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13. 血は争えない
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そして木曜日。
僕とマキノは車に乗って、長野県の諏訪湖付近にあるというマキノの姉の研究所に向かっていた。
僕は助手席に座っている。窓から見える景色は自然豊かなものばかりだった。
「この山、きれいだな」
僕は窓の外に見える山に目を向けていた。
「そうですね。とても美しいです」
「こういう風景を見ると心が落ち着くな」
「私も同じ気持ちです」
そんな会話をしていると車は駐車場に到着した。
「着きましたよ」
「ありがとう」
車を降りてマキノの後ろをついて行く。
建物の中に入ると、研究員と思われる白衣を着た女性が出迎えてくれた。
「よく来てくれました。歓迎します」
「はじめまして、僕の名前は京太と言います」
「はじめまして、私はマキノの姉で、紗栄花といいます」
僕は紗栄花さんの顔を見た。彼女はマキノと違って黒髪のセミロングだ。聡明そうな目鼻立ちをしている。
目が合うと彼女はニコッと微笑んだ。
「それではこちらへどうぞ」
僕たちは研究所の応接室のようなところに案内された。
僕とマキノがソファーに腰かけると、紗栄花さんが向かい側に座った。
「京太さんでしたよね。宇宙軍を作るとマキノから聞きました。その話、詳しく聞かせてもらえないでしょうか?」
「はい、わかりました」
僕はスペースフォースを設立する経緯を説明した。
「なるほど……。それは興味深いですね。京太さんの願い、私で良ければ協力させていただきます」
「本当ですか!?ありがとうございます!ぜひお願いします!」
「お姉さま……!」
紗栄花さんは優しい笑みを浮かべている。
「それで、僕たちは、軍隊の戦力を増やしたいと思っているんですが……」
「具体的にはどういうことでしょうか?」
「例えば、宇宙船を造ったりとか……、兵士の数を増やしたりとか……」
「ふむ……。でも宇宙船を造るには莫大なコストがかかるし。それに兵士も……」
「何かいい方法はないでしょうか?」
「うーん……」
紗栄花さんは腕を組んで考えている。
「あの、京太さん。ひとつ提案があるのですが……」
「はい、なんでしょう?」
僕とマキノは車に乗って、長野県の諏訪湖付近にあるというマキノの姉の研究所に向かっていた。
僕は助手席に座っている。窓から見える景色は自然豊かなものばかりだった。
「この山、きれいだな」
僕は窓の外に見える山に目を向けていた。
「そうですね。とても美しいです」
「こういう風景を見ると心が落ち着くな」
「私も同じ気持ちです」
そんな会話をしていると車は駐車場に到着した。
「着きましたよ」
「ありがとう」
車を降りてマキノの後ろをついて行く。
建物の中に入ると、研究員と思われる白衣を着た女性が出迎えてくれた。
「よく来てくれました。歓迎します」
「はじめまして、僕の名前は京太と言います」
「はじめまして、私はマキノの姉で、紗栄花といいます」
僕は紗栄花さんの顔を見た。彼女はマキノと違って黒髪のセミロングだ。聡明そうな目鼻立ちをしている。
目が合うと彼女はニコッと微笑んだ。
「それではこちらへどうぞ」
僕たちは研究所の応接室のようなところに案内された。
僕とマキノがソファーに腰かけると、紗栄花さんが向かい側に座った。
「京太さんでしたよね。宇宙軍を作るとマキノから聞きました。その話、詳しく聞かせてもらえないでしょうか?」
「はい、わかりました」
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「なるほど……。それは興味深いですね。京太さんの願い、私で良ければ協力させていただきます」
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「それで、僕たちは、軍隊の戦力を増やしたいと思っているんですが……」
「具体的にはどういうことでしょうか?」
「例えば、宇宙船を造ったりとか……、兵士の数を増やしたりとか……」
「ふむ……。でも宇宙船を造るには莫大なコストがかかるし。それに兵士も……」
「何かいい方法はないでしょうか?」
「うーん……」
紗栄花さんは腕を組んで考えている。
「あの、京太さん。ひとつ提案があるのですが……」
「はい、なんでしょう?」
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