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私は知らないニャ☆
第一話 合流する勇者たち
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スキル聖職者、選ばれし七人の持つスキルである。
勇者、賢者、聖職者、巫女、鉄壁、魔女、付与師のうちで最も重宝される回復を担うスキル。
獣人協会にて神託の義が行われたその年は、獣人から聖職者と魔女が出たのである。
あまり強い立場では無かった獣人の国はこれにより人間からも強い支持を受けやすくなったと言っても過言ではない。
勇者―人間。賢者―エルフ。聖職者―獣人。巫女―人間。鉄壁―ドワーフ。魔女―獣人。付与師―妖精。
勇者とは実質ウェポンマスターの上位互換で、片手剣と盾であれば実質無双できる存在。魔術についても人より長けている。
賢者とは考察や先読みを得意とする。また魔術については勇者<賢者<魔女程には長けている。
聖職者とは死をも凌駕する回復魔術を使える。ほとんどの回復魔術の本質は治癒であり、自己再生能力と魔力的干渉により再生しているものであるため、死者を綺麗に復活させたり、ない腕を生やす事は不可能である。それを可能にできる。
巫女とは賢者の先読みとは違い、神からの御告げを解読して伝える者。仲間単位で死に至るまでの詳細などを事細かに知るなどとても酷であり、避けられない事実を毎度突き付けられるものである。だが本人は神の御加護を受けているため、身体は強靭であり、鉄壁に並ぶほど硬く強い。
鉄壁とはその名の通り、攻撃を一切受け付けないと言われている。城壁を壊す弩でさえ撃たれても気付かない。盾との相性が良く、盾を持てば勇者でさえ一本取りにくくなるほど。
魔女とは魔術に関する全ての知識を得れると言われている。神代に至るまで全てを知り、使える限り全てを行使できる。魔力を自身で生成できる。回復魔術に関しては理が違うので使えないらしい。
付与師とはまた理の外にある魔術が使える。自分や他人に恩恵のある魔術を掛けれる。力を上げたり、防御を上げたり。物体に対しても可能で、石に火属性を付与して投げればファイアボールのようになる。
この七人は判明した時点で中間国のベルニスタへ送還される。もちろん強制である。だが、選ばれる事は栄誉であり断った者など居たことはない。
「勇者のカイナルだ。過去の文献にもあるように、勇者パーティーは多種族で構成されるようになっている。偏見や差別なく、勇敢に活動できることを願っている。よろしく」
黒髪で気弱そうな青年。垂れ目気味で少し抜けている感じだが、勇者という肩書きがそうさせるのか。人間にしては強すぎるオーラを放っている。
「賢者のバースドール、エルフは本来人間に関わらないが……スキル制度については先代からの教えで絶対だ。馴れ合うつもりはないが、任務は確実に遂行するつもりだ……」
金髪で眼鏡をかけたエルフ。本を読んでいるが、目線は周りを見ている。
「聖職者のヘイティアです!猫系の獣人で、えっと……とりあえず頑張ります!」
私は猫系の獣人である。もちろんのことながら厨二病真っ只中のOLが転生してしまったなんていう典型的なヤツ。
酔ったはずみに知らない人と飲んでいて、仕事が辛い!転生してケモノっ子に囲まれながら生活したい。なんて抜かしてたわけだが。
『この世界に未練がないなら世界を救う仕事してみない?』と言われて酔った勢いで承諾。
なんだかんだ酔いと記憶が曖昧で意識が戻った頃には獣人として7歳を過ごしていた。
人間の要素は二足歩行が出来て構造上喋れるくらい。もはやケモノと言っても過言ではないだろう。
身長も高い訳ではなく、100から140が精々。
ケモノの種類は豊富でたまたま私の住んでいる村は多いが、大抵は種類ごとで村を形成しているとかなんとか。
ケモっ子に囲まれるにはケモっ子のところに生まれるしか無かったのか?と言いたいが、満足はしている。
心残りといえば、実家で生まれたばかりの子猫と就職したての弟くらい。
「巫女のサナサナでーす!みんな私の虜にしてあげる」
赤髪のメスガキタイプ、巫女は巫女服着ろやなんて言いたくなるのはわかるが……この手の恵まれたスキル持ちは村からも、いや国からも優遇されるため、有頂天になりやすいのだ。
「鉄壁のオールリアだ……ワシだけ年がかなり離れている。だが、それを活かして戦闘と同じく交渉などは前線を張ってやろう」
ドワーフのお爺さん。蓄えたヒゲが自慢らしい。
「魔女のミーヤよ。人間第一の国に強制で行かされるなんて獣人として屈辱でしかないわ」
ウルフ系の獣人、耳と顔付きがウルフっぽいが、人間に近い。住んでいる集落が違うため初対面である。
