11 / 18
第3話
3-1
しおりを挟む
「こちらです」
私たちはルシウスに連れられ、居室へと案内された。私とミーシャの部屋は隣同士になっていた。
「セリスティア姫、ミーシャ様、長旅お疲れ様でした。本日はこのままお休みになってください。夕食は使用人が部屋までお持ち致します。何か御用の際はそちらのベルをお鳴らし下さいませ」
「ありがとう、ルシウスさん。本当に感謝しています……」
「いいえ、とんでもないことでございます……。それでは……」
そう言うと、彼は一礼をして去っていった。
「ミーシャ、大丈夫?今日はもう休んだ方が良さそうだわ……」
「はい……、すみません……」
「謝らないで……。貴女は何も悪くないのだから……」
「ありがとうございます……」
「それじゃあ、おやすみなさい……、ミーシャ……」
「おやすみなさい……」
ミーシャは自分の部屋に入って行った。私も自室に戻ろう。
私は自分の部屋の扉を開けて、中に入る。そして、そのままベッドに飛び込んだ。ふかふかの布団に顔を埋める。
(ああ……気持ち良い……。やっぱりこの感触は最高だわ……)
私はしばらくそのままの姿勢でいた。
(ふぅ……、今日は色々あって疲れたわ……。ミーシャは大丈夫かしら……?まぁ、きっと大丈夫よね……。それにしても……、王子があんなことをするなんて……。子どもの頃、ミーシャと仲良くしていた王子とはまるで別人だった。一体何があったというのだろう?…………。ダメね……、気になってしまう。私だってショックなのだ。気にならないわけがない。ミーシャのことばかり心配している場合じゃないわね……。私自身もしっかりしないと……。そうだ、今度ルシウスさんに聞いてみよう……。彼なら知っているかもしれない……)
………
……
…
私はそのまま眠りについた。
私たちはルシウスに連れられ、居室へと案内された。私とミーシャの部屋は隣同士になっていた。
「セリスティア姫、ミーシャ様、長旅お疲れ様でした。本日はこのままお休みになってください。夕食は使用人が部屋までお持ち致します。何か御用の際はそちらのベルをお鳴らし下さいませ」
「ありがとう、ルシウスさん。本当に感謝しています……」
「いいえ、とんでもないことでございます……。それでは……」
そう言うと、彼は一礼をして去っていった。
「ミーシャ、大丈夫?今日はもう休んだ方が良さそうだわ……」
「はい……、すみません……」
「謝らないで……。貴女は何も悪くないのだから……」
「ありがとうございます……」
「それじゃあ、おやすみなさい……、ミーシャ……」
「おやすみなさい……」
ミーシャは自分の部屋に入って行った。私も自室に戻ろう。
私は自分の部屋の扉を開けて、中に入る。そして、そのままベッドに飛び込んだ。ふかふかの布団に顔を埋める。
(ああ……気持ち良い……。やっぱりこの感触は最高だわ……)
私はしばらくそのままの姿勢でいた。
(ふぅ……、今日は色々あって疲れたわ……。ミーシャは大丈夫かしら……?まぁ、きっと大丈夫よね……。それにしても……、王子があんなことをするなんて……。子どもの頃、ミーシャと仲良くしていた王子とはまるで別人だった。一体何があったというのだろう?…………。ダメね……、気になってしまう。私だってショックなのだ。気にならないわけがない。ミーシャのことばかり心配している場合じゃないわね……。私自身もしっかりしないと……。そうだ、今度ルシウスさんに聞いてみよう……。彼なら知っているかもしれない……)
………
……
…
私はそのまま眠りについた。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
ヤンデレお兄様に殺されたくないので、ブラコンやめます!(長編版)
夕立悠理
恋愛
──だって、好きでいてもしかたないもの。
ヴァイオレットは、思い出した。ここは、ロマンス小説の世界で、ヴァイオレットは義兄の恋人をいじめたあげくにヤンデレな義兄に殺される悪役令嬢だと。
って、むりむりむり。死ぬとかむりですから!
せっかく転生したんだし、魔法とか気ままに楽しみたいよね。ということで、ずっと好きだった恋心は封印し、ブラコンをやめることに。
新たな恋のお相手は、公爵令嬢なんだし、王子様とかどうかなー!?なんてうきうきわくわくしていると。
なんだかお兄様の様子がおかしい……?
※小説になろうさまでも掲載しています
※以前連載していたやつの長編版です
女体化してしまった俺と親友の恋
無名
恋愛
斉藤玲(さいとうれい)は、ある日トイレで用を足していたら、大量の血尿を出して気絶した。すぐに病院に運ばれたところ、最近はやりの病「TS病」だと判明した。玲は、徐々に女化していくことになり、これからの人生をどう生きるか模索し始めた。そんな中、玲の親友、宮藤武尊(くどうたける)は女になっていく玲を意識し始め!?
迷い込んだ先で獣人公爵の愛玩動物になりました(R18)
るーろ
恋愛
気がついたら知らない場所にた早川なつほ。異世界人として捕えられ愛玩動物として売られるところを公爵家のエレナ・メルストに買われた。
エレナは兄であるノアへのプレゼンとして_
発情/甘々?/若干無理矢理/
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
先生!放課後の隣の教室から女子の喘ぎ声が聴こえました…
ヘロディア
恋愛
居残りを余儀なくされた高校生の主人公。
しかし、隣の部屋からかすかに女子の喘ぎ声が聴こえてくるのであった。
気になって覗いてみた主人公は、衝撃的な光景を目の当たりにする…
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる