上 下
10 / 33
リンの部屋 コウ視点

2*

しおりを挟む

「うわぁっ?!リン、ヤバい。それは隠して!!!」

「ん?ぼくたってる?しょうぶしたあとってよくこうなるよ?せっせんだととくに。でもきょうはあんましかたくなってないなぁ。おさけのんだからかな・・?」

そう言って自分のモノを扱き出すリン。
ちょっと待って??!オレどうしたらいいの?据え膳食っていい?いや、駄目だ。やっとの思いで恋人になれる可能性を手に入れたのに。我慢だ我慢!!

けど、この状況はなくない??!理性!!オレの理性様総動員っ!!!!!

「リン・・・頼むからオレが出ていってからやってくれ。」

「ん?コウもしょうぶしたからたってるんじゃない?」

いや、これは今のリンを見てこうなってんだよっ!!って、んな事言えねぇよっ?!

「コウもぬいで!はやく!!」

「いや、無理だから!オレ出とくから!って、おいリンっ?!!」

オレの濡れた服を脱がしにかかるリン。酔ってるから上手くボタンが外せないらしく、オレの胸元に顔を寄せて来る。

だ、ダメだ・・もう無理・・・抱きしめるくらいなら許されるよね??

オレはリンをギュッと抱きしめた。

「ん~ふくがぬれててきもちわるいからやら。ぬいで!」

「脱いだら抱きしめてもらいいか?」

「うん!ぜんぶぬいだらいいよ?」

もう知らないからなっ?!我慢にも限度があるんだよっ!!流石にこれはしょうがないだろう。最後までしなきゃいいよなっ?なっ??!だってこんなの不可抗力だろ?!

オレは全裸になった。もちろんモノはガッチガチだ。

「やっぱりコウもしょうぶしたからたってたんだ。」

オレは再度リンを抱きしめた。

「なぁ、リン。オレ頑張ったよな?だからご褒美にキスしてくれ。」

「ん、コウはがんばったからね~よしよし。ちゅうしてやる。」

オレの唇に軽くチュッとキスするリンの頭を押さえ、深く口づけた。びっくりして少し開いた歯の隙間から舌をねじ込み、リンの口内をくまなく堪能する。

正直、初めてだからやり方なんて分からない。ただただ本能のままにリンの口の中を舐めまわし、舌を求め絡めて唾液を吸った。リンの体の力が抜ける。
唇を離すと、とろんとした顔でオレを見つめ、

「ちゅう、きもちいいね・・・」

オレは堪らず再度深く口づけ、リンの口内を貪り続けた・・・ん???

えっ?えぇっ??!ええぇ~??!!!

リンの腰が揺れてオレに擦り付けてるっ???!!!

もうオレは堪らず、リンのモノとオレのモノを一緒に握り、ゆっくりと二本一緒に扱いていく。

「ん、んん・・・」

キスをしながら扱くのは初心者には難しかったが、どちらもやめたくないので必死に頑張る。

口の端からどちらのものか分からない唾液が零れ落ち、お互いのモノの先端からは先走りが溢れる。滑りが良くなったのでさらに強く握り根元を扱く。根元だけではなく先にも刺激が欲しくなり、リンの頭を押さえていた手を先端に被せ、二つの鈴口を引っ付けてみる。粘膜と粘膜が擦れてものすごく気持ちいい。

リンとSEXしてるみたいだ・・・

「んあっ!んっ、んっ!」

離れた唇からリンの声が漏れる。その声にますます興奮し、手の動きを速めた。
ヌッチャヌッチャと湿った音が浴室に響きわたる。目を開けると蕩けきったリンの顔。視線を下げるとツンと立ち上がったピンク色の乳首が目に入った。

さっき、濡れて張り付いたシャツ越しに透けて見えた時からむしゃぶりつきたくて仕方がなかったんだ。あんなエロい光景を見て何も思わないはずがない。だって惚れた相手なんだよ?!
オレはリンの可愛い乳首に舌を這わした。

「ひんっ?!あっ、やら、なに?くすぐったい・・あっ、あっ、やめて・・・」

言葉とは逆にリンのモノが硬くなった。ならやめてやらない。オレは左右の乳首を交互に舌先で穿り、ペロペロと執拗に舐めまわした。かなり尖って来たので根元をカリッと甘噛みしてやると、リンの腰が激しく揺れる。

「はうっん!あ~やめてもうイッちゃう。でちゃうから~」

「いいよ、リン、一緒にイこう?」 

根元を握る手の動きを速め、ズルッズルッと上下に扱く。逆の手でリンの先端をクリクリと刺激してやると、先が膨らんでイキそうになったのが分かる。それを見たオレもまた我慢が出来ず・・

「あぁぁぁぁぁぁぁイクっ!でちゃう!」

リンの声を聞きながら吐精した。


その場にくずれ落ちたリンを抱きしめ、余韻に浸る。今まで生きて来た中で一番気持ち良かった・・しかもリンがオレの手でイクとか・・・幸せ過ぎて現実感がない。

現実?・・・そうだ!リンは酔っ払ってて、ほぼ意識がない状態。きっと覚えてないよな?そんなリンにオレは・・・け、けど仕方ないよね?!好きな子に裸でモノを擦り付けられて手を出さない男っている??!最後までしなかったオレは良く耐えた方だよね??!

ランさんの『最初はお互いの意識がはっきりしてる時に合意でね?』と言う言葉が頭に浮かび、青ざめる。

オレだってちゃんと恋人になってからしようと思ってたよっ!!

うん、もしリンが何も覚えてなかったら言わないでおこう。酔ってオレの前で裸になって云々とか知りたくないだろうし。これはきっとカグヤ様の地獄の特訓に耐えたオレへのご褒美だ。夢って事にしよう。最高の夢だよ!!

オレは無理矢理そう自分を納得させ、リンの体をシャワーで綺麗にした。体を拭いて部屋に運びパジャマを着せてベッドに寝かす。自分の服も生活魔法の乾燥で乾かして身に着けた。

床で重なっているジンとネルに声をかける。

「ジン、帰るぞ。」

「・・あぁ。ネル、愛している。これからはいつでも繋がっているからな。」

「はぁっ?ちょっと待って!お前オレは我慢したのにヤッちゃったの??!」

「精神的には繋がった。肉体的にはまだだ。精霊は一度繋がるとお互いの事がすべて分かるからな。そっちの方が重要なんだ。肉体的には契約者を待ってやるから早くヤレよ。」

「何だよそれっ?!急かすなっ!!とりあえず今日は帰るぞ。」

ジンはふにゃふにゃになっているネルをひと舐めしてこっちに来た。

オレも最後に、チュッとリンの唇に軽いキスをして部屋を出た。




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

絶滅危惧種の俺様王子に婚約を突きつけられた小物ですが

古森きり
BL
前世、腐男子サラリーマンである俺、ホノカ・ルトソーは”女は王族だけ”という特殊な異世界『ゼブンス・デェ・フェ』に転生した。 女と結婚し、女と子どもを残せるのは伯爵家以上の男だけ。 平民と伯爵家以下の男は、同家格の男と結婚してうなじを噛まれた側が子宮を体内で生成して子どもを産むように進化する。 そんな常識を聞いた時は「は?」と宇宙猫になった。 いや、だって、そんなことある? あぶれたモブの運命が過酷すぎん? ――言いたいことはたくさんあるが、どうせモブなので流れに身を任せようと思っていたところ王女殿下の誕生日お披露目パーティーで第二王子エルン殿下にキスされてしまい――! BLoveさん、カクヨム、アルファポリス、小説家になろうに掲載。

生贄として捧げられたら人外にぐちゃぐちゃにされた

キルキ
BL
生贄になった主人公が、正体不明の何かにめちゃくちゃにされ挙げ句、いっぱい愛してもらう話。こんなタイトルですがハピエンです。 人外✕人間 ♡喘ぎな分、いつもより過激です。 以下注意 ♡喘ぎ/淫語/直腸責め/快楽墜ち/輪姦/異種姦/複数プレイ/フェラ/二輪挿し/無理矢理要素あり 2024/01/31追記  本作品はキルキのオリジナル小説です。

前世の記憶がよみがえっても、それでもずっとあなたが好き

ちゃちゃ
BL
伯爵子息であるシェスリード・オルトナーは、失恋したショックから前世の記憶を思い出す。 そしてこの世界は前世で見たことのある物語に似ていることに気付く。 聖者であるミカを主人公としたその物語の攻略対象者の一人が、自分の幼なじみであり、想い人である公爵子息ベアトリクス・カバルターナであった。 物語上では全く登場していないシェスリードは、ベアトリクスと共に生きる道は無いのだと諦め、忘れようとするが…。 シェスリード視点(本編) ベアトリクス視点 ミカ視点(番外編) R要素はベアトリクス視点のみ。

オメガに転化したアルファ騎士は王の寵愛に戸惑う

hina
BL
国王を護るαの護衛騎士ルカは最近続く体調不良に悩まされていた。 それはビッチングによるものだった。 幼い頃から共に育ってきたαの国王イゼフといつからか身体の関係を持っていたが、それが原因とは思ってもみなかった。 国王から寵愛され戸惑うルカの行方は。 ※不定期更新になります。

モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中

risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。 任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。 快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。 アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——? 24000字程度の短編です。 ※BL(ボーイズラブ)作品です。 この作品は小説家になろうさんでも公開します。

くっころ勇者は魔王の子供を産むことになりました

あさきりゆうた
BL
BLで「最終決戦に負けた勇者」「くっころ」、「俺、この闘いが終わったら彼女と結婚するんだ」をやってみたかった。 一話でやりたいことをやりつくした感がありますが、時間があれば続きも書きたいと考えています。 21.03.10 ついHな気分になったので、加筆修正と新作を書きました。大体R18です。 21.05.06 なぜか性欲が唐突にたぎり久々に書きました。ちなみに作者人生初の触手プレイを書きました。そして小説タイトルも変更。 21.05.19 最終話を書きました。産卵プレイ、出産表現等、初めて表現しました。色々とマニアックなR18プレイになって読者ついていけねえよな(^_^;)と思いました。  最終回になりますが、補足エピソードネタ思いつけば番外編でまた書くかもしれません。  最後に魔王と勇者の幸せを祈ってもらえたらと思います。 23.08.16 適当な表紙をつけました

可愛くなりたい訳じゃない!

mana.
BL
小さな頃から可愛い物が好きだった。 今の時代は「可愛いものを可愛いと言える!」なんてテレビはやってるけど……小学生でピンクのランドセルの男子はいない。 結局は周囲の環境次第と悟った。 事故で異世界転生し、貴族の子息として転生。 騎士を目指すが、やはり可愛いものは好だった。 男でも可愛いが好きでも良い世界に転生し、隣国王子と出会って溺愛されるお話です。 書いてみると、思った以上に快楽に弱い主人公だったのでチョロく流されます。 深く考えているようで、最終的には「ま、良いか☆」なタイプです。 12話くらいまで、悪役令嬢と疑われた妹のお話がメインです。 R―18はかなり先のお話になりますが、☆が入ります。 【注意】キスシーンのみは☆は入りません。 話しの流れで、主人公が頑張って攻める回もあって最後まで行きませんが、リバが苦手な方はその回をスルーするか、ご遠慮下さいませ。 ************* こちらのお話はストレス発散に書かせて頂いております。 転職し、やっと落ち着いはおりますが育児と家事含めた合間をぬっての執筆活動です。 貴族、ファンタジーの設定は作者の浅い知識の上で書いております。 未だに何度確認しても誤字脱字は抜けません。 こちらも合わせてご指摘はご遠慮頂けますと幸いです。 今作も生暖かい目で見てやって下さいませ。 宜しくお願い致します。 mana.

ぼっち勇者 〜僕も仲間がほしい!!〜

ゆるだら公
BL
『アルス』という街は、魔王の影響で安心して暮らせなかった。それは、魔王城が1番近いから。無力な者はみな街を出ていき崩壊寸前。そんな時、1人の勇者が立ち上がった。 「この街は、僕たちが守るッ!」 勇敢な男は、魔王討伐に向けて進み始めた。 ただ、彼には欠点があり__

処理中です...