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序章 捜し物
騎士団長の捜し物 愛する人との再会Ⅱ
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愛するルードを探すため、とはいえ、見つからなすぎてさすがにイラつきを覚える
ルードは俺のことが嫌いなのか!!と疑ってしまうくらいには。
「ルグフォ、、俺は心が折れそうだ」
『アッシュ様、諦めるの、早いよぉ。まだ探し始めて1年しかたってない。俺、アッシュ様探すの9999年かかった』
「ルグフォ、、。」
それは、ケタが違うんよ。桁が。
「騎士団長!!!!」
副団長のルイスが慌てて入ってきた
「どうしたんだ?」
と聞くと、焦った様子で、
「カナリア王国の、王があなたに会いたいと!」
「は??!」
カナリア王国と言えば、ローズ帝国よりも大きな国家で、武力は世界一。
そんな強国の王が俺に会いたい?!
「、、今すぐ行く」
※
※
※
「おお、待っていたぞ。アッシュ騎士団長。」
そこに居たのは、優しそうな王だった
「ハッ、カナリア国王陛下、お初お目にかかり」
「そんな堅苦しくするでない、、。そうだな、、1人の父と思って接してくれ」
「いえ、そ、そのようなことは、、!」
「良いのだ。今回来たのは、その事で、だからな」
「、、、?」
首を傾げていると、王はグリフォンに気づいたのか、俺を見てにこりとする
「グリフォンを従えるとは、、。余程の善人と見える。腰を下ろしてくれ。話したいことがあるのだ。」
王に促されるまま、椅子に腰を下ろすと、王が少し、真剣な顔つきになった
「、、、我が息子について、話したくて。」
それは、1人の父親の顔をしていた。だが、この王の息子と俺に何が関係あるのだ。そう考えながら、彼の話を聞く
「我が息子は4人おる。そのうち、次男と四男が、三男をいじめるのだ。」
「、、はぁ、。」
「長兄である、長男はその子を愛している。それは私もナノだが。」
なんの惚気だ?って思っていると、こちらをギロ、と睨む王に恐縮してしまった
「君は、、“ルード”という子を探してると聞く。」
「、、、ええ。探しています。カナリア王国国王にもいえぬ事ですが」
「それは良いのだ。、、、君に頼みがある。三男にあたる我が息子、“ルード”をこの国へ、移住させて欲しいのだ」
は、、、?
息を飲んだ途端、聞きたかった名を王は言った。
「ど、う言うことですか、、?!」
「我が息子、ルードは、何故か私や国母である妻と顔が似ておらず、宮の中でいじめられている可能性が高いのだ。私や、第1息子は守ろうと必死だが、なにぶん、忙しくてな」
『、、、アッシュ様、この人、嘘ついてない、嘘の匂い、しない』
「その時に、俺の名前を、聞いたと。」
「嗚呼。『“ルード”を探しているものがローズ帝国にいる』と、風の噂で聞いた。」
「、、、、なんで俺だって?」
「、、、ローズ帝国について、歴史書を読んだのだ。その時、1万年前に怒った戦争、“争奪戦争”と今は呼ばれているらしいが、その詩にルードという名と、アッシュという名を見つけた。」
「、、、同一人物とは限らぬでは無いですか。」
「、、、信じてみたくなったのだ。大事な息子は、危機に面しておる、のにも関わらず、守ってやれない。私は父親失格だ。恥を忍んで頼む。息子を、どうか、どうか、、、。」
国王は頭を下げた。
「ッッ!!!!頭をお上げください!!」
「、、、私は今は父親としてきている。国王ではない、、、。」
すこし、はにかむような顔をした国王は、俺の返事を待っているようだった
「っ、、、。お受けします。そのお話」
「本当かい!!?なら、うちの国へのビザを出そう!グリフォンの分もな!私が全てだす!」
ルンルン笑顔になった国王は、くれぐれも、と苦言を呈してきた
「くれぐれも、長兄には、、気をつけてくれ」
え?次兄じゃなくて?と聞き返しかけた、俺であった
ルードは俺のことが嫌いなのか!!と疑ってしまうくらいには。
「ルグフォ、、俺は心が折れそうだ」
『アッシュ様、諦めるの、早いよぉ。まだ探し始めて1年しかたってない。俺、アッシュ様探すの9999年かかった』
「ルグフォ、、。」
それは、ケタが違うんよ。桁が。
「騎士団長!!!!」
副団長のルイスが慌てて入ってきた
「どうしたんだ?」
と聞くと、焦った様子で、
「カナリア王国の、王があなたに会いたいと!」
「は??!」
カナリア王国と言えば、ローズ帝国よりも大きな国家で、武力は世界一。
そんな強国の王が俺に会いたい?!
