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選抜式4
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メェルアーは自然と目を覚ました。
体力の回復と肉体の回復が終わったからだろう。
アラミシアが居ないことに違和感を覚えつつも支度を整えて闘技場へと向かった。
「ついについに!!このリーグで最強の1人が決まる!!期待の勇者メェルアー・オレンズ!!」
歓声を浴びながら闘技場の中へと入る。
「対するは!黄組の雷神!ここまで全て一瞬、マリアス・シュナンジア・ガロース!!」
メェルアーは目の前にいる自分にそっくりな人間を凝視した。
「どっぺるげんがー?」
「なにそれ?」
まったりとした空気の中、開始の合図がきられた。
メェルアーはアラミシアが置いていったメモを思い出して先手でやられないように、目を強化した。
「くるっ!光の魔術よ、"敵を穿て"」
メェルアーの口から雷撃が放たれる。
「きかないよ、わたしのほうが雷属性は適性高い」
制服の表面を走り、消えていく。
マリアスは瞬足の剣技を放つが、メェルアーはそれを全て弾き返した。
「そっちのも効かないよ。わたしのほうがはやいから」
メェルアーがマリアスの腹を蹴り、空いた隙に地面へと魔術を放った。
体勢を立て直したマリアスが立ち上がると同時に地面が起隆しバランスを失う。
「もらった」
飛び上がり、脳天へ剣を突き刺すばかりに下へ落下していく。
「雷よ、その姿を我に写し見せよ」
剣は地面に刺さり、対象を捉えることに失敗していた。
「さっきよりそくどがあがった?」
メェルアーは心眼を再度発動し、いつでも動ける様に足にストームを貼りつけた。
「うしろがらあきだよ」
声の方を向くが誰もいない。
咄嗟に足のストームを展開し、天へと舞う。
「しまった、くうちゅうでしせいせいぎょはふかのう__」
マリアスの柄頭がメェルアーの頭に落とされる。
そのまま勢いは消えずに嫌な音を立てて地面に衝突した。
歓声が湧き上がり、実況も思わず拍手をしていた。
「った、しぬかとおもった」
期待を裏切る様にピンピンとしているメェルアー。
「あなたにいいことを教えてあげる、友だち来なかったでしょ」
メェルアーの纏う空気が一瞬変わる。
「メェルアー、あなたは耐えれたけど彼女ならどうだろうね」
嫌らしい顔なら分かる、憎たらしい顔なら分かる。
自分と同じ顔をし、腑抜けた何も考えていない様な顔で言われれば事実と疑わざる得ない。
「魔王軍による勇者狩り…そう、戦えない人からねらうってことね」
メェルアーは一段階自身で定めた力を解放する。
「はぁぁぁ!!!」
感情的な筋も無ければ技も感じられない不恰好な剣技をメェルアーがはなつ。
「そう、それでいい。あなたにはふくしゅうのいさましきものがおにあいよ」
「うるさいっ!お前を殺してアラミシアを生き返らせるっ!!」
暴虐の剣と言わんばかりに魔術で変形した剣をマリアスへ振るう。
「いいねっ!それだよわたしのもとめていたのは。あと一ついいわすれてたけどわたしをころしても"生き返ることはない"よ」
剣同士がぶつかり爆音が鳴り響く。
「にしてもおもしろいね、勇者の力を段階で解放するなんて。私なら一回でこうやってね」
闇の魔力がはち切れんほどに流出する。
メェルアーが纏う光の天使と対の悪魔が似合うだろう。
「メェルアー、君がここで負ければ崩壊へは近付かない」
剣技ではなく体術を持って攻撃を仕掛けるマリアス。
光の魔術を付与した剣でも耐えれないほどに溢れる闇の魔力。
「(あれを次使ったら死ぬ、わたしがまけることが向こうの勝ちならつかえない。でも使わなければしぬ)」
「なにをまよっているの、つかってよ」
肺一杯に詰め込まれた魔力がメェルアーの意識を刈り取ろうとする。
「(いえ、この魔力を応用すれば勝てます)」
軋む体に鞭を打って活力を上げる。
「むぅ…ですがさすがおねーさま」
「これで、こうっ!!。断罪」
闇を腕に纏い、堕天使の装いでマリアスに襲い掛かる。
「やっぱりね!ふくしゅうのちからしかにあわないよ、勇者なんて無理なんだからさ」
吹き飛ばされながら軽口を叩くマリアス。
「そうですね、復讐だったんですね。私を塞いでいたものは」
闇の魔力を高めるほど、記憶、性質、女神を構築する全てが戻ってくる感覚を覚える。
