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異世界転移前
2.同僚
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多くの建物が無造作に立ち並ぶ街並み。周りと比較してもひと際大きなビルの屋上で黒いコートを来た男が地上を見下ろしていた。
黄色人種なのは間違いないのだろうが、顔の造形はやや堀が深くハーフかクオーターを連想させ美形に入ると言えるだろう。着ている真っ黒なスーツは品のよさげな光沢を放っていて高級感を感じさせる。まだまだ若いが高給取りのサラリーマンに見えなくはない。
そんな彼の名は『アミナス・メア』。先ほどローングとその部下を殺害した張本人であり、当然サラリーマンであるはずもなく暗殺者として日々過ごしている。疑心で塗りつぶされたような真っ暗な色をした瞳は全てを射抜く程に鋭く、それでいて悲し気にも見えるのだから不思議なものだ。
そんな彼が何を見ているかと言えば、忙しなく行き来しているパトカーだ。車もミニチュアサイズに見えてしまうような高さからの光景ではあるが、それでも赤いランプと独特の甲高いサイレンの音が僅かに聞こえるので間違いはないだろう。先ほどアミナスが作り出した惨劇に向かうのかその数はあまりにも多い。
しばらく眺め続けているが何がしたいのだろうか。この高さからであれば下を見るよりも横を見る方がよっぽど面白いだろう。何百何千とともっている家庭や企業の光は、絶景とはまではいかないがなかなか見ごたえのあるものだからだ。
しかしその地上の明るさ故だろうか、空を見上げてみても柔らかく照らしてくれる月以外に光源は見当たらない。たまに不気味な音をさせながらビル風が吹くが、それにはためくコートの音がやけに大きく感じられる。
月が如何に大地を照らそうとも太陽のように暖めてくれるわけでもなく、深々とした空間がそこにはあった。
「はぁ……お前はどうしていつも高いとこにいるかね」
静まり返った屋上へ野太い声が響く。いつの間に屋上へやってきていたのか、アミナスと同じデザインのスーツを着用した巨漢がさも面倒そうにため息を吐いていた。
「ゴロウか。馬鹿と煙は高いところが好きらしいぞ?」
「じゃあ、お前は馬鹿だな」
「否定はできねえな。まぁいいや。警察が向かってるから心配してたが、隠蔽は無事終わったのか?」
「おう、俺たちに繋がるような証拠は全部消した。違和感のないようにもしたし、問題はないだろ。」
巨漢の名はゴロウ。日中であれば反射すること間違いなし、そう思わせるような不毛な砂漠を頭に抱えているが本人に気にした様子は見られない。異様に似合っているサングラスは体格と相まって威圧感が感じられるが、態度や喋り方で見事に中和されているという妙なバランスを保っていた。
彼はアミナスの任務をサポートする立場である。つまりアミナスと同じ組織に属している同僚とも言えるだろう。
さて、暗殺や隠蔽を平然とする二人が在籍する組織だが、当然ながら社会の裏に存在してる。医療や製造業など様々な分野の会社を傘下に持ち、経済に及ぼす影響力は非常に大きい。そのことから国家権力も手が出しにくいと言われている。
そんな傘下の中で特殊な環境にあるのが『イージス』と呼ばれる警備会社だ。一般人の防犯対策から要人の護衛など数多くこなす信頼の厚い確かな実績を持つ会社だが、その実態はイージスとは名ばかりの組織が自由に扱える武力そのものだ。組織全体で見れば会社というよりも部署と言えるかもしれない。
アミナスもゴロウも部署としては特殊なイージスに配属された身ではあるが、警備や護衛などの表向きの仕事にはほぼ就いたことがない。なにせ、初めから暗殺者として配属されたのだ。わざわざ表に出て顔を晒す必要はないだろう。ゴロウはそもそもサポート要員なので護衛任務自体がない。
「お前がそう言うんなら大丈夫なんだろうな」
「そうとも、俺に任せておけ!」
