201 / 217
30. ブラジャーの着け方
30-6
しおりを挟む
「……ねえ、全裸で何をやってるの?……流石にちょっと引くんだけど……」
「いや、これは違くて!!……ただ見てただけなんだ!別に変なことを考えていたわけじゃない!」
「……まあ、キョウタの変態行為にはもう慣れてるから……別に何も言わなくてもいいけどさ……私も服が無いから全裸だし……」
「……」
「でも、いくらなんでもシルバーの下着を漁るのはダメだよ……人として」
「うぅ……そうだよな……。悪かったよ……」
「それにしてもキョウタって意外とムッツリさんなんだね……」
「……はい」
僕はシルバーの下着を元の場所に戻した。そしてレナと一緒にベッドに腰掛ける。彼女は僕の隣に座っているのだが、どうしても意識してしまう。肩と肩が触れ合うほどに距離が近いのだ。彼女の呼吸の音やシャンプーの香りが漂ってきて、落ち着かない気持ちになってしまう。
「暇だね……」
彼女は静かに呟いた。
「ああ、暇だな……」
僕は同意して相槌を打つ。
「でも退屈ではないよ……。キョウタと一緒だから」
「そっか」
「うん!」
レナは僕の方を向くと、ニコっと笑みを浮かべた。彼女はベッドに腰かけたまま足をパタパタと動かしている。その姿が可愛らしく思えた。
「あのさ……、キョウタとシルバーってどういう関係なの?」
突然レナは質問を投げかけてきた。
「……え?」
僕は思わず訊き返す。
「……いや、ほら!恋人とか愛人なのかなって思って!!」
そう言って彼女は悪戯っぽく笑う。
「んー、シルバーは恋人というより愛人かなぁ」
「やっぱりそうなんだね……、じゃあさ、もし私がキョウタの愛人になったらどう思う?」
彼女は上目遣いでそう尋ねてくる。その様子はどこか妖艶な雰囲気があった。僕は緊張してしまい、声が裏返ってしまう。
「お、おお……、それはもちろん嬉しいよ。レナみたいな可愛い子と付き合えるなら大歓迎だ。すごく幸せだと思う。でも……、レナのことは大切な家族だと思っているし、今の関係を壊したくないというか、ずっと一緒に暮らしたいというか……」
僕の頭は混乱していた。自分でも何を言っているのかよくわからない。
「……ふふっ、ありがと!私も大好きだよ!」
彼女は楽しげに微笑むと立ち上がり、僕に抱きついてきた。
「うわっ!?ちょっ、レナ!?」
そのまま押し倒されるような形でベッドに倒れ込む。彼女の豊満な胸が顔に押し付けられた。彼女の体は柔らかく、温かかった。彼女は両手で僕を抱き締めたまま動こうとはしない。僕は動けない。
「ねえ、キョウタ……私のこと好き?」
彼女は甘えた声でそう問いかけてくる。
「ああ、好きだよ……」
僕は彼女の体をギュッと抱きしめた。心臓が激しく脈打っているのを感じる。ドキドキする。だが嫌ではなかった。心地よい高揚感に包まれていた。
「キョウタのことが好きなの……」
レナの言葉が脳に響く。それは甘く、蕩けるような響きだった。僕は彼女の背中に回した手に力を込める。すると彼女はビクッと震えて、ゆっくりと顔を上げた。彼女は少し潤んだ瞳で僕を見つめている。僕は吸い込まれるように彼女の唇に自分の唇を重ねた。彼女は抵抗しなかった。柔らかな感触に心を奪われる。頭がボーっとしてきた。何も考えられない。何も……。ただ、このまま永遠にキスを続けていたいと思った。いつまでもこうしていたい。そう思った。そのとき―――
「いや、これは違くて!!……ただ見てただけなんだ!別に変なことを考えていたわけじゃない!」
「……まあ、キョウタの変態行為にはもう慣れてるから……別に何も言わなくてもいいけどさ……私も服が無いから全裸だし……」
「……」
「でも、いくらなんでもシルバーの下着を漁るのはダメだよ……人として」
「うぅ……そうだよな……。悪かったよ……」
「それにしてもキョウタって意外とムッツリさんなんだね……」
「……はい」
僕はシルバーの下着を元の場所に戻した。そしてレナと一緒にベッドに腰掛ける。彼女は僕の隣に座っているのだが、どうしても意識してしまう。肩と肩が触れ合うほどに距離が近いのだ。彼女の呼吸の音やシャンプーの香りが漂ってきて、落ち着かない気持ちになってしまう。
「暇だね……」
彼女は静かに呟いた。
「ああ、暇だな……」
僕は同意して相槌を打つ。
「でも退屈ではないよ……。キョウタと一緒だから」
「そっか」
「うん!」
レナは僕の方を向くと、ニコっと笑みを浮かべた。彼女はベッドに腰かけたまま足をパタパタと動かしている。その姿が可愛らしく思えた。
「あのさ……、キョウタとシルバーってどういう関係なの?」
突然レナは質問を投げかけてきた。
「……え?」
僕は思わず訊き返す。
「……いや、ほら!恋人とか愛人なのかなって思って!!」
そう言って彼女は悪戯っぽく笑う。
「んー、シルバーは恋人というより愛人かなぁ」
「やっぱりそうなんだね……、じゃあさ、もし私がキョウタの愛人になったらどう思う?」
彼女は上目遣いでそう尋ねてくる。その様子はどこか妖艶な雰囲気があった。僕は緊張してしまい、声が裏返ってしまう。
「お、おお……、それはもちろん嬉しいよ。レナみたいな可愛い子と付き合えるなら大歓迎だ。すごく幸せだと思う。でも……、レナのことは大切な家族だと思っているし、今の関係を壊したくないというか、ずっと一緒に暮らしたいというか……」
僕の頭は混乱していた。自分でも何を言っているのかよくわからない。
「……ふふっ、ありがと!私も大好きだよ!」
彼女は楽しげに微笑むと立ち上がり、僕に抱きついてきた。
「うわっ!?ちょっ、レナ!?」
