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第二章

彼女の心の内

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何かと邪魔されているウィリアムだが、彼女の心は少しずつだが変わっていった。
彼女、香菜はウィリアムにいろいろなところを案内され、この国の美しい所を見て回った。
ウィリアムにとっては彼女と一緒にいる口実だった国の案内だが、香菜にとってはたくさんの美しいものを見た、とても心地良い時間になっていた。
(彼女の気持ちはウィリアムでなくこの国の自然にくぎ付けだった)
彼の話自体もとても楽しく面白いが、香菜の心に印象に残ったのは美しい景色たちだった。
しかし一緒にいる時間がたくさんあったからか、香菜の中にあった、ウィリアムへの警戒は徐々に消えてなくなっていた。
もうすっかり仲のいい友人同士である。
そしてこの国の様々な、自然を観察し彼女の中にはここで暮らす人生も、悪くないなという感情が芽生えていました。
これはウィリアムの努力の賜物です。
仕方が無いとしてもやはり幸せを感じる人生を送るのが一番です。
この国にいい感情が生まれたことは素直に喜ばしいことでしょう。
彼女の気持ちは着実にこの国での暮らしに、浸透し緩やかにこの世界に順応しようとしていました。
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