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無色の僕8
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僕は命を握られていると実感した時に
震えが止まらなくなった。
前の生活の方が良かったと呟き
床に寝そべり繋がれた鎖を握った。
「帰りたい…帰りたいよ……」
「何処にですか?」
身体を起こすとそこにはお兄さんの姿があった。
「貴方に帰る場所などありましたっけ…?」
疑問形で此方へ言葉を投げかけ冷たい目で
コウを見下ろした。
「答えたらどうです?貴方に帰る場所は
ありますか?」
「な、無いです。僕に帰る場所はありません」
「よく答えれたね」
お兄さんは僕が間違ったことを言う度、冷たい言葉で間違いを問いただした。
だが、いつも正しくいい子でいれば
優しく褒めてくれた。
それはコウにとっても劇薬であった。
震えが止まらなくなった。
前の生活の方が良かったと呟き
床に寝そべり繋がれた鎖を握った。
「帰りたい…帰りたいよ……」
「何処にですか?」
身体を起こすとそこにはお兄さんの姿があった。
「貴方に帰る場所などありましたっけ…?」
疑問形で此方へ言葉を投げかけ冷たい目で
コウを見下ろした。
「答えたらどうです?貴方に帰る場所は
ありますか?」
「な、無いです。僕に帰る場所はありません」
「よく答えれたね」
お兄さんは僕が間違ったことを言う度、冷たい言葉で間違いを問いただした。
だが、いつも正しくいい子でいれば
優しく褒めてくれた。
それはコウにとっても劇薬であった。
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