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3章
我が事終わるも蝶は終わらず
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庭園は、いつも通り色んな花が咲き誇っていた。よく考えたら、刺繍で描く花は、子爵家に咲いていた花が多い気がすると思い至る。やはり庭師と執事には感謝しなくては、と思いつつ薔薇の花の匂いを嗅いだ。
「到着なさったようですので、こちらへ」
俺を呼びに執事が来てくれた。出迎えのために正面玄関へ向かった。すでに正面玄関にはレイが立っていた。今日はルークはいないらしく、3人でお茶会を開く予定だった。
「ノア、そろそろ来るってー」
「うん。レイは仕事落ち着いた?」
「とりあえず今日の分はね」
俺とレイは、玄関である人物を待った。子爵家の使用人も一緒に出迎えをすることとなっていた。少し待っていると、馬車から降りてきた人物を執事が先導し案内していた。
優雅に歩いてくるのは、薔薇の刺繍の入ったドレスを着た翠色のストレートロングの髪の王女だ。
「本日はお招き頂きありがとうございますわ」
「こちらこそ、遠いところから御足労頂きありがとうございます。こちらに準備してますので、案内致しますね」
レイが案内を代わると、王女と俺はレイの後をついて歩いた。広めの一室に通されると、俺の刺繍が何点か飾られていた。
「す、素晴らしいです……!とても素敵です!!」
「レデリート元殿下が訪問した時に展示した作品もいくつかありますよ」
王女は額縁に入った刺繍を興奮した様子で眺めていた。俺は嬉しくなっていくつか刺繍の案内をした。すると王女はニコニコ眺めているレイに気づきハッとした表情をする。
「やだ、まだ席にもついてなくて…はしたないですわね。後でゆっくり見させていただきますわ」
「ふふ、いいんですよ。殿下。弟が褒められて嬉しいです」
王女はソファに座って、テーブルを挟んで対面に俺とレイが座った。王女はまず初めに頭を下げた。
「で、殿下!頭を上げてください!」
「いえ、これだけでは足りないくらいです。操られていたとはいえ、お2人にもグウェン様にも大変ご迷惑をおかけ致しました…」
レイに聞いたところ、侍従は魔力で王女を操り、暴虐の限りを尽くすようにさせていたそうだ。
もともと翠髪の暴虐姫と呼ばれていたことを利用し、第3王子のレデリート殿下と結婚できなかった第2王女の為の復讐として王女と俺を狙っての犯行だった。
「わたくし、第2王女に恨まれても仕方が無いとは思っておりました…婚約関係を破棄されるように暴れてしまったので…」
「え!ワザとだったのですか?」
「美しい刺繍を見つけたら売りに来るわたくしの商人が、たまたま噂を耳にして教えてくださったのです…」
刺繍を売る商人は、絵画や壺などにも精通しており、レデリート殿下が幼い頃からアーロイ王国に出入りしていたようだった。
レデリート殿下の噂は、幼い頃から芸事に長けた人物を呼び出しては玩具のように扱うという残虐行為をしているというものだったようだ。
「わたくし、もうその時から翠髪の暴虐姫と呼ばれていましたし…当然相談できるものも居なければお友達もおりませんでした。母上や陛下にもお伝えしたのですが、わたくしの日頃の行いが祟って全く取り合ってもらえず…」
「ああ…なるほど」
「第2王女のことを考えたら、もう色んな方に恨まれておりましたし、わたくしがやるしかないと思いましたの!」
拳に力を込めて王女は言う。なんと行動力のある方なのか。この行き当たりばったりな感じは元々の性格だったようだった。
「そして、最近になってレデリート殿下が問題を起こしたことが王宮内で密かに噂されるようになりました。第2王女はそれはもう大層悲しんでおりました…」
