無双の解体師

緋緋色兼人

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二章

18:獣系・特級ダンジョン動画配信1

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 一回目となる特級ダンジョンへ行った際、ポーションをかなり使用してしまったため、安全マージンを大きく取りたかった朔斗としては、戻ってきた当初パーティーの方向性を少し考えてしまった。
 重傷を治療可能なヒーラーだったり索敵能力に優れたスカウトだったり、すべての攻撃を受け止めてくれるような盾だったりに、一時的でもいいからパーティーに加入してもらいたいとの思いが脳裏によぎった朔斗。
 しかしそれを実現するには障害が多く、困難なことが目に見えていた。

 まずは特級ダンジョン、そして今後を見据えるとさらに上の超級や神級のダンジョン。
 それらへ行けるような実力者が、フリーでいるというのは考えにくい。
 そういった者は特定の個人や企業などとの繋がりを大事にしていて、一部では目立っているとはいえ、朔斗のようなまだ何者でもない一介の探索者が、コンタクトを取るのは至難の業。
 それにそもそも、一流の探索者を仲間に引き入れるには、多額の報酬を提示したり彼らのメリットとなる何かを示さなければならず、それも今の<EAS>には提示できるものではない。

――それはまさに絵に描いた餅。

 今年はまだ誕生日が来ていない十七歳の香奈。
 魔力過多症が真に恐怖を発揮するリミットの二十一歳まで、入院をしている彼女本人からしたら言い方は悪いが、まだ時間はある状況と言えた。
 だが、その前提が崩れてしまったのだ。
 その背景にあるのは両親が娘を想う心。
 これが香奈以外の魔力過多症の患者の身に起きたのなら、ほとんどの人が喜んでいたであろう。

――ゼウス教による救済。

 しかし残念ながらこれは救いとならないのだ、香奈には。
 彼女にとってはゼウス教の横やりでしかない。
 そしてそれはアンドレというひとりの男の介入によってもたらされた崩壊の兆し。

 いったん上級ダンジョンに戻ってもいいかと、表には出さないが弱気になりかけていた朔斗の心に強い警報を鳴らしたこの件。
 結局香奈から話を聞いてプロポーズをした彼は、彼女が二十一歳になるまでにエリクサーの入手をすれば大丈夫だろうとの思考を放棄し、早期に目指さなければならないと決意を新たにしたのだ。
 病院から戻る途中、俊彦や良太に出会うというハプニングがあった朔斗は、帰宅してから告げた。

――これまでのようなペースでダンジョンに挑み、能力を上げつつエリクサーの入手を目指すと。

 改めて恵梨香やサリアに宣言した朔斗だったが、彼女らの心配をしていたのも事実。
 そのため彼は、恵梨香やサリアにも今のまま自分が思うペースでダンジョン攻略をしていくが、もしも今後一緒にするのは難しいと思うのなら、<EAS>を脱退しても構わないと述べた。
 そんな朔斗の想いを聞いた彼女らが選択したのは――これから先も彼についていくというもの。

 さておき、気持ちを新たに再びダンジョンに潜った<EAS>は、あのあとも特級ダンジョンを数回クリアしていた。
 そして、今日が六回目となる特級ダンジョンに挑む彼ら。
 いつもであれば三人であるはずの<EAS>の近くにいるひとりの男性。
 彼はDチューバーの宇野啓介。