サポート要因のゴロウだが、実は後方支援のスペシャリストという見た目からかけ離れた技術を持っている。
情報収集や事務処理、隠蔽工作や破壊工作など様々な分野を一手に引き受ける手腕は凄まじいの一言に尽きる……が、やはり見た目が見た目なので違和感は拭えない。
そもそもが、アミナスが争いごとに向いているような体型には見えないので、役割がまるっきり逆になっているようにしか見えない。
「ブラックと微糖どっちが良い?」
「ブラック飲めないの知ってるだろ?」
「お子ちゃまだな」
「なんでこんなことで偉そうなんだ?」
「俺は大人なんだぞ!ってな感じ?」
「なんで疑問形?」
「まあとりあえず飲めよ。ほれっ」
ゴロウがサングラスを上げながらアミナスへ向けてコーヒーを投げる。宙を舞うコーヒーのパッケージには渋い壮年の男性がキセルをふかしている見慣れたデザインが描かれているようだ。
「サンキュ。今度何か奢るよ」
「期待しとくわ」
アミナスにコーヒーが渡ると、申し合わせたかのようにプルタブを開ける音が重なる。ほんのり出ている湯気は早く飲めと急かしているようだ。
「ふぅ……落ち着くな」
やはり寒かったのだろう、アミナスはコーヒーを一口飲むとどこか安堵の表情を浮かべている。寒い中で飲む温かな飲み物は格別に旨く感じるものだ。暗殺者とはいえそれは変わらないのだろう。その姿を苦笑と共に優しげな瞳でゴロウが見ていた。
「何見てるんだ?」
「いや、別に」
「その気持ち悪い目をやめろ」
「ひどっ!?嫁さんにはチャーミングって言われてるんだぞ!」
「奥さん趣味悪いな」
「えぇ!?」
ひどい言われ様だが、ゴロウの目をチャーミングと言えるのは確かに趣味が悪いと言える。普段はサングラスを着用しているので見る機会は少ないが、いつでも人を殺せると言わんばかりの威圧を含んだ鋭さを持ってるのだ。常人なら目も合わせれないだろう。
尚、その目をチャーミングと表現するゴロウの妻『サナエ』は慈愛に溢れた女神のような……小柄で可愛らしい見た目をしている。
犯罪ギリギリと言ったところだ。
「冗談だよ、奥さんは良い人を見つけた。それは間違いない」
「おっ、おう」
「さっきの目が気持ち悪かったのは本当だけどな」
「やっぱひどい!?」
「美女と野獣?」
「俺野獣!?」
「いや……美少女と野獣だな」
「嫁さんが美少女ってのは俺も納得!」
「……惚気んな」
アミナスがゴロウをからかうのも、ゴロウが妻の事で惚気るのも、漫才のような掛け合いも、全てが普段と変わらないいつものこと。うんざりしているようにも見えるが、穏やかな雰囲気なので楽しんでいるのだろう。
「今日夕飯でも食いに来ないか?」
「パス。新婚宅にお邪魔して疎外感を味わいたくはない」
「新婚って言ってももう5年目になるんだ。昔ほどいちゃついてるわけじゃないぞ?」
「俺からしてみれば今も昔も変わらん」
せっかくの夕食の誘いだというのに明らかな拒否の姿勢を見せるアミナス。その様子からゴロウとサナエの熱愛ぶりが見て取れる。
「ところで、俺に何か用事があって来たんじゃないのか?」
「あっそうだった! 次の任務は護衛だって伝えにきたんだよ」
アミナスの顔が慌てて見えるのは気のせいだろうか。前後の会話に脈拍がない事を考えればよほど夕食の誘いを断りたいのだろう。一方でゴロウは手のひらを拳で叩き、いかにも今思い出したとでも言うような動きをしている。
「珍しいな。護衛対象は?」
「ユリ・シロカサ、未来視の巫女だ」
「また随分大物だな。」
「ああ、過去最高クラスだな。日程だが明々後日に顔合わせして護衛はその翌日の1日のみ。それまでは休暇なんだが護衛の心得は覚えてるか?」
「忘れた。復習しておく」
「やっぱりな。あぁ、あと今回の護衛は巫女様直々に指名されたそうだ」
「なんで俺?暗殺者って知ってるのか?」
「それは俺も知らん」
「まあいいか。じゃあ俺は復習もあるんで先に帰らせてもらうぞ」
「おう、しっかり休めよ」
