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第4章 『王都と成り上がり』
28.エンシェントドラゴン
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「んん……」
朝、目が覚めると両隣にメルとアビがおり、俺にくっついていた。
ベッドが特別大きいわけではないのでしかたないが、寝返りもうてないのでちょっと窮屈な気がしないでもない。
「ふぁ……おはようございます、アルゼ様」
「おはよう、メル」
まだ眠そうな目を擦り、小さくあくびをしながらメルが起きた。
「うぅ……朝ですか?」
「アビも起きたか。おはよう」
「おはようございます、アビ」
「おはようですよー……」
ぼうっとしていて、いつも眠そうな目がいつも以上に閉じてまだ寝足りなさそうだ。
「顔洗って支度して、外で朝食としようか」
「はい、わかりました」
「わかったのですよー……zz」
「おい」
「――はっ! また寝そうになっていしまったのですよー」
「ほらほら、さっさとベッドから降りろ。今日はまた冒険者ギルドに行くぞ」
「ぁぅ……」
アビをベッドから追い出すと、ようやくのそのそと支度を始めるのだった。
◆◇◆
市場にある屋台で適当に食事をすませ、冒険者ギルドへ向かう。まだ朝の時間帯なので、きっと依頼も多く残っているはずだ。
「わっ、やっぱり朝のほうが人が多いですね」
扉を開けると、目に飛び込んできたのは人だかりの山だった。
メルの言う通り、朝に依頼を受けに来る冒険者たちでギルドの中は溢れかえっていた。
「確かにな。とりあえずあそこに掲示板があるから行ってみよう。2人ともしっかりついてきてくれよ」
「はい!」
「ごちゃごちゃしててポーターは荷物が引っかかって大変なのですよー」
人混みの中をかき分けるように進み、なんとか掲示板の前に立つ。
「さてさて、どんな依頼があるかなーっと」
掲示板に貼りだされている依頼書は数が多く、所々すでに剥がされたものもあったが、まだ十分に残っていた。
内容は多種多様で、護衛依頼から街の手伝い的な低ランク向けまである。
俺はファストリアでは見ることができない様々な依頼に目を通していると、
「ドラゴン退治なんてものまであるのか……」
1番上の隅にエンシェントドラゴンの討伐なんてものまであった。
その依頼書は他の依頼書よりも古くなっており、やけに年季を感じた。
「お、昨日のアンタか。確か名前は……」
「アルゼだ」
「おう、そうだったそうだった。俺はCランク冒険者のライアンだ。よろしく!」
隣にいた男が俺に気付き、声を掛けてきた。昨日の一騎討ちを見てた野次馬の1人だろう。
「ああ、よろしく」
「あの依頼書が気になるのか?」
ライアンがエンシェントドラゴン討伐の依頼書を指差しながら俺に聞いた。
「ああ、やけに周りの依頼書に比べて古いなと思っただけだよ」
「さっすがダンジョンをクリアしただけあって目の付け所が高いなあ。あれはよ、もう100年以上も昔から貼りだされたまんまの依頼書なんだよ」
「100年以上?」
「ああ、そうだ。王都の近くに『テオス山』ってのがあって、そこに大昔からエンシェントドラゴンが住みついててな、たまーに降りてきては悪さしてくんだとさ。それが100年以上前に起きたみたいで、そのまんま誰も討伐できずに残ってるってわけよ」
「なるほど」
報酬も書かれていない依頼書だったのでおかしいなと思ったらそういうことだったのか。100年以上も大昔なので、今とは依頼書の形式も違ったのだろう。
「今でも一応有効なのか?」
「ああ、ここに貼ってあるってことはそういうことだろうな。って、もしかして受けるつもりか?」
「馬鹿言わないでくれ。興味本位で聞いただけだ。エンシェントドラゴンなんて伝説上のもの倒せるわけないし、俺はもっと楽に生きたいんでね」
「ダンジョンクリアして楽にとはよく言うぜ」
ライアンは俺の肩をバシバシ叩いて笑った。
「なにかおすすめの依頼ってあるか?」
「それだったらさっき言ったテオス山にいる魔物の討伐がいいんじゃないか? 麓辺りの討伐対象なら、パーティー組んでればそこまで恐くないからな。っと、ダンジョンクリアしたアルゼには物足りないか」
「いや、それでいこうと思う。まずはどんなもんかやってみなければわからないもんだしな。ありがとう、ライアン」
「いいってことよ!」
俺は、ライアンの言っていたテオス山の麓に生息する魔物の討伐依頼書を何枚か取り、受付へ行った。
「これを受けたいんだが……」
「あ、アルゼ様!」
受付の担当はミゼだった。
「ご迷惑をおかけして、昨日はすみませんでした」
ミゼは深く頭を下げて謝罪した。
「ああ、もう気にしてないよ。それより、相手の男……マクシムってやつは大丈夫だったのか?」
結構痛めつけてしまったので、一応ミゼに確認しておく。もし酷い状態なら、相手の態度次第では《聖なる癒し》を使ってやらないこともないが……。
「あ、はい! 回復薬を使ったのでなんとか大丈夫でした」
「そうか。一応やったのは俺だったからな」
「ただ、あのケガではしばらくの間冒険者活動は難しいと思いますが……マクシムさんにはいい薬かもしれませんね」
「そうかもな」
俺はミゼに依頼書を渡して内容を確認し、
