87 / 92
その後の話
ペシミスティックな月の裏①※
しおりを挟む
窓からの月明かりだけが部屋を照らしている。今は一体夜のどの程度なのかは月の位置で何となく分かるが、何だか最近夜が短く感じる。
「んっ、あ、ああ!」
月の光が黒い瞳に煌めいていて、吸い込まれそうになる。引き締まった腹筋に手を乗せ、しっとりしている肌の感触を感じる。
「美味そうに食べてるな」
目の前の漆黒の髪をした男は、自分の痴態を見て笑っている。男の身体に跨って、腰を振る様は男にとってはもしかしたら淫らな肉食獣の様に見えているのかもしれない。
「あっ、だって、グウェンのっ、気持ちい!」
とうに体力は限界な気がしている。足は軽く震えているし、イキっぱなしの腰もガクガクと限界を訴えてきている。
けれども、この男の剛直をぐぽぐぽと音を立てながら飲み込む事が止められなかった。何故か結婚したての時より快楽に弱くなっている気がする。
そして目の前の男も、寝転びながらそれを見て楽しそうにしている。もう動けないと言えばいいだけなのだ。そうすればこの男は、自分の淫猥な中をガンガンと突いて、天国へ連れてってくれること間違いない。
「ん!あ! ああ! はぁっ、あん!」
強制されてる訳でもない。ただただ、自分がグウェンの全てを飲み込んでいるこの感覚が、身震いするほど自分の身体を悦ばせている。
男にとったら淫乱この上ない動きに見えているに違いない。きっと、朝には思い出して憤死したくなるほど恥ずかしくなってしまうだろう。しかしそれでも、自分は、この男の愛を欲しがっている。自分が欲しがっている。
「あ、だめっ、イク!んっ~~~っあ!」
「……っふ」
腹の奥底から快楽が駆け巡って、脳天へ襲いかかる。もう今日はこの感覚を味わい始めて3回からは数えるのを止めた。
「……っはぁ、はぁ……ん、あ…あっ!ああ!」
「っ、まだ足りないのか」
「んっ!もっと…」
イキながら呼吸を整える。剛直は萎えておらず、自分の身体が勝手にビクビクと締め付けることで、自らの中の良い所を当てていた。それが気持ちよくて、気がつけばまた勝手に腰を振り始めていた。
夜は短いが、始まったばかりだった。
次の日、気怠い身体にムチを打って、何とか朝食をとった後の事だった。
「グウェンの親戚が来る?」
グウェンは本日非番なので、紅茶をのんで、ガーデンテーブルでゆっくりしていた。
グウェンは俺の言葉に頷き、説明を始めた。
「叔父の子供なんだが、早い内から教育をしてくれと頼まれていてな。暫くは断っていたんだが、先日催促が来た」
「まだグウェンが当主を継いだばかりなのに?」
俺とグウェンは、グウェンの親戚が公爵家を継ぐことで貴族院や陛下から結婚の了承を得ている。
しかし、グウェンはまだ当主を引き継いだばかりだ。
「どうやら甥の方がやる気に満ち溢れていて叔父自身はまだ早いんじゃないかとは言ってる」
「? いくつなの?」
「まだ7歳だ」
前世で言うところの小学2年生だ。親元を離れるにはまだまだ早すぎる年齢ではなかろうか。
テオですら13歳で学園に通い始めたばかり。まだ侯爵家の跡継ぎの勉強などはしていない。
「……早過ぎない?」
「本人が来たいと言っているから、体験だけさせてくれと頼まれた」
「任せられるものってあるの……?」
「……」
グウェンは黙ってしまった。それもそのはず、重要書類ばかりの書斎は、俺もあまり立ち入らないレベルだ。そんな重要書類に囲まれた空間に子供を入れることはグウェンと言えど頭を抱えたくなるだろう。
「体験って、いつまで?」
「とりあえず1ヶ月だ」
「思ったより長いね、3日とかかと思った…」
前世で言う職場体験みたいなものだろうか。期間は長いが、そういうものかと納得することにした。
「俺としてはすぐ帰って欲しいんだが」
「? 面倒だから?」
グウェンは何故か席をたち、俺の方へ歩いてくる。不思議に思っていると、グウェンが屈んで、顎を指で上げられキスを落とされた。
「~~~っ!」
「こういうことが出来なくなるからだ」
1週間後、今日から1ヶ月グウェンの甥っ子が職場体験にやってくる。俺はどんな子が来るのか内心ワクワクしていた。
学園の子達はみんな可愛かった。テオなんかは身内贔屓だが、レイに似た性格も相まって特に可愛い。学園は先の事件で辞職してしまったが、また子供と関わるのは楽しみでもあった。
自分はそこまで子供好きとは思っていない。可愛いのは不特定多数ではなく、関わった子達だけだ。
「ノア様、そろそろ到着なさるそうです」
「はーい」
スイレンにそう言われ、アトリエで作業中だった俺は、準備することにした。とりあえず玄関ホールで出迎えることになるのだが、生憎、今日はグウェンは騎士団に行っていて俺だけの出迎えだ。