そのまま押し倒されるような形でベッドに倒れ込む。彼女の豊満な胸が顔に押し付けられた。彼女の体は柔らかく、温かかった。彼女は両手で僕を抱き締めたまま動こうとはしない。僕は動けない。
「ねえ、キョウタ……私のこと好き?」
彼女は甘えた声でそう問いかけてくる。
「ああ、好きだよ……」
僕は彼女の体をギュッと抱きしめた。心臓が激しく脈打っているのを感じる。ドキドキする。だが嫌ではなかった。心地よい高揚感に包まれていた。
「キョウタのことが好きなの……」
レナの言葉が脳に響く。それは甘く、蕩けるような響きだった。僕は彼女の背中に回した手に力を込める。すると彼女はビクッと震えて、ゆっくりと顔を上げた。彼女は少し潤んだ瞳で僕を見つめている。僕は吸い込まれるように彼女の唇に自分の唇を重ねた。彼女は抵抗しなかった。柔らかな感触に心を奪われる。頭がボーっとしてきた。何も考えられない。何も……。ただ、このまま永遠にキスを続けていたいと思った。いつまでもこうしていたい。そう思った。そのとき―――
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
【R18】異世界なら彼女の母親とラブラブでもいいよね!
SoftCareer
ファンタジー
幼なじみの彼女の母親と二人っきりで、期せずして異世界に飛ばされてしまった主人公が、
帰還の方法を模索しながら、その母親や異世界の人達との絆を深めていくというストーリーです。
性的描写のガイドラインに抵触してカクヨムから、R-18のミッドナイトノベルズに引っ越して、
お陰様で好評をいただきましたので、こちらにもお世話になれればとやって参りました。
(こちらとミッドナイトノベルズでの同時掲載です)
蘇生魔法を授かった僕は戦闘不能の前衛(♀)を何度も復活させる
フルーツパフェ
大衆娯楽
転移した異世界で唯一、蘇生魔法を授かった僕。
一緒にパーティーを組めば絶対に死ぬ(死んだままになる)ことがない。
そんな口コミがいつの間にか広まって、同じく異世界転移した同業者(多くは女子)から引っ張りだこに!
寛容な僕は彼女達の申し出に快諾するが条件が一つだけ。
――実は僕、他の戦闘スキルは皆無なんです
そういうわけでパーティーメンバーが前衛に立って死ぬ気で僕を守ることになる。
大丈夫、一度死んでも蘇生魔法で復活させてあげるから。
相互利益はあるはずなのに、どこか鬼畜な匂いがするファンタジー、ここに開幕。
ヒューマンテイム ~人間を奴隷化するスキルを使って、俺は王妃の体を手に入れる~
三浦裕
ファンタジー
【ヒューマンテイム】
人間を洗脳し、意のままに操るスキル。
非常に希少なスキルで、使い手は史上3人程度しか存在しない。
「ヒューマンテイムの力を使えば、俺はどんな人間だって意のままに操れる。あの美しい王妃に、ベッドで腰を振らせる事だって」
禁断のスキル【ヒューマンテイム】の力に目覚めた少年リュートは、その力を立身出世のために悪用する。
商人を操って富を得たり、
領主を操って権力を手にしたり、
貴族の女を操って、次々子を産ませたり。
リュートの最終目標は『王妃の胎に子種を仕込み、自らの子孫を王にする事』
王家に近づくためには、出世を重ねて国の英雄にまで上り詰める必要がある。
邪悪なスキルで王家乗っ取りを目指すリュートの、ダーク成り上がり譚!
小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話
矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」
「あら、いいのかしら」
夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……?
微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。
※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。
※小説家になろうでも同内容で投稿しています。
※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
異世界で買った奴隷が強すぎるので説明求む!
夜間救急事務受付
ファンタジー
仕事中、気がつくと知らない世界にいた 佐藤 惣一郎(サトウ ソウイチロウ)
安く買った、視力の悪い奴隷の少女に、瓶の底の様な分厚いメガネを与えると
めちゃめちゃ強かった!
気軽に読めるので、暇つぶしに是非!
涙あり、笑いあり
シリアスなおとぼけ冒険譚!
異世界ラブ冒険ファンタジー!
クラス転移で神様に?
空見 大
ファンタジー
集団転移に巻き込まれ、クラスごと異世界へと転移することになった主人公晴人はこれといって特徴のない平均的な学生であった。
異世界の神から能力獲得について詳しく教えられる中で、晴人は自らの能力欄獲得可能欄に他人とは違う機能があることに気が付く。
そこに隠されていた能力は龍神から始まり魔神、邪神、妖精神、鍛冶神、盗神の六つの神の称号といくつかの特殊な能力。
異世界での安泰を確かなものとして受け入れ転移を待つ晴人であったが、神の能力を手に入れたことが原因なのか転移魔法の不発によりあろうことか異世界へと転生してしまうこととなる。
龍人の母親と英雄の父、これ以上ない程に恵まれた環境で新たな生を得た晴人は新たな名前をエルピスとしてこの世界を生きていくのだった。
現在設定調整中につき最新話更新遅れます2022/09/11~2022/09/17まで予定
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる