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3章
紺屋の白袴は月夜のために
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翌日から俺は、気怠さの残る身体にムチを打って仕事に取り掛かることとなった。今日は学園創立の相談役として宰相補佐であるステファノ様と会う予定だった。
ステファノ様から渡された通行手形のようなものである、沈丁花が彫られ、宝石が散りばめられたブローチを門番に見せて王城へと入った。
部屋の場所が分からないため、中にいた文官らしき人に声をかけて案内をしてもらった。
「ステファーノ=ファヴァレット様のお部屋になります」
「あ、ありがとうございます」
なんというか、あの甘いマスクの顔に似合わず質素な作りのドアだった。ノックをすると、中からどうぞ、と声が聞こえたためドアノブを捻って開いた。
「失礼します、ノア=ライオットです。本日はよろしくお願い致します」
お辞儀をして挨拶をした。部屋に入ると、部屋の中も質素な作りであった。執務のためだけに拵えたような机と椅子、華美過ぎないソファやテーブルは全くもってこの男に似合ってはいなかった。
「ああ、ノア殿。本日からよろしく頼むよ。座ってくれたまえ」
「はぁ、失礼します」
ソファに腰掛けると、少し硬いが弾力があって座り心地が良かった。この男は見た目よりも実用的なものを選ぶ傾向があるのではないかと考えた。
対面にステファノ様も座り、書類を広げた。書類の量は膨大で、これから何日かかるのか頭がクラクラしてくるのを感じた。
「早速なんだけど、まずはクラスの内訳からかな」
「あ、はい。お願いします」
「とりあえず、魔法学校は別であるから、まずは騎士コースと文官コースで考えている」
真面目に話が始まる。魔法学校はレイも通っていた場所だ。この国で学ぶ場所と言うのはそこしかない。あとの職業の人達は親類縁者にくっついて仕事や常識を覚えていき、家庭教師で勉学を補っている。
それだけでは、個人個人のレベルに差が出てきてしまう。そこで、学園を作って、ある程度のレベルまで底上げするのを目標とした。
「そうですね…でも最初から分けない方がいいと思います」
「? 何故だ?」
「最初はクラスを学力や能力に差が出ないように均等に分けた方がいいです。1年くらいあれば良いんじゃないでしょうか。そうすれば、もしかしたら文官だと思ってたけど騎士に向いている子が出てくるかもしれません。その逆も然りです」
ふむ、とステファノ様は顎に手を当てて考え始めた。どのポーズも絵になるな、なんて思っているとステファノ様から分かった、と返事があった。
「まずは1年、一般教養の指導をする。そして2年目は希望に沿ってクラス分けをしていく」
「途中から転向出来るようにもした方が良いですよ。簡単に諦められるのも困りますが…やっぱり向いてないと思ったまま続けるのも子供にとってストレスでしょうし」
「なるほど。そういう相談場所や人材も考える必要がありそうだな」
前世で言う進路指導室を作ろう、という話になり、その後もあーでもないこーでもないと話し合うこと3時間が経った。
真面目に話をしていたのに、突如お腹からきゅるるると音が鳴って赤面した。
「ふっ、可愛らしい音だな」
「すみませんっ」
「いやいや。そういえばもうお昼の時間だ、午後は何か予定が?」
「いえ、今日はどのくらい時間がかかるか分からなかったので予定を入れないようにしていました」
夫人には今日はお休みの連絡をしておいた。夫人の手紙には課題が書かれて送り返されてきたのを思い出し、気が重くなった。
「では、食事を運んでもらうようにする。午後も続きで良いかな?」
「あ、はい」
そうしてステファノ様と食事をとり、食事の最中も時間がもったいないとばかりに仕事の話をし、午後もそのままぶっ続けで話し合った。
気がつくと外から赤い光が差し込んできていた。いつの間にか夕暮れとなっていた。ステファノ様もそれに気づいた様子だった。
「長い時間拘束してしまったね。すまなかった」
「いえいえ、こちらこそありがとうございました」
「まだ話すべきことは沢山あるし、次回からの日程を決めよう」
「はい」
そう言って、俺は刺繍教室、夫人のレッスン、刺繍依頼の締切近くじゃない辺りを選んで何日間か決まった。
「……ノア殿、これ休みはあるかい?」
「あれ…、おかしいな」
スケジュールを見て、自分の休みがないことに気がつく。基本休みの日は刺繍依頼をこなす日だと考えたら、休みはゼロだった。