少しばかり緊張しながらソワソワしていると、扉が開いた。
その子は、テオよりも小さく、グウェンが小さかったらこんな感じだろうと思った。黒髪黒目で、大人になったら眉目秀麗になること間違いなしの顔立ちだった。
「遠いところからお疲れ様、初めまして、俺はノア=ライオットです。よろしく」
「初めまして!アルフリッツ=ライオットです! アルと呼んでください!」
子供らしく元気いっぱいに挨拶をしてくれて、仲良くなれそうだな、なんて思った。
握手のために手を差し出すと、ニコニコとアルも手を差し出してくれた。ぎゅっと握ると、ギリッと何故か力が強かったのが気になった。
不思議に思ってアルの顔を見ても、ニコニコしてるだけだった。力の加減が分からないだけか、と思うことにした。
「アル様、お部屋のご案内をさせて頂きます」
「はい!よろしくお願いします!」
アイリスが声をかけ、アルは返事をすると俺の横を通り過ぎた。
「なーんだ、大したことないじゃん」
俺は耳を疑った。バッと振り返ってアルの顔を見ても、小さいグウェンがニコニコとしていた。
アルはアイリスの後ろを歩いて行ってしまった。
「ノア様?どうされました?」
スイレンに声をかけられて、俺はハッと気を取り直した。
「い、いや。なんでもないよ」
気のせいということにするしか、俺には出来なかった。
夜、グウェンが帰宅してきた。いつものように玄関に出迎えに行こうとした時に、たまたまアルが前を歩いていることに気がついた。
昼間はアルにお茶でも一緒に飲まないかと誘った。しかし、長旅で疲れたとの事で断られ、休んでもらっていた。
だから何時間かぶりにアルの姿を見た時にはすっかり玄関の出来事など忘れていた。
「あ、アル君!」
そう言うと、アルは振り返ってこちらを見てきた。
やっぱりグウェンが小さくなったバージョンで可愛いな、なんて思っていたらアルはまた耳を疑うような言葉をはいてきた。
「話しかけないでもらっていいですか? ウザいんで」
自分の挙げた右手は、意味をなさずに固まることしか出来なかった。
アルはそのまま気にせず玄関の方にスタスタと歩いて行ってしまった。
「……ええ?」
まだ自分が言われたことが呑み込めなかった。玄関でニコニコしていたのは一体誰だったのだろうか。別人か、二重人格なのだろうか。
「どうされました?ノア様」
後ろからアイリスに声をかけられる。今のやり取りをアイリスは見ていなさそうだった。
「……や、なんでもない」
俺は、大人。
アイリスと共に玄関まで一緒に行くと、グウェンがちょうど帰ってくるところだった。
黒衣を着ていても分かる鍛え上げられた体躯に、眉目秀麗な顔立ちをしている。やっぱり今日もカッコイイな、なんて考えていると、アルが駆け出した。
駆け出した先はグウェンだった。
「グウェン兄様! 久しぶり!」
ニコニコと子供らしい笑顔でグウェンに抱きついていた。
果たしてあれは、俺にウザイといった子供と同じ子供だったのだろうか。やはり俺は幻覚を見ていたのか。
俺はグウェンの所に近づくのを戸惑ってしまった。
「アル、久しぶりだな。元気だったか?」
「うん! グウェン兄様は相変わらずカッコイイね!」
「ありがとう。ノアとは話したか?」
「はい、良くしてもらっています!」
お茶すら断られ、話しかけるなと言ったのはなかったことになったのか。いや、そんなことがある筈もない。彼は嘘をついたのだ。
なんの為に嘘をついているのか。理解が出来なくて、固まったまま動けなくなってしまった。
グウェンはそんな俺が不思議に思ったようで声をかけてくる。
「? ノア、どうした?」
「!あ、お、おかえり」
俺はどうしていいか良く分からず、グウェンにとりあえずの言葉を伝えた。
「ノアさん、疲れたんですか?休んだ方がいいですよ!」
何となく、別の言葉のように聞こえてくる。ここから立ち去れと。
いや、そんな訳はない。彼は本当に心配してくれたのかもしれない。気を取り直して返事をすることに決めた。
「いや、大丈夫だよ」
そう返事をすると、アルは俺にしか見えないように顔を歪めてみせた。
もちろんグウェンは見えない。グウェンは俺を見ているからだ。抱きついている真下にいるアルは見えない。
俺は鈍かった。このアルフリッツに嫌われていることを認めるしかなかった。
「んっ、あ、ああ!」
月の光が黒い瞳に煌めいていて、吸い込まれそうになる。引き締まった腹筋に手を乗せ、しっとりしている肌の感触を感じる。
「美味そうに食べてるな」
目の前の漆黒の髪をした男は、自分の痴態を見て笑っている。男の身体に跨って、腰を振る様は男にとってはもしかしたら淫らな肉食獣の様に見えているのかもしれない。
