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1話
現実はちがうんだよ
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「全員並んだかー?ちゃんと列になってついてこいよ。迷っても知らんぞ」
廊下に並んだ俺たちは、二年生の先生に案内されながら体育館に向かった。
「でけーな。中学んときと違う。さすが高校だな」
一樹がテンション高めの小声で俺に言う。
「そう、だな」
体育館では、ブラスバンド部が流行りの曲を演奏している。
新入生以外には、上級生や部活動のユニフォームを着た生徒。
ということは入学式のあとに、部活説明会があるんだな。
「みなさん、入学おめでとうございます」
壇上には黒髪ロングの美少女。
「生徒会長の田北ミハルです。よろしくお願いいたします」
ペコリと一礼した瞬間、ゴツッというマイクからの鈍い音がした。
「あいたた」
マイクに頭をぶつけたんだな。
体育館内に笑いがうまれた。
「すっ、すみましぇっ!あ、すみません」
そして、噛んだ。
天然で美少女で生徒会長。
これは、俺が思い浮かべたラノベ的展開!
「えー、コホン」
美少女は白い紙をポケットから取りだし読み始めた。
「みなさん、ようこそ!県立早川高等学校へ!」
彼女の言葉を合図にブラスバンド部が立ち上がって一斉に演奏を始めた。
同時に、部活生が演奏に合わせ舞台や壇上に集まる。
「わたしたち、在校生はみなさんを歓迎いたします!」
部活生が踊り始める。
なんとなく、俺たち新入生からも手拍子で合わせる。
なんだ!
楽しい!
美少女生徒会長に楽しい入学式。
これぞ!俺が思い描いた高校生活!
「おい?彼方?」
「へ?」
一樹が不思議な顔で俺を見ている。
「生徒会長が、」
「何いってんだよ、まだ入学式始まってないだろ」
周りを見渡すとブラスバンド部の演奏だけが続いていた。
部活生はそれぞれ席についている。
夢か。
ラノベに憧れすぎて夢みたのか。
廊下に並んだ俺たちは、二年生の先生に案内されながら体育館に向かった。
「でけーな。中学んときと違う。さすが高校だな」
一樹がテンション高めの小声で俺に言う。
「そう、だな」
体育館では、ブラスバンド部が流行りの曲を演奏している。
新入生以外には、上級生や部活動のユニフォームを着た生徒。
ということは入学式のあとに、部活説明会があるんだな。
「みなさん、入学おめでとうございます」
壇上には黒髪ロングの美少女。
「生徒会長の田北ミハルです。よろしくお願いいたします」
ペコリと一礼した瞬間、ゴツッというマイクからの鈍い音がした。
「あいたた」
マイクに頭をぶつけたんだな。
体育館内に笑いがうまれた。
「すっ、すみましぇっ!あ、すみません」
そして、噛んだ。
天然で美少女で生徒会長。
これは、俺が思い浮かべたラノベ的展開!
「えー、コホン」
美少女は白い紙をポケットから取りだし読み始めた。
「みなさん、ようこそ!県立早川高等学校へ!」
彼女の言葉を合図にブラスバンド部が立ち上がって一斉に演奏を始めた。
同時に、部活生が演奏に合わせ舞台や壇上に集まる。
「わたしたち、在校生はみなさんを歓迎いたします!」
部活生が踊り始める。
なんとなく、俺たち新入生からも手拍子で合わせる。
なんだ!
楽しい!
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「へ?」
一樹が不思議な顔で俺を見ている。
「生徒会長が、」
「何いってんだよ、まだ入学式始まってないだろ」
周りを見渡すとブラスバンド部の演奏だけが続いていた。
部活生はそれぞれ席についている。
夢か。
ラノベに憧れすぎて夢みたのか。
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