「ま、まぁなんとかなります!依頼の方は仕上がれば終わりですし!」
「あまり無理はしないように、倒れられても困ってしまうからな」
ステファノ様にニッコリ微笑まれながら、これからの事を考えて冷や汗をかき、ははは、と笑って流すことにした。
「……しぬ」
「ノア様、生きておりますか」
「スイレン。とりあえずお風呂の準備しておくわ、起こしておいて」
俺は生ける屍になった。あれから数週間、休みがない。本当に休みがない。これが社畜というものか。唯一の安らぎはアイリスとスイレンがこうやって俺の疲れを労わってお世話をしてくれることだけだった。
「……グウェンは?」
「この後帰ってこられますよ。ノア様、身体を起こして下さい」
のそのそと身体にムチを打って起き上がり、されるがままになる。メイドに世話をされるのもだいぶ慣れてきた。
グウェンはここ最近、俺が多忙すぎて疲れすぎて爆睡しているせいでほとんど姿を見ていないと言うのが正解だ。唯一顔を合わせるのは食事の時だけだ。それも寝ぼけながらの朝食時のみ。俺の夕食は最近爆睡してしまうので使用人たちのお腹に収まってくれていたようだった。
スイレンに誘導されながらシャワー室へ入り、アイリスが準備してくれた浴槽に浸かった。
「ヴァ゛~~~~」
「すごい声ですね」
「ノア様、顔を湯船に入れないでください、縁に頭を置いてください」
2人にせっせこお世話をされる天国の様な環境に身を寄せる。堕落しきっている。2人にとったらこれが仕事なのだろうが、俺には天使に見えた。
身を清めて、髪を乾かしている間に、俺はもう限界でカクンッと首が落ちるように寝入ってしまった。
「……ァ、ノア」
揺さぶられ、名前を呼ばれて目を覚ます。ベッドの端に腰掛けているのはグウェンだった。寝室で姿を見るのは久しぶりだ。俺は疲れもあってまだ夢の中に落ちかけながらへらり、と笑ったと思う。
「グウェンだ…」
「大丈夫か? ここしばらく忙しかっただ……う」
俺は瞼の重みに耐えられず、また眠ってしまった。グウェンが何か言いたそうだったが、俺は最後まで話を聞くことは出来なかった。
------------
いつも読んでくださってありがとうございます。
この『泥中の蓮』の設定を借りた『幸薄文官志望は嘘をつく』の連載を始めました。 是非読んでくださると嬉しいです!
ステファノ様から渡された通行手形のようなものである、沈丁花が彫られ、宝石が散りばめられたブローチを門番に見せて王城へと入った。
部屋の場所が分からないため、中にいた文官らしき人に声をかけて案内をしてもらった。
「ステファーノ=ファヴァレット様のお部屋になります」
「あ、ありがとうございます」
なんというか、あの甘いマスクの顔に似合わず質素な作りのドアだった。ノックをすると、中からどうぞ、と声が聞こえたためドアノブを捻って開いた。
「失礼します、ノア=ライオットです。本日はよろしくお願い致します」
お辞儀をして挨拶をした。部屋に入ると、部屋の中も質素な作りであった。執務のためだけに拵えたような机と椅子、華美過ぎないソファやテーブルは全くもってこの男に似合ってはいなかった。
「ああ、ノア殿。本日からよろしく頼むよ。座ってくれたまえ」
「はぁ、失礼します」
ソファに腰掛けると、少し硬いが弾力があって座り心地が良かった。この男は見た目よりも実用的なものを選ぶ傾向があるのではないかと考えた。
対面にステファノ様も座り、書類を広げた。書類の量は膨大で、これから何日かかるのか頭がクラクラしてくるのを感じた。
「早速なんだけど、まずはクラスの内訳からかな」
「あ、はい。お願いします」
「とりあえず、魔法学校は別であるから、まずは騎士コースと文官コースで考えている」
真面目に話が始まる。魔法学校はレイも通っていた場所だ。この国で学ぶ場所と言うのはそこしかない。あとの職業の人達は親類縁者にくっついて仕事や常識を覚えていき、家庭教師で勉学を補っている。
それだけでは、個人個人のレベルに差が出てきてしまう。そこで、学園を作って、ある程度のレベルまで底上げするのを目標とした。
「そうですね…でも最初から分けない方がいいと思います」
「? 何故だ?」
「最初はクラスを学力や能力に差が出ないように均等に分けた方がいいです。1年くらいあれば良いんじゃないでしょうか。そうすれば、もしかしたら文官だと思ってたけど騎士に向いている子が出てくるかもしれません。その逆も然りです」