「あっ、だって、グウェンのっ、気持ちい!」
とうに体力は限界な気がしている。足は軽く震えているし、イキっぱなしの腰もガクガクと限界を訴えてきている。
けれども、この男の剛直をぐぽぐぽと音を立てながら飲み込む事が止められなかった。何故か結婚したての時より快楽に弱くなっている気がする。
そして目の前の男も、寝転びながらそれを見て楽しそうにしている。もう動けないと言えばいいだけなのだ。そうすればこの男は、自分の淫猥な中をガンガンと突いて、天国へ連れてってくれること間違いない。
「ん!あ! ああ! はぁっ、あん!」
強制されてる訳でもない。ただただ、自分がグウェンの全てを飲み込んでいるこの感覚が、身震いするほど自分の身体を悦ばせている。
男にとったら淫乱この上ない動きに見えているに違いない。きっと、朝には思い出して憤死したくなるほど恥ずかしくなってしまうだろう。しかしそれでも、自分は、この男の愛を欲しがっている。自分が欲しがっている。
「あ、だめっ、イク!んっ~~~っあ!」
「……っふ」
腹の奥底から快楽が駆け巡って、脳天へ襲いかかる。もう今日はこの感覚を味わい始めて3回からは数えるのを止めた。
「……っはぁ、はぁ……ん、あ…あっ!ああ!」
「っ、まだ足りないのか」
「んっ!もっと…」
イキながら呼吸を整える。剛直は萎えておらず、自分の身体が勝手にビクビクと締め付けることで、自らの中の良い所を当てていた。それが気持ちよくて、気がつけばまた勝手に腰を振り始めていた。
夜は短いが、始まったばかりだった。
次の日、気怠い身体にムチを打って、何とか朝食をとった後の事だった。
「グウェンの親戚が来る?」
グウェンは本日非番なので、紅茶をのんで、ガーデンテーブルでゆっくりしていた。
グウェンは俺の言葉に頷き、説明を始めた。
「叔父の子供なんだが、早い内から教育をしてくれと頼まれていてな。暫くは断っていたんだが、先日催促が来た」
「まだグウェンが当主を継いだばかりなのに?」
俺とグウェンは、グウェンの親戚が公爵家を継ぐことで貴族院や陛下から結婚の了承を得ている。
しかし、グウェンはまだ当主を引き継いだばかりだ。
「どうやら甥の方がやる気に満ち溢れていて叔父自身はまだ早いんじゃないかとは言ってる」
「? いくつなの?」
「まだ7歳だ」
前世で言うところの小学2年生だ。親元を離れるにはまだまだ早すぎる年齢ではなかろうか。
テオですら13歳で学園に通い始めたばかり。まだ侯爵家の跡継ぎの勉強などはしていない。
「……早過ぎない?」
「本人が来たいと言っているから、体験だけさせてくれと頼まれた」
「任せられるものってあるの……?」
「……」
グウェンは黙ってしまった。それもそのはず、重要書類ばかりの書斎は、俺もあまり立ち入らないレベルだ。そんな重要書類に囲まれた空間に子供を入れることはグウェンと言えど頭を抱えたくなるだろう。
「体験って、いつまで?」
「とりあえず1ヶ月だ」
「思ったより長いね、3日とかかと思った…」
前世で言う職場体験みたいなものだろうか。期間は長いが、そういうものかと納得することにした。
「俺としてはすぐ帰って欲しいんだが」
「? 面倒だから?」
グウェンは何故か席をたち、俺の方へ歩いてくる。不思議に思っていると、グウェンが屈んで、顎を指で上げられキスを落とされた。
「~~~っ!」
「こういうことが出来なくなるからだ」
1週間後、今日から1ヶ月グウェンの甥っ子が職場体験にやってくる。俺はどんな子が来るのか内心ワクワクしていた。
学園の子達はみんな可愛かった。テオなんかは身内贔屓だが、レイに似た性格も相まって特に可愛い。学園は先の事件で辞職してしまったが、また子供と関わるのは楽しみでもあった。
自分はそこまで子供好きとは思っていない。可愛いのは不特定多数ではなく、関わった子達だけだ。
「ノア様、そろそろ到着なさるそうです」
「はーい」
スイレンにそう言われ、アトリエで作業中だった俺は、準備することにした。とりあえず玄関ホールで出迎えることになるのだが、生憎、今日はグウェンは騎士団に行っていて俺だけの出迎えだ。
少しばかり緊張しながらソワソワしていると、扉が開いた。
その子は、テオよりも小さく、グウェンが小さかったらこんな感じだろうと思った。黒髪黒目で、大人になったら眉目秀麗になること間違いなしの顔立ちだった。
「遠いところからお疲れ様、初めまして、俺はノア=ライオットです。よろしく」
「初めまして!アルフリッツ=ライオットです! アルと呼んでください!」
子供らしく元気いっぱいに挨拶をしてくれて、仲良くなれそうだな、なんて思った。
