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私は知らないニャ☆
第二十四話 殲滅
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目的の集落から少し離れた位置にオートマティックを止めたオールリアが後ろへやってきた。見るや否や目を輝かせて年甲斐になくころころと転がりだした。そのあと何度か叩いたり鑑定を掛けてすくっと立ちあがった。
「おぉー、これが空間系魔術か。流石にわしの工房をは無理そうだが、色々載せて動けるようになるな」「そうだね。薬草類の納品依頼や魔獣討伐の戦利品を簡単に運搬できるようになる。それにヘイティアの負担も少しは減らせる」「そう?これ聖水まみれなだけでそんな負担とかないけど」「そうかもしれないけど、僕らが負担させているかもと気負いしてしまうからね」
広がった空間の使い方について語り始めた。その間にミーヤとカイナルは集落をサーチするようだ。
「まずここを荷物置き場にしよう!」「なら冷蔵庫ほしいです!整備の必要もなさそうですし」「そうじゃな、素材によっては冷凍保存が必須な物もあったりするからな」「サナサナはせっかくの広さだし布団引いて中で寝泊まりした!」「車中泊いいねー昔上司と一緒にやったけど、ランタンの火で本を読みながら満点の星空を眺める」「それはいいですね。本を読む環境を変えればまた楽しみが増えます」
「ヘイティアとバースドールが変な世界入ってますね」「いつもどうりだいつもどうり」「天井の高さもあるし二段ベッドの制作でもするかのぅ!」「部屋も仕切ればお風呂やトイレも置けますよね!手伝いますのでオールリア!最高のオートマティックにしましょう」
オールリアが測り記を持ち出して計測を開始した。バースドールが簡易で設計図を書き出していく。それを私がティーベルと素材加工していく流れだ。サナサナが最後に組み立てれば完成。
何時間か黙々と作業を続けてようやく完成した。一番奥にお風呂で乗り口に近いところ二か所にトイレ。壁を一部物置化することでいろいろな物品をしまうことが可能になった。プレートで薬品から武器までそれぞれ収納しそうこうしているとミーヤとカイナルの探索が終わったようだ。
対象はまたゴブリン。推定討伐対数は960体。取り漏らしの可能性も加味すればダンジョン史上初となる大型殲滅となる。
今回も同じ作戦で一斉討伐をすることにした。だが討伐台数が多いため、逃した時のことも考えて各4方面にバースドール、オールリア、カイナル、サナサナが着くとこになった。念には念をと魔石で蘇らせた魔物を徘徊させて追い込み漁みたいなことをしてはいるものの。この勢力でなら抜かりはないだろう。
外に出ているであろう個体たちを徐々に追い詰めて街の中に入れていく。
バースドールと魔物が主体で追い込みをしているので、ミーヤがマジックアローを打ち上げたタイミングでスタートすることになった。
「私はさっきと同じ方法で、さぁさぁゴブリンども!よったたかった!あんまり集っても困るんですけどねぇ」
棍棒や剣を持ったゴブリンが一斉に攻撃してくる。念のためということで冬毛仕様にしてきた。
毛が剣を弾く。棍棒も毛に阻まれ肉を殴ることはない。
「合図よし。我は神を信仰する者、我はその力を借り受ける者……目覚めよ信徒達よ、我が影となりて!さらに聖職者スキルで身体強化も二重掛けしちゃうよー」
魔石核が肉を纏い、歩き出す。四方向からの包囲があれど、的確に真ん中へ集めた方がいい。
「ふふん、今回の魔石核は特別だよーん。私の血をふんだんに使った言わば……そう!すごいやつ!」
モンスター達がいつにもなく暴走状態でゴブリン達へ近寄る。強化も相まってゴブリンが真ん中に付く前、かみ殺されるなんてことも。
たまに抵抗をするゴブリンも居るが、傷をつけるたびに回復するモンスターに恐怖して逃げてきた。常時回復を掛けるのもまた聖職者の務めである。
「そろそろ頃合いですね、さーてマジックボックスから今度こそちゃんと転移石を……」
聖水の中を弄っても見つからない。中を覗きこんで手探りで探してみるが入ってない。確かに受け取って入れたは……