ふむ、とステファノ様は顎に手を当てて考え始めた。どのポーズも絵になるな、なんて思っているとステファノ様から分かった、と返事があった。
「まずは1年、一般教養の指導をする。そして2年目は希望に沿ってクラス分けをしていく」
「途中から転向出来るようにもした方が良いですよ。簡単に諦められるのも困りますが…やっぱり向いてないと思ったまま続けるのも子供にとってストレスでしょうし」
「なるほど。そういう相談場所や人材も考える必要がありそうだな」
前世で言う進路指導室を作ろう、という話になり、その後もあーでもないこーでもないと話し合うこと3時間が経った。
真面目に話をしていたのに、突如お腹からきゅるるると音が鳴って赤面した。
「ふっ、可愛らしい音だな」
「すみませんっ」
「いやいや。そういえばもうお昼の時間だ、午後は何か予定が?」
「いえ、今日はどのくらい時間がかかるか分からなかったので予定を入れないようにしていました」
夫人には今日はお休みの連絡をしておいた。夫人の手紙には課題が書かれて送り返されてきたのを思い出し、気が重くなった。
「では、食事を運んでもらうようにする。午後も続きで良いかな?」
「あ、はい」
そうしてステファノ様と食事をとり、食事の最中も時間がもったいないとばかりに仕事の話をし、午後もそのままぶっ続けで話し合った。
気がつくと外から赤い光が差し込んできていた。いつの間にか夕暮れとなっていた。ステファノ様もそれに気づいた様子だった。
「長い時間拘束してしまったね。すまなかった」
「いえいえ、こちらこそありがとうございました」
「まだ話すべきことは沢山あるし、次回からの日程を決めよう」
「はい」
そう言って、俺は刺繍教室、夫人のレッスン、刺繍依頼の締切近くじゃない辺りを選んで何日間か決まった。
「……ノア殿、これ休みはあるかい?」
「あれ…、おかしいな」
スケジュールを見て、自分の休みがないことに気がつく。基本休みの日は刺繍依頼をこなす日だと考えたら、休みはゼロだった。
「ま、まぁなんとかなります!依頼の方は仕上がれば終わりですし!」
「あまり無理はしないように、倒れられても困ってしまうからな」
ステファノ様にニッコリ微笑まれながら、これからの事を考えて冷や汗をかき、ははは、と笑って流すことにした。
「……しぬ」
「ノア様、生きておりますか」
「スイレン。とりあえずお風呂の準備しておくわ、起こしておいて」
俺は生ける屍になった。あれから数週間、休みがない。本当に休みがない。これが社畜というものか。唯一の安らぎはアイリスとスイレンがこうやって俺の疲れを労わってお世話をしてくれることだけだった。
「……グウェンは?」
「この後帰ってこられますよ。ノア様、身体を起こして下さい」
のそのそと身体にムチを打って起き上がり、されるがままになる。メイドに世話をされるのもだいぶ慣れてきた。
グウェンはここ最近、俺が多忙すぎて疲れすぎて爆睡しているせいでほとんど姿を見ていないと言うのが正解だ。唯一顔を合わせるのは食事の時だけだ。それも寝ぼけながらの朝食時のみ。俺の夕食は最近爆睡してしまうので使用人たちのお腹に収まってくれていたようだった。
スイレンに誘導されながらシャワー室へ入り、アイリスが準備してくれた浴槽に浸かった。
「ヴァ゛~~~~」
「すごい声ですね」
「ノア様、顔を湯船に入れないでください、縁に頭を置いてください」
2人にせっせこお世話をされる天国の様な環境に身を寄せる。堕落しきっている。2人にとったらこれが仕事なのだろうが、俺には天使に見えた。
身を清めて、髪を乾かしている間に、俺はもう限界でカクンッと首が落ちるように寝入ってしまった。
「……ァ、ノア」
揺さぶられ、名前を呼ばれて目を覚ます。ベッドの端に腰掛けているのはグウェンだった。寝室で姿を見るのは久しぶりだ。俺は疲れもあってまだ夢の中に落ちかけながらへらり、と笑ったと思う。
「グウェンだ…」
「大丈夫か? ここしばらく忙しかっただ……う」
俺は瞼の重みに耐えられず、また眠ってしまった。グウェンが何か言いたそうだったが、俺は最後まで話を聞くことは出来なかった。
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いつも読んでくださってありがとうございます。
この『泥中の蓮』の設定を借りた『幸薄文官志望は嘘をつく』の連載を始めました。 是非読んでくださると嬉しいです!
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