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強引
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翌日は関係各所に挨拶回りをして夜はごく内輪の打ち上げをした。
安藤ひろこの余韻もあってか、俺は一睡もできずどこかぼんやりとしていた。
みんなで呑んでいても彼女がこの狭い大阪エリアにいると思うとドキドキした。
明日大阪放送へ行き彼女にも挨拶をする。その時連絡先を渡しておこうと考えていた。
連絡をくれなければ優希から聞いてこっちから連絡をすればいい。
とにかくキスしたし2人の時間も持てた。俺の恋は一歩前進した。
大阪に来れて本当によかった。
ツアーも終わりスタッフもみんな安堵感からかまったりしていてホテルの娯楽部屋を貸し切り卓球をして雑談しながらパラパラとスタッフは自分の部屋に帰って行った。
「春、昨日安藤ひろこちゃん部屋に連れ込んでたって聞いたぞ。手、早すぎ!」
聖司が俺にボソッと言ってきた。
「・・手は、出してないよ。帰りはマンションまで送ったよ。」
缶ビールをぐっと一口飲んだ。喉に刺激がジワジワとくる中、頭の中に浮かぶのは彼女の姿だった。
「もう、やったかと思った。」
「してないから。」
目の前で優希が新しいド派手なスケボーを出してきて、みんなはそれに食い入るように話題にしていた。
「生安藤ひろこ、ヤバイよな。可愛すぎだよな。春が好きなの、分かってるのに俺までドキドキしたよ。」
聖司は割と慎重派で、簡単に女の子に惚れたりしない。そんな聖司がそんな事を言ってる事自体が珍しくて俺は目を見開いた。
「人の話を聞いてる時の瞳のかんじとかさ、笑った口と目の形。笑ってないとどこか色っぽくてさ。ヤバイよ。この世の男は全員あーゆうの、好きだと思うよ。そしてあのスタイルだろ。なんで売れっ子じゃないのかが不思議なくらいだよ」
隣で聖司はスケボーに乗る優希を見ながら淡々と言った。
「あれ、ハマったらアリ地獄みたいになりそう。男はほっとかないでしょ。彼氏いるんじゃないの?いない方がおかしいよ」
聖司の言葉に妙に焦ったけどもう彼氏がいても奪う事しか頭になかった。
「彼氏いても、俺が全力で奪うよ。」
俺は優希に声をかけて廊下で2人で試乗がてらスケボーに乗って走りに行った。
優希と遊びながら、安藤ひろこに明日会える期待を胸に抱いていた。
アリ地獄。
俺はもう本当にアリ地獄のど真ん中かもしれないと思いながら。
本当は今日も会いたいけどもう明日にかけるしかない。
「やべ、押しちゃった」
壁を手でついたら間違えてエレベーターのボタンを押してしまった。
このボタンがきっかけになるとはあの時の俺はまったく想像していなかった。
「春、ねぇ春」
「なにー?」
「今の見た?あーやっぱり!」
俺は目を疑った。
安藤ひろこが廊下を歩いていたのだ。
彼女は俺と優希にびっくりした顔をしている。
「ひろー!ひろだよね?おーい」
優希が彼女の元へ走った。
「何それ!スケボー?なんでここで乗ってるの?」
「ほらー春!ひろだったでしょ」
奇跡的にも会えた事に俺は運命を感じてしばらく彼女を見つめていた。
「今、ここの18階で会食の帰りでエレベーターで降りたら間違えて違う階で降りちゃったの」
「春がボタン押したから間違えて降りちゃったんだね。今からあそぼーよー。あっちの部屋で聖司達も呑んでるし。」
優希は安藤ひろこの腕を両手で引っ張って無邪気に誘っていた。
俺が間違えて押したボタン。
それに間違えて降りた彼女。
「・・・」
「うーん。ごめん!今日は帰るよ」
「えー明日僕ら帰るのにー?」
「本当ごめんね。また大阪来たらね」
彼女は背を向けてエレベーターの方へ曲がった。