もう一度レデリート殿下は婚約を思い直してくれるかもしれないと第2王女はずっと想い続けていたようだった。問題の原因が俺というのも、侍従が金を握らせて調べて知ったようだった。
「そもそも第2王女の侍従だったのは、婚約関係が破談になった頃だけだったようで…第2王女もそれ以降関わりはなかったようなんですの」
「え、じゃあ完全に1人で…?」
「そのようです。第2王女もレデリート殿下にあのようなことがあってからは百年の恋も冷めたとばかりに、陛下に別の婚約をとお願いしていたようです」
独りよがりの犯行で、ここまで掻き回されたのかと肩を落とした。そして第2王女は切り替えが早すぎる。
「先日、第2王女から感謝を頂きました。レデリート殿下の下に嫁がなくて済んだのはわたくしのおかげだと仰って頂きました」
「それは、良かったです」
「本当に皆様のおかげですわ。これを機に、わたくしちゃんとお友達を作ろうと心に決めました!」
またしてもグッと拳を握って意気込んでいる。王女の目はキラキラと輝いていた。初めて会った時の王女は、もはや何処吹く風かの如く、熱い情熱を燃やしている。
「それで、まずは刺繍が好きな方を募ろうと思いまして! そこにノア様を先生としてお呼びさせて頂きたいのです!」
「え」
「いいじゃーん!ノア!脱、引きこもりだ!」
なぜこの流れで矛先が俺に向かうんだ。レイは楽しそうにニヤついている。
王女に否、と言えるわけが無い。俺は刺繍好きの方々に囲まれる未来を想像して気が重くなった。
「つ、つつ、謹んでお受けさせていただきます……」
「ありがとうございますわ!あ、ちゃんと予定は確認しますのでご安心くださいまし!」
そこじゃない、と思いつつもカタカタと震えながら返事をした。
「あと、グウェン様にもきちんと謝りたいですわ。本当に無礼なことを致しました…」
「で、殿下! グウェンにまだ…その…」
「安心してください、ノア様。わたくし、グウェン様ではなく、心に決めた方がいるんですの」
俺はその言葉にホッと胸を撫で下ろす。レイはそれを聞いて、ありゃ、つまらんと小声で言っていたので肘でつついた。
「して、その方は?」
俺はグウェンじゃなくなったことで安堵しながら尋ねる。王女はポッと顔を赤らめてモジモジしていた。
「お2人も知っている方ですの」
「え?」
はて、一体誰のことだ?と俺とレイが顔を見合わせて不思議に思った。
「ルーク様ですの」
レイがぶっーっと吹いた
「わたくし…あんな風に男性に触られたのは初めてで…とても顔も凛々しくて素敵な男性でした…」
「ふむふむ、一体どのように触れたのですか?」
俺は楽しくなってきたと言わんばかりにウキウキしながら聞いた。レイは口をパクパクしながら呆然としていた。
「額にこう、トンっと…」
「はー、それは良くないですね。殿下にそんな気安く触れるなんて、責任を取らないといけませんね」
レイを見ると今度はワナワナと肩を震わせていた。これは今日ルークが帰宅するまで見届けなくては、と意気込んでしまうのは仕方の無いことだと思う。
「ルークの馬鹿ああああああああぁぁぁあああ!!!」
レイの絶叫がこだました
自分で書いていて、少し分かりにくいなと思ったので、王女の時系列です
幼少期
ソフィア我儘王女爆誕、数々の暴挙
↓
刺繍に目覚める
↓
刺繍を売る商人よりアーロイ王国のレデリート殿下の噂を耳にする
↓
王様や母に言うも聞いて貰えず
↓
第2王女とレデリート殿下の前で自分が暴れて破談にする
現在
だいぶ落ち着いてきていたソフィア王女に元第2王女の侍女がつく
↓
レデリート殿下がノアとレイの事件を起こし、王位継承権剥奪
↓
侍女が魔法で王女を操作し始める
↓
王城を抜け出そうとしていた王女を侍女がグウェンに見つけるように頼む
