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六、堀にて
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数年のちの事。
羽柴と姓を改めた藤吉郎は、織田の嫡男奇妙丸への挨拶のため清洲城を訪れた。
挨拶を済ませ、供を携え馬に乗って城の門を出ると、水堀の中で腰を屈め、川藻を探す乞食がいた。
「ちょ、待ちゃあ」
藤吉郎は従者を待たせて目を凝らした。
(三十郎け?)
藤吉郎は馬から降り、袴の裾を掴んで小走りで堀端まで進むと、口を囲って大声でその男に問い掛けた。
「おみゃあ、三十郎やろ。また乞食に舞い戻ったんか」
藤吉郎が話しかけても虚ろな目を向けるばかりで、三十郎は声も出さない。諦めた藤吉郎は踵を返して、聞こえよがしに言った。
「乞食に玉越三十郎の名はもったいにゃあわ。おみゃあはまた、太郎として生きやあ」
すると途端に、激しい水音が立った。
藤吉郎が振り向くと、堀端に駆け付けた三十郎が激しく首を横に振っていた。
「名が惜しいんなら、這い上がってこやあ。おみゃあはわしが拾ったった。手柄を上げればまた拾ったるがね。遠江で武田が徳川と戦を始めとる。おみゃあ、武田の赤備えの鎧兜を手に入れて来やあ。そうすりゃわしの家来にしたるわ」
三十郎は黙ったまま、じっと藤吉郎を見つめた。
藤吉郎は目を伏せると、袴に付いた土を手で払い、従者が引く馬の鐙に足を掛けた。
藤吉郎の後ろ姿を目で追いながら、三十郎は手に着いた川藻を口に入れた。馬のいななきが聞こえたその時、三十郎は堰を切ったように堀を駆け上がり、藤吉郎に向かって叫んだ。
「俺ゃこのままでは終わらへんで」
藤吉郎は振り向かない。
馬の口を取る従者が藤吉郎に問いかけた。
「あの者は、羽柴様のお知り合いにございまするか」
「まさか。あんな乞食、知るわけあらへんがや」
・・・・・
足を踏み入れたことのない遠江に三十郎が辿り着けたのは、藤吉郎の家臣と騙ったからであった。乞食のなりで戦場に赴く玉越三十郎を、織田の使者だと皆信じて疑わなかった。
遠江は冬でも暖かいと聞いていたが、嘘のように寒い。盗んだ蓑を身に付けて、三十郎はどうにか寒さを凌いだ。
徳川勢が控える浜松城を目指して進むが、既に徳川勢は浜松城を後にして、三方ヶ原に向かっているとの噂を茶屋で耳にした。
三十郎は身を転じ、駆けに駆けた。そして戦が始まる前に、なんとか三方ヶ原の手前の林の中、少し開けた場所に辿り着いた。
(ふぅ、間に合った。決戦が終わったら、いの一番に戦場まで走りゃええ。それまで高みの見物や)
腰を下ろしてしばらく待つが、両軍はまだ見えない。やがて雪が降ってきた。三十郎は身震いしながら足を擦る。
用を足そうと腰を上げ、杉の木の下で裾をはだけた時、木の後ろに人影が見えた。
「誰かおるんけ」
三十郎は身を固くして問い掛けた。
木の裏からゆっくりと進み出たのは、老いて腰が曲がり、男とも女とも見えぬ者だった。腰元に、光るものがあった。鎌を手にしている。
その者は三十郎を睨んで、鋭い口調で言った。
「後から来て何言うとるかぇ!お前こそ何者じゃ」
女の声だった。
「お、俺ゃ尾張の具足屋だがね」
「ふん。わしはかもじ屋じゃ。早うせい。小便じゃろ」
そう言って、老婆は三十郎に背中を向けた。
「ああ」
老婆は木のそばを動こうとしない。しかたなく三十郎は杉の木を離れ、生い茂る藪の中へ入り、褌をずらした。
用を足し体を揺らすと、後ろ脛に何かが触れた。振り返ると、老婆の白い頭が見えた。木のそばにいたはずの老婆が、三十郎の足元にしゃがみ込んでいるのだ。
三十郎は飛び退いた。音もなくいつの間に近くに来たのか。
