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4※、イリヤくんは狩られる
しおりを挟む男の手はイリヤがいくら抗議しようとも関係ないと尻をぐにぐに揉み続ける。
まるで手触りを確かめているような触り方も加わると、なぜだかイリヤの股が熱くなって来るのを感じてしまった。
「は、お前ケツで感じんのかよ」
「や…知らな…っ」
イリヤがどうしてこんなに敏感になってしまったのか分からなくて、頭の中はパニックを起こしていた。
そもそも尻を揉まれてる時点で恥ずかしくて仕方ないのに、その上どうして前が反応しかけているのか分からなかった。
イリヤは羞恥の混乱の混沌に巻き込まれ、翻弄されているのに、男はこちらの事情などお構い無しに強引にイリヤの制服のスラックスをずり下ろした。
「ひゃっ、なな、、な!」
突如寒くなる下半身に驚いて顔を真っ赤にして抗議しても、やっぱり男は気にしていない。
上半身だけしっかり着込んでいるブレザーの下にあるワイシャツは、少し大きめだったせいか上手いこと大事なところだけ隠してくれていた。
しかし、イリヤは気づかなかった。
逆に大事なところが見えそうで見えない方が世間的にはエロいとされていることを。
「あ、や! いやぁ!」
「こんな勃たせておいて何が嫌だよ。あ?」
ワイシャツの下から手を差し込まれ、キュ、とイリヤの大事な部分を握りこまれる。
イリヤは目に涙を溜めて首を横にブンブン振るが、男は勃ち上がりかけるイリヤのソレを、強引な物言いからは考えられないほど、ゆっくりと丁寧に擦り始めた。
「あっ、あん……!」
「……お前、オナッてる時もそんな声出してんのか」
「んっ…あ、ちがっ……」
「へぇ、天使もオナるのか」
かあ、と更に顔を真っ赤にすると男は愉快そうに嗤う。
男の手はそれでも緩まずに、イリヤのモノを丁寧に擦り上げてくる。
「あっ、あ……ん……っ」
「やっぱりエロイな。…移動するぞ」
「ひぁ!」
イリヤのモノを掴んでいた手が離れ、脇の間から手を差し込まれ、持ち上げられる。
そしてそのまま保健室の真ん中にある高そうなソファに男が座り、その膝の上にイリヤは男と対面するように座らされる。
立っていた時よりも目線が近い。
男の容姿端麗な顔立ちに、頬が熱くなるのを感じてイリヤは目を逸らしてしまう。
「…お前、俺の顔好きだろ」
「ひょえ……」
「あ? 変な声出してんな」
好きといえば好きだ。
イリヤが目指そうとしてもなることは一生ありえなそうな、理想の端正な男らしい顔に、憧れを感じないわけがなかった。
ましてやその理想から、キスをされ、イリヤの尻だけでなく男の象徴までまさぐられるとは思わなかったが。
「は、好きなら見てろよ。その間に教えこませてやる」
「教え……?、っ!やっ……あ!」
イリヤのモノをまたゆっくりと丁寧に愛撫し始める。 ぐちゃぐちゃとダラダラ垂れる先走りの音と共に緩急を付けられて擦られれば、イリヤ自身ご無沙汰だったこともあってすぐに果てそうになってしまう。
「やっ、あ……ん!あ、だめ、あ…っ」
つい背中が不安定で後ろに倒れ込みそうになるが、危なげなく男が背中を自分の方に押してイリヤを前に倒れこませる。
イリヤは完全に勃ちあがって育ちきったモノの快楽をどうにか逃がそうとするので精一杯で、男の服をぎゅ、と握りこんだ。
当然男はそんなことで止めてくれるはずもなく、逃げ場なくイリヤのモノは男の手によって一気に快楽の階段を駆け上がらされていった。
「あっ、や、だめ、出ちゃ……っ」
「出せ」
「あっあっ…!んっ!!」
男が丁度良い力加減でラストスパートをかけてくると、イリヤはすぐに果ててしまった。
ビュルビュルと勢いよく出てくる白濁とした液体が、男の手で受け止められていた。
受け止めきれなかったものは、男のスラックスにシミを作ってしまっていた。
イリヤはイったばかりの上手く考えられない頭の中で、ワイシャツを引っ張り、男のスラックスに垂れ落ちたイリヤの精液をゴシゴシと拭き取ろうとした。
上手くシミが取れなくて混乱で泣きそうになる。
男はその行動を不思議な生き物を見ているかのように見ていた。
「……何やってんだ」
「だ、だって僕の……ご、めんなさ……」
「…良い子ちゃんかよ」
「ふぇ……んっ……ぁ、ん……」
消えないシミに、じわりと目に涙を溜め始めると男の唇でイリヤの唇がまた塞がれる。
男はまたしても口腔内に舌を捩じ込んできた。
くちゅ、と唾液の音がするほど激しい舌の動きに翻弄され、イリヤは耳すら犯されていた。
気持ちよくて、目眩がしそうだった。
息苦しいほどの激しいキスも、口内を好き勝手蹂躙してくる舌も、甘いとすら感じる唾液も、全部が気持ちよくてイリヤを溶かす。
「っ……ん、ぅ……ん…んん、っあ」
「口ん中犯されて気持ちいいって顔だな」
「やぁ……言わな、ん……んぅ」
名前も知らない男の唇が、舌が、こんなに気持ちいいなんて知らない。知らなかったはずなのに、イリヤはたった2日で覚え込まされてしまった。
すると男はワイシャツの上からイリヤの上半身に手を這わせて来た。
ワイシャツの擦れだけでピリピリとした感覚がイリヤを襲う。
驚いてイリヤは男の唇から離れた。
「あっ!や!」
「感度良すぎか。 初物だろ?」
「んゃ…は、つもの? んっ……あっ、やぁ……」
「……全部刻みつけてやるよ。お前の身体に」
獰猛な獣のような眼光をした男の目を見て、イリヤは脳髄まで犯される感覚に襲われて言った。
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