花言葉かるた

くさなぎ秋良

文字の大きさ
10 / 44
か行

【こ】コスモス

しおりを挟む
 『コスモス』はキク科 コスモス属の植物です。
 メキシコの高原地帯が原産ですが、18世紀末にスペインマドリードの植物園に送られ、コスモスと名づけられたそうです。日本には明治に入ってきたようです。『秋桜』とも表す秋の季語ですね。
 『コスモス』とはラテン語で星座の世界、つまり秩序をもつ完結した世界体系としての宇宙の事だそうです。なんだかかっこいいなぁ。

 細く儚げな茎と枝の先に可憐な花を咲かせ、風に揺られる様は花言葉に『乙女の真心』『乙女心』とあるだけあって、心もとない少女を思わせます。

 山口百恵の歌う『秋桜』はさだまさしの作った曲ですが、嫁ぐ娘が母を想う歌ですね。『謙虚』『美しい』『愛や人生がもたらす喜び』という花言葉にぴったりだなと思います。
 あの歌は、旋律の盛り上がりだけではなく、歌詞を見るだけでもぐっと胸に迫るものがありますね。親の老いを感じる年代に入ると、なお心にしみいります。

 コスモスは漫画の中でも描かれています。
 麻生みことさんの描いた『天然素材でいこう』というコミックの中に、主人公をたとえる言葉として『コスモス』が登場するのです。
 ただし『美しい』『美麗』という花言葉とはちょっと違う意味合いで引用されていました。主人公の少女を『一見純情可憐なようで、実は秋風も台風すらもうまくかわしてどこでも咲けるコスモスのようなバイタリティの強さ』と揶揄するんですね。コスモスは日当たりや水はけがよければ痩せた土地でも咲く強さも持ち合わせています。

 私が生まれ育った山形県のJR仙山線にある『面白高原駅』のそばにコスモスの名所があります。
 かの松尾芭蕉が訪れた山寺立石寺から程近い場所でもあるんですが、秋になるとそれはすばらしい景観が広がっています。
 幼い頃に連れて行かれたんですが、生まれて初めて見た花畑とはあのコスモスだったかもしれません。
 360℃見回す限りコスモス。でもじっと近づいてみると色んな種類のコスモスがあり、それらが一体となって視界に迫り来るさまは花言葉の『美的調和』や『調和』にふさわしいと今でも思います。

 現在住んでいる群馬県では、最寄り駅である無人駅へ向かう途中、線路沿いの道にコスモスが群れて咲いています。誰も手入れしているわけでもなく、毎年思い思いに枝や花を伸ばしている様が自由そのものです。
 なんだかそれを見るたびに、子どもの頃に見た面白高原駅を思い出し、郷愁にかられます。考えてみれば、コスモスに見守られている線路を辿れば、あそこにたどり着くんだなぁと思うと、不思議な気がします。

 コスモスは9/3、9/5、9/15、9/18、9/22、9/23、9/27、10/6、10/9、10/14、10/31の誕生花だそうです。日付がいかにも秋の花ですねぇ。


 コスモスの花言葉一覧:『乙女の真心』『乙女心』『平和』『調和』『謙虚』『美しい』『装飾』『美的調和』『美麗』『愛や人生がもたらす喜び』

 赤いコスモスの花言葉一覧:『愛情』『調和』『乙女の愛情』

 白いコスモスの花言葉一覧:『美麗』『乙女の純潔』『優美』『純潔』

 ピンクのコスモスの花言葉一覧:『乙女の純潔』『乙女の愛情』『純潔』

 黄色いコスモスの花言葉一覧:『自然の美』『野生の美しさ』

 キバナ・コスモスの花言葉一覧:『野生美』『幼い恋心』『野性的な美しさ』

 黒・茶・濃紫色のコスモスの花言葉一覧:『恋の終わり』

 チョコレート・コスモスの花言葉一覧:『恋の終わり』『恋の思い出』『移り変わらぬ気持ち』



文字札:子の心親が知る歌

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

17歳男子高生と32歳主婦の境界線

MisakiNonagase
恋愛
32歳主婦のカレンはインスタグラムで20歳大学生の晴人と知り合う。親密な関係となった3度目のデートのときに、晴人が実は17歳の高校2年生だと知る。 カレンと晴人はその後、どうなる?

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

せんせいとおばさん

悠生ゆう
恋愛
創作百合 樹梨は小学校の教師をしている。今年になりはじめてクラス担任を持つことになった。毎日張り詰めている中、クラスの児童の流里が怪我をした。母親に連絡をしたところ、引き取りに現れたのは流里の叔母のすみ枝だった。樹梨は、飄々としたすみ枝に惹かれていく。 ※学校の先生のお仕事の実情は知りませんので、間違っている部分がっあたらすみません。

ちょっと大人な物語はこちらです

神崎 未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な短編物語集です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

おじさん、女子高生になる

一宮 沙耶
大衆娯楽
だれからも振り向いてもらえないおじさん。 それが女子高生に向けて若返っていく。 そして政治闘争に巻き込まれていく。 その結末は?

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

上司、快楽に沈むまで

赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。 冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。 だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。 入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。 真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。 ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、 篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」 疲労で僅かに緩んだ榊の表情。 その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。 「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」 指先が榊のネクタイを掴む。 引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。 拒むことも、許すこともできないまま、 彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。 言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。 だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。 そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。 「俺、前から思ってたんです。  あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」 支配する側だったはずの男が、 支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。 上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。 秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。 快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。 ――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

処理中です...