「メェルアー・オレンズの名において、貴女を裁く」
「どっちが勝つかたのしみだね」
マリアスの魔力がさらに濃くなり、悪魔の様な格好は一段と不気味さを増している。
空間が捻じれんばかりの魔力渦がぶつかる。
「権限接続、強制解除」
メェルアーの手から水色の魔法陣が展開されていき、マリアスを包み込んだ。
「かいじょされた?いやそうていないだったけどそうていがい」
「では、この勝負は貰いましたよ」
会場は何が起きたか理解しないまま、マリアスは倒れた。
「おっと!マリアス選手から魔力が感じられない!動くことも不可能な様です。何が起こったかわかりませんが、勝者メェルアー・オレンズ!!!」
医務員達が慌てて救命魔術を掛けだす。
「(私から女神の力を引き出すことが目的だった?彼女は一体…)」
魔力が薄れるにつれてまた性質が薄まっていく。
「メェルアー選手大丈夫ですか!」
異変に気付いた他の人達の声を最後にメェルアーは目を閉じた。
「せっかくの計画を崩しちゃだめじゃん」
「いいの、なに?チクるならちくればいいよ」
「それは違うじゃんかー!ってかさオルベラスのこと好きなんだろ?なんだってその計画を進めようとしないのさ」
「愛さえ欺くのは世界のために必要。あなただって私のこと好きなのに、おとしめようとするでしょ」
「え、あ……」
「別にあなたが言おうがいわなかろうが私にはかんけいないけどね」
薄暗い地下水道の闇に消えていくマリアス。
その方向からニコニコとした少年がやってきた。
「おや。マリアスに用があったんですけど、あなた何かしましたか?」
「いや僕は何もしてないよ」
「ならいいのですが、勇者メェルアー・オレンズの存在が周知されてから無理して魔王様の為に動いて居る様に見えたので」
「何かあれば僕が代わりに支えますよ、ツィーちゃんもそう言ってるし」
人形の頭を撫でる少年。
「それは頼もしいです。さて私は次の仕込みがあるのであなた方に任せてカー帝国へ行きます。何か心配事があれば教えてください」
転送陣を展開して風の如く消えていくオルべラス。
「あの三年に化けたカァーラブは確実に負ける。我々の目標である勇者の意欲削ぎと名声落としはこのままいけば終わってしまう。ここは僕が頑張らないといけないところだ」
取り残された少年は人形を強く抱きしめ決意を固めた。
体力の回復と肉体の回復が終わったからだろう。
アラミシアが居ないことに違和感を覚えつつも支度を整えて闘技場へと向かった。
「ついについに!!このリーグで最強の1人が決まる!!期待の勇者メェルアー・オレンズ!!」
歓声を浴びながら闘技場の中へと入る。
「対するは!黄組の雷神!ここまで全て一瞬、マリアス・シュナンジア・ガロース!!」
メェルアーは目の前にいる自分にそっくりな人間を凝視した。
「どっぺるげんがー?」
「なにそれ?」
まったりとした空気の中、開始の合図がきられた。
メェルアーはアラミシアが置いていったメモを思い出して先手でやられないように、目を強化した。
「くるっ!光の魔術よ、"敵を穿て"」
メェルアーの口から雷撃が放たれる。
「きかないよ、わたしのほうが雷属性は適性高い」
制服の表面を走り、消えていく。
マリアスは瞬足の剣技を放つが、メェルアーはそれを全て弾き返した。
「そっちのも効かないよ。わたしのほうがはやいから」
メェルアーがマリアスの腹を蹴り、空いた隙に地面へと魔術を放った。
体勢を立て直したマリアスが立ち上がると同時に地面が起隆しバランスを失う。
「もらった」
飛び上がり、脳天へ剣を突き刺すばかりに下へ落下していく。
「雷よ、その姿を我に写し見せよ」
剣は地面に刺さり、対象を捉えることに失敗していた。
「さっきよりそくどがあがった?」
メェルアーは心眼を再度発動し、いつでも動ける様に足にストームを貼りつけた。
「うしろがらあきだよ」
声の方を向くが誰もいない。
咄嗟に足のストームを展開し、天へと舞う。
「しまった、くうちゅうでしせいせいぎょはふかのう__」
マリアスの柄頭がメェルアーの頭に落とされる。
そのまま勢いは消えずに嫌な音を立てて地面に衝突した。
歓声が湧き上がり、実況も思わず拍手をしていた。
「った、しぬかとおもった」
期待を裏切る様にピンピンとしているメェルアー。
「あなたにいいことを教えてあげる、友だち来なかったでしょ」
メェルアーの纏う空気が一瞬変わる。
「メェルアー、あなたは耐えれたけど彼女ならどうだろうね」
