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3章
花に嵐
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「で?グウェン。ほんとに浮気してないよね?」
俺は2人が帰った後、睨みつけるようにグウェンに詰め寄った。グウェンは俺の様子にタジタジとしていた。
「誓ってしてない!」
「ふぅん……」
「ノア…」
グウェンが俺に向かって手を伸ばそうとしたが、今日はそんな気分になれるわけが無い。俺はグウェンの手をパシッと払い除け、止めさせた。
「今日はしない」
「…っ」
ぐ、と口を噛み締めているグウェンがほんの少しだけ可哀想かな、とも思った。
けれどもこちらは納得できない。王女といえども、愛人になれ。おまえじゃグウェンと釣り合わない。というかどうしてそもそもお前なの?的なこと言われてムカムカしない訳が無い。
王女も、なぜあんな直接的に言ってくるのか。いや、遠回しに言われてもムカつくだけだが。
「俺は、お前だけだ」
「……どうだか」
「…本当だ。お前だけだ。ノア、君だけしか要らない」
「……」
「王女がなんと言おうとも、離婚は絶対しないし、心配なら陛下へ念を押してくる」
「…………それも、して欲しいけど」
「?」
要は自分は不安なのだ。
王女が言ったことは大体合ってる。家格の釣り合わない結婚だし、趣味の延長でお金を稼いで行こうと決めて刺繍作家になった。
そうでなくともグウェンはモテる。レイから聞く限り、婚約者だった時から色んなご令嬢から牽制紛いなことはされていたようだった。世界一の魔法使いのレイでされるならば、なんの取り柄もない自分は更に叩かれているはずだ。
つまり、王女に的確に指摘されて何も言い返せなかった自分が悔しかったのだ。
「……ノア、俺は2人同時に愛せるほど器用じゃない。今だってノアの気持ちを全部推し量ることもできないような朴念仁だ」
「…そんな、ことない」
「ノア。嘘をつくな。君が今、俺の言葉を信じられなくて辛いかもしれない。けれど王女の言葉を信じている君に俺が辛くないとでも?」
「ぁ……」
グウェンはもう一度手を伸ばしてくる。今度は振り払えなかった。黒衣に包まれる。グウェンの香りがふわりと鼻をくすぐる。
「…ごめん…」
「いいんだ。ノア、愛してる。君だけだ」
「……うん」
とりあえず今は、優しい腕の中でしばらく酔いしれることにした。
昨晩はあの後、グウェンはずっと抱きしめていてくれて、何度もキスをした。身体を繋げた訳ではなかったが、俺は十分満ち足りた気分になった。
俺は日本に居た時に好きだった曲を久しぶりに鼻歌で歌いながら、刺繍の準備をいそいそとしていた。こんな気分の時は絶対良い作品ができるに違いない。
「ノア様! 今すぐ準備してください!」
珍しく慌てて声を大きくしているスイレンが、ノックも忘れて入ってきた。メイドとしてあるまじきかもしれないが、俺は別に気にしなかった。
「え? 今から準備するよ?」
「いえ!アトリエではありません! すぐに本館にて準備します!アイリス達は既に応接間の準備をしております!」
「お、応接間?」
「行きますよ!」
俺はスイレンに腕を捕まれ、アトリエから本館への道を引き摺られるように連れてかれた。スイレンはいつになく焦っている。いつものスイレンらしくない。
スイレンはズカズカと、俺の私室に入り、言う。
「ノア様、落ち着いて聞いてください」
「す、スイレンが落ち着いた方が…」
「ええ、そうでしょうとも、私もさすがにこんな常識知らずな方だとは思っておりませんでした」
「な、なに……まさか……」
「そのまさかです」
嫌な予感がした。つくづく自分はトラブルを引き起こす。呪われているのかもしれない。いや、今回のトラブルは俺が原因じゃ無いはずだ。俺は、平和に生きたいだけなのに。
「ソフィア王女が、来ます」
目の前のソファに優雅に座っている人物に、自分はどうしたらいいのか分からなかった。いくらするのか分からないドレス、宝石、扇子を身にまとい、ソファの後ろには侍従や騎士が控えている。俺の後ろにはアイリスとスイレンがいつでも対応できるよう控えてくれていた。
「突然お邪魔して申し訳ありませんわ」
「……いえ」
ホントだよ!前もって連絡くらいしてくれ!と叫び出したい気持ちは箱の中に仕舞った。
「昨日のお話ですけど、考えていただけたかしら?」
「……いや……あの」
「まだ猶予が必要でしょうか? まぁグウェン様も情が厚そうな方ですものね」
グウェンは情に厚くはないと思うが、とりあえずそれは同じ箱に仕舞っておく。王女は扇子を広げて口元を隠し始めた。
「ですけど、ちょっと貴方の噂を聞きましたの」
「う、噂ですか……?」
「ええ、なんでも本当は双子の兄が結婚する予定ではあったのですってね?」
ビクッと肩が震えた。王女は嘆かわしいと言わんばかりに続ける。
「レイ様ですわよね?弟に婚約者を略奪されるなんて…お可哀想に」
いやあんた、同じことしようとしてきてるんだが!と箱に仕舞う。
「わたくしはただ、離婚するだけで良いと言っているんですの。あなたの所に通うのは吝かではありませんわ。レイ様がされたように、完全に追い出すことは致しません」
「……お言葉を申しても宜しいでしょうか」
「…いいえ、良くないわ。それと、貴方の家から犯罪者が出ておりますわね」
サーっと血の気が引いた。アイリスが動こうとした気配がしたが、スイレンが止めたようだった。
「全く、信じられませんわ。それでもわたくしは広い心で、愛人を許すと言っているのです。お分かりですか?」
「…」
「グウェン様の肩書き全てに傷をつけているのは誰だか、ここまで言わないと分からないなんて……やはり家格の低いものには伝わらないのですね」
広げていた扇子をパシッと閉じた音がする。俺は俯くしか出来なかった。恐らく顔は青ざめている。
いつか言われるかもしれないとは思っていた。だからパーティーなんか参加しないし、今後も出来る限りしなくていいとグウェンや公爵当主様にも言われていた。
「本日言いたいことはそれだけですわ。理解ある方だと、わたくし、とても嬉しいです。では」
そう言って、王女はお付きの者を引き連れながら退室していった。見送りなんか出来なかったし、王女もして欲しいと思っていなかっただろう。アイリスやスイレンも1歩も動かなかった。
「…ノア様。顔色が悪いです。新しいお茶を準備しますのでお休み下さい」
「……ありがとう、スイレン」
「グウェン様には既に王女が来たことを報告に向かわせております」
アイリスにそう言われ、慌てて帰ってきそうなグウェンを想像した。昨日の今日だ。きっと夜急いで帰ってくるだろう。顔色を戻して、なんでもない風を装える様にしなくては。
「……不敬を許していただけますか」
「アイリス?」
「あれは王女が旦那様と添い遂げたいから出てきたただの脅しです。脅しに屈しては成りません」
「……でも、本当の事だったよ」
「王女は何も知らないからあんな事が言えるのです!」
「やめなさいアイリス!」
スイレンが興奮したアイリスを咎める。アイリスも少し落ち着いたのか、失礼しましたと落ち込んでいるようだった。
「2人ともありがとう。…ちょっと、レイのとこに行ってこようかな」
「かしこまりました。知らせと馬車を出します」
2人は準備を色々してくれて、馬車に乗り込んだ。実家に帰るのは久しぶりだった。急に帰ると言って困らせているに違いない。
俺は2人が帰った後、睨みつけるようにグウェンに詰め寄った。グウェンは俺の様子にタジタジとしていた。
「誓ってしてない!」
「ふぅん……」
「ノア…」
グウェンが俺に向かって手を伸ばそうとしたが、今日はそんな気分になれるわけが無い。俺はグウェンの手をパシッと払い除け、止めさせた。
「今日はしない」
「…っ」
ぐ、と口を噛み締めているグウェンがほんの少しだけ可哀想かな、とも思った。
けれどもこちらは納得できない。王女といえども、愛人になれ。おまえじゃグウェンと釣り合わない。というかどうしてそもそもお前なの?的なこと言われてムカムカしない訳が無い。
王女も、なぜあんな直接的に言ってくるのか。いや、遠回しに言われてもムカつくだけだが。
「俺は、お前だけだ」
「……どうだか」
「…本当だ。お前だけだ。ノア、君だけしか要らない」
「……」
「王女がなんと言おうとも、離婚は絶対しないし、心配なら陛下へ念を押してくる」
「…………それも、して欲しいけど」
「?」
要は自分は不安なのだ。
王女が言ったことは大体合ってる。家格の釣り合わない結婚だし、趣味の延長でお金を稼いで行こうと決めて刺繍作家になった。
そうでなくともグウェンはモテる。レイから聞く限り、婚約者だった時から色んなご令嬢から牽制紛いなことはされていたようだった。世界一の魔法使いのレイでされるならば、なんの取り柄もない自分は更に叩かれているはずだ。
つまり、王女に的確に指摘されて何も言い返せなかった自分が悔しかったのだ。
「……ノア、俺は2人同時に愛せるほど器用じゃない。今だってノアの気持ちを全部推し量ることもできないような朴念仁だ」
「…そんな、ことない」
「ノア。嘘をつくな。君が今、俺の言葉を信じられなくて辛いかもしれない。けれど王女の言葉を信じている君に俺が辛くないとでも?」
「ぁ……」
グウェンはもう一度手を伸ばしてくる。今度は振り払えなかった。黒衣に包まれる。グウェンの香りがふわりと鼻をくすぐる。
「…ごめん…」
「いいんだ。ノア、愛してる。君だけだ」
「……うん」
とりあえず今は、優しい腕の中でしばらく酔いしれることにした。
昨晩はあの後、グウェンはずっと抱きしめていてくれて、何度もキスをした。身体を繋げた訳ではなかったが、俺は十分満ち足りた気分になった。
