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第2話
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「ルーグ様のことも教えてください」
「もちろん、いいよ」
俺は彼女に今までの出来事を話した。
両親は既に亡くなっていて、育ての親の師匠の元で修行していたこと。
その人は厳しくて、いつも怒鳴られていたこと。
ある時、家を出て行ったきり帰ってこなかったこと。
それ以来、一人で生きてきたということ。
「そうだったんですね……。寂しかったでしょう?」
「いや、全然だよ。一人には慣れているから」
「そうなんですね……。ルーグ様はすごいです……。私も頑張らないといけませんね」
「いや、レティシアの過去の方が壮絶じゃないか……。比べることなんてできないよ」
「ありがとうございます。でも、私は本当に運がよかったと思います。だって、ルーグ様に助けてもらえましたから」
「そう言ってもらえるなら、俺も嬉しく思うよ」
「はい。だから、恩返しをさせてくださいね」
「わかったよ。じゃあ、明日は薬草を取りに行くついでに森の探索をしてみようか」
「はい! 楽しみです!」
そうして俺たちは眠りについた。
***
翌日、俺達はまずギルドへ向かった。
「おはようございます。アゼルカ森林での採取依頼や討伐依頼はありますか?」
「ええ、こちらがリストになります」
俺は受付の女性から渡された紙を見た。
・ゴブリン討伐:一体につき銀貨三枚
・薬草採取:一キロにつき銀貨一枚
(薬草はポーションにしてから売った方がいいな……)
「じゃあ、討伐依頼の方を受けます」
「わかりました。ところで、そちらの方は?」
「ああ、ちょっと事情があって、一緒に住むことになって……」
「えぇ?もしかして、ルーグさんの恋人ですか?」
「違います」
「あら、残念。ルーグさんのタイプはどんな方なのかなって気になったんですよ」
「からかわないでください……」
「ふふっ、すみません。それでは手続きをしますね」
俺は依頼を受けたので、早速森へ向かうことにした。
「それじゃあ、行こうか」
「はい」
「もちろん、いいよ」
俺は彼女に今までの出来事を話した。
両親は既に亡くなっていて、育ての親の師匠の元で修行していたこと。
その人は厳しくて、いつも怒鳴られていたこと。
ある時、家を出て行ったきり帰ってこなかったこと。
それ以来、一人で生きてきたということ。
「そうだったんですね……。寂しかったでしょう?」
「いや、全然だよ。一人には慣れているから」
「そうなんですね……。ルーグ様はすごいです……。私も頑張らないといけませんね」
「いや、レティシアの過去の方が壮絶じゃないか……。比べることなんてできないよ」
「ありがとうございます。でも、私は本当に運がよかったと思います。だって、ルーグ様に助けてもらえましたから」
「そう言ってもらえるなら、俺も嬉しく思うよ」
「はい。だから、恩返しをさせてくださいね」
「わかったよ。じゃあ、明日は薬草を取りに行くついでに森の探索をしてみようか」
「はい! 楽しみです!」
そうして俺たちは眠りについた。
***
翌日、俺達はまずギルドへ向かった。
「おはようございます。アゼルカ森林での採取依頼や討伐依頼はありますか?」
「ええ、こちらがリストになります」
俺は受付の女性から渡された紙を見た。
・ゴブリン討伐:一体につき銀貨三枚
・薬草採取:一キロにつき銀貨一枚
(薬草はポーションにしてから売った方がいいな……)
「じゃあ、討伐依頼の方を受けます」
「わかりました。ところで、そちらの方は?」
「ああ、ちょっと事情があって、一緒に住むことになって……」
「えぇ?もしかして、ルーグさんの恋人ですか?」
「違います」
「あら、残念。ルーグさんのタイプはどんな方なのかなって気になったんですよ」
「からかわないでください……」
「ふふっ、すみません。それでは手続きをしますね」
俺は依頼を受けたので、早速森へ向かうことにした。
「それじゃあ、行こうか」
「はい」
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