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お嫁様は今日も愛でられ困惑する

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 マーガレットは夢を見ていた。


 王子が私の胸を啄みいじめた後、舌を乳房に這わせてやわやわと両手で胸を揉む。

 ふいにパクリと口に含まれた頂きは、敏感になっており、私は喘ぎ声をあげた。

 嬲り尽くされる身体に、股の間の秘処が疼いてくる。

 ボンヤリとした視界の中、私を余すところなく触れてこようとする王子。

 こんなはしたない夢を、私は最近良く見てしまう。

 毎晩の行為で夢を見て身体が火照るようになってしまった。そしてまた、お腹の中で熱いものが放たれたかのようだ。

 どんどん変えられてゆく、身も、心も。



 ちゅぱっレロレロ。キュッ
「ン…ぁっ。ンン。」

 コス。ニュプニュプニュぷグリッグチュグチュクチョ
「ク…はっ……ンアン。」

 クチュクチャ。ハムっコロコロ
「はっ…はん。…っ…っん!」

 ぬぷぷっユサユサ、トン、グリュッ
「…っはぁっん」


  自分の声で薄っすらと目が覚めた。いつの間にか、はぁはぁと荒い息使いをしている。


「おはよう、起きた?」


  目の前には天使の様に溢れんばかりの輝かしい笑顔で、私に覆いかぶさっている王子の姿があった。

「クリ…スで…んか何を?ぁンッ」

   恐る恐る下を見てみると、マーガレットの隘路の中に王子の熱く太い楔がみっちりと埋め込まれているのが見えた。

「ひっな…に。」


 (今どう言う状況…え?え?)
 
 動揺している間にも、王子に胸の頂きを指で弾かれ、舌で嬲られ、秘所の突起を捏ねられると啼き声は止まらない。

 王子の髪から滴る汗がマーガレットの頬に落ちてきて、そんな王子の姿が妙に色っぽく感じたマーガレットの蜜口は、更に王子の熱い楔に纏わりついて、形をくっきりとさせる。

「はっ……マーガレットの此処、きゅんきゅんして。僕を本当に求めてる。下のお口は素直でとても嬉しいよ。」


   次の瞬間、一気に引き抜いてぱちゅんと腰を打ち付けられたことで、足の指先がガクガクと痙攣した。



「……っ、とても気持ち良いよ。マーガレットの中が僕を離したくないとうねって纏わり付いてる。はぁっ……。良く見えるだろう? ほら、今日も僕のを美味しそうに加え込んでいるよ。
こんなに気持ち良さそうにひくついて。僕の形を覚えてくれている証拠だよね。毎晩教えている甲斐があるよ。」


 嬉しそうにそう言いながらも抽挿を繰り返されて、マーガレットの啼き声が切なく漏れ出て室内にこだました。   



「お願…、クリス殿下やめて…くださ…い。」

「大丈夫だよ、マーガレットが目を覚ます前に3回は中に入れておいたから。
今日の所はこれで最後にしておこうかな?」




(え?どう言う… こと?3回って…)
 
 

「え?ど…はぅっ…んっ?」

「1回目はマーガレットがあまりにエッチだから、見ているだけで外でイッちゃうとこだったよ。」

 王子は喋りながらも、楔を中でグルグルとかき回してくる。

 「へぁっ?あっああん、んっんん!」

「2回目はね、マーガレットの可愛い手に擦りつけていたらね…はぁっ、また、イキそ…」

 入れながら、感度の良くなっていたマーガレットの口に王子は右手を入れて、舌を指でこねた。 

「ふぁ…ああっはっ」

   (~らめ…っぇあたまがチカチカしてっ…)

「3回めはね、マーガレットのお胸でマーガレットの愛液が絡まった僕の此処を挟んだんだよ。柔らかい乳房がしっとりくっついて気持ちよかった……心配しなくても、最後は全部、ちゃんと入れておいたからね。」

  先程から揺れている胸元へ無意識に手をやると、ヌトっとした感触が手からつたわる。言われてみればヌルヌルとした液体で胸の谷間がテカテカしていた。

 

  それから考える間も無く、口付けをされたあと、胸の突起を口と指で引っ張られながら、中にある熱い楔が一点をついて、頭の中が真っ白になった。

 王子はマーガレットの腰を抑え、いつもの様に深く自分の楔をしずめて熱い液体がお腹の中にドクドクと注がれ広がるのがわかる。

 


「はあぁぁぁんっ…」

 マーガレットは快感に戦慄き、今日もまた、こうして愉悦の虜になってゆくのを感じていた。


ーーーー

ーーーーーーーーーーーーーーーーー



 そんな日々を送る中、華祭りの日が近づいていた。

 華祭りは王子の母であったセレナイト王国の亡くなられた王妃様により作られた。

 王妃が生前、丹生をこめて作成した数多の華園の中から、代表の華を選んでそれに因んだ品物がよく売られ街は活気付く日だ。

 日本で言えば、干支のようなものだ。
 今年の代表華はペチュニアだとか。




 祭りが開催される3年に1度、懇意にしている隣国の王妃様が子供達を連れてセレナイト王国へ遊びに来る。

 隣国に嫁ぐ前は、セレナイト王国で侯爵令嬢をしていたナーディア様はセレナイト王国の王妃と旧知の仲だった。

 だから、王子の事を気に留めてくれている。

 同時に、私のことを心配している。




 実はこのナーディアは小説を知っている。

 生まれてからずっと前世の記憶を持ち、自身もとある小説の悪役令嬢の存在として生まれた。

 自分の前世の記憶から、現セレナイト国王に婚約破棄され断罪される未来を変えた人である。


 ナーディアとは、セレナイト国王の計らいで知り合う事が出来た。

 隣国王妃なので頻繁には会えないが、今は私の良き相談相手。亡きセレナイト国 王妃に変わり、義母的役割をしてくれている。

 今日はそんなナーディアが、華祭りより一足先にお忍びでマーガレットの元に訪れていた。

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