上 下
3 / 37

第3話 スキル強化

しおりを挟む
銅貨300枚突っ込んで100枚出てきた紙の結果がこれ。

 ★筋力強化(微)7枚
 ★体力強化(微)5枚
 ★動体視力強化(微)5枚
 ★瞬発力強化(微)4枚
 ★魅力強化(微)5枚
 ★魔力強化(微)5枚
 ★視力強化(微)4枚
 ★嗅覚強化(微)4枚
 ★聴力強化(微)4枚
 ★味覚強化(微)5枚 
 ★経験値アップ(微)7枚
 ★猫目(微)6枚
 ★★火属性付与(微)2枚
 ★★水属性付与(微)2枚
 ★★雷属性付与(微)2枚
 ★★土属性付与(微)3枚
 ★★風属性付与(微)3枚
 ★★毒耐性(微)3枚
 ★★呪い耐性(微)2枚
 ★★麻痺耐性(微)3枚
 ★★反射神経強化(微)3枚
 ★★★鑑定眼(微)2枚
 ★★★重力制御(微)1枚
 ★★★光属性付与(微)3枚
 ★★★闇属性付与(微)2枚
 ★★★運強化(微)1枚
 ★★★★悪食1枚

 ★筋力強化の5枚目を引いたときのこと、例の文字が目の前に現れ『筋力強化(微)は5枚集まりました。穴に5枚を入れると筋力強化(下)にできます』というものだった。

 言われた通りに穴の中に筋力強化(微)5枚を突っ込むと新たな紙が現れその紙には筋力強化(下)と書かれている。

 どうやら同じ物を5枚集めると(微)から(下)へパワーアップできるらしい。
(下)をパワーアップさせるには(微)5枚集めて(下)にしてその(下)を何枚か集めれば(中)?にでもなるんだろう……

 5枚集まった紙を全て穴に入れる、体力強化、魅力強化、魔力強化、味覚強化、経験値アップ、猫目がそれぞれ(下)にパワーアップした。

 猫目がパワーアップしたせいか、夜なのにさっきより少し明るく見えるような気がする。

 ★★★の上★★★★があった。この★★★★悪食には(微)という文字はない。この悪食の説明書きには『ありとあらゆるものを食すことができ、空腹を満たしHPを少し回復できる』と書かれている。

 なんでも食べることができる体になったってことなんだろう。これは正直、嬉しい。何でも食えるんなら食費を減らすことができるということ、その分この穴に金を突っ込むことができるってことだからな。

 ん?そしたらここにある土も食えるってことだよな? 晩飯はまだ何も食ってないし、ちょうど腹も減ってる。試してみるか……

 その場の土をオレンジぐらいの大きさで掘り出し、口の中に放り込んでみた。

 ……不味っ!!

 ……食えないことはない……ないが……味がほとんどしないし、なんとも形容しがたい……食えないことはないんだ、食えないことは……だけど敢えて食べようなんてとても思えるような代物じゃない。まあ土だしな……

 土を食べるのはどうしても腹が減って仕方ない時だけにしよう……。

 しかしこの悪食は(微)って書いてないってことは強くすることはできないんだろうか?強化できたら土も美味しく頂けるようになったらいいのにな……

 もう家にあるお金は全部突っ込んだ。これだけ紙の種類があるとは思わなかった……もうお金を突っ込む事は出来ない。俺がこの能力で満足できるのか?と聞かれれば答えはノー。

 残っているお金は商会に預けてある銀貨93枚。俺が追い出されたパーティで5年間必死で貯めて来た金。あれは俺の夢の為に貯めてきたお金……騎士団に入団したいという夢……

 騎士団の入団条件は家柄と実力。俺のような平民が騎士団に入るには金貨3枚ほどを支払って貴族に推薦状を書いてもらう。それが出来て初めて入団試験を受けるスタートラインに立つことができるのだ。支払ったからと言って必ず受かるという訳じゃない。

 でも騎士になれば一代貴族のよう扱いになる。平民出の俺にしたら夢みたいな話。

 取り敢えず帰るか……不味い土を食ったおかげで腹だけは満たされてる。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです

たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。  応援していただけたら執筆の励みになります。 《俺、貸します!》 これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ) ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非! 「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」 この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。 しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。 レベル35と見せかけているが、本当は350。 水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。 あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。 それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。 リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。 その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。 あえなく、追放されてしまう。 しかし、それにより制限の消えたヨシュア。 一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。 その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。 まさに、ヨシュアにとっての天職であった。 自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。 生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。 目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。 元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。 そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。 一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。 ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。 そのときには、もう遅いのであった。

ハズレスキル【収納】のせいで実家を追放されたが、全てを収納できるチートスキルでした。今更土下座してももう遅い

平山和人
ファンタジー
侯爵家の三男であるカイトが成人の儀で授けられたスキルは【収納】であった。アイテムボックスの下位互換だと、家族からも見放され、カイトは家を追放されることになった。 ダンジョンをさまよい、魔物に襲われ死ぬと思われた時、カイトは【収納】の真の力に気づく。【収納】は魔物や魔法を吸収し、さらには異世界の飲食物を取り寄せることができるチートスキルであったのだ。 かくして自由になったカイトは世界中を自由気ままに旅することになった。一方、カイトの家族は彼の活躍を耳にしてカイトに戻ってくるように土下座してくるがもう遅い。