神様は俺にチャンスをくれたはずだ。
俺はスケボーを乗り捨てて後を追った。
彼女がちょうどエレベーターのボタンを押そうとした時後ろから俺が先にボタンを押した。
「コンビニ行きたいんだ。場所おしえてよ」
はっきり行って部屋のカードキーだけで財布を持ってないのに、とびきり口実をつけた。
2人きりのエレベーターで1階に降りるだけで鼓動が早まって彼女の顔を見れなかった。これでまた個室に2人なんてなったらドキドキしすぎてヤバいんじゃないかと思ってしまう。
昨日のあのキスを思い出した。
「ホテル出て、右側にあるでしょ。ローソン」
「ああ、そこか」
ホテルを出てすぐ国道沿いのローソンに彼女は案内してくれた。
全く変装していない事に気づくのが遅かった。そのまま店内に入ったら彼女がコソッと言った。
「バレてるよ。店員さんこっち見てる!」
「え?」
すると買い物中のカップルもこっちを見ていた。
「外で、待ってて。」
俺は彼女にそっと言うと彼女は外に出た。
「 HARUさんですよね?握手してください。」
「 HARUさん!ファンです。頑張ってください。」
「ありがとうございます」
いつもだけど、ファンの人への対応は大事にしていた。人気商売、ファンで俺達は食っていけてる。すると大学生らしき男女が6人も店内に入って来た。
「HARU?まじ?」
「うっそー!本物!」
いきなり店内が慌しくなり、まずいと思った。俺は大学生達全員に握手をしてすぐ店の外に出た。急いで外に出ると不安そうな顔して彼女は立っていた。
「走って!」
俺は彼女の手を引っ張って2人で無我夢中で走った。
どこまで走ったのだろう。
コンビニの裏手から住宅街に迷い込み、人が誰もいない道まで来るともう大丈夫だろうと2人で立ち止まった。
「ここ、どこ?」
「ホテルの裏手、私、道は分かるから大丈夫。ホテルまで送るね、」
ゼーゼーと息を切らしていたけど、目が合うとなぜかお互い笑い合っていた。
「ドキドキ、したね。」
呼吸を落ち着かせながら、彼女は少し目をつぶって俺に言った。ゆっくり瞳が開いて黒目が俺を見つめる。その瞳は少し垂れて俺を見て笑った。長い髪が風に揺れた。
住宅街の街灯に照らされたその笑顔にまた、俺は愛しい気持ちがあふれてきた。この気持ちはもう止まらないと確信していた。
彼女の手を取り、ゆっくりホテルに向かって歩いた。
「ファンに、優しいね」
「・・応援してくれてる人達あってだからね。そのかわりこっちだってヤワな音楽やってる訳じゃないよ」
ずっとこのまま手を繋いで歩きたい。
夢にまでみた安藤ひろこ。
ずっと想い続けてきた安藤ひろこ。
俺が、君の事考えながらずっと歌い続けてきたなんて知ったら、重いよな。なんて頭の中はグルグルと回っていたけど、今日に限ってはもう運命だと思っていた。
あの、近所の幼稚園のマリア像が一瞬目に浮かんだ。
ホテルの閑散とした裏口に彼女は案内してくれた。
「ここから入れば大丈夫だから」
ホテルの裏手から中に入り彼女は手を離そうとしたけど俺はそのまま強く握りしめてちょうど来ていたエレベーターに乗った。
乗る時、彼女が立ち止まったのを知っている。でも知らないふりをした。
彼女の顔を見ず、エレベーターにもう無理矢理に近く乗せてエレベーターの最上階、自分の泊まる30階のボタンを押そうとした時彼女の顔を見た。
不安そうに俺を見つめる目。
その目は潤んでいて俺の目どころか眼球をえぐられるかのような目で見つめていた。
目力には俺だって定評はある。
俺も彼女の眼球の奥底まで見つめ返した。
繋いだ手はもう離さない。俺を見つめる目も、もう俺以外見てほしくない。彼氏がいたとしても絶対別れてもらう。どんな事をしても。
すると参ったのか彼女は少し下を向いて小さくうなずいた。