 今回四人が訪れたのは獣系・特級ダンジョン。
 転移されたスタート地点で通りの良い声が、洞窟内で反響する。

「皆さんこんにちはー! ケースケチャンネルの始まり始まりいぃぃ!」

 魔動カメラのインカメラに向かって、視聴者に挨拶をする彼がそのまま続ける。

「今日のゲストは……皆さんのリクエストが多かった<EAS>の方たち!」

 啓介の台詞の少し前から流れていたコメント欄。

 名無しの視聴者:こんにちはあああ
 名無しの視聴者:きたよ
 名無しの視聴者:今日も楽しみー
 名無しの視聴者:最近のDチューバーの中でケースケが一番好き
 名無しの視聴者:私も
 名無しの視聴者:ケースケチャンネルよろしく!
 名無しの視聴者:皆元気すぎw
 名無しの視聴者:ケースケチャンネルの宣伝コメント誰だし
 名無しの視聴者:ところで今日のゲスト誰?
 名無しの視聴者:たまーに事前予告があるときはあるけど、基本は配信が始まらないとわからないからなぁ
 名無しの視聴者:だね。にわかかよ
 名無しの視聴者:にわかはカエレ
 名無しの視聴者:去れ
 名無しの視聴者:まぁまぁ、にわかでもいいじゃん
 名無しの視聴者:皆仲良くしようず
 名無しの視聴者:ケースケ大好き
 名無しの視聴者:こんちはー
 名無しの視聴者:楽しみ
 名無しの視聴者:今日は上級ダンジョンか、いいね
 名無しの視聴者:ケースケの顔見て癒されよう?
 名無しの視聴者:賛成
 名無しの視聴者:さんせー
 名無しの視聴者:さんせいっす
 名無しの視聴者:賛成です
 名無しの視聴者:いいね
 名無しの視聴者:始まったよ
 名無しの視聴者:開始
 名無しの視聴者:きたー
 名無しの視聴者:皆見るんだ
 名無しの視聴者:集中
 名無しの視聴者:さあ、誰!
 名無しの視聴者:ゲスト気になるうう
 名無しの視聴者:お
 名無しの視聴者:キタコレ
 名無しの視聴者:おおおおお
 名無しの視聴者:さくとくーーーん
 名無しの視聴者:まじかw
 名無しの視聴者:やっとだああ
 名無しの視聴者:うおおおお
 名無しの視聴者:待ってた
 名無しの視聴者:焦らされた
 名無しの視聴者:高度な焦らしプレイ
 名無しの視聴者:濡れた
 名無しの視聴者:パンツ脱いだ
 名無しの視聴者:私は最初から全裸の勝ち組
 名無しの視聴者:いみふ
 名無しの視聴者:服着ろよww
 名無しの視聴者:お前ら、そんなんだからモテないんだよ……
 名無しの視聴者:この配信は16禁ですか?
 名無しの視聴者:12禁だよ
 名無しの視聴者:エロはないから、巣にカエレ
 名無しの視聴者:朔斗きゅうの生着替えまだ?
 名無しの視聴者:興奮しすぎて、朔斗きゅうって書いちゃった。朔斗きゅんだ
 名無しの視聴者:ヘンタイ湧いた
 名無しの視聴者:私の朔斗君をいやらしい目で見ないで!
 名無しの視聴者:お前のじゃねーしいい
 名無しの視聴者:だよ
 名無しの視聴者:うんうん
 名無しの視聴者:そうだね、君のじゃない。私のだし
 名無しの視聴者:いや、ちげーし
 名無しの視聴者:てか、特級ダンジョンか
 名無しの視聴者:それも四人で
 名無しの視聴者:ケースケは<EAS>じゃないから実質三人でしょww
 名無しの視聴者:それ言うなら、実質ひとりじゃww
 名無しの視聴者:シー
 名無しの視聴者:それ言っちゃダメなやつうう
 名無しの視聴者:戦闘要員、報酬箱要員、うらやまポジションがそれぞれひとり
 名無しの視聴者:サリアの扱いうけるw
 名無しの視聴者:カワイソス
 名無しの視聴者:誰に言われるまでもなく、ポジション特定されちゃうサリアたんw
 名無しの視聴者:わろた
 名無しの視聴者:サリアww
 名無しの視聴者:い、一応【六面ダイス】だってあるんだ……よ……
 名無しの視聴者:三分間パワーアップ
 名無しの視聴者:なお、ハズレが含まれる模様
 名無しの視聴者:二時間のクールタイム後に使用した【六面ダイス】で、ハズレを引いたときの居心地の悪さったらないよ? そんな私も『ギャンブラー』
 名無しの視聴者:悲しみwww
 名無しの視聴者:それはきついw
 名無しの視聴者:お、おう
 名無しの視聴者:ゲンキダセヨ
 名無しの視聴者:珍しいね、そんなにいないジョブなのに
 名無しの視聴者:だね
 名無しの視聴者:まあ、不人気ジョブのひとつだし
 名無しの視聴者:レアボスあんまり出ないしなぁ
 名無しの視聴者:『ギャンブラー』は需要が少ないよね
 名無しの視聴者:だから言ったじゃん? うらやまポジションって
 名無しの視聴者:たしかに
 名無しの視聴者:それな
 名無しの視聴者:流れぶった切って申し訳ないけど、<EAS>って有名なの?
 名無しの視聴者:過去のケースケチャンネル見てないの?
 名無しの視聴者:まあ、まだまだ世界的には無名だから仕方ない
 名無しの視聴者:あー、そう言われたらそうか
 名無しの視聴者:あのインパクトで?
 名無しの視聴者:言うても動画に一回出演しただけだやん
 名無しの視聴者:雑誌にも数回出てるよ
 名無しの視聴者:<ブレイバーズ>にいた頃を含めたら三回かな
 名無しの視聴者:だね
 名無しの視聴者:そうなんだ、あとで過去動画見てくる
 名無しの視聴者:私もそうしようかな
 名無しの視聴者:とりあえず朔斗君って人はカッコイイね
 名無しの視聴者:それな

