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リンの部屋 コウ視点

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 やっと!やっとだっ!!やっとリンに勝ち越して恋人候補になれた!

正直カグヤコ様はしょんべんをちびるほど怖かった。けど、せっかく鍛えてくださるって言うんだから頑張らない手はない。だって魔族最強の方だぞ?気まぐれが続く間に少しでも強くならなきゃ。

本当に死にものぐるいで頑張った。ジンも、ココ様に子猫のようにあしらわれながらも必死でくらいついて強くなった。

そして・・何これ?!ご褒美??
酔ったリンが絡んで来て、しかもめちゃくちゃ可愛いんですけどっ?ひ、膝の上に乗って抱きついて来てっ?!!

「コウ?なんれそんなつよくなったの?ぼくくやしいんだけろ・・・コウのくせに!ばーかばーか!けろ、がんばったからなでなでしてやる。」

うわぁ!オレ、リンに撫でられてるよ!っていうか、髪の毛ぐちゃぐちゃにされてるだけだけどっ?!嬉しいからいい!

「うわぁ、リンくんお酒弱かったんだね。」

「うん、けど可愛いなぁ。俺もなでなでしてやりたい。」

「おい、アス?何を言ってるんだ?」

「ひぃっ!キョウ?!そんな変な意味じゃないからっ!!!」

「・・もう帰るぞ。」

「えぇっ?!もうちょっと居たいんだけど・・」

「帰るぞ!!」

「・・はい。」

「ユイ?私達も帰りますよ。」

「えっ?う、うん・・・」

魔王様とアスラ様、シグ様とユイ様が帰って行った。良かった・・こんなリンをあまり人に見せたくない。撫でられてたまるかっ!!

もうリンを連れて帰ろう。ランさんには言っておかないと。ランさんはリンとユイ様の建築学の先生と飲んでいたので、ロム先生にもあいさつをしてから話しかけた。

「ランさん、オレ、リンを送って行きます。」

「あら、リン潰れちゃったの?こんなにお酒弱かったっけ?気が抜けたのかしらね?
う~ん、コウくん?今日はがまんなさいね。このまま最後までしちゃったら、せっかく傾いた心が離れちゃうわよ?最初はお互いの意識がはっきりしてる時に合意でね?
まぁ、全く何もしないのは無理だろうけど、極力がまんなさい。じゃあ、任せたわよ。私はまだしばらく飲んでるから。」

「は、はい。」

ええっ??!オレ、最後までとか考えてもなかったよ?だってリンにそんな事出来ないよ。したいけど・・そ、そう、そういうのはちゃんと恋人になってからだ。うん。

その後、前魔王様とレンさん、カグヤ様にも再度お礼を言ってまわった。あっ、親父とカイさんにもお礼言っとかないと。

「親父、カイさん、オレ、リンを連れて先帰るわ。今日まで色々ありがとう。」

「おう!コウ良かったな。お疲れさん。」

「コウ、お前早まるなよ?今までの苦労を水の泡にするなよ?」

「親父まで!ランさんにも言われたけど、まだ付き合ってもないに、そんな事出来ないよっ!」

「アキ、大丈夫だ。コウはお前に似てヘタレだから。」

「おい、カイ、さっきユイ様にちょっかいかけてた事、カグヤ様に言うぞ。」

「いや、待て、ただの冗談だぜ?アキ!」

こんな大人は放っておこう。
ジンは・・うん、リンと同じくふにゃふにゃになっているネルを背中に乗せている。精霊は契約者の精神と連動しやすいから、ネルも酔ったみたいになっているんだろう。
俺はリンを抱きかかえてワープポイントへと向かった。

一瞬でリンの家の一階、カフェ マジョリカのワープポイントに着く。二階のリンの部屋に運ぶ。

「おい、リン。家に着いたぞ。」

「ん?やら、ぼくまだのみたい。コウのもうよ。」

「だめだって!ほら、飲むんなら水飲めよ。」

「ん~コウがのませてくれたらのむ。」

ぐっ?!何だこの可愛い生き物はっ?!

「ほら!」

オレは水を入れたコップをリンの口元に付ける。少し傾けたら手を添えて水を飲んだので、コップを受け取ったと思って手を離す。だがリンは全然力を入れておらず、コップが服の上に落ちてびしょ濡れになった。

「おいおい、何してんだよ?」

「ん、ふくぬれちゃったからぬぎたい。ぬがせて?」

えっえぇ???!!

「い、いや、オレ向こうに行ってるから、自分で脱げよ。着替え出してやるから!」

「やら、めんどくさい。コウがぬがせて。あっ、そうら。ふろはいりたい。コウ、いっしょにふろはいろ~」

おいおい何言ってんだよ??!
本当に浴室に行くリン。チラッとジンとネルを見ると、ジンがペロペロとネルを舐めていた・・うん、見なかった事にしよう。慌ててオレもリンについて行く。

浴室に入り、服を着たままシャワーを出すリン。

「リン!服脱がないと!」

リンはオレに向かってシャワーをかけて来た。

「おいっ?何してんだよっ?!」

「ひゃはは~コウもびしょぬれw」

あぁ、仕方がない。とりあえず濡れた服を脱がさないと風邪を引く。
上着を脱いでいて良かった。そう思ってリンに近付くと体に張り付いたシャツから、乳首が透けて見える。そこにむしゃぶりつきたい衝動を何とか抑えてボタンを外す。

なるべく肌を見ないようにしてシャツを脱がした。

「ほら、下も脱ぐぞ。」

足に張り付いたズボンも脱がす。一緒に下着も脱げてしまったようだ。

そこで目にしたのは・・少し硬くなったリンのモノだった。



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