残っていたコーヒーを一気に飲み干すアミナス。既にぬるくなっていたのだろう、火傷を負うという情けない展開もなくそのまま後ろ手に別れを告げ速足でその場を後にしたのであった。
黄色人種なのは間違いないのだろうが、顔の造形はやや堀が深くハーフかクオーターを連想させ美形に入ると言えるだろう。着ている真っ黒なスーツは品のよさげな光沢を放っていて高級感を感じさせる。まだまだ若いが高給取りのサラリーマンに見えなくはない。
そんな彼の名は『アミナス・メア』。先ほどローングとその部下を殺害した張本人であり、当然サラリーマンであるはずもなく暗殺者として日々過ごしている。疑心で塗りつぶされたような真っ暗な色をした瞳は全てを射抜く程に鋭く、それでいて悲し気にも見えるのだから不思議なものだ。
そんな彼が何を見ているかと言えば、忙しなく行き来しているパトカーだ。車もミニチュアサイズに見えてしまうような高さからの光景ではあるが、それでも赤いランプと独特の甲高いサイレンの音が僅かに聞こえるので間違いはないだろう。先ほどアミナスが作り出した惨劇に向かうのかその数はあまりにも多い。
しばらく眺め続けているが何がしたいのだろうか。この高さからであれば下を見るよりも横を見る方がよっぽど面白いだろう。何百何千とともっている家庭や企業の光は、絶景とはまではいかないがなかなか見ごたえのあるものだからだ。
しかしその地上の明るさ故だろうか、空を見上げてみても柔らかく照らしてくれる月以外に光源は見当たらない。たまに不気味な音をさせながらビル風が吹くが、それにはためくコートの音がやけに大きく感じられる。
月が如何に大地を照らそうとも太陽のように暖めてくれるわけでもなく、深々とした空間がそこにはあった。
「はぁ……お前はどうしていつも高いとこにいるかね」
静まり返った屋上へ野太い声が響く。いつの間に屋上へやってきていたのか、アミナスと同じデザインのスーツを着用した巨漢がさも面倒そうにため息を吐いていた。
「ゴロウか。馬鹿と煙は高いところが好きらしいぞ?」
「じゃあ、お前は馬鹿だな」
「否定はできねえな。まぁいいや。警察が向かってるから心配してたが、隠蔽は無事終わったのか?」
「おう、俺たちに繋がるような証拠は全部消した。違和感のないようにもしたし、問題はないだろ。」
巨漢の名はゴロウ。日中であれば反射すること間違いなし、そう思わせるような不毛な砂漠を頭に抱えているが本人に気にした様子は見られない。異様に似合っているサングラスは体格と相まって威圧感が感じられるが、態度や喋り方で見事に中和されているという妙なバランスを保っていた。
彼はアミナスの任務をサポートする立場である。つまりアミナスと同じ組織に属している同僚とも言えるだろう。
さて、暗殺や隠蔽を平然とする二人が在籍する組織だが、当然ながら社会の裏に存在してる。医療や製造業など様々な分野の会社を傘下に持ち、経済に及ぼす影響力は非常に大きい。そのことから国家権力も手が出しにくいと言われている。
そんな傘下の中で特殊な環境にあるのが『イージス』と呼ばれる警備会社だ。一般人の防犯対策から要人の護衛など数多くこなす信頼の厚い確かな実績を持つ会社だが、その実態はイージスとは名ばかりの組織が自由に扱える武力そのものだ。組織全体で見れば会社というよりも部署と言えるかもしれない。
アミナスもゴロウも部署としては特殊なイージスに配属された身ではあるが、警備や護衛などの表向きの仕事にはほぼ就いたことがない。なにせ、初めから暗殺者として配属されたのだ。わざわざ表に出て顔を晒す必要はないだろう。ゴロウはそもそもサポート要員なので護衛任務自体がない。
「お前がそう言うんなら大丈夫なんだろうな」
「そうとも、俺に任せておけ!」
サポート要因のゴロウだが、実は後方支援のスペシャリストという見た目からかけ離れた技術を持っている。
情報収集や事務処理、隠蔽工作や破壊工作など様々な分野を一手に引き受ける手腕は凄まじいの一言に尽きる……が、やはり見た目が見た目なので違和感は拭えない。