と言う感じです。幼い頃と大人の頃がごっちゃになりそうだったので補足です。
3章の1部でした。次回から2部となります。もう少しお付き合い下さると嬉しいです
「到着なさったようですので、こちらへ」
俺を呼びに執事が来てくれた。出迎えのために正面玄関へ向かった。すでに正面玄関にはレイが立っていた。今日はルークはいないらしく、3人でお茶会を開く予定だった。
「ノア、そろそろ来るってー」
「うん。レイは仕事落ち着いた?」
「とりあえず今日の分はね」
俺とレイは、玄関である人物を待った。子爵家の使用人も一緒に出迎えをすることとなっていた。少し待っていると、馬車から降りてきた人物を執事が先導し案内していた。
優雅に歩いてくるのは、薔薇の刺繍の入ったドレスを着た翠色のストレートロングの髪の王女だ。
「本日はお招き頂きありがとうございますわ」
「こちらこそ、遠いところから御足労頂きありがとうございます。こちらに準備してますので、案内致しますね」
レイが案内を代わると、王女と俺はレイの後をついて歩いた。広めの一室に通されると、俺の刺繍が何点か飾られていた。
「す、素晴らしいです……!とても素敵です!!」
「レデリート元殿下が訪問した時に展示した作品もいくつかありますよ」
王女は額縁に入った刺繍を興奮した様子で眺めていた。俺は嬉しくなっていくつか刺繍の案内をした。すると王女はニコニコ眺めているレイに気づきハッとした表情をする。
「やだ、まだ席にもついてなくて…はしたないですわね。後でゆっくり見させていただきますわ」
「ふふ、いいんですよ。殿下。弟が褒められて嬉しいです」
王女はソファに座って、テーブルを挟んで対面に俺とレイが座った。王女はまず初めに頭を下げた。
「で、殿下!頭を上げてください!」
「いえ、これだけでは足りないくらいです。操られていたとはいえ、お2人にもグウェン様にも大変ご迷惑をおかけ致しました…」
レイに聞いたところ、侍従は魔力で王女を操り、暴虐の限りを尽くすようにさせていたそうだ。
もともと翠髪の暴虐姫と呼ばれていたことを利用し、第3王子のレデリート殿下と結婚できなかった第2王女の為の復讐として王女と俺を狙っての犯行だった。
「わたくし、第2王女に恨まれても仕方が無いとは思っておりました…婚約関係を破棄されるように暴れてしまったので…」
「え!ワザとだったのですか?」
「美しい刺繍を見つけたら売りに来るわたくしの商人が、たまたま噂を耳にして教えてくださったのです…」
刺繍を売る商人は、絵画や壺などにも精通しており、レデリート殿下が幼い頃からアーロイ王国に出入りしていたようだった。
レデリート殿下の噂は、幼い頃から芸事に長けた人物を呼び出しては玩具のように扱うという残虐行為をしているというものだったようだ。
「わたくし、もうその時から翠髪の暴虐姫と呼ばれていましたし…当然相談できるものも居なければお友達もおりませんでした。母上や陛下にもお伝えしたのですが、わたくしの日頃の行いが祟って全く取り合ってもらえず…」
「ああ…なるほど」
「第2王女のことを考えたら、もう色んな方に恨まれておりましたし、わたくしがやるしかないと思いましたの!」
拳に力を込めて王女は言う。なんと行動力のある方なのか。この行き当たりばったりな感じは元々の性格だったようだった。
「そして、最近になってレデリート殿下が問題を起こしたことが王宮内で密かに噂されるようになりました。第2王女はそれはもう大層悲しんでおりました…」
もう一度レデリート殿下は婚約を思い直してくれるかもしれないと第2王女はずっと想い続けていたようだった。問題の原因が俺というのも、侍従が金を握らせて調べて知ったようだった。
「そもそも第2王女の侍従だったのは、婚約関係が破談になった頃だけだったようで…第2王女もそれ以降関わりはなかったようなんですの」
