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最終章:第二次新異世界大戦
勇者パーティを追放された呪われし無能タンクは新異世界を攻略する③
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「タンクとして有能すぎるオレを追放したんだ、そりゃそうなるよな」
確かに、この世界の隅々まで探してみても、ケヴィン達の物語はどこにも伝承されていなかった。その後、彼らの行方を知る者は誰もいなかった。
彼らは何も成し遂げられなかったのか。いや、きっとそうじゃない、彼らには彼らの物語が確かにあったはずで、それは世界の誰もが知らなくても別にいいんだ。
だから、そんな誰かの物語に水を差すようなこういうのが一番大っ嫌い。そう、あの女神も!
「“神義体(フルコンタクト・デッドオーバードーズ)”、受けたダメージは全て軽減されて、軽減された数値分がランダムにステータスを下げていく、そんなデメリットしかない異能だ」
頼んでもないのに景気よくわざわざ説明してくれたけど、よくわからない。
っていうか、ダメージとか自分の身体能力を勝手に数値化しないでくれるかな。そういう世界観じゃないんですけど。
ただの自己顕示にうんざり辟易。
なんとなくだけど、無限だという彼の防御力とその異能は完全に相性抜群で、どう考えても呪いにはなりそうになかった。こんな異能なら盾どころか鎧すら必要ない。だから、やっぱり彼はただのせこい嘘つきなだけ。
自身を過小評価させてそこからの大逆転劇をしたい、そのためだけに他者を奈落へと突き落とす。そんなくだらないことだけを何十年もし続けていたのだろう。
「なんだかんだで初めてこの世界で出会った人達よ、そんな思い出をアナタなんかが踏みにじらないで」
その蒼き星槍は破壊の具現だ。万物を抉り穿つ死翔の槍だ。
対する相手は、【論議主】――世界を壊すものの機能と相反する絶対防御の異能。
明確な、矛盾。
どうやら、今日、その問題は解決しそうね。
「彼らのことはもう吹っ切れてるんだから、今さら出てきていちいち蒸し返さないでよ」
ーーThe merchant couldn't answer.
確かに、この世界の隅々まで探してみても、ケヴィン達の物語はどこにも伝承されていなかった。その後、彼らの行方を知る者は誰もいなかった。
彼らは何も成し遂げられなかったのか。いや、きっとそうじゃない、彼らには彼らの物語が確かにあったはずで、それは世界の誰もが知らなくても別にいいんだ。
だから、そんな誰かの物語に水を差すようなこういうのが一番大っ嫌い。そう、あの女神も!
「“神義体(フルコンタクト・デッドオーバードーズ)”、受けたダメージは全て軽減されて、軽減された数値分がランダムにステータスを下げていく、そんなデメリットしかない異能だ」
頼んでもないのに景気よくわざわざ説明してくれたけど、よくわからない。
っていうか、ダメージとか自分の身体能力を勝手に数値化しないでくれるかな。そういう世界観じゃないんですけど。
ただの自己顕示にうんざり辟易。
なんとなくだけど、無限だという彼の防御力とその異能は完全に相性抜群で、どう考えても呪いにはなりそうになかった。こんな異能なら盾どころか鎧すら必要ない。だから、やっぱり彼はただのせこい嘘つきなだけ。
自身を過小評価させてそこからの大逆転劇をしたい、そのためだけに他者を奈落へと突き落とす。そんなくだらないことだけを何十年もし続けていたのだろう。
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明確な、矛盾。
どうやら、今日、その問題は解決しそうね。
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