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31.魔獣討伐
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次の日の朝になると、約束通りダニエルがローレンス邸の庭先にやって来た。
キャロライナの指に輝く指輪をめざとく見つけ、
「おはようございます。
この指輪は?」
「レオが新しく作ってくれたのよ。
ふふ、婚約指輪なの。」
「恐ろしいので、内容だけ伺っても?」
「ああ、わかり易く言うと、俺が認めたやつはキャロのギフトを使ってもいいけど、性的な目的で、キャロを触るとバチっと電気が流れる仕様にした。」
「なるほど。
恐ろしい指輪ってことはわかりました。」
「電気流れても、倒れるぐらいで、凶悪なやつじゃないよ。」
「僕性的な意味で、キイナに触ったことないです。」
「まぁ、それを判断するのは、指輪だから。」
「やっぱり、怖い。
僕の心臓大丈夫かな?」
「さあ、話はこれくらいにして、行こう。」
レオナルドの言葉で、さっと真剣な顔つきに変わったキャロライナとダニエルは、三人で討伐隊の救援室へ転移した。
瘴気の立ち込める森では、今も魔法騎士達が魔獣と戦っている。
「様子はどう?」
救援室の隊員はレオナルドを見て明らかにほっとしたような笑顔を見せる。
「レオナルド様、もう体調は?」
「ああ、もういい。」
「それなら、良かったです。
少しずつ最奥に近づいていますが、湧き出る魔獣の数がすごくて、相変わらずです。」
「そうか、俺達もこれから加わる。」
「ありがたいです。
レオナルド様がいるのと、いないのでは、進み具合が雲泥の差ですから。」
「今は俺の魔力が増えているから。」
レオナルドはちらっとキャロライナを見る。
「怪我人や骨折した人は大丈夫?」
キャロライナは最近は魔獣討伐にかかりきりで、骨折を、治療できていないことが気掛かりであった。
「レオナルド様達が、討伐に行ってからは増える一方です。
治癒魔法師だけでは、全く追いついていません。」
「そうなの。
早く討伐を終わらせて、また治療したいわ。」
「そうなったら、ぜひお願いします。」
「じゃ、前線に行こう。
ダニエル頼んだ。」
「はい。」
ダニエルはキャロライナの手を掴み、二人の結界を作る。
それをレオナルドは確かめ、自分の結界を張り、最奥を目指し、それぞれ転移する。
転移した最奥では、魔法騎士団がおびただしい数の魔獣と闘っていた。
「レオナルド様、来て頂きありがとうございます。
指揮をお願いします。
私達はそれに従います。」
「ああ、わかった。
じゃあ、早速俺を真ん中に隊列を組んで進む。
自信のあるやつは一歩前に、魔力が減って来ているやつは一歩下がれ、お互いにフォローしながら進むんだ。」
「はい。」
一斉に隊列は整う。
「ダニエル達は俺の後ろで、隊列より前には絶対に出るな。」
「わかりました。」
「じゃ全体行くぞ。」
レオナルドが来たことで、魔法騎士達は士気があがり、どんどん先へ進んだ。
キャロライナの指に輝く指輪をめざとく見つけ、
「おはようございます。
この指輪は?」
「レオが新しく作ってくれたのよ。
ふふ、婚約指輪なの。」
「恐ろしいので、内容だけ伺っても?」
「ああ、わかり易く言うと、俺が認めたやつはキャロのギフトを使ってもいいけど、性的な目的で、キャロを触るとバチっと電気が流れる仕様にした。」
「なるほど。
恐ろしい指輪ってことはわかりました。」
「電気流れても、倒れるぐらいで、凶悪なやつじゃないよ。」
「僕性的な意味で、キイナに触ったことないです。」
「まぁ、それを判断するのは、指輪だから。」
「やっぱり、怖い。
僕の心臓大丈夫かな?」
「さあ、話はこれくらいにして、行こう。」
レオナルドの言葉で、さっと真剣な顔つきに変わったキャロライナとダニエルは、三人で討伐隊の救援室へ転移した。
瘴気の立ち込める森では、今も魔法騎士達が魔獣と戦っている。
「様子はどう?」
救援室の隊員はレオナルドを見て明らかにほっとしたような笑顔を見せる。
「レオナルド様、もう体調は?」
「ああ、もういい。」
「それなら、良かったです。
少しずつ最奥に近づいていますが、湧き出る魔獣の数がすごくて、相変わらずです。」
「そうか、俺達もこれから加わる。」
「ありがたいです。
レオナルド様がいるのと、いないのでは、進み具合が雲泥の差ですから。」
「今は俺の魔力が増えているから。」
レオナルドはちらっとキャロライナを見る。
「怪我人や骨折した人は大丈夫?」
キャロライナは最近は魔獣討伐にかかりきりで、骨折を、治療できていないことが気掛かりであった。
「レオナルド様達が、討伐に行ってからは増える一方です。
治癒魔法師だけでは、全く追いついていません。」
「そうなの。
早く討伐を終わらせて、また治療したいわ。」
「そうなったら、ぜひお願いします。」
「じゃ、前線に行こう。
ダニエル頼んだ。」
「はい。」
ダニエルはキャロライナの手を掴み、二人の結界を作る。
それをレオナルドは確かめ、自分の結界を張り、最奥を目指し、それぞれ転移する。
転移した最奥では、魔法騎士団がおびただしい数の魔獣と闘っていた。
「レオナルド様、来て頂きありがとうございます。
指揮をお願いします。
私達はそれに従います。」
「ああ、わかった。
じゃあ、早速俺を真ん中に隊列を組んで進む。
自信のあるやつは一歩前に、魔力が減って来ているやつは一歩下がれ、お互いにフォローしながら進むんだ。」
「はい。」
一斉に隊列は整う。
「ダニエル達は俺の後ろで、隊列より前には絶対に出るな。」
「わかりました。」
「じゃ全体行くぞ。」
レオナルドが来たことで、魔法騎士達は士気があがり、どんどん先へ進んだ。
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