俺は日本に居た時に好きだった曲を久しぶりに鼻歌で歌いながら、刺繍の準備をいそいそとしていた。こんな気分の時は絶対良い作品ができるに違いない。
「ノア様! 今すぐ準備してください!」
珍しく慌てて声を大きくしているスイレンが、ノックも忘れて入ってきた。メイドとしてあるまじきかもしれないが、俺は別に気にしなかった。
「え? 今から準備するよ?」
「いえ!アトリエではありません! すぐに本館にて準備します!アイリス達は既に応接間の準備をしております!」
「お、応接間?」
「行きますよ!」
俺はスイレンに腕を捕まれ、アトリエから本館への道を引き摺られるように連れてかれた。スイレンはいつになく焦っている。いつものスイレンらしくない。
スイレンはズカズカと、俺の私室に入り、言う。
「ノア様、落ち着いて聞いてください」
「す、スイレンが落ち着いた方が…」
「ええ、そうでしょうとも、私もさすがにこんな常識知らずな方だとは思っておりませんでした」
「な、なに……まさか……」
「そのまさかです」
嫌な予感がした。つくづく自分はトラブルを引き起こす。呪われているのかもしれない。いや、今回のトラブルは俺が原因じゃ無いはずだ。俺は、平和に生きたいだけなのに。
「ソフィア王女が、来ます」
目の前のソファに優雅に座っている人物に、自分はどうしたらいいのか分からなかった。いくらするのか分からないドレス、宝石、扇子を身にまとい、ソファの後ろには侍従や騎士が控えている。俺の後ろにはアイリスとスイレンがいつでも対応できるよう控えてくれていた。
「突然お邪魔して申し訳ありませんわ」
「……いえ」
ホントだよ!前もって連絡くらいしてくれ!と叫び出したい気持ちは箱の中に仕舞った。
「昨日のお話ですけど、考えていただけたかしら?」
「……いや……あの」
「まだ猶予が必要でしょうか? まぁグウェン様も情が厚そうな方ですものね」
グウェンは情に厚くはないと思うが、とりあえずそれは同じ箱に仕舞っておく。王女は扇子を広げて口元を隠し始めた。
「ですけど、ちょっと貴方の噂を聞きましたの」
「う、噂ですか……?」
「ええ、なんでも本当は双子の兄が結婚する予定ではあったのですってね?」
ビクッと肩が震えた。王女は嘆かわしいと言わんばかりに続ける。
「レイ様ですわよね?弟に婚約者を略奪されるなんて…お可哀想に」
いやあんた、同じことしようとしてきてるんだが!と箱に仕舞う。
「わたくしはただ、離婚するだけで良いと言っているんですの。あなたの所に通うのは吝かではありませんわ。レイ様がされたように、完全に追い出すことは致しません」
「……お言葉を申しても宜しいでしょうか」
「…いいえ、良くないわ。それと、貴方の家から犯罪者が出ておりますわね」
サーっと血の気が引いた。アイリスが動こうとした気配がしたが、スイレンが止めたようだった。
「全く、信じられませんわ。それでもわたくしは広い心で、愛人を許すと言っているのです。お分かりですか?」
「…」
「グウェン様の肩書き全てに傷をつけているのは誰だか、ここまで言わないと分からないなんて……やはり家格の低いものには伝わらないのですね」
広げていた扇子をパシッと閉じた音がする。俺は俯くしか出来なかった。恐らく顔は青ざめている。
いつか言われるかもしれないとは思っていた。だからパーティーなんか参加しないし、今後も出来る限りしなくていいとグウェンや公爵当主様にも言われていた。
「本日言いたいことはそれだけですわ。理解ある方だと、わたくし、とても嬉しいです。では」
そう言って、王女はお付きの者を引き連れながら退室していった。見送りなんか出来なかったし、王女もして欲しいと思っていなかっただろう。アイリスやスイレンも1歩も動かなかった。
「…ノア様。顔色が悪いです。新しいお茶を準備しますのでお休み下さい」
「……ありがとう、スイレン」
「グウェン様には既に王女が来たことを報告に向かわせております」
アイリスにそう言われ、慌てて帰ってきそうなグウェンを想像した。昨日の今日だ。きっと夜急いで帰ってくるだろう。顔色を戻して、なんでもない風を装える様にしなくては。
「……不敬を許していただけますか」
「アイリス?」
「あれは王女が旦那様と添い遂げたいから出てきたただの脅しです。脅しに屈しては成りません」
「……でも、本当の事だったよ」
「王女は何も知らないからあんな事が言えるのです!」
「やめなさいアイリス!」
スイレンが興奮したアイリスを咎める。アイリスも少し落ち着いたのか、失礼しましたと落ち込んでいるようだった。
「2人ともありがとう。…ちょっと、レイのとこに行ってこようかな」
「かしこまりました。知らせと馬車を出します」
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