「、、今すぐ行く」
※
※
※
「おお、待っていたぞ。アッシュ騎士団長。」
そこに居たのは、優しそうな王だった
「ハッ、カナリア国王陛下、お初お目にかかり」
「そんな堅苦しくするでない、、。そうだな、、1人の父と思って接してくれ」
「いえ、そ、そのようなことは、、!」
「良いのだ。今回来たのは、その事で、だからな」
「、、、?」
首を傾げていると、王はグリフォンに気づいたのか、俺を見てにこりとする
「グリフォンを従えるとは、、。余程の善人と見える。腰を下ろしてくれ。話したいことがあるのだ。」
王に促されるまま、椅子に腰を下ろすと、王が少し、真剣な顔つきになった
「、、、我が息子について、話したくて。」
それは、1人の父親の顔をしていた。だが、この王の息子と俺に何が関係あるのだ。そう考えながら、彼の話を聞く
「我が息子は4人おる。そのうち、次男と四男が、三男をいじめるのだ。」
「、、はぁ、。」
「長兄である、長男はその子を愛している。それは私もナノだが。」
なんの惚気だ?って思っていると、こちらをギロ、と睨む王に恐縮してしまった
「君は、、“ルード”という子を探してると聞く。」
「、、、ええ。探しています。カナリア王国国王にもいえぬ事ですが」
「それは良いのだ。、、、君に頼みがある。三男にあたる我が息子、“ルード”をこの国へ、移住させて欲しいのだ」
は、、、?
息を飲んだ途端、聞きたかった名を王は言った。
「ど、う言うことですか、、?!」
「我が息子、ルードは、何故か私や国母である妻と顔が似ておらず、宮の中でいじめられている可能性が高いのだ。私や、第1息子は守ろうと必死だが、なにぶん、忙しくてな」
『、、、アッシュ様、この人、嘘ついてない、嘘の匂い、しない』
「その時に、俺の名前を、聞いたと。」
「嗚呼。『“ルード”を探しているものがローズ帝国にいる』と、風の噂で聞いた。」
「、、、、なんで俺だって?」
「、、、ローズ帝国について、歴史書を読んだのだ。その時、1万年前に怒った戦争、“争奪戦争”と今は呼ばれているらしいが、その詩にルードという名と、アッシュという名を見つけた。」
「、、、同一人物とは限らぬでは無いですか。」
「、、、信じてみたくなったのだ。大事な息子は、危機に面しておる、のにも関わらず、守ってやれない。私は父親失格だ。恥を忍んで頼む。息子を、どうか、どうか、、、。」
国王は頭を下げた。
「ッッ!!!!頭をお上げください!!」
「、、、私は今は父親としてきている。国王ではない、、、。」
すこし、はにかむような顔をした国王は、俺の返事を待っているようだった
「っ、、、。お受けします。そのお話」
「本当かい!!?なら、うちの国へのビザを出そう!グリフォンの分もな!私が全てだす!」
ルンルン笑顔になった国王は、くれぐれも、と苦言を呈してきた
「くれぐれも、長兄には、、気をつけてくれ」
え?次兄じゃなくて?と聞き返しかけた、俺であった
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