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エピローグ
アヤト
しおりを挟むあのパーティーの後、俺はリョウさんに文字通りめちゃくちゃ犯された。
リョウさんが言った通り、しばらくはSEXしなくてもいいってくらいに・・・
「手加減なしに愛してあげる」宣言は伊達じゃなかったんだ。
そして俺は「愛」を自覚せざるを得ない状況に堕とされ、やっと「愛」を口にした。
あんな内臓の奥まで暴かれて怖くないはずがない。けど、リョウさんだから意識を保ったまま受け入れられた。暴力的な快楽や、過ぎる淫楽に溺れる事なく「愛」を自覚出来たのは、リョウさんからの「愛」を充分に感じていたからだと思う。
まぁ、ちょっと、いや、かなり快楽にも淫楽にも溺れたけどなっ!!
それくらい凄まじいエクスタシーだった。あれをリョウさん以外の、たいして俺の事を好きじゃない男にヤラれたら、俺は性奴隷的なビッチになっていたかもしれない。
肉欲を「愛」だと錯覚して・・・
愛は分からなくても、体への快感は分かりやすいからね。それを与えてくれる人間に依存する・・・うん、そんな自分がめちゃくちゃ想像出来るな。けど、それは本物の愛じゃない。そしてそんな肉欲に縋っても、決して心が満たされる事はないんだろう。
だからリョウさんには感謝しかない。
リョウさんは「ヤリすぎた」って後悔してるみたいだけども。そうやって俺を気遣ってくれるのも嬉しい。
今ならリョウさんのことを素直に好きって思えるし、口にも出せる。
そして俺はあの日以来、パラノイアや他の場所でリョウさんを見ても、あからさまに欲情する事はなくなった。
そんなにガッツかなくても、俺とリョウさんの間には「愛」があるって自信を持てたからだと思う。
ま、まぁ、エロい顔してたらまたお仕置きされるし・・・それを期待してたまに熱を孕んだ視線を送る事もあるんだけど・・・それはここだけの話だ。
けど、それも時と場合を選んでるからなっ!!
そんな感じで俺は二十歳にして初めて「愛」を知った。
最初はトモの事が心配でクラブについて行っただけなのに、音にハマりパラノイアにも行くようになり、リョウさんに出会えた奇跡に感謝します。
トモにも感謝!!
けど俺は永遠の愛なんてものは今も信じてはいない。
この先どうなるのかは分からないけど・・・今、目の前にいるリョウさんの事は心の底から信じられる。それでいいって事が分かったんだ。
そんな人に出会えて最高に幸せ。
本当に、心の底から言うよ。
「リョウさん、愛してる。」
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