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学園編
7. 発作
しおりを挟む「いいか、異形の多くは知能が低い。だから攻撃パターンも読みやすい」
訓練所、生徒たちは2人1組で赤爪と対峙していた。
「たてがみが赤くなり、前脚を浮かせる。それが攻撃の合図だ。爪による炎火攻撃は広範囲に及ぶ。まともに喰らうな」
そう言うか言わないかの間に、赤爪のたてがみが赤く染まる。
「…っそんなこと言われてもぉぉ!!」
鉄は叫びながら数歩跳び後ずさると、水の魔法の呪文を詠唱する。
いつもはここで間に合わず攻撃をうけてしまうのだが、炎火攻撃に水魔法を当てることで威力を軽減させることに成功した。
「テッサぁあああ!」
「OK!」
後ろに控えていたテッサが、Bクラスで1番の威力を持つ水の魔法を発動させる。テッサが放った水の波動は赤爪に正面からぶち当たり、赤爪の巨大な体躯がよろめく。
「ぅおりゃあああああ!」
高く跳躍した鉄が水の波動の後ろから現れ、剣を一閃させて首を打ち落とした。
ドッと重い音をさせて赤爪の首が落ち、続いて体躯が崩れ落ちる。
生徒たちからワッと歓声が起こり、全員が鉄とテッサに走り寄った。
「いやったああああああ」
「良かったなぁ鉄、テッサ!2人体制クリアだ」
わぁわぁと騒ぐ生徒たちを見ながら、たつとらはニヤニヤと嬉しそうにしている。
「次は1体1だな。この感じだとあと何回かパートナーを変えてやれば大丈夫だと思う。2人で挑んでいる時も、1人で挑んでいるイメージを絶やすなよ」
「はい!」
「おお、いい返事。じゃあ2人は下がって休め。交代だ」
素直に2人は下がり、訓練所の隅で腰を下ろした。
「赤爪の炎火攻撃の時使った水魔法すごくよかった!どうやるの?1人の時使えそう!」
「あれは水を分散させる感じで使うんだ。テッサこそ、やっぱりすごい威力だよな水波動!俺も練習しよう!」
あーだこーだと2人でさっきの一戦をおさらいしている光景を、陸は嬉しそうに見つめている。
次の一戦はクラスメイトのクララとデカルトのようだ。こちらも善戦で、もうすぐ決着がつく。
一体を倒すのにかかる時間もどんどん短くなり、Bクラスの成長は目覚ましいものだった。
たつとらはいつもの調子でアドバイスしたり、危ない時には手を出したりと一戦一戦をしっかり見守ってくれる。
生徒たちは自分の成長と比例してたつとらを深く信頼するようになり、最初のように疑いの目を向けることも無い。それが陸には1番嬉しかった。
「みんなお疲れ様~、やっと週末だな。来週はいよいよ検定だけど、焦りは禁物だぞ。休日は休日!しっかり休むように。特に鉄!」
「な!なんだよ!名指しするなよ!」
急に名指しされ、慌てる鉄にたつとらは続ける。
「ということでおまえは、週末の特別授業も休みだ。牛乳飲んで寝てろ」
生徒たちからどっと笑いが起こる。
鉄が怒って何か言っているようだが、たつとらの「かいさーん」という声で生徒たちは訓練所を後にする。たつとらも解散と言いながらもう扉に向かっていた。いつものことだ。
生徒たちは今から昼食。今日は何を食べるかしか頭にはなかった。
校長室でドグラムスは手を止めた。
腰に着けていた小型の通信装置がピーピーと音を立てている。画面を見ると短い文字が並ぶ。
『悪い』
その文字を見つけるとドグラムスは眉根を寄せ、『ok』と返事を返した。
深く息を吸うと校長室をウロウロと歩き回る。側に居た秘書のチャンが、滅多に無い校長の姿を物珍しそうに目で追いながら口を開いた。
「校長…なにかあったのですか?」
「...うむ。タールマ先生に伝言を頼む。2、3日たつとら先生が不在にするから代理をと。土日を挟むから月曜日までになるか…」
「はい、お伝えします。たつとら先生は急な用事でも?」
「そうだ。…あと、ボルエスタ先生に校長室へ来るように伝えよ」
「ボルエスタ校医ですか?ご加減でも?」
「業務の話だ。なるべく早く頼む」
「御意」
校長の只ならぬ雰囲気に、チャンは素早く動く。秘書兼護衛係で軍人でもある彼の行動は早い。強さは相当のものらしく、教師らの間でも恐れられている彼である。
程なくしてボルエスタが校長室を訪れた。
「ボルエスタ、入ります」
普段滅多に入ることの無い校長室に少々緊張しながら、ボルエスタは校長のデスクの前に立ち敬礼する。
「何かありましたか?」
先ほどチャンから殺気立った目で早く校長室へと促され、急ぎ足で来た校長室だったが、なるほど確かに校長に焦りの色が見える。
「……ボルエスタ先生は、たつとら先生と仲がいいと聞くがその通りか?」
予想外の質問が飛んできて面食らったが、彼は冷静に答えた。
「たつとら先生ですか?…ええ、まあ一緒に昼食をとったりする程度ですが、それが何か?」
静かに聞いていた校長が、意を決したように突如こちらに視線を向ける。その真剣な目に気圧されていると、校長は口を開いた。
「……今日から2、3日、たつとら先生は留守にする」
「そうなんですか?何か急な用事とか…」
「その為、たつとら先生の部屋に決して行かぬように!」
「は…い……。不在なのですよね?わかりました」
「いや、分かっておらん。いいか、絶対行ってはならんぞ。行ってはならん」
デスクから半ば乗り出すように捲し立てる校長に気圧されながら、ボルエスタは答えた。
「……校長、それは、行けと言ってます?」
身を反らせながらボルエスタが言うと、校長はふっと態度を弛め口の端を上げた。
「話は以上だ。退室せよ」
「……は?…はい…」
校長は窓辺に向きを変えており、表情は見えない。
頭に疑問符を浮かべたまま敬礼すると、ボルエスタは退室する。長い廊下を歩きながら先程の会話を反芻した。
(行けってことだよなぁ…?)
寮に通じる通路にパスを通しながら、開けた通路に目を通す。
授業も終わり明日から週末に入るせいか、廊下はしんと静まり返っており誰も行き交っていない。
彼の部屋は一番奥にある。教師不足で部屋は沢山空いているはずだが、何故か最初から彼の部屋は1番奥だった。
部屋の前に立ち、声をかけるかどうか迷って佇む。
(行けってことだよな?…困ったな…)
癖のある髪をガシガシ掻き回していると、部屋の中から僅かにゴトリと音が聞こえた気がした。
「…先生?いるんですか?」
人の気配があるような気がする。続けてノックしてみるが呼び掛けに応じる様子は無いようだ。
「先生?」
侵入者だったら大変だ。そう思ったボルエスタがノブに手をかけると、施錠されてないようでドアは容易く開いた。
僅かに血の匂いがする。
軍医であるボルエスタは咄嗟に身体が動き、警戒しながら部屋を探索する。
「先生!居ますか!?……っ!」
彼はいた。
ソファの脇に蹲るように横たわっており、先程の音は彼がソファから落ちた音だったようだ。
呼びかけながらすぐさま駆け寄ると、身体の状態を確認する。
目立った外傷は無いようだが、額に汗が浮かんで苦しそうに顔を歪めている。顔色は酷いものだった。
「先生、聞こえますか!?」
「つっ…う…」
少し唸ったあとたつとらは薄く目を開けた。ボルエスタが居たことに驚き表情を硬くするが、すぐに苦悶の顔へ戻った。
「先生!何があったんですか?直ぐに医務室へ…!」
「大…丈夫…」
息も絶え絶えに呻くたつとらに、ボルエスタは更に心配になった。
「全然大丈夫には見えません!痛むんですか?どこが?」
「…大…じょぶ。慣れてる…2、3日で治る…」
たつとらはボルエスタの袖をぐっと掴むと、少し呻いて続けた。
「…だから…騒がない…で、くれ、お願……っ」
鋭い痛みに耐えるようにぐっと身体を折ると、掴まれた袖がふるふると震える。そして力が抜けたようにぐったりとし、袖を握りしめていた手も離れた。
(気を失った…?)
突然の事にボルエスタは混乱する。どこが痛むのか、何かの病なのか、それさえも分からない。ただ、彼の言う通り騒ぎを起こすのは得策ではないように感じた。
もしかしたら、隠さないといけない特別な理由があるかもしれない。
意識のないたつとらを抱き抱えると、ベッドへ運ぶ。相も変わらず苦しむたつとらの額に触れると、かなり発熱しているのが分かった。
原因は分からないが、痛みを取り除くことは出来るかもしれない。
ボルエスタは鎮痛剤を取りに医務室へ急いだ。
たつとらが目を覚ましたのは、気を失ってから数時間ほど後の事だった。
「…ボルちゃん…?」
その声に反応したボルエスタがたつとらの目の前に現れる。
「先生、大丈夫ですか?」
「…あぁ、やっぱりボルちゃん…夢じゃなかったかぁ…」
残念そうな口ぶりに、隠し通したかったという想いが滲み出ている。苦笑いをしながらボルエスタはたつとらの額に触れる。
「痛みはましになりましたか?うーん…熱はまだ下がりませんね…」
「もう痛くないよ。…ごめん…ボルちゃん」
「なぜ謝るんですか。私は校医ですよ?」
たつとらは短く息を吐くと、窓を見た。もう夜はだいぶ更けているようだ。ボルエスタは次に彼が何を言うかを察して、先に口を開いた。
「私に営業終了時間はありません。水分は取れそうですか?」
その問いにたつとらはゆっくりと首を振る。
「…じゃあ点滴しかありませ…」
「飲む」
慌てて言うたつとらに笑いながら、ボルエスタは水を取りに立ち上がった。
ストローから水をゆっくり飲むたつとらを見ながら、これなら寝ている間に点滴を挿しておけばよかったとボルエスタは密かに思う。
ストローから口を外すと、たつとらはまたくったりと枕に沈む。
「先生…?」
かなり体力を消耗しているようで、枕の上でうっすら開けられていた瞳も完全に閉じられてしまった。
ボルエスタは焦燥感に襲われ、悪い予想が頭を過ぎった。
彼がここまで弱るとは、どういう病なのだろう。
(どちらにしても、今のうちだ)
ボルエスタは医務室へ点滴を取りに急いだ。
朝、大分回復したたつとらは2つのことにショックを受けていた。
1つはまだボルエスタが自分の部屋にいて看病を続けていること。
1つは自分の腕に針の跡があることだ。
「…ボルちゃん、注射したでしょ?」
「しましたけど、痛くなかったでしょう?」
寮にある簡易キッチンにいるのか、遠くから返事をするボルエスタに彼は抗議の目を向ける。
ゆっくりと時間をかけて上体を起こしてみるが、襲い来る目眩にたつとらは呻いた。額を掌で押さえながらも、キッチンで何かをしているボルエスタに呼びかける。
「ボルちゃん、ちゃんと寝たの?もう大丈夫だから帰りな?今日土曜日だよ?」
出来るだけ気丈に言ったつもりだった。でもなぜか返事はない。
さすがにキッチンまでは歩いて行けなさそうと判断し、続く目眩を抑えようとこめかみをぎゅうぎゅうと押してみる。効果は薄いようだ。
そうこうしていると、寝室にボルエスタが顔を出した。手に盆を載せたまま、眉を顰める。
「目眩がしますか?…熱のせいかな?」
「大丈夫大丈夫、なにそれ?」
盆の上には2つの皿が乗っていて、1つはお粥と分かったが、もう1つがたつとらには分からなかった。
「食べられそうですか?」
「……うん、ありがとう。食べとくから置いといて」
正直、全然食べられそうにない。
その様子が分かったのか、ボルエスタは短く溜息をついた。そしてたつとらを軽く抱えると、元のように横にさせる。