 コメント欄の盛り上がりを見て、今回の配信も視聴数が稼げそうだなと内心思う啓介。
 ちなみに、全世界共通の成人年齢である十六歳から見れるのは性的表現が多く含まれるもの、そして中学生になる十二歳からだと流血などのグロを映っていたり、表現されたりするメディアが解禁される。

 魔動カメラを朔斗たちに向けた啓介が朗らかな声で言う。

「では紹介しよう! 男性は黒瀬朔斗さん、黒髪の女性は黒瀬恵梨香さん、赤髪の方は秋津サリアさん。ジョブはそれぞれ『解体師』、『大道具師』、『ギャンブラー』。今日彼らが挑戦するのは特級ダンジョン! 今日で六回目となるらしいこの難易度! 獣系・特級ダンジョン、洞窟タイプ攻略の様子を余すところなく撮影していきまーす。はたして彼らはたった三人で問題ないのか? こんな風に気軽に言ってるけど、実は自分……少し緊張してるよ……」

 マップメイカーの起動を終わらせたし、そろそろいいかと思った朔斗が啓介に声をかける。

「出発してもいいか?」
「あ、もう少しだけ待って」

 そう言った彼はコメント欄を流し読む。
 これはこの難易度に挑むことが、どのように視聴者に捉えられているのか知りたかったのだ。

 名無しの視聴者:は?
 名無しの視聴者:私の耳が壊れたみたい
 名無しの視聴者:同じく
 名無しの視聴者:ケースケが変なこと言った
 名無しの視聴者:え、おかしくね
 名無しの視聴者:特級ダンジョン?
 名無しの視聴者:ありえへん
 名無しの視聴者:ないない
 名無しの視聴者:ケースケチャンネル今日で終わり?
 名無しの視聴者:逝っちゃうケースケ……
 名無しの視聴者:まじで特級ダンジョンか?
 名無しの視聴者:前回は上級ダンジョンのレアボスいけたし、問題ないじゃ?
 名無しの視聴者:いや、道中の敵も強くなってるでしょう?
 名無しの視聴者:ほんとそれ
 名無しの視聴者:それな
 名無しの視聴者:たった三人で特級ダンジョンやばない
 名無しの視聴者:おかしい
 名無しの視聴者:その分、儲けもでかい
 名無しの視聴者:かなり収入なりそう
 名無しの視聴者:朔斗君と結婚できます
 名無しの視聴者:それは私
 名無しの視聴者:渡さない
 名無しの視聴者:うーん、三人+配信者でいけるのかな
 名無しの視聴者:【解体EX】なら余裕でしょ
 名無しの視聴者:でもさ、モンスターが多かったらまずくない?
 名無しの視聴者:たしかに
 名無しの視聴者:てか、基本的に戦い? と言っていいのかわからないけど、戦闘をするのは朔斗君で、他はただの同行者でしょwww
 名無しの視聴者:道中一緒に行動するだけでも危ないよ
 名無しの視聴者:そう思う
 名無しの視聴者:少なくとも私は戦わなくていいとはいえ、特級ダンジョンに行きたくないw
 名無しの視聴者:激しく同意
 名無しの視聴者:同じく
 名無しの視聴者:危険極まりない

 それらのコメントを見て、やっぱり危ないよなと考える啓介。
 その点は当然、朔斗が事前に啓介へと説明をしていた。
 可能な限り守るが、できれば自分たちと少し距離を取っていてほしいと。
 とはいえ、月英社も有能で人気があるDチューバーを無駄に死なせるつもりはないので、彼にはいろいろな魔道具を持たせていて、それらを自身の判断で使用していいと言われていた。
 中には使い捨ての高級品も含まれているため、温存できるのならしてほしいというのが会社の本音ではあったのだが。
 こうして、いつもより緊張感をはらんだ啓介の生配信がスタートするのだった。
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