エレベーターはぐんぐんと上がってゆく。
彼女の手をつなぐ俺の手はすごく力が強かったと思う。
俺は部屋に彼女を入れてすぐに鍵をかけた。
安藤ひろこの余韻もあってか、俺は一睡もできずどこかぼんやりとしていた。
みんなで呑んでいても彼女がこの狭い大阪エリアにいると思うとドキドキした。
明日大阪放送へ行き彼女にも挨拶をする。その時連絡先を渡しておこうと考えていた。
連絡をくれなければ優希から聞いてこっちから連絡をすればいい。
とにかくキスしたし2人の時間も持てた。俺の恋は一歩前進した。
大阪に来れて本当によかった。
ツアーも終わりスタッフもみんな安堵感からかまったりしていてホテルの娯楽部屋を貸し切り卓球をして雑談しながらパラパラとスタッフは自分の部屋に帰って行った。
「春、昨日安藤ひろこちゃん部屋に連れ込んでたって聞いたぞ。手、早すぎ!」
聖司が俺にボソッと言ってきた。
「・・手は、出してないよ。帰りはマンションまで送ったよ。」
缶ビールをぐっと一口飲んだ。喉に刺激がジワジワとくる中、頭の中に浮かぶのは彼女の姿だった。
「もう、やったかと思った。」
「してないから。」
目の前で優希が新しいド派手なスケボーを出してきて、みんなはそれに食い入るように話題にしていた。
「生安藤ひろこ、ヤバイよな。可愛すぎだよな。春が好きなの、分かってるのに俺までドキドキしたよ。」
聖司は割と慎重派で、簡単に女の子に惚れたりしない。そんな聖司がそんな事を言ってる事自体が珍しくて俺は目を見開いた。
「人の話を聞いてる時の瞳のかんじとかさ、笑った口と目の形。笑ってないとどこか色っぽくてさ。ヤバイよ。この世の男は全員あーゆうの、好きだと思うよ。そしてあのスタイルだろ。なんで売れっ子じゃないのかが不思議なくらいだよ」
隣で聖司はスケボーに乗る優希を見ながら淡々と言った。
「あれ、ハマったらアリ地獄みたいになりそう。男はほっとかないでしょ。彼氏いるんじゃないの?いない方がおかしいよ」
聖司の言葉に妙に焦ったけどもう彼氏がいても奪う事しか頭になかった。
「彼氏いても、俺が全力で奪うよ。」
俺は優希に声をかけて廊下で2人で試乗がてらスケボーに乗って走りに行った。
優希と遊びながら、安藤ひろこに明日会える期待を胸に抱いていた。
アリ地獄。
俺はもう本当にアリ地獄のど真ん中かもしれないと思いながら。
本当は今日も会いたいけどもう明日にかけるしかない。
「やべ、押しちゃった」
壁を手でついたら間違えてエレベーターのボタンを押してしまった。
このボタンがきっかけになるとはあの時の俺はまったく想像していなかった。
「春、ねぇ春」
「なにー?」
「今の見た?あーやっぱり!」
俺は目を疑った。
安藤ひろこが廊下を歩いていたのだ。
彼女は俺と優希にびっくりした顔をしている。
「ひろー!ひろだよね?おーい」
優希が彼女の元へ走った。
「何それ!スケボー?なんでここで乗ってるの?」
「ほらー春!ひろだったでしょ」
奇跡的にも会えた事に俺は運命を感じてしばらく彼女を見つめていた。
「今、ここの18階で会食の帰りでエレベーターで降りたら間違えて違う階で降りちゃったの」
「春がボタン押したから間違えて降りちゃったんだね。今からあそぼーよー。あっちの部屋で聖司達も呑んでるし。」
優希は安藤ひろこの腕を両手で引っ張って無邪気に誘っていた。
俺が間違えて押したボタン。
それに間違えて降りた彼女。
「・・・」
「うーん。ごめん!今日は帰るよ」
「えー明日僕ら帰るのにー?」
「本当ごめんね。また大阪来たらね」
彼女は背を向けてエレベーターの方へ曲がった。
神様は俺にチャンスをくれたはずだ。
俺はスケボーを乗り捨てて後を追った。