気味の悪い老婆だと思いながらその顔を覗き込むと、三十郎は仰天した。その顔立ちは、寧々そのものであったのだ。
「終わったなら早うしまえ」
言われて我に返った三十郎は、裾を整え再び老婆を見た。するとそれは皺だらけで瞼の垂れ下がった、寧々とは似ても似つかぬ顔だった。
「ここはわしの領分じゃ。この木からこっちには入ってくるな」
白い息を吐きながら言うと、老婆は鎌を振り上げて見せた。
三十郎がしぶしぶ場所を変えると、老婆は杉の木の枝を器用にするすると登り、東の先にある三方ヶ原を眺め始めた。
(さっきのは何やったんや)
老婆から離れた三十郎は落ち葉をかき集めながらしばらく考え込んでいたが、落ち葉に身を埋めるうちに、うつらうつらとまどろみはじめた。
やがて、深い眠りに差し掛かろうという頃、急に地面が小刻みに揺れた。
飛び起きて遠くに目をやると、木々の間から幟が見えた。蹄の音が響く。
徳川の軍勢だった。
軍勢は立ち止まり、横の陣形を取るためか、後列が辿り着くのを待っている。
三十郎は林を飛び出した。
両手を挙げながら軍勢の側まで走った。徳川の軍勢があやつは何者かと目を凝らして見定める中、三十郎は大声で言った。
「俺ゃ織田の藤吉郎様の家臣の具足屋だがね。俺ゃ徳川様のお味方です。武田を成敗して、早う戦を終わらしてちょーよ」
ざわつく軍勢の中には、奇妙な目で三十郎を見る者、笑い出す者、怒号を発する者もいた。その中に、見覚えのある顔があった。あれは確か、元は織田の侍ではなかったか。
「長谷川様」
三十郎はその男に駆け寄った。
「三十郎やねえか。おみゃあ、ここで何しとる」
「長谷川様こそ、なんで徳川様の元におるがや」
長谷川はばつが悪そうに、小声で言った。
「実は、少し前にお屋形様の勘気に触れて、徳川様の元へ身を寄せたんだわ。しかしこの戦で活躍を見せ、挽回するつもりや」
「へえ」
胸を張る長谷川が、三十郎には大きく見えた。
「ところでおみゃあ、寧々様を寝取ったと聞いたがまことのことけ。藤吉郎様がご立腹やったと、ずいぶん前に噂になっとったが」
三十郎は驚いた。先日の藤吉郎の様子から、寧々とのことは知られていないと思っていたのだ。
(知っとって黙っとったんけ。乞食に舞い戻った俺なんぞ、歯牙にもかけん言うことけ)
三十郎は腹が立った。
「いざ、横へ、いざ」
奉行の声が響き、侍たちは鶴翼の陣形を取るために動き始めた。
長谷川は立ち上がり、三十郎に小声で言った。
「三十郎、おみゃあは武士じゃねえで。危にゃあで早う尾張に帰れ。武田は強いぞ」
三十郎は立ちすくんだ。林に戻って戦が終わるのを待てば、甲冑は手に入る。
しばし考えたのち、三十郎は動き始めた長谷川を追った。
「長谷川様、俺は乞食やない」
首を傾げる長谷川をよそ目に、三十郎は西に向かって、杉の枝の上の老婆に向かって叫んだ。
「おーい、かもじ屋の婆よ!俺は尾張の具足屋玉越三十郎、玉越三十郎じゃ!商人の身分で武田と戦い、勇ましい死を遂げたと、尾張の皆に必ず伝えてくれやあ」
枝の上の老婆は八重歯を見せてにやりと笑い、皺のない手で三十郎めがけて鎌を放った。
「おみゃあ、ようやく変わる気け。ええよ、その死に様、この目でしっかり見届けたる」
放たれた鎌を手に取った三十郎は、長谷川と共に前に出た。眼前にずらりと並んだ赤備えの軍勢に目を奪われる。
「ありゃあ、いい甲冑だで。藤吉郎様には絶対に似合わへんわ」
法螺貝が鳴り響き、三十郎は鎌を振り上げ駆け出した。
「我が名は玉越三十郎ーっ」
蓑の甲冑がふわりと揺れた。
羽柴と姓を改めた藤吉郎は、織田の嫡男奇妙丸への挨拶のため清洲城を訪れた。
挨拶を済ませ、供を携え馬に乗って城の門を出ると、水堀の中で腰を屈め、川藻を探す乞食がいた。
「ちょ、待ちゃあ」
藤吉郎は従者を待たせて目を凝らした。
(三十郎け?)
藤吉郎は馬から降り、袴の裾を掴んで小走りで堀端まで進むと、口を囲って大声でその男に問い掛けた。
「おみゃあ、三十郎やろ。また乞食に舞い戻ったんか」
藤吉郎が話しかけても虚ろな目を向けるばかりで、三十郎は声も出さない。諦めた藤吉郎は踵を返して、聞こえよがしに言った。
「乞食に玉越三十郎の名はもったいにゃあわ。おみゃあはまた、太郎として生きやあ」
すると途端に、激しい水音が立った。
藤吉郎が振り向くと、堀端に駆け付けた三十郎が激しく首を横に振っていた。
「名が惜しいんなら、這い上がってこやあ。おみゃあはわしが拾ったった。手柄を上げればまた拾ったるがね。遠江で武田が徳川と戦を始めとる。おみゃあ、武田の赤備えの鎧兜を手に入れて来やあ。そうすりゃわしの家来にしたるわ」
三十郎は黙ったまま、じっと藤吉郎を見つめた。
藤吉郎は目を伏せると、袴に付いた土を手で払い、従者が引く馬の鐙に足を掛けた。
藤吉郎の後ろ姿を目で追いながら、三十郎は手に着いた川藻を口に入れた。馬のいななきが聞こえたその時、三十郎は堰を切ったように堀を駆け上がり、藤吉郎に向かって叫んだ。
「俺ゃこのままでは終わらへんで」
藤吉郎は振り向かない。
馬の口を取る従者が藤吉郎に問いかけた。
「あの者は、羽柴様のお知り合いにございまするか」
「まさか。あんな乞食、知るわけあらへんがや」
・・・・・
足を踏み入れたことのない遠江に三十郎が辿り着けたのは、藤吉郎の家臣と騙ったからであった。乞食のなりで戦場に赴く玉越三十郎を、織田の使者だと皆信じて疑わなかった。
遠江は冬でも暖かいと聞いていたが、嘘のように寒い。盗んだ蓑を身に付けて、三十郎はどうにか寒さを凌いだ。
徳川勢が控える浜松城を目指して進むが、既に徳川勢は浜松城を後にして、三方ヶ原に向かっているとの噂を茶屋で耳にした。
三十郎は身を転じ、駆けに駆けた。そして戦が始まる前に、なんとか三方ヶ原の手前の林の中、少し開けた場所に辿り着いた。
(ふぅ、間に合った。決戦が終わったら、いの一番に戦場まで走りゃええ。それまで高みの見物や)
腰を下ろしてしばらく待つが、両軍はまだ見えない。やがて雪が降ってきた。三十郎は身震いしながら足を擦る。
用を足そうと腰を上げ、杉の木の下で裾をはだけた時、木の後ろに人影が見えた。
「誰かおるんけ」
三十郎は身を固くして問い掛けた。
木の裏からゆっくりと進み出たのは、老いて腰が曲がり、男とも女とも見えぬ者だった。腰元に、光るものがあった。鎌を手にしている。
その者は三十郎を睨んで、鋭い口調で言った。
「後から来て何言うとるかぇ!お前こそ何者じゃ」
女の声だった。
「お、俺ゃ尾張の具足屋だがね」
「ふん。わしはかもじ屋じゃ。早うせい。小便じゃろ」
そう言って、老婆は三十郎に背中を向けた。
「ああ」
老婆は木のそばを動こうとしない。しかたなく三十郎は杉の木を離れ、生い茂る藪の中へ入り、褌をずらした。
用を足し体を揺らすと、後ろ脛に何かが触れた。振り返ると、老婆の白い頭が見えた。木のそばにいたはずの老婆が、三十郎の足元にしゃがみ込んでいるのだ。
三十郎は飛び退いた。音もなくいつの間に近くに来たのか。
気味の悪い老婆だと思いながらその顔を覗き込むと、三十郎は仰天した。その顔立ちは、寧々そのものであったのだ。
「終わったなら早うしまえ」
言われて我に返った三十郎は、裾を整え再び老婆を見た。するとそれは皺だらけで瞼の垂れ下がった、寧々とは似ても似つかぬ顔だった。
「ここはわしの領分じゃ。この木からこっちには入ってくるな」
白い息を吐きながら言うと、老婆は鎌を振り上げて見せた。
三十郎がしぶしぶ場所を変えると、老婆は杉の木の枝を器用にするすると登り、東の先にある三方ヶ原を眺め始めた。
(さっきのは何やったんや)
老婆から離れた三十郎は落ち葉をかき集めながらしばらく考え込んでいたが、落ち葉に身を埋めるうちに、うつらうつらとまどろみはじめた。
やがて、深い眠りに差し掛かろうという頃、急に地面が小刻みに揺れた。
飛び起きて遠くに目をやると、木々の間から幟が見えた。蹄の音が響く。
徳川の軍勢だった。
軍勢は立ち止まり、横の陣形を取るためか、後列が辿り着くのを待っている。
三十郎は林を飛び出した。
両手を挙げながら軍勢の側まで走った。徳川の軍勢があやつは何者かと目を凝らして見定める中、三十郎は大声で言った。
「俺ゃ織田の藤吉郎様の家臣の具足屋だがね。俺ゃ徳川様のお味方です。武田を成敗して、早う戦を終わらしてちょーよ」
ざわつく軍勢の中には、奇妙な目で三十郎を見る者、笑い出す者、怒号を発する者もいた。その中に、見覚えのある顔があった。あれは確か、元は織田の侍ではなかったか。
「長谷川様」
三十郎はその男に駆け寄った。
「三十郎やねえか。おみゃあ、ここで何しとる」
「長谷川様こそ、なんで徳川様の元におるがや」
長谷川はばつが悪そうに、小声で言った。
「実は、少し前にお屋形様の勘気に触れて、徳川様の元へ身を寄せたんだわ。しかしこの戦で活躍を見せ、挽回するつもりや」
「へえ」
胸を張る長谷川が、三十郎には大きく見えた。
「ところでおみゃあ、寧々様を寝取ったと聞いたがまことのことけ。藤吉郎様がご立腹やったと、ずいぶん前に噂になっとったが」
三十郎は驚いた。先日の藤吉郎の様子から、寧々とのことは知られていないと思っていたのだ。
(知っとって黙っとったんけ。乞食に舞い戻った俺なんぞ、歯牙にもかけん言うことけ)
三十郎は腹が立った。
「いざ、横へ、いざ」
奉行の声が響き、侍たちは鶴翼の陣形を取るために動き始めた。
長谷川は立ち上がり、三十郎に小声で言った。
「三十郎、おみゃあは武士じゃねえで。危にゃあで早う尾張に帰れ。武田は強いぞ」
三十郎は立ちすくんだ。林に戻って戦が終わるのを待てば、甲冑は手に入る。
しばし考えたのち、三十郎は動き始めた長谷川を追った。
「長谷川様、俺は乞食やない」
首を傾げる長谷川をよそ目に、三十郎は西に向かって、杉の枝の上の老婆に向かって叫んだ。
「おーい、かもじ屋の婆よ!俺は尾張の具足屋玉越三十郎、玉越三十郎じゃ!商人の身分で武田と戦い、勇ましい死を遂げたと、尾張の皆に必ず伝えてくれやあ」
枝の上の老婆は八重歯を見せてにやりと笑い、皺のない手で三十郎めがけて鎌を放った。
「おみゃあ、ようやく変わる気け。ええよ、その死に様、この目でしっかり見届けたる」
放たれた鎌を手に取った三十郎は、長谷川と共に前に出た。眼前にずらりと並んだ赤備えの軍勢に目を奪われる。
「ありゃあ、いい甲冑だで。藤吉郎様には絶対に似合わへんわ」
法螺貝が鳴り響き、三十郎は鎌を振り上げ駆け出した。
「我が名は玉越三十郎ーっ」
蓑の甲冑がふわりと揺れた。
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