「にゃい、にゃぃいぃ。そうだった、入れる予定のボックスは入れなくてよくなったからそのままオートマティックの中に入れたまんまだったのにゃぁぁぁぁぁ」
そうこうしている間に魔法陣が完成する。人間大になったティーベルの付与魔術で極限まで強化された魔術はさっきの殲滅魔術の比ではない。毛が逆立つような濃縮魔力で理解できる。
「わぉ、私の血つきでも瞬殺……死なないってわかっててもちょっと怖いにゃん。みゃん、」
街の残骸を粉々に消し、ゴブリン達を跡形もなく消し、だんだん威力を増す強烈な魔力がこちらへ収縮してくる。
「ちょっと触れてみよっと。一応強化を最大に付与して……あ、指消えた」
激痛を感じる前に指が生えていた。消えた毛は薄っすらとしか生えていないが。生命活動に必要なレベルから高速に再生していく。肉球も再生して動かせるほどに治ったがこれは。
「これ本体が消えるかもしれないし蘇生重ね掛けしとこ」
蘇生の定義は色々あるが、私の蘇生は格段である。肉体の一部が残っていれば蘇生可能なのだ。
先に蘇生を掛けて置けば、本体が消失した際に最も大きい肉片をベースに再生できる。
毛は再生に入らないが、爪は判定内のようだ。なので事前にミーヤのポケットに蘇生を掛けた爪を入れてある。
完全消失した際には、その爪から復活が可能なのだ。
「まだ一度も試したことないから怖いけど、まぁー何事も経験にゃー」
そこで一旦記憶が吹き飛んだ。消滅したのだろう。その後すぐに狭い空間から弾けて生き返った。
「ヘイティア……あんた」「ミーヤこれには事情が」「服着てないアンタを見て何も気付かないとでも?!アンタ死んだでしょ!転移石は?ってかなんで私のところで蘇生してるの」「実は、いつ死んでも問題ないように蘇生かけた爪をミーヤに入れていたの」「それでなのね、でもポケット破ったよね?それにアンタ大丈夫って毎回言って今回なんて死んだのよ?!もっと自分を大切にしなさい」
そもそも最初のゴブリン討伐後から気付いていたという。消し飛んだ両腕を守っていた布が消し飛んでいたから。
「ミーヤには悪かったと思ってるけど!でもほら、」「アンタはいいかもしれないけど、私はアンタを殺してしまった罪悪感が募るのよ?!」「うぅ、ごめんなさい」「次からアンタには余分に転移石渡すから」
「おぉー、これが空間系魔術か。流石にわしの工房をは無理そうだが、色々載せて動けるようになるな」「そうだね。薬草類の納品依頼や魔獣討伐の戦利品を簡単に運搬できるようになる。それにヘイティアの負担も少しは減らせる」「そう?これ聖水まみれなだけでそんな負担とかないけど」「そうかもしれないけど、僕らが負担させているかもと気負いしてしまうからね」
広がった空間の使い方について語り始めた。その間にミーヤとカイナルは集落をサーチするようだ。
「まずここを荷物置き場にしよう!」「なら冷蔵庫ほしいです!整備の必要もなさそうですし」「そうじゃな、素材によっては冷凍保存が必須な物もあったりするからな」「サナサナはせっかくの広さだし布団引いて中で寝泊まりした!」「車中泊いいねー昔上司と一緒にやったけど、ランタンの火で本を読みながら満点の星空を眺める」「それはいいですね。本を読む環境を変えればまた楽しみが増えます」
「ヘイティアとバースドールが変な世界入ってますね」「いつもどうりだいつもどうり」「天井の高さもあるし二段ベッドの制作でもするかのぅ!」「部屋も仕切ればお風呂やトイレも置けますよね!手伝いますのでオールリア!最高のオートマティックにしましょう」
オールリアが測り記を持ち出して計測を開始した。バースドールが簡易で設計図を書き出していく。それを私がティーベルと素材加工していく流れだ。サナサナが最後に組み立てれば完成。
何時間か黙々と作業を続けてようやく完成した。一番奥にお風呂で乗り口に近いところ二か所にトイレ。壁を一部物置化することでいろいろな物品をしまうことが可能になった。プレートで薬品から武器までそれぞれ収納しそうこうしているとミーヤとカイナルの探索が終わったようだ。
対象はまたゴブリン。推定討伐対数は960体。取り漏らしの可能性も加味すればダンジョン史上初となる大型殲滅となる。