そもそもが、アミナスが争いごとに向いているような体型には見えないので、役割がまるっきり逆になっているようにしか見えない。
「ブラックと微糖どっちが良い?」
「ブラック飲めないの知ってるだろ?」
「お子ちゃまだな」
「なんでこんなことで偉そうなんだ?」
「俺は大人なんだぞ!ってな感じ?」
「なんで疑問形?」
「まあとりあえず飲めよ。ほれっ」
ゴロウがサングラスを上げながらアミナスへ向けてコーヒーを投げる。宙を舞うコーヒーのパッケージには渋い壮年の男性がキセルをふかしている見慣れたデザインが描かれているようだ。
「サンキュ。今度何か奢るよ」
「期待しとくわ」
アミナスにコーヒーが渡ると、申し合わせたかのようにプルタブを開ける音が重なる。ほんのり出ている湯気は早く飲めと急かしているようだ。
「ふぅ……落ち着くな」
やはり寒かったのだろう、アミナスはコーヒーを一口飲むとどこか安堵の表情を浮かべている。寒い中で飲む温かな飲み物は格別に旨く感じるものだ。暗殺者とはいえそれは変わらないのだろう。その姿を苦笑と共に優しげな瞳でゴロウが見ていた。
「何見てるんだ?」
「いや、別に」
「その気持ち悪い目をやめろ」
「ひどっ!?嫁さんにはチャーミングって言われてるんだぞ!」
「奥さん趣味悪いな」
「えぇ!?」
ひどい言われ様だが、ゴロウの目をチャーミングと言えるのは確かに趣味が悪いと言える。普段はサングラスを着用しているので見る機会は少ないが、いつでも人を殺せると言わんばかりの威圧を含んだ鋭さを持ってるのだ。常人なら目も合わせれないだろう。
尚、その目をチャーミングと表現するゴロウの妻『サナエ』は慈愛に溢れた女神のような……小柄で可愛らしい見た目をしている。
犯罪ギリギリと言ったところだ。
「冗談だよ、奥さんは良い人を見つけた。それは間違いない」
「おっ、おう」
「さっきの目が気持ち悪かったのは本当だけどな」
「やっぱひどい!?」
「美女と野獣?」
「俺野獣!?」
「いや……美少女と野獣だな」
「嫁さんが美少女ってのは俺も納得!」
「……惚気んな」
アミナスがゴロウをからかうのも、ゴロウが妻の事で惚気るのも、漫才のような掛け合いも、全てが普段と変わらないいつものこと。うんざりしているようにも見えるが、穏やかな雰囲気なので楽しんでいるのだろう。
「今日夕飯でも食いに来ないか?」
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「新婚って言ってももう5年目になるんだ。昔ほどいちゃついてるわけじゃないぞ?」
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「ところで、俺に何か用事があって来たんじゃないのか?」
「あっそうだった! 次の任務は護衛だって伝えにきたんだよ」
アミナスの顔が慌てて見えるのは気のせいだろうか。前後の会話に脈拍がない事を考えればよほど夕食の誘いを断りたいのだろう。一方でゴロウは手のひらを拳で叩き、いかにも今思い出したとでも言うような動きをしている。
「珍しいな。護衛対象は?」
「ユリ・シロカサ、未来視の巫女だ」
「また随分大物だな。」
「ああ、過去最高クラスだな。日程だが明々後日に顔合わせして護衛はその翌日の1日のみ。それまでは休暇なんだが護衛の心得は覚えてるか?」
「忘れた。復習しておく」
「やっぱりな。あぁ、あと今回の護衛は巫女様直々に指名されたそうだ」
「なんで俺?暗殺者って知ってるのか?」
「それは俺も知らん」
「まあいいか。じゃあ俺は復習もあるんで先に帰らせてもらうぞ」
「おう、しっかり休めよ」
残っていたコーヒーを一気に飲み干すアミナス。既にぬるくなっていたのだろう、火傷を負うという情けない展開もなくそのまま後ろ手に別れを告げ速足でその場を後にしたのであった。
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