「よし、テオス山へ向かおう」
「はい、アルゼ様!」
「了解ですよー」
テオス山へ向かうのだった。
朝、目が覚めると両隣にメルとアビがおり、俺にくっついていた。
ベッドが特別大きいわけではないのでしかたないが、寝返りもうてないのでちょっと窮屈な気がしないでもない。
「ふぁ……おはようございます、アルゼ様」
「おはよう、メル」
まだ眠そうな目を擦り、小さくあくびをしながらメルが起きた。
「うぅ……朝ですか?」
「アビも起きたか。おはよう」
「おはようございます、アビ」
「おはようですよー……」
ぼうっとしていて、いつも眠そうな目がいつも以上に閉じてまだ寝足りなさそうだ。
「顔洗って支度して、外で朝食としようか」
「はい、わかりました」
「わかったのですよー……zz」
「おい」
「――はっ! また寝そうになっていしまったのですよー」
「ほらほら、さっさとベッドから降りろ。今日はまた冒険者ギルドに行くぞ」
「ぁぅ……」
アビをベッドから追い出すと、ようやくのそのそと支度を始めるのだった。
◆◇◆
市場にある屋台で適当に食事をすませ、冒険者ギルドへ向かう。まだ朝の時間帯なので、きっと依頼も多く残っているはずだ。
「わっ、やっぱり朝のほうが人が多いですね」
扉を開けると、目に飛び込んできたのは人だかりの山だった。
メルの言う通り、朝に依頼を受けに来る冒険者たちでギルドの中は溢れかえっていた。
「確かにな。とりあえずあそこに掲示板があるから行ってみよう。2人ともしっかりついてきてくれよ」
「はい!」
「ごちゃごちゃしててポーターは荷物が引っかかって大変なのですよー」
人混みの中をかき分けるように進み、なんとか掲示板の前に立つ。
「さてさて、どんな依頼があるかなーっと」
掲示板に貼りだされている依頼書は数が多く、所々すでに剥がされたものもあったが、まだ十分に残っていた。
内容は多種多様で、護衛依頼から街の手伝い的な低ランク向けまである。
俺はファストリアでは見ることができない様々な依頼に目を通していると、
「ドラゴン退治なんてものまであるのか……」
1番上の隅にエンシェントドラゴンの討伐なんてものまであった。
その依頼書は他の依頼書よりも古くなっており、やけに年季を感じた。
「お、昨日のアンタか。確か名前は……」
「アルゼだ」
「おう、そうだったそうだった。俺はCランク冒険者のライアンだ。よろしく!」
隣にいた男が俺に気付き、声を掛けてきた。昨日の一騎討ちを見てた野次馬の1人だろう。
「ああ、よろしく」
「あの依頼書が気になるのか?」
ライアンがエンシェントドラゴン討伐の依頼書を指差しながら俺に聞いた。
「ああ、やけに周りの依頼書に比べて古いなと思っただけだよ」
「さっすがダンジョンをクリアしただけあって目の付け所が高いなあ。あれはよ、もう100年以上も昔から貼りだされたまんまの依頼書なんだよ」
「100年以上?」
「ああ、そうだ。王都の近くに『テオス山』ってのがあって、そこに大昔からエンシェントドラゴンが住みついててな、たまーに降りてきては悪さしてくんだとさ。それが100年以上前に起きたみたいで、そのまんま誰も討伐できずに残ってるってわけよ」
「なるほど」
報酬も書かれていない依頼書だったのでおかしいなと思ったらそういうことだったのか。100年以上も大昔なので、今とは依頼書の形式も違ったのだろう。
「今でも一応有効なのか?」
「ああ、ここに貼ってあるってことはそういうことだろうな。って、もしかして受けるつもりか?」
「馬鹿言わないでくれ。興味本位で聞いただけだ。エンシェントドラゴンなんて伝説上のもの倒せるわけないし、俺はもっと楽に生きたいんでね」
「ダンジョンクリアして楽にとはよく言うぜ」
ライアンは俺の肩をバシバシ叩いて笑った。
「なにかおすすめの依頼ってあるか?」
「それだったらさっき言ったテオス山にいる魔物の討伐がいいんじゃないか? 麓辺りの討伐対象なら、パーティー組んでればそこまで恐くないからな。っと、ダンジョンクリアしたアルゼには物足りないか」
「いや、それでいこうと思う。まずはどんなもんかやってみなければわからないもんだしな。ありがとう、ライアン」
「いいってことよ!」
俺は、ライアンの言っていたテオス山の麓に生息する魔物の討伐依頼書を何枚か取り、受付へ行った。
「これを受けたいんだが……」
「あ、アルゼ様!」
受付の担当はミゼだった。
「ご迷惑をおかけして、昨日はすみませんでした」
ミゼは深く頭を下げて謝罪した。
「ああ、もう気にしてないよ。それより、相手の男……マクシムってやつは大丈夫だったのか?」
結構痛めつけてしまったので、一応ミゼに確認しておく。もし酷い状態なら、相手の態度次第では《聖なる癒し》を使ってやらないこともないが……。
「あ、はい! 回復薬を使ったのでなんとか大丈夫でした」
「そうか。一応やったのは俺だったからな」
「ただ、あのケガではしばらくの間冒険者活動は難しいと思いますが……マクシムさんにはいい薬かもしれませんね」
「そうかもな」
俺はミゼに依頼書を渡して内容を確認し、
「よし、テオス山へ向かおう」
「はい、アルゼ様!」
「了解ですよー」
テオス山へ向かうのだった。
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