嫌らしい顔なら分かる、憎たらしい顔なら分かる。
自分と同じ顔をし、腑抜けた何も考えていない様な顔で言われれば事実と疑わざる得ない。
「魔王軍による勇者狩り…そう、戦えない人からねらうってことね」
メェルアーは一段階自身で定めた力を解放する。
「はぁぁぁ!!!」
感情的な筋も無ければ技も感じられない不恰好な剣技をメェルアーがはなつ。
「そう、それでいい。あなたにはふくしゅうのいさましきものがおにあいよ」
「うるさいっ!お前を殺してアラミシアを生き返らせるっ!!」
暴虐の剣と言わんばかりに魔術で変形した剣をマリアスへ振るう。
「いいねっ!それだよわたしのもとめていたのは。あと一ついいわすれてたけどわたしをころしても"生き返ることはない"よ」
剣同士がぶつかり爆音が鳴り響く。
「にしてもおもしろいね、勇者の力を段階で解放するなんて。私なら一回でこうやってね」
闇の魔力がはち切れんほどに流出する。
メェルアーが纏う光の天使と対の悪魔が似合うだろう。
「メェルアー、君がここで負ければ崩壊へは近付かない」
剣技ではなく体術を持って攻撃を仕掛けるマリアス。
光の魔術を付与した剣でも耐えれないほどに溢れる闇の魔力。
「(あれを次使ったら死ぬ、わたしがまけることが向こうの勝ちならつかえない。でも使わなければしぬ)」
「なにをまよっているの、つかってよ」
肺一杯に詰め込まれた魔力がメェルアーの意識を刈り取ろうとする。
「(いえ、この魔力を応用すれば勝てます)」
軋む体に鞭を打って活力を上げる。
「むぅ…ですがさすがおねーさま」
「これで、こうっ!!。断罪」
闇を腕に纏い、堕天使の装いでマリアスに襲い掛かる。
「やっぱりね!ふくしゅうのちからしかにあわないよ、勇者なんて無理なんだからさ」
吹き飛ばされながら軽口を叩くマリアス。
「そうですね、復讐だったんですね。私を塞いでいたものは」
闇の魔力を高めるほど、記憶、性質、女神を構築する全てが戻ってくる感覚を覚える。
「メェルアー・オレンズの名において、貴女を裁く」
「どっちが勝つかたのしみだね」
マリアスの魔力がさらに濃くなり、悪魔の様な格好は一段と不気味さを増している。
空間が捻じれんばかりの魔力渦がぶつかる。
「権限接続、強制解除」
メェルアーの手から水色の魔法陣が展開されていき、マリアスを包み込んだ。
「かいじょされた?いやそうていないだったけどそうていがい」
「では、この勝負は貰いましたよ」
会場は何が起きたか理解しないまま、マリアスは倒れた。
「おっと!マリアス選手から魔力が感じられない!動くことも不可能な様です。何が起こったかわかりませんが、勝者メェルアー・オレンズ!!!」
医務員達が慌てて救命魔術を掛けだす。
「(私から女神の力を引き出すことが目的だった?彼女は一体…)」
魔力が薄れるにつれてまた性質が薄まっていく。
「メェルアー選手大丈夫ですか!」
異変に気付いた他の人達の声を最後にメェルアーは目を閉じた。
「せっかくの計画を崩しちゃだめじゃん」
「いいの、なに?チクるならちくればいいよ」
「それは違うじゃんかー!ってかさオルベラスのこと好きなんだろ?なんだってその計画を進めようとしないのさ」
「愛さえ欺くのは世界のために必要。あなただって私のこと好きなのに、おとしめようとするでしょ」
「え、あ……」
「別にあなたが言おうがいわなかろうが私にはかんけいないけどね」
薄暗い地下水道の闇に消えていくマリアス。
その方向からニコニコとした少年がやってきた。
「おや。マリアスに用があったんですけど、あなた何かしましたか?」
「いや僕は何もしてないよ」
「ならいいのですが、勇者メェルアー・オレンズの存在が周知されてから無理して魔王様の為に動いて居る様に見えたので」
「何かあれば僕が代わりに支えますよ、ツィーちゃんもそう言ってるし」
人形の頭を撫でる少年。
「それは頼もしいです。さて私は次の仕込みがあるのであなた方に任せてカー帝国へ行きます。何か心配事があれば教えてください」
転送陣を展開して風の如く消えていくオルべラス。
「あの三年に化けたカァーラブは確実に負ける。我々の目標である勇者の意欲削ぎと名声落としはこのままいけば終わってしまう。ここは僕が頑張らないといけないところだ」
取り残された少年は人形を強く抱きしめ決意を固めた。
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