界だ。国の事は四天王に任せ、安静にしないと」
「うん……分かっています。こんな身体では、足を引っ張るだけだ」
翡燕は4人を見回し、ゆっくりと微笑んだ。
寝台に寝たまま微笑む翡燕の姿は、四天王も見たこともないほど弱々しいものだった。考えたくもない結末が、嫌でも頭を過ぎる。
「……約束する。僕は二度と、お前たちの知らないところで死なない。お前たちの帰りを待っている」
「嫌だ。ぼくは翡燕のそばにいる。力を注ぐから……!」
青王が懇願するように言う。残りの3人も同じような顔をしているのを見つめて、翡燕は寂しそうに笑った。そして眉を顰め、耐えるように唇を噛み締める。
それとほぼ同時に、遠くから衝撃音が響いた。皇宮が揺らぐほどの衝撃の後、衛兵が寝室に走りこんでくる。
「報告します!! ユウラに駐留していた獣人の軍が、都に攻め入っています!! 現在、巡衛軍が応戦し、民衆を避難させています!」
「!! 直ちに国軍も加勢せぇ!」
朱王が目を見開いて声を上げる。
ユウラと親交を築いていた獣人族は、ユウラ国にも軍を駐留させていた。亜獣が襲ってきたらユウラに加勢するためである。
その軍が都に攻め入った。獣人国はユウラではなく、亜獣側へと寝返ったのだ。
「……蘇芳。真白と共に行っておいで。獣人を抑えるとなると、蘇芳だけじゃ無理だ」
「……翡燕……!」
朱王が翡燕の頭もとに跪き、その顔を撫でた。指を優しく添わせながら、悔しそうに呟く。
「絶対、死んだらあかん。……戻ったら、俺の力を受け入れてもらう」
「……うん、分かった。待ってる」
その返事を聞いた朱王は、翡燕の鼻筋に唇を落とした。しっかりと感触を身に刻んだ後、立ち上がって踵を返す。
それと入れ替わるようにして、今度は白王が跪いた。
「翡燕。帰ってきたら、私たちの想いを受け入れてくれますか?」
「……うん。受け入れる」
白王は眉を顰めながらも微笑み、翡燕の眉尻に唇を落とす。そして髪を優しく梳いて、立ち上がった。
「碧斗」
翡燕は青王の名を呼ぶが、返事は返ってこない。彼は自身のつま先を見たまま、ぼろぼろと大粒の涙を流している。
「なぁ、碧斗? 巡衛軍と共に、民衆を守ってやってくれるかい?」
「嫌だ!! ……嫌だけど……そばにいたいけど……」
呟きながら、青王は膝を折る。翡燕の顔を両手で挟んで、顔を歪めた。
「翡燕のために、行くよ。……帰ってきたら、もう離れないからな」
「うん。分かった」
青王は翡燕の眉間に唇を落とし、名残惜しそうに離れた。少し拗ねたようにしながら、その場を離れていく。
残された黒王は、翡燕を見ながら頷いた。
「皇家を、守る」
「うん。良く分かっているね、黒兎は」
黒王が跪いて、翡燕の双眸を覗き込む。「翡燕も守る」と言うと、翡燕が眉を下げた。
額と額を合わせて、黒王は祈るように呟く。
「翡燕。俺の望み。俺の全て。……愛してる」
「……うん。分かった。……待ってる」
もう一度翡燕の双眸を覗き込み、黒王は微笑んだ。
待っている、の言葉に嘘の色はない。鼻を擦り合わせて、頬に唇を落とす。
黒王が部屋から出ていくのを見送った後、翡燕は顔を顰めた。
掛布を引き上げて喉を鳴らすと、背中を撫でる弐王の大きな手を感じた。その手は優しく穏やかで、嗚咽を耐えることが出来ない。
「……翡燕、熱が出てきたね。辛いかい?」
「……いいえ……」
「……眠れる薬を持って来るよ。今は何も考えず、よく眠るんだ」
背中から手が離れ、弐王が立ち去る気配を感じる。それすら心細く感じるなど、翡燕は認めたくもなかった。
(これが……僕の望んでいた最後か?)
二度目の去り際は、はっきりさせようと翡燕は決めていた。
もしかしたら生きているかも、などという希望は彼らに残したくない。
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