握手のために手を差し出すと、ニコニコとアルも手を差し出してくれた。ぎゅっと握ると、ギリッと何故か力が強かったのが気になった。
不思議に思ってアルの顔を見ても、ニコニコしてるだけだった。力の加減が分からないだけか、と思うことにした。
「アル様、お部屋のご案内をさせて頂きます」
「はい!よろしくお願いします!」
アイリスが声をかけ、アルは返事をすると俺の横を通り過ぎた。
「なーんだ、大したことないじゃん」
俺は耳を疑った。バッと振り返ってアルの顔を見ても、小さいグウェンがニコニコとしていた。
アルはアイリスの後ろを歩いて行ってしまった。
「ノア様?どうされました?」
スイレンに声をかけられて、俺はハッと気を取り直した。
「い、いや。なんでもないよ」
気のせいということにするしか、俺には出来なかった。
夜、グウェンが帰宅してきた。いつものように玄関に出迎えに行こうとした時に、たまたまアルが前を歩いていることに気がついた。
昼間はアルにお茶でも一緒に飲まないかと誘った。しかし、長旅で疲れたとの事で断られ、休んでもらっていた。
だから何時間かぶりにアルの姿を見た時にはすっかり玄関の出来事など忘れていた。
「あ、アル君!」
そう言うと、アルは振り返ってこちらを見てきた。
やっぱりグウェンが小さくなったバージョンで可愛いな、なんて思っていたらアルはまた耳を疑うような言葉をはいてきた。
「話しかけないでもらっていいですか? ウザいんで」
自分の挙げた右手は、意味をなさずに固まることしか出来なかった。
アルはそのまま気にせず玄関の方にスタスタと歩いて行ってしまった。
「……ええ?」
まだ自分が言われたことが呑み込めなかった。玄関でニコニコしていたのは一体誰だったのだろうか。別人か、二重人格なのだろうか。
「どうされました?ノア様」
後ろからアイリスに声をかけられる。今のやり取りをアイリスは見ていなさそうだった。
「……や、なんでもない」
俺は、大人。
アイリスと共に玄関まで一緒に行くと、グウェンがちょうど帰ってくるところだった。
黒衣を着ていても分かる鍛え上げられた体躯に、眉目秀麗な顔立ちをしている。やっぱり今日もカッコイイな、なんて考えていると、アルが駆け出した。
駆け出した先はグウェンだった。
「グウェン兄様! 久しぶり!」
ニコニコと子供らしい笑顔でグウェンに抱きついていた。
果たしてあれは、俺にウザイといった子供と同じ子供だったのだろうか。やはり俺は幻覚を見ていたのか。
俺はグウェンの所に近づくのを戸惑ってしまった。
「アル、久しぶりだな。元気だったか?」
「うん! グウェン兄様は相変わらずカッコイイね!」
「ありがとう。ノアとは話したか?」
「はい、良くしてもらっています!」
お茶すら断られ、話しかけるなと言ったのはなかったことになったのか。いや、そんなことがある筈もない。彼は嘘をついたのだ。
なんの為に嘘をついているのか。理解が出来なくて、固まったまま動けなくなってしまった。
グウェンはそんな俺が不思議に思ったようで声をかけてくる。
「? ノア、どうした?」
「!あ、お、おかえり」
俺はどうしていいか良く分からず、グウェンにとりあえずの言葉を伝えた。
「ノアさん、疲れたんですか?休んだ方がいいですよ!」
何となく、別の言葉のように聞こえてくる。ここから立ち去れと。
いや、そんな訳はない。彼は本当に心配してくれたのかもしれない。気を取り直して返事をすることに決めた。
「いや、大丈夫だよ」
そう返事をすると、アルは俺にしか見えないように顔を歪めてみせた。
もちろんグウェンは見えない。グウェンは俺を見ているからだ。抱きついている真下にいるアルは見えない。
俺は鈍かった。このアルフリッツに嫌われていることを認めるしかなかった。
0
お気に入りに追加
856
あなたにおすすめの小説
ブレスレットが運んできたもの
mahiro
BL
第一王子が15歳を迎える日、お祝いとは別に未来の妃を探すことを目的としたパーティーが開催することが発表された。
そのパーティーには身分関係なく未婚である女性や歳の近い女性全員に招待状が配られたのだという。
血の繋がりはないが訳あって一緒に住むことになった妹ーーーミシェルも例外ではなく招待されていた。
これまた俺ーーーアレットとは血の繋がりのない兄ーーーベルナールは妹大好きなだけあって大いに喜んでいたのだと思う。
俺はといえば会場のウェイターが足りないため人材募集が貼り出されていたので応募してみたらたまたま通った。
そして迎えた当日、グラスを片付けるため会場から出た所、廊下のすみに光輝く何かを発見し………?
