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第1章
皇妃となるのは確定していました1
しおりを挟む色々とあったが、あっという間に使者は私を迎えに来て、あっという間に宮殿で住む事になり、そして今日。
私は皇太子殿下と対面する事になっている。
因みに結論から言うと次期皇妃になるのは確定してた。
あの後、一連の流れをアレンとフェリミアにも伝えた所、フェリミアは青ざめた顔をしてこう言った。『候補とは名ばかりで、競争相手もおらず、皇妃となることは決まっていました。』とのこと。
それを聞いた時のあのアレンの目。主人に向けるもんじゃなかった。〝馬鹿なんですか?〟と言わんばかりの目。思い出しても腹が立つ。
でも言わせて欲しいのが、皇族が片田舎の子爵令嬢を皇妃にすると即決するとか考えつかなくない?
公爵じゃないの、子爵なの。しかも田舎の。
そんなアレンは、ユラをお供に付けられるように交渉すべきと提案してきた。
でも、王宮は聞いたところによると危険なところだし断ったのだけど、フェリミアとユラ2人して私に縋り付いて泣き出し、ユラは連れて行かないなら自らの命を経つとまで言うものだから、後で来れるように使者に手配してもらった。
王宮に来て数日が経つけれど、特段変わった様子もなく片田舎の子爵家も立派なお屋敷と思っていたけど、王宮は規模が違った。
感想は、(1人で出歩いたら迷いそう)って感じだ。
そんな私には何人もの使用人が与えられ、今日皇太子に対面すると言うことで、せっせと私を飾り付けている最中だ。
教育係とも対面したが、一人一人名前を覚えきれないくらい居た。
思っていた孤独な王宮暮らしと言うよりも人の名前を覚えるのが大変な状況だ。
むしろ1人にして欲しい。
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