「食べれるようになるまで、帰りません」
断固とした口調で言うボルエスタに、たつとらは反論する体力も残っていない。
しばらくの沈黙のあと、ボルエスタが口を開く。
「余計なことは聞かない性分ですが、こればかりは医者である限り聞いておきたいです」
「…俺のこの身体のこと?」
ボルエスタは頷くと、まっすぐ彼を見た。緑色の瞳が、疲労で淀んで見える。あれ程元気に笑って語っていた唇は色を無くし、青白い顔は血が通っていないようだ。
「貴方ほど強い人が、あれ程の苦しみ様、半端なことではないはず。…何の病ですか?……命に、関わるものですか?」
たつとらの強さは訓練を見て知っていた。強靭な肉体を持ち、病とは縁遠く見える。
だからこそ、不安が拭えない。
彼はしばらく黙っていたが、布団を顔まであげると小さな声が聞こえた。
「…不定期に発作が起きるんだ。強い痛みと熱が2日前後続く。でも、それで死ぬことは無い。痛みを我慢すれば、いつも通りに生活出来る……原因は、言えない」
ボルエスタからの反応が無いからか、たつとらは布団から目だけを出した。ボルエスタは相変わらずまっすぐ見つめており、何となく気まずくなったたつとらは目線を外す。
「痛いだけだから心配いらない。ずっとこうだからもう慣れてる。我慢すれば良い事なんだ」
しばらくすると、ボルエスタのため息が聞こえた。目を向けると頭を抱えているようだ。
「あなたという人は…」
心底あきれたという風にもう一度ため息をつくと、ボルエスタは困ったような笑顔をたつとらに向ける。
「一旦帰ります。ゆっくり休んでくださいね」
そう言うと、盆を手にボルエスタは寝室を出ていった。
「お粥とリンゴのすりおろし、ここに置いておきますね」
キッチンから声が聞こえ、ありがとう、とたつとらが言う前にドアがガチャンと音を立て、ボルエスタが去ったのが分かった。
「…怒った?」
たつとらは1人呟くと布団を引き上げ丸くなった。「そりゃそうだよな」とまた呟くと目を閉じる。
身体が焼け付くように痛い。痛みにはもう慣れてしまった。でも、あれには未だに慣れることは無い。
(誰かが自分を心配する瞳、それを見る方が痛い)
布団の中で眉を顰め、彼は震えながら溜息をついた。
医務室に戻ったボルエスタは、コーヒーを入れながら考え込んでいる。昨晩から考え込んでいたことだった。
たつとらが倒れていたあの日。
彼を寝かせて、ボルエスタはこの部屋で感じた血の匂いの原因を探した。
洗面所にべったりと血がついているのを見つけ、吐血だろうと判断した途端、全身が粟立つように感じた。
掃除する余裕もなかったようでそのままの状態だったが、やはり彼の病状は思わしくないようだ。
吐血も気になるが、その前にボルエスタには気になることがあった。
たつとらの部屋が普通と違うと気づいたのだ。
まず寝室が他の教師のものとは違い、少し広いのだ。ベッドも広い。そして極め付けは備え付けの棚の多さで、しかもそれはボルエスタにとってはお馴染みの棚だった。
医務室にあるものと一緒なのだ。
ガラス戸で中身に何があるか一目瞭然の作りになっている。もちろん中身は全て医療品だ。
棚を開けてみると、全て手付かずだったが一通り揃っていた。脱脂綿やピンセット、アルコールそして、薬の数々。中でも多かったのが鎮痛剤だ。
始めは彼、たつとらが用意したものだと思ったが、手はつけられてない。
これだけ痛がっているのに鎮痛剤の箱は開けられてもいなかった。用意周到に準備してあるのも、彼の性格上無いような気がする。
もう一つ決定的な所がある。寝室と直通している洗面所と浴室だ。これは他の教師と変わらない。だが違うところが一つだけあった。
手すりがあるのだ。
寝室から洗面所まで手すりがある。それにも血が少し付着していた。よく見ると各所に手すりがついている。
これは、言うまでもなく彼がつけたものではない。彼がここに住むことを前提に、誰かが付けたものだ。
キッチンの棚も開けてみる。
もうこの時点でボルエスタは人の家の棚の中を見る事に躊躇はなかった。
中にはレトルトのお粥や、栄養の取れそうな食品、サプリメントまで置いてあった。
水や経口補水液もずらりと並んでいるが、こちらも手は付けられてない。
冷蔵庫を開けると水とリンゴ、栄養ドリンクが数本あった。
もうここまでいくと過保護なくらいだ。
誰がこれを?
考えられるのは一人しかいない。
『絶対に行ってはならないぞ』
自然と足は校長室に進んでいた。
「口止めされていたが、気づいてしまったか」
校長室で接客用のソファに2人は向かい合って座っていた。
「そう、たつとら先生には持病がある。それも知った上で今回は教師に招いた。発作があれば2日から3日ほど業務ができないことも承知している」
「しかし、あれほどの苦しみを伴う病は相当辛いはずです。本人が一番苦しいはず」
その言葉に、校長はこれ以上無いほど顔を曇らせる。心底心配しているという顔だった。
「そんなに…苦しんでいたか?」
「はい。…彼の病はなんですか?本当に命に関わるものでは無いと?」
校長は膝の上に組んでいる手に視線を落とし、静かに言った。
「それは、私の口からは言えない。どうか、彼の方から言うのを待って欲しい」
「ただ、」というと目線だけボルエスタを見据えて校長は続ける。
「ただ、発作で死ぬことは無いというのは本当である」
それを聞くと、ボルエスタはホッと肩の力を抜いた。
「君にはどうかこれからも、彼のサポートをして欲しい。周囲に察知されないよう、手助けしてやって欲しい。お願いできるか?」
「それはもちろん。喜んでお引き受けします」
校長は安心したように頷くと立ち上がり、デスクの方へ移動した。ボルエスタに背を向けると、そのまま言葉を続ける。
「それと…」
「それと?」
「それとな、その体質の為かたつとら先生は何と言うか…非常に体調を崩しやすい。免疫力が下がっているからだろう」
ボルエスタが何か言おうとする前に校長は捲し立てる。
「それなのに無茶はするし、皆に遠慮して体調が悪いのを隠そうとする。だからボルエスタ先生にはしっかり見てていただきたい」
こんなにベラベラ喋りたくる校長を見るのは初めてで、ボルエスタはぽかんと口を開けたまま見つめるしかない。まだ話は続く。
「寒い時も薄着しがちだから厚着をさせてほしいし、すぐ食事も疎かになるからきちんと栄養をつけてほしい。できるなら夜は9時に寝ていただきたい!」
ここまで言ったところで校長は我に返ったのだろう、ピタリと動きが止まった。
咳払いが室内に響く。
「ということで、ボルエスタ先生宜しくお願いする。退室して宜しい」
「はっはい!失礼致します」
気まずい空気の中バタバタと退室し、帰りの廊下をボルエスタは足早に進む。
自然と笑みが浮かんでくる。
「これで、堂々と甘やかせるな」
1人呟くと、教師寮まで急いだ。
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