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5.異世界転生勇者とお子さま事情
お子さま事情は大人なんかに計り知れない
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少し帰宅が遅くなった。
寒くなってきた夜風から逃げるようにいそいそと家の中へ。
「ただいまー……ん?」
なんだか扉を開けるなり、暖房で暖まっているはずのリビングの空気が重くて。
そこには、いつもなら夕食を食べ終わっているはずの春嘉木家オールスターズが何気なくいたけれど。
永々遠を膝の上に乗せながらソファーに座る五日香は少し怒っているような、それと、とても困ったような不思議な表情。
五日香の隣に座っているフィリアスもなんだか珍しく神妙な顔をしている。
一体何があった?
彼女達のその視線の先には。
「なんだ、どうした?」
そこには。
むすりとしたまま、部屋の隅っこで仁王立つ現在の姿。
「あ、お帰りなさい、彼方さん」
「お、おう、ただいま。どうした、なんかあったの?」
上着を脱ぐのもそのままに、カバンだけを椅子の上に置きながら。
「現在が友達と喧嘩しちゃったみたいなの」
ああ、そういうことか。
子ども同士ならそんなのはすぐごめんなさいして仲直りできるだろう。
そう、普通の喧嘩なら。
でも、五日香のこの感じは。
「それも、一方的に棒で叩いちゃったんだって」
「なんでそんなこと」
「…………」
だけど、現在はむすっとしたまま何も話してくれなかった。
「先生に注意されたし、連絡帳にも詳細が書いてあったわ」
「そうか」
オレはテーブルの上に置いてあった連絡帳を見てみる。
そこには、現在が友達を木の棒で叩いていたこと、その後彼から謝罪などがなかったこと、先生に促されてようやく謝ったことなどが書いてあった。
「相手のお友達とお母さんにも謝って、向こうも余り気にしてないって言ってくれたけど、ちょっと、ね」
ああ、そうか。保育園でもそうなのか。
保育園での子ども達の様子は意外とわからない。
保育園からの連絡帳や、迎えに行ったときの先生との会話。それに、現在から直接、こんなことをしたよ、っていうお話を聞くことでしか情報を得られないのだ。
「ねえ、もう剣を教えるのはやめた方がいいんじゃないかしら」
お友達に手を出してしまう。
その直接の原因がフィリアスとの修行のせいなのかどうかはわからない。
だけど、こんなことがあって、棒を振り回してしまうとなると、やっぱりそれは良くない棒の使い方を覚えてしまったから、そういう結論になってしまうのも無理はなかった。
「けど……」
だけど、現在の可能性をオレ達が摘み取ってしまっていいのだろうか。
夜遅くなっても、テレビを観るよりも、どんなことよりも最優先に外に出て突っ張り棒を素振りしたがる現在の姿を、オレはなんだか感動まで覚えながらたしなめていたんだ。
だから。
現在がここまで夢中になれるものを見つけてくれて、そして楽しんでいるのを見て、それをやめろ、とは簡単に言いたくなかった。
すると。
「なあ、アリカ、」
今まで何かを考えているかのように押し黙り、現在のそんな姿をじっと見つめていたフィリアスがようやく口を開く。
「アリカ、この剣は人を守るためのものだ、わたしは他の人を傷付けるために剣を教えたんじゃない」
フィリアスの硬質的な口調は4歳の子どもに対してでもいつもと変わらなかった。
いや、違う、今のフィリアスは現在を子どもとしてではなく対等な一人の人間として見ていたのだ。
彼女は剣の師として彼と接してくれていた。子ども扱いしない。今はそんな場合じゃないけど、なんだかそれが自分のことのように嬉しかった。
「もういいじゃない、ね、現在、わかった? ダメよ、お友達と喧嘩しちゃ」
「いや、今回の件はちょっとフィリアスに任せてみよう」
「どうして」
「オレはずっと、オレ達の叱り方は間違っていたんじゃないかって思ってた、上から叱りつけるだけじゃダメだって。でも、オレも五日香もそんなのわからないじゃないか、誰もそんなの教えてくれない。だから色んな方法を試してみたいんだ、子育てにもトライ&エラーが必要だと思うんだ」
自分の子どもが他人に叱られているを見るのはあまりいい気分じゃない。そんなのは当たり前じゃないか。
だけど、親としては完全に無責任で、フィリアスにはイヤな役回りを押し付けてしまったかもしれないけど。
なんとなく今回はフィリアスこそがこの話し合いにふさわしい気がしたんだ。
「大丈夫、フィリアスは現在の師匠だ、特別な立ち位置にいる彼女の言葉なら現在も何か変われるような気がするんだ」
自分が教えた剣で弟子が他人を傷付けてしまった。
このことを一番気に病んでいるのは、もしかしたらフィリアスかもしれない。
「力というのは加減が難しい。だからこそ、それを振るえるように一緒に頑張ってきたんだろう?」
フィリアスの口調は相変わらず硬質的ではあったけど、それでも、現在のことをまっすぐ見つめてゆっくりと話しかけていた。
だけど、それでも。
現在はずっと俯いて固く口を結び返事も反論も言い訳もしなかった。
彼はいつもそうだった。
どんなことであっても、自分の都合の悪いことがあると何も言わず、何も聞かず、何も見なくなってしまう。
喧嘩だけじゃない。
忘れ物を言い出せなくて、先生が気づいてくれるまで給食が食べられないときもあった。
ケガが、いつ、どこで、どんな風にできたのか教えてくれない。
保育園で注意されたこともある。その度になんだか釈然としないまま、むすりと俯いたままの現在と話し合って……いや、違う、オレと五日香がただ一方的に言い聞かせていた。
だから。
悪いのはいつも現在だった。
だってもごめんなさいもなく、ただ黙って叱られているだけだった。
何があったのか、それすら誰にもわからない。
どうしてそんなことをしたのか誰にもわからない。
自分の意見を言ってほしい。
自分のことを主張してほしい。
自分のしたことから目を逸らさないでほしい。
そう思っていても彼はずっと口を噤んだままだった。
「アリカ、キミには強き者を挫くのでなく、か弱きものを守れる、そんな男になってほしいのだ」
少し難しいフィリアスの言葉がどこまで小さな現在に伝わったのかわからない。
それでも。
「……わかった」
たとえ言葉の意味はわからなくても、フィリアスが何を伝えたいのかはわかったみたいだ。
現在はまだ少しだけ強情に目を潤ませていたけど、もう今までの何も言わない彼じゃないような気がした。
現在は変われる。
なんだかそう思った。
「それじゃあ、今からその子のところに謝りに行こう。大丈夫、わたしが付いてるし、アリカはもうごめんなさいが言えるんだから」
「うん、ごめんなさいっていいにいく」
現在の目には力強く輝く意思がこもっていた。
その輝きこそ、フィリアスが本当に教えたかったこと。
きっとそうなんじゃないかな。
「偉いぞ、アリカ」
大人になると素直にも謝れなくなってしまう。オレも含めてみんなしょーもない意地張っちまうんだよな。喧嘩別れなんてザラにある。
こういうとき、子どもの方が素直にごめんなさいが言える。
正直羨ましい。
変なプライドなんて本当は要らないのに。
もしかしたら。
オレ達が教えることよりも、子どもに学ぶことの方がたくさんあるかもしれないな。
「よし、」
そして、オレは脱ぎかけていた上着をもう一度着る。
現在のこれからの歩みに期待を込めるように、大仰に、盛大に。
「こういうのはみんなで行くもんだ、親が責任持たないでどうする」
寒くなってきた夜風から逃げるようにいそいそと家の中へ。
「ただいまー……ん?」
なんだか扉を開けるなり、暖房で暖まっているはずのリビングの空気が重くて。
そこには、いつもなら夕食を食べ終わっているはずの春嘉木家オールスターズが何気なくいたけれど。
永々遠を膝の上に乗せながらソファーに座る五日香は少し怒っているような、それと、とても困ったような不思議な表情。
五日香の隣に座っているフィリアスもなんだか珍しく神妙な顔をしている。
一体何があった?
彼女達のその視線の先には。
「なんだ、どうした?」
そこには。
むすりとしたまま、部屋の隅っこで仁王立つ現在の姿。
「あ、お帰りなさい、彼方さん」
「お、おう、ただいま。どうした、なんかあったの?」
上着を脱ぐのもそのままに、カバンだけを椅子の上に置きながら。
「現在が友達と喧嘩しちゃったみたいなの」
ああ、そういうことか。
子ども同士ならそんなのはすぐごめんなさいして仲直りできるだろう。
そう、普通の喧嘩なら。
でも、五日香のこの感じは。
「それも、一方的に棒で叩いちゃったんだって」
「なんでそんなこと」
「…………」
だけど、現在はむすっとしたまま何も話してくれなかった。
「先生に注意されたし、連絡帳にも詳細が書いてあったわ」
「そうか」
オレはテーブルの上に置いてあった連絡帳を見てみる。
そこには、現在が友達を木の棒で叩いていたこと、その後彼から謝罪などがなかったこと、先生に促されてようやく謝ったことなどが書いてあった。
「相手のお友達とお母さんにも謝って、向こうも余り気にしてないって言ってくれたけど、ちょっと、ね」
ああ、そうか。保育園でもそうなのか。
保育園での子ども達の様子は意外とわからない。
保育園からの連絡帳や、迎えに行ったときの先生との会話。それに、現在から直接、こんなことをしたよ、っていうお話を聞くことでしか情報を得られないのだ。
「ねえ、もう剣を教えるのはやめた方がいいんじゃないかしら」
お友達に手を出してしまう。
その直接の原因がフィリアスとの修行のせいなのかどうかはわからない。
だけど、こんなことがあって、棒を振り回してしまうとなると、やっぱりそれは良くない棒の使い方を覚えてしまったから、そういう結論になってしまうのも無理はなかった。
「けど……」
だけど、現在の可能性をオレ達が摘み取ってしまっていいのだろうか。
夜遅くなっても、テレビを観るよりも、どんなことよりも最優先に外に出て突っ張り棒を素振りしたがる現在の姿を、オレはなんだか感動まで覚えながらたしなめていたんだ。
だから。
現在がここまで夢中になれるものを見つけてくれて、そして楽しんでいるのを見て、それをやめろ、とは簡単に言いたくなかった。
すると。
「なあ、アリカ、」
今まで何かを考えているかのように押し黙り、現在のそんな姿をじっと見つめていたフィリアスがようやく口を開く。
「アリカ、この剣は人を守るためのものだ、わたしは他の人を傷付けるために剣を教えたんじゃない」
フィリアスの硬質的な口調は4歳の子どもに対してでもいつもと変わらなかった。
いや、違う、今のフィリアスは現在を子どもとしてではなく対等な一人の人間として見ていたのだ。
彼女は剣の師として彼と接してくれていた。子ども扱いしない。今はそんな場合じゃないけど、なんだかそれが自分のことのように嬉しかった。
「もういいじゃない、ね、現在、わかった? ダメよ、お友達と喧嘩しちゃ」
「いや、今回の件はちょっとフィリアスに任せてみよう」
「どうして」
「オレはずっと、オレ達の叱り方は間違っていたんじゃないかって思ってた、上から叱りつけるだけじゃダメだって。でも、オレも五日香もそんなのわからないじゃないか、誰もそんなの教えてくれない。だから色んな方法を試してみたいんだ、子育てにもトライ&エラーが必要だと思うんだ」
自分の子どもが他人に叱られているを見るのはあまりいい気分じゃない。そんなのは当たり前じゃないか。
だけど、親としては完全に無責任で、フィリアスにはイヤな役回りを押し付けてしまったかもしれないけど。
なんとなく今回はフィリアスこそがこの話し合いにふさわしい気がしたんだ。
「大丈夫、フィリアスは現在の師匠だ、特別な立ち位置にいる彼女の言葉なら現在も何か変われるような気がするんだ」
自分が教えた剣で弟子が他人を傷付けてしまった。
このことを一番気に病んでいるのは、もしかしたらフィリアスかもしれない。
「力というのは加減が難しい。だからこそ、それを振るえるように一緒に頑張ってきたんだろう?」
フィリアスの口調は相変わらず硬質的ではあったけど、それでも、現在のことをまっすぐ見つめてゆっくりと話しかけていた。
だけど、それでも。
現在はずっと俯いて固く口を結び返事も反論も言い訳もしなかった。
彼はいつもそうだった。
どんなことであっても、自分の都合の悪いことがあると何も言わず、何も聞かず、何も見なくなってしまう。
喧嘩だけじゃない。
忘れ物を言い出せなくて、先生が気づいてくれるまで給食が食べられないときもあった。
ケガが、いつ、どこで、どんな風にできたのか教えてくれない。
保育園で注意されたこともある。その度になんだか釈然としないまま、むすりと俯いたままの現在と話し合って……いや、違う、オレと五日香がただ一方的に言い聞かせていた。
だから。
悪いのはいつも現在だった。
だってもごめんなさいもなく、ただ黙って叱られているだけだった。
何があったのか、それすら誰にもわからない。
どうしてそんなことをしたのか誰にもわからない。
自分の意見を言ってほしい。
自分のことを主張してほしい。
自分のしたことから目を逸らさないでほしい。
そう思っていても彼はずっと口を噤んだままだった。
「アリカ、キミには強き者を挫くのでなく、か弱きものを守れる、そんな男になってほしいのだ」
少し難しいフィリアスの言葉がどこまで小さな現在に伝わったのかわからない。
それでも。
「……わかった」
たとえ言葉の意味はわからなくても、フィリアスが何を伝えたいのかはわかったみたいだ。
現在はまだ少しだけ強情に目を潤ませていたけど、もう今までの何も言わない彼じゃないような気がした。
現在は変われる。
なんだかそう思った。
「それじゃあ、今からその子のところに謝りに行こう。大丈夫、わたしが付いてるし、アリカはもうごめんなさいが言えるんだから」
「うん、ごめんなさいっていいにいく」
現在の目には力強く輝く意思がこもっていた。
その輝きこそ、フィリアスが本当に教えたかったこと。
きっとそうなんじゃないかな。
「偉いぞ、アリカ」
大人になると素直にも謝れなくなってしまう。オレも含めてみんなしょーもない意地張っちまうんだよな。喧嘩別れなんてザラにある。
こういうとき、子どもの方が素直にごめんなさいが言える。
正直羨ましい。
変なプライドなんて本当は要らないのに。
もしかしたら。
オレ達が教えることよりも、子どもに学ぶことの方がたくさんあるかもしれないな。
「よし、」
そして、オレは脱ぎかけていた上着をもう一度着る。
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