「最後は私かなー。付与師のティーベルだよ!種族は明かせないし、鎧も脱ぐ気はないから」
妖精であることは獣人であれば容易に分かる。だが、妖精は希少価値が高く人間の売り物にされることがしばしばあり、素性を隠して参戦しているのだろう。
鎧はかっこいい。欲しい。
「自己紹介は終わった。あとはギルドで登録をして任務を着実にこなしながら名声を上げていく。仮に登録が終わっているなら教えて欲しい」「はーい、サナサナはEランクでーす」
よくアニメとかで見る冒険者ギルドという存在がある。階級はG(子供)F(大人)を初期としてEが新入社員。Dが先輩社員。Cが教育係。Bがプロジェクトリーダー。Aが管理職。Sは伝説の〇〇と言った具合。よくわからないけど、村長の話をようやくするとそんな想像ができた。
つまりEなら社会入りは認められた冒険者ということになる。
「サナサナさんくらいか。把握した」
世界の危機なんていうよくわからない状況を感知するのは全種族を束ねる長、ガーディアンズと言われる八人。
エルフの長老や、世界に名高い名匠ドワーフなど、逆らいにくい人たちがふんぞり返っている組織だ。
彼らが右と言えば左が右になるくらいの発言力がある。
責任能力や事後管理能力はなく、全ては丸投げ。
つまり、私たちは強制力という名のもとに集められた被害者である。国は支援もするし街の人も手厚く歓迎する。
だが、基本やることなすことは自身で決めて動かなければならない。
ガーディアンズ曰く、勇者のスキルは勝手に使命を与え人を動かすとかなんとか。
だから勇者はみんなのリーダーとして頑張ろうとするんだろう。私なら3秒でやる気を失う。
「馬車から降りたら歓迎されるだろうが、手を振る程度にして迅速に登録を済ませたい」「その意図は?」
「バースドールさんとサナサナさんなら気付いていると思いますが、薬草が不足しています。去年まで戦争をしていたので仕方ありませんが。低級冒険者の仕事であるのと、冒険者の多くも傭兵として駆り出されていたので圧倒的な人員不足というのも響いています。我々勇者パーティーが最初に成せる功績としては程よいと思いました」
納得のいく情報と、理由。
ちなみに勇者パーティーなら飛び級でも良いだろと王様が許可を出そうとした。
ガーディアンズはそれに対して、勇者パーティーの実力を知らしめるためにも基礎からの方が良くないかと反発。
ケモっ子に囲まれる生活を早く送りたい私としては、とっとと世界の危機とやらを倒して故郷であるソノノ村に帰りたいところである。
勇者、賢者、聖職者、巫女、鉄壁、魔女、付与師のうちで最も重宝される回復を担うスキル。
獣人協会にて神託の義が行われたその年は、獣人から聖職者と魔女が出たのである。
あまり強い立場では無かった獣人の国はこれにより人間からも強い支持を受けやすくなったと言っても過言ではない。
勇者―人間。賢者―エルフ。聖職者―獣人。巫女―人間。鉄壁―ドワーフ。魔女―獣人。付与師―妖精。
勇者とは実質ウェポンマスターの上位互換で、片手剣と盾であれば実質無双できる存在。魔術についても人より長けている。
賢者とは考察や先読みを得意とする。また魔術については勇者<賢者<魔女程には長けている。
聖職者とは死をも凌駕する回復魔術を使える。ほとんどの回復魔術の本質は治癒であり、自己再生能力と魔力的干渉により再生しているものであるため、死者を綺麗に復活させたり、ない腕を生やす事は不可能である。それを可能にできる。
巫女とは賢者の先読みとは違い、神からの御告げを解読して伝える者。仲間単位で死に至るまでの詳細などを事細かに知るなどとても酷であり、避けられない事実を毎度突き付けられるものである。だが本人は神の御加護を受けているため、身体は強靭であり、鉄壁に並ぶほど硬く強い。
鉄壁とはその名の通り、攻撃を一切受け付けないと言われている。城壁を壊す弩でさえ撃たれても気付かない。盾との相性が良く、盾を持てば勇者でさえ一本取りにくくなるほど。
魔女とは魔術に関する全ての知識を得れると言われている。神代に至るまで全てを知り、使える限り全てを行使できる。魔力を自身で生成できる。回復魔術に関しては理が違うので使えないらしい。
付与師とはまた理の外にある魔術が使える。自分や他人に恩恵のある魔術を掛けれる。力を上げたり、防御を上げたり。物体に対しても可能で、石に火属性を付与して投げればファイアボールのようになる。
この七人は判明した時点で中間国のベルニスタへ送還される。もちろん強制である。だが、選ばれる事は栄誉であり断った者など居たことはない。
「勇者のカイナルだ。過去の文献にもあるように、勇者パーティーは多種族で構成されるようになっている。偏見や差別なく、勇敢に活動できることを願っている。よろしく」