今回も同じ作戦で一斉討伐をすることにした。だが討伐台数が多いため、逃した時のことも考えて各4方面にバースドール、オールリア、カイナル、サナサナが着くとこになった。念には念をと魔石で蘇らせた魔物を徘徊させて追い込み漁みたいなことをしてはいるものの。この勢力でなら抜かりはないだろう。
外に出ているであろう個体たちを徐々に追い詰めて街の中に入れていく。
バースドールと魔物が主体で追い込みをしているので、ミーヤがマジックアローを打ち上げたタイミングでスタートすることになった。
「私はさっきと同じ方法で、さぁさぁゴブリンども!よったたかった!あんまり集っても困るんですけどねぇ」
棍棒や剣を持ったゴブリンが一斉に攻撃してくる。念のためということで冬毛仕様にしてきた。
毛が剣を弾く。棍棒も毛に阻まれ肉を殴ることはない。
「合図よし。我は神を信仰する者、我はその力を借り受ける者……目覚めよ信徒達よ、我が影となりて!さらに聖職者スキルで身体強化も二重掛けしちゃうよー」
魔石核が肉を纏い、歩き出す。四方向からの包囲があれど、的確に真ん中へ集めた方がいい。
「ふふん、今回の魔石核は特別だよーん。私の血をふんだんに使った言わば……そう!すごいやつ!」
モンスター達がいつにもなく暴走状態でゴブリン達へ近寄る。強化も相まってゴブリンが真ん中に付く前、かみ殺されるなんてことも。
たまに抵抗をするゴブリンも居るが、傷をつけるたびに回復するモンスターに恐怖して逃げてきた。常時回復を掛けるのもまた聖職者の務めである。
「そろそろ頃合いですね、さーてマジックボックスから今度こそちゃんと転移石を……」
聖水の中を弄っても見つからない。中を覗きこんで手探りで探してみるが入ってない。確かに受け取って入れたは……
「にゃい、にゃぃいぃ。そうだった、入れる予定のボックスは入れなくてよくなったからそのままオートマティックの中に入れたまんまだったのにゃぁぁぁぁぁ」
そうこうしている間に魔法陣が完成する。人間大になったティーベルの付与魔術で極限まで強化された魔術はさっきの殲滅魔術の比ではない。毛が逆立つような濃縮魔力で理解できる。
「わぉ、私の血つきでも瞬殺……死なないってわかっててもちょっと怖いにゃん。みゃん、」
街の残骸を粉々に消し、ゴブリン達を跡形もなく消し、だんだん威力を増す強烈な魔力がこちらへ収縮してくる。
「ちょっと触れてみよっと。一応強化を最大に付与して……あ、指消えた」
激痛を感じる前に指が生えていた。消えた毛は薄っすらとしか生えていないが。生命活動に必要なレベルから高速に再生していく。肉球も再生して動かせるほどに治ったがこれは。
「これ本体が消えるかもしれないし蘇生重ね掛けしとこ」
蘇生の定義は色々あるが、私の蘇生は格段である。肉体の一部が残っていれば蘇生可能なのだ。
先に蘇生を掛けて置けば、本体が消失した際に最も大きい肉片をベースに再生できる。
毛は再生に入らないが、爪は判定内のようだ。なので事前にミーヤのポケットに蘇生を掛けた爪を入れてある。
完全消失した際には、その爪から復活が可能なのだ。
「まだ一度も試したことないから怖いけど、まぁー何事も経験にゃー」
そこで一旦記憶が吹き飛んだ。消滅したのだろう。その後すぐに狭い空間から弾けて生き返った。
「ヘイティア……あんた」「ミーヤこれには事情が」「服着てないアンタを見て何も気付かないとでも?!アンタ死んだでしょ!転移石は?ってかなんで私のところで蘇生してるの」「実は、いつ死んでも問題ないように蘇生かけた爪をミーヤに入れていたの」「それでなのね、でもポケット破ったよね?それにアンタ大丈夫って毎回言って今回なんて死んだのよ?!もっと自分を大切にしなさい」
そもそも最初のゴブリン討伐後から気付いていたという。消し飛んだ両腕を守っていた布が消し飛んでいたから。
「ミーヤには悪かったと思ってるけど!でもほら、」「アンタはいいかもしれないけど、私はアンタを殺してしまった罪悪感が募るのよ?!」「うぅ、ごめんなさい」「次からアンタには余分に転移石渡すから」
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