異世界転移「スキル無!」~授かったユニークスキルは「なし」ではなく触れたモノを「無」に帰す最強スキルだったようです~

夢・風魔
ファンタジー
林間学校の最中に召喚(誘拐?)された鈴村翔は「スキルが無い役立たずはいらない」と金髪縦ロール女に言われ、その場に取り残された。 しかしそのスキル鑑定は間違っていた。スキルが無いのではなく、転移特典で授かったのは『無』というスキルだったのだ。 とにかく生き残るために行動を起こした翔は、モンスターに襲われていた双子のエルフ姉妹を助ける。 エルフの里へと案内された翔は、林間学校で用意したキャンプ用品一式を使って彼らの食生活を改革することに。 スキル『無』で時々無双。双子の美少女エルフや木に宿る幼女精霊に囲まれ、翔の異世界生活冒険譚は始まった。 *小説家になろう・カクヨムでも投稿しております(完結済み

【完結】【勇者】の称号が無かった美少年は王宮を追放されたのでのんびり異世界を謳歌する

雪雪ノ雪
ファンタジー
ある日、突然学校にいた人全員が【勇者】として召喚された。 その召喚に巻き込まれた少年柊茜は、1人だけ【勇者】の称号がなかった。 代わりにあったのは【ラグナロク】という【固有exスキル】。 それを見た柊茜は 「あー....このスキルのせいで【勇者】の称号がなかったのかー。まぁ、ス・ラ・イ・厶・に【勇者】って称号とか合わないからなぁ…」 【勇者】の称号が無かった柊茜は、王宮を追放されてしまう。 追放されてしまった柊茜は、特に慌てる事もなくのんびり異世界を謳歌する..........たぶん….... 主人公は男の娘です 基本主人公が自分を表す時は「私」と表現します

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生

野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。 普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。 そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。 そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。 そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。 うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。 いずれは王となるのも夢ではないかも!? ◇世界観的に命の価値は軽いです◇ カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

S級スキル【竜化】持ちの俺、トカゲと間違われて実家を追放されるが、覚醒し竜王に見初められる。今さら戻れと言われてももう遅い

猪木洋平@【コミカライズ連載中】
ファンタジー
 主人公ライルはブリケード王国の第一王子である。  しかし、ある日―― 「ライル。お前を我がブリケード王家から追放する!」  父であるバリオス・ブリケード国王から、そう宣言されてしまう。 「お、俺のスキルが真の力を発揮すれば、きっとこの国の役に立てます」  ライルは必死にそうすがりつく。 「はっ! ライルが本当に授かったスキルは、【トカゲ化】か何かだろ? いくら隠したいからって、【竜化】だなんて嘘をつくなんてよ」  弟である第二王子のガルドから、そう突き放されてしまう。  失意のまま辺境に逃げたライルは、かつて親しくしていた少女ルーシーに匿われる。 「苦労したんだな。とりあえずは、この村でゆっくりしてくれよ」  ライルの辺境での慎ましくも幸せな生活が始まる。  だが、それを脅かす者たちが近づきつつあった……。

無限初回ログインボーナスを貰い続けて三年 ~辺境伯となり辺境領地生活~

桜井正宗
ファンタジー
 元恋人に騙され、捨てられたケイオス帝国出身の少年・アビスは絶望していた。資産を奪われ、何もかも失ったからだ。  仕方なく、冒険者を志すが道半ばで死にかける。そこで大聖女のローザと出会う。幼少の頃、彼女から『無限初回ログインボーナス』を授かっていた事実が発覚。アビスは、三年間もの間に多くのログインボーナスを受け取っていた。今まで気づかず生活を送っていたのだ。  気づけばSSS級の武具アイテムであふれかえっていた。最強となったアビスは、アイテムの受け取りを拒絶――!?

『殺す』スキルを授かったけど使えなかったので追放されました。お願いなので静かに暮らさせてください。

晴行
ファンタジー
 ぼっち高校生、冷泉刹華(れいぜい=せつか)は突然クラスごと異世界への召喚に巻き込まれる。スキル付与の儀式で物騒な名前のスキルを授かるも、試したところ大した能力ではないと判明。いじめをするようなクラスメイトに「ビビらせんな」と邪険にされ、そして聖女に「スキル使えないならいらないからどっか行け」と拷問されわずかな金やアイテムすら与えられずに放り出され、着の身着のままで異世界をさまよう羽目になる。しかし路頭に迷う彼はまだ気がついていなかった。自らのスキルのあまりのチートさゆえ、世界のすべてを『殺す』権利を手に入れてしまったことを。不思議なことに自然と集まってくる可愛い女の子たちを襲う、残酷な運命を『殺し』、理不尽に偉ぶった奴らや強大な敵、クラスメイト達を蚊を払うようにあしらう。おかしいな、俺は独りで静かに暮らしたいだけなんだがと思いながら――。

処理中です...