【第1章完結】悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼第2章2025年1月18日より投稿予定
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
悪辣と花煙り――悪役令嬢の従者が大嫌いな騎士様に喰われる話――
ロ
BL
「ずっと前から、おまえが好きなんだ」
と、俺を容赦なく犯している男は、互いに互いを嫌い合っている(筈の)騎士様で――――。
「悪役令嬢」に仕えている性悪で悪辣な従者が、「没落エンド」とやらを回避しようと、裏で暗躍していたら、大嫌いな騎士様に見つかってしまった。双方の利益のために手を組んだものの、嫌いなことに変わりはないので、うっかり煽ってやったら、何故かがっつり喰われてしまった話。
※ムーンライトノベルズでも公開しています(https://novel18.syosetu.com/n4448gl/)
白熊皇帝と伝説の妃
沖田弥子
BL
調理師の結羽は失職してしまい、途方に暮れて家へ帰宅する途中、車に轢かれそうになった子犬を救う。意識が戻るとそこは見知らぬ豪奢な寝台。現れた美貌の皇帝、レオニートにここはアスカロノヴァ皇国で、結羽は伝説の妃だと告げられる。けれど、伝説の妃が携えているはずの氷の花を結羽は持っていなかった。怪我の治療のためアスカロノヴァ皇国に滞在することになった結羽は、神獣の血を受け継ぐ白熊一族であるレオニートと心を通わせていくが……。◆第19回角川ルビー小説大賞・最終選考作品。本文は投稿時のまま掲載しています。
オメガ転生。
桜
BL
残業三昧でヘトヘトになりながらの帰宅途中。乗り合わせたバスがまさかのトンネル内の火災事故に遭ってしまう。
そして…………
気がつけば、男児の姿に…
双子の妹は、まさかの悪役令嬢?それって一家破滅フラグだよね!
破滅回避の奮闘劇の幕開けだ!!
番だと言われて囲われました。
桜
BL
戦時中のある日、特攻隊として選ばれた私は友人と別れて仲間と共に敵陣へ飛び込んだ。
死を覚悟したその時、光に包み込まれ機体ごと何かに引き寄せられて、異世界に。
そこは魔力持ちも世界であり、私を番いと呼ぶ物に囲われた。
俺は好きな乙女ゲームの世界に転生してしまったらしい
綾里 ハスミ
BL
騎士のジオ = マイズナー(主人公)は、前世の記憶を思い出す。自分は、どうやら大好きな乙女ゲーム『白百合の騎士』の世界に転生してしまったらしい。そして思い出したと同時に、衝動的に最推しのルーク団長に告白してしまい……!?
ルーク団長の事が大好きな主人公と、戦争から帰って来て心に傷を抱えた年上の男の恋愛です。
【完結】最初で最後の恋をしましょう
関鷹親
BL
家族に搾取され続けたフェリチアーノはある日、搾取される事に疲れはて、ついに家族を捨てる決意をする。
そんな中訪れた夜会で、第四王子であるテオドールに出会い意気投合。
恋愛を知らない二人は、利害の一致から期間限定で恋人同士のふりをすることに。
交流をしていく中で、二人は本当の恋に落ちていく。
《ワンコ系王子×幸薄美人》
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる