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カグヤとエリン
カグラ2
しおりを挟む実家に着いた。ドラゴンが全員ウチに入るのは厳しいから、訓練場で会う事になった。
母さんが出迎えてくれる。父さんは・・いないみたいね。良かった!居たら変に拗れそうでウザいもの。
「いらっしゃいませ、エリンさんとリンゼ。ミランとランゼも初めましてね?あたしがカグヤです。こっちは契約精霊のココ。白虎よ。
カグラとミミもお帰り。そしてイアン、良くやったわ。褒めてあげる。アンクもよろしくね。」
「うっわ~カグヤさん、ホントに強そうね?ちょっと後で完全憑依して欲しいな~あっ、ワタシがエリンです。これが黄龍のリンゼ。イアンを更生させてくれてありがとう!!ホントに感謝してるわ。
で、ココ?ステキ!撫でてもいい?あっ、ドラゴンの姿じゃ撫でにくいから人型になろう!」
うっわ?!エリン様がグイグイいってる!母さんが引いてる姿なんて初めて見たかもっ?!
で、本当に人型になってココを撫でようとしてるっ??!大丈夫??ココはプライド高いから攻撃したりしないかしら・・・
「プッ!!エリン面白い!!撫でてもいいわよ?」
へっ?!ココが受け入れた??!マジで??
人型になったエリン様がココを撫で、頬ずりまでしてる・・・
うっそっ??!
母さんも固まってるじゃない?!
「ごめんなさいね。エリンはこういう子なのよ。邪気も悪気もないんだけどね、けど、攻撃されたら何のためらいもなくやり返すから気を付けて?
私も最初攻撃して大変な目にあったんだから。まぁ、それで契約しちゃったんだけど。」
リンゼがフォロー?してる。
「・・なるほどね。さっきココが拒否して攻撃してたら、大バトルになってたかも?って事ね。流石ココ。
兄貴とシグもホッとしたでしょう。良かったわね。魔族の国の四分の一くらいは吹っ飛んでたかも?な瞬間だったわ。」
そ、そんな緊迫した瞬間だったんだ・・一触即発ってヤツ??母さんとエリン様を気軽に会わせたのヤバかった??!
これは後で魔王様とシグ様に怒られるかも・・・
あたしは今更ながら冷や汗をかいた。
エリン様は何も気にせずココと戯れている。うん、ココが嫌がってなくて良かった。
「ふふっ、エリンさん、いえ、エリン。気に入ったわ。あたしがこんなに意表を突かれたのは初めてかも?ねぇ、お友達になりましょうよ?」
「ふぇっ?!いいの?ワタシこんなだから友達ってローゼしかいないのよ。カグヤも友達になってくれるの?!」
「ええ、ココがこんなにエリンを受け入れるんだもの。あたしも大歓迎よ?久々に対等に遊べそうだしね。」
うわ~本当に友達になっちゃったわ?!
「嬉しい!今度ローゼにも紹介するわね?!あっ、近々イアンとミランを紹介しに最南の島に行くんだけど、カグラちゃんも連れて来てもいいって言ってたから、その時に一緒にどう?一人くらい増えても大丈夫よ、きっと。」
「あら嬉しい。リヴァイアサンに会えるなんて。あたしも、お友達のランさんを紹介するわね?」
あっ、その四人で軽く世界を滅ぼせそう・・・
う~んと、この二人を会わせたのは正解なのかな?誰か教えてっ??!
って、周りを見渡しても、イアンもミランもアンクもランゼも固まっている。もちろんミミも。
ミミはココをちょっと畏怖してるから、エリン様の行動を許すココが信じられないんでしょうね?
「えっ~と、ミミ?マルかベルと繋がってる?」
「・・・えっ?あっ、うん。今、魔王城でもみんな固まってる・・・ランの名前が出て卒倒しかけたルイをショウが抱きかかえてるわ。」
・・うん、それはどうでもいい、かな?
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