黒髪で気弱そうな青年。垂れ目気味で少し抜けている感じだが、勇者という肩書きがそうさせるのか。人間にしては強すぎるオーラを放っている。
「賢者のバースドール、エルフは本来人間に関わらないが……スキル制度については先代からの教えで絶対だ。馴れ合うつもりはないが、任務は確実に遂行するつもりだ……」
金髪で眼鏡をかけたエルフ。本を読んでいるが、目線は周りを見ている。
「聖職者のヘイティアです!猫系の獣人で、えっと……とりあえず頑張ります!」
私は猫系の獣人である。もちろんのことながら厨二病真っ只中のOLが転生してしまったなんていう典型的なヤツ。
酔ったはずみに知らない人と飲んでいて、仕事が辛い!転生してケモノっ子に囲まれながら生活したい。なんて抜かしてたわけだが。
『この世界に未練がないなら世界を救う仕事してみない?』と言われて酔った勢いで承諾。
なんだかんだ酔いと記憶が曖昧で意識が戻った頃には獣人として7歳を過ごしていた。
人間の要素は二足歩行が出来て構造上喋れるくらい。もはやケモノと言っても過言ではないだろう。
身長も高い訳ではなく、100から140が精々。
ケモノの種類は豊富でたまたま私の住んでいる村は多いが、大抵は種類ごとで村を形成しているとかなんとか。
ケモっ子に囲まれるにはケモっ子のところに生まれるしか無かったのか?と言いたいが、満足はしている。
心残りといえば、実家で生まれたばかりの子猫と就職したての弟くらい。
「巫女のサナサナでーす!みんな私の虜にしてあげる」
赤髪のメスガキタイプ、巫女は巫女服着ろやなんて言いたくなるのはわかるが……この手の恵まれたスキル持ちは村からも、いや国からも優遇されるため、有頂天になりやすいのだ。
「鉄壁のオールリアだ……ワシだけ年がかなり離れている。だが、それを活かして戦闘と同じく交渉などは前線を張ってやろう」
ドワーフのお爺さん。蓄えたヒゲが自慢らしい。
「魔女のミーヤよ。人間第一の国に強制で行かされるなんて獣人として屈辱でしかないわ」
ウルフ系の獣人、耳と顔付きがウルフっぽいが、人間に近い。住んでいる集落が違うため初対面である。
「最後は私かなー。付与師のティーベルだよ!種族は明かせないし、鎧も脱ぐ気はないから」
妖精であることは獣人であれば容易に分かる。だが、妖精は希少価値が高く人間の売り物にされることがしばしばあり、素性を隠して参戦しているのだろう。
鎧はかっこいい。欲しい。
「自己紹介は終わった。あとはギルドで登録をして任務を着実にこなしながら名声を上げていく。仮に登録が終わっているなら教えて欲しい」「はーい、サナサナはEランクでーす」
よくアニメとかで見る冒険者ギルドという存在がある。階級はG(子供)F(大人)を初期としてEが新入社員。Dが先輩社員。Cが教育係。Bがプロジェクトリーダー。Aが管理職。Sは伝説の〇〇と言った具合。よくわからないけど、村長の話をようやくするとそんな想像ができた。
つまりEなら社会入りは認められた冒険者ということになる。
「サナサナさんくらいか。把握した」
世界の危機なんていうよくわからない状況を感知するのは全種族を束ねる長、ガーディアンズと言われる八人。
エルフの長老や、世界に名高い名匠ドワーフなど、逆らいにくい人たちがふんぞり返っている組織だ。
彼らが右と言えば左が右になるくらいの発言力がある。
責任能力や事後管理能力はなく、全ては丸投げ。
つまり、私たちは強制力という名のもとに集められた被害者である。国は支援もするし街の人も手厚く歓迎する。
だが、基本やることなすことは自身で決めて動かなければならない。
ガーディアンズ曰く、勇者のスキルは勝手に使命を与え人を動かすとかなんとか。
だから勇者はみんなのリーダーとして頑張ろうとするんだろう。私なら3秒でやる気を失う。
「馬車から降りたら歓迎されるだろうが、手を振る程度にして迅速に登録を済ませたい」「その意図は?」
「バースドールさんとサナサナさんなら気付いていると思いますが、薬草が不足しています。去年まで戦争をしていたので仕方ありませんが。低級冒険者の仕事であるのと、冒険者の多くも傭兵として駆り出されていたので圧倒的な人員不足というのも響いています。我々勇者パーティーが最初に成せる功績としては程よいと思いました」
納得のいく情報と、理由。
ちなみに勇者パーティーなら飛び級でも良いだろと王様が許可を出そうとした。
ガーディアンズはそれに対して、勇者パーティーの実力を知らしめるためにも基礎からの方が良くないかと反発。
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