彼女がちょうどエレベーターのボタンを押そうとした時後ろから俺が先にボタンを押した。
「コンビニ行きたいんだ。場所おしえてよ」
はっきり行って部屋のカードキーだけで財布を持ってないのに、とびきり口実をつけた。
2人きりのエレベーターで1階に降りるだけで鼓動が早まって彼女の顔を見れなかった。これでまた個室に2人なんてなったらドキドキしすぎてヤバいんじゃないかと思ってしまう。
昨日のあのキスを思い出した。
「ホテル出て、右側にあるでしょ。ローソン」
「ああ、そこか」
ホテルを出てすぐ国道沿いのローソンに彼女は案内してくれた。
全く変装していない事に気づくのが遅かった。そのまま店内に入ったら彼女がコソッと言った。
「バレてるよ。店員さんこっち見てる!」
「え?」
すると買い物中のカップルもこっちを見ていた。
「外で、待ってて。」
俺は彼女にそっと言うと彼女は外に出た。
「 HARUさんですよね?握手してください。」
「 HARUさん!ファンです。頑張ってください。」
「ありがとうございます」
いつもだけど、ファンの人への対応は大事にしていた。人気商売、ファンで俺達は食っていけてる。すると大学生らしき男女が6人も店内に入って来た。
「HARU?まじ?」
「うっそー!本物!」
いきなり店内が慌しくなり、まずいと思った。俺は大学生達全員に握手をしてすぐ店の外に出た。急いで外に出ると不安そうな顔して彼女は立っていた。
「走って!」
俺は彼女の手を引っ張って2人で無我夢中で走った。
どこまで走ったのだろう。
コンビニの裏手から住宅街に迷い込み、人が誰もいない道まで来るともう大丈夫だろうと2人で立ち止まった。
「ここ、どこ?」
「ホテルの裏手、私、道は分かるから大丈夫。ホテルまで送るね、」
ゼーゼーと息を切らしていたけど、目が合うとなぜかお互い笑い合っていた。
「ドキドキ、したね。」
呼吸を落ち着かせながら、彼女は少し目をつぶって俺に言った。ゆっくり瞳が開いて黒目が俺を見つめる。その瞳は少し垂れて俺を見て笑った。長い髪が風に揺れた。
住宅街の街灯に照らされたその笑顔にまた、俺は愛しい気持ちがあふれてきた。この気持ちはもう止まらないと確信していた。
彼女の手を取り、ゆっくりホテルに向かって歩いた。
「ファンに、優しいね」
「・・応援してくれてる人達あってだからね。そのかわりこっちだってヤワな音楽やってる訳じゃないよ」
ずっとこのまま手を繋いで歩きたい。
夢にまでみた安藤ひろこ。
ずっと想い続けてきた安藤ひろこ。
俺が、君の事考えながらずっと歌い続けてきたなんて知ったら、重いよな。なんて頭の中はグルグルと回っていたけど、今日に限ってはもう運命だと思っていた。
あの、近所の幼稚園のマリア像が一瞬目に浮かんだ。
ホテルの閑散とした裏口に彼女は案内してくれた。
「ここから入れば大丈夫だから」
ホテルの裏手から中に入り彼女は手を離そうとしたけど俺はそのまま強く握りしめてちょうど来ていたエレベーターに乗った。
乗る時、彼女が立ち止まったのを知っている。でも知らないふりをした。
彼女の顔を見ず、エレベーターにもう無理矢理に近く乗せてエレベーターの最上階、自分の泊まる30階のボタンを押そうとした時彼女の顔を見た。
不安そうに俺を見つめる目。
その目は潤んでいて俺の目どころか眼球をえぐられるかのような目で見つめていた。
目力には俺だって定評はある。
俺も彼女の眼球の奥底まで見つめ返した。
繋いだ手はもう離さない。俺を見つめる目も、もう俺以外見てほしくない。彼氏がいたとしても絶対別れてもらう。どんな事をしても。
すると参ったのか彼女は少し下を向いて小さくうなずいた。
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