「え、じゃあ完全に1人で…?」
「そのようです。第2王女もレデリート殿下にあのようなことがあってからは百年の恋も冷めたとばかりに、陛下に別の婚約をとお願いしていたようです」
独りよがりの犯行で、ここまで掻き回されたのかと肩を落とした。そして第2王女は切り替えが早すぎる。
「先日、第2王女から感謝を頂きました。レデリート殿下の下に嫁がなくて済んだのはわたくしのおかげだと仰って頂きました」
「それは、良かったです」
「本当に皆様のおかげですわ。これを機に、わたくしちゃんとお友達を作ろうと心に決めました!」
またしてもグッと拳を握って意気込んでいる。王女の目はキラキラと輝いていた。初めて会った時の王女は、もはや何処吹く風かの如く、熱い情熱を燃やしている。
「それで、まずは刺繍が好きな方を募ろうと思いまして! そこにノア様を先生としてお呼びさせて頂きたいのです!」
「え」
「いいじゃーん!ノア!脱、引きこもりだ!」
なぜこの流れで矛先が俺に向かうんだ。レイは楽しそうにニヤついている。
王女に否、と言えるわけが無い。俺は刺繍好きの方々に囲まれる未来を想像して気が重くなった。
「つ、つつ、謹んでお受けさせていただきます……」
「ありがとうございますわ!あ、ちゃんと予定は確認しますのでご安心くださいまし!」
そこじゃない、と思いつつもカタカタと震えながら返事をした。
「あと、グウェン様にもきちんと謝りたいですわ。本当に無礼なことを致しました…」
「で、殿下! グウェンにまだ…その…」
「安心してください、ノア様。わたくし、グウェン様ではなく、心に決めた方がいるんですの」
俺はその言葉にホッと胸を撫で下ろす。レイはそれを聞いて、ありゃ、つまらんと小声で言っていたので肘でつついた。
「して、その方は?」
俺はグウェンじゃなくなったことで安堵しながら尋ねる。王女はポッと顔を赤らめてモジモジしていた。
「お2人も知っている方ですの」
「え?」
はて、一体誰のことだ?と俺とレイが顔を見合わせて不思議に思った。
「ルーク様ですの」
レイがぶっーっと吹いた
「わたくし…あんな風に男性に触られたのは初めてで…とても顔も凛々しくて素敵な男性でした…」
「ふむふむ、一体どのように触れたのですか?」
俺は楽しくなってきたと言わんばかりにウキウキしながら聞いた。レイは口をパクパクしながら呆然としていた。
「額にこう、トンっと…」
「はー、それは良くないですね。殿下にそんな気安く触れるなんて、責任を取らないといけませんね」
レイを見ると今度はワナワナと肩を震わせていた。これは今日ルークが帰宅するまで見届けなくては、と意気込んでしまうのは仕方の無いことだと思う。
「ルークの馬鹿ああああああああぁぁぁあああ!!!」
レイの絶叫がこだました
自分で書いていて、少し分かりにくいなと思ったので、王女の時系列です
幼少期
ソフィア我儘王女爆誕、数々の暴挙
↓
刺繍に目覚める
↓
刺繍を売る商人よりアーロイ王国のレデリート殿下の噂を耳にする
↓
王様や母に言うも聞いて貰えず
↓
第2王女とレデリート殿下の前で自分が暴れて破談にする
現在
だいぶ落ち着いてきていたソフィア王女に元第2王女の侍女がつく
↓
レデリート殿下がノアとレイの事件を起こし、王位継承権剥奪
↓
侍女が魔法で王女を操作し始める
↓
王城を抜け出そうとしていた王女を侍女がグウェンに見つけるように頼む
と言う感じです。幼い頃と大人の頃がごっちゃになりそうだったので補足です。
3章の1部でした。次回から2部となります。もう少しお付き合い下さると嬉しいです
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