56 / 62
番外編 最南の島のラブホテル♡
ジュン*(前魔王ジュン×レン)
しおりを挟むおれの名前はジュン。前魔王をやっていた魔族だ。契約精霊はライオンのキル。
別におれは魔王なんかになりたかったわけじゃない。当時おれより魔力があって契約精霊の格も高い魔族が他にいなかったから、頼み込まれて仕方なく魔王になっただけだ。魔王は世襲制ではなく、契約精霊の格と魔力の多さで決まるからな。
おれ的には魔王なんかより、城のデザインをしたり魔族配信で歌ったりする方がよっぽどいいんだが。
おれは昔から好きに生きて来た。言い寄って来る魔族や人族は山ほどいたし、その中に好みのタイプがいれば一度は抱いた。そして初めて本気で好きになった人族のカコと結婚し、キョウとカグヤを授かった。
だが、おれは何も変わらなかった。結婚しても寄って来るヤツは減らなかったし、おれもスタンスを変えなかった。本気じゃないし一度しか抱かないから別にいいと思っていた。それがカコには浮気と認識される事さえ分かっていなかったんだ。
結果、カコは人族の国に帰った。キョウとカグヤがすでに契約精霊と膨大な魔力を持ち、自分の判断で魔族の国に残ってくれたのは本当に僥倖だった。
おれはカコの気持ちも考えず自由奔放に生き過ぎた事を猛省し、それ以降は簡単に魔族も人族も抱かなくなった。そしてレンに惚れてからは浮気は一切していない。
レン一筋に生きると決めたんだ。
なのに、レンと結婚してからも「一度でいいから抱いて欲しい」と魔族、人族、男女関係なく湧いて来やがる。自業自得とはいえ、そんな状況に完全に嫌気がさしたおれは、キョウが成人するなり魔王の座を押し付け早々と隠居した。元々魔王になりたいわけじゃなかったからな。
今ではレンと二人で静かに暮らしてるいる。幾つになってもレンは可愛い。
マジでレンさえ抱ければいい。
おれたち魔族は二十歳を超えると五年で一歳分しか成長しないから、五十六歳のおれは人族の二十代後半と変わらない。四十六歳のレンも二十代半ばと同じだ。
ヤリ盛りだろ?
さて、おれとレンは今、最南の島に来ている。数年前、ドラゴン族の王子のティムがアキの息子のエナにベタ惚れし、連れて帰った。
そしてそのエナのために建てた城が面白い事になってるんだ。
二階がティムとエナの新居で、一階は魔族用のホテルとして営業しているんだが、なぜかシグが考案した部屋がある。
SMルームと浴室ルーム。
シグが考案し、シグに似た性癖の持ち主のティムが本気で作ったというヤルための部屋。ティムが魔族の国に留学していた時にシグの下で学んだらしく、意気投合したんだと。
最初にこの島に来た時にはまだSMルームか普通の部屋しかなかったから、もちろんSMルームに泊まった。
いや~楽しかったね。おれはそこまでドSではないが、拘束されたレンのエロいこと!!あの姿のレンになら何発でも出せる自信がある。
そして今日は、浴室ルームにお泊りってわけだ。
おれ、風呂が好きなんだよ。いや、正確にはレンと一緒に入る風呂が、だな。長い髪をアップにして、ほんのりと肌が赤く色付いたレンは最高にエロい。
ウチの城にも二人で入れる大きな風呂があるが、この部屋のローション風呂がヤバいと聞いてどうしても来たくなったんだ。
部屋に入って正直驚いた。一応手前に豪華な部屋があるんだが、その奥の扉を開けると最初の部屋の何倍もの広さの浴室になっており、さまざまな風呂がある。
ローション風呂はもちろん、泡風呂、薬草風呂、ミルク風呂、ジェットバス・・・そして風呂と風呂の間には、二人で充分寝転ぶ事が出来る大きなバスマットがいくつもあるんだ。
いいね~どの風呂から上がってもすぐにヤレるってわけだ。風呂にも手すりや背もたれ、座れる階段など、風呂の中でもヤルための工夫がいっぱいだ。
「レン、何してんだよ?早く来い。風呂に入ろうぜ?」
入口でタオルを胸から下に垂らしたまま突っ立っているレンを呼ぶ。おれしかいないのに体を隠しているレン。逆に欲情するってぇの。剥ぎ取って犯したくなる。煽ってるのか?
「えっ?いや、何か広すぎて圧倒されちゃって・・・」
「ほら、まずは泡風呂で体を洗ってやるから。」
おれはレンの手を引いて泡風呂に入る。
キメが細かい泡に包まれたレンが半端なくエロい。
「・・・レン、そのまま立ってみろ。」
不思議そうな顔をして立ち上がるレン。思った通り泡が体にところどころ張り付いて毛皮のようだ。あぁ、いい・・・最高だ。泡の隙間から見える胸の尖りの美味そうな事!
「完全憑依してたら本物の白銀猫みたいだったろうな。」
おれはレンの体に手を這わし、全身を洗ってやる。
「あっんん・・ジュンさん手つきがヤラシぃ・・・」
「そりゃそうだろ。こんなエロいレンを見て滾らないはずがない・・・」
レンの唇を貪る。お互いに知り尽くしたいい場所を舐め合い舌を絡め唾液を交換する。レンの口の端から垂れたどちらの物かも分からない唾液を舌で掬い取り、上唇、下唇、舌と順番に甘噛みして吸い付いてやる。
いつもよりぽってりと腫れぼったくなった唇を更に吸いながら、手でレンの胸の尖りや首筋、背中を洗って行く。
堪らずに声を上げるレンがエロ可愛いすぎる・・・
「あっ、ひゃうっ!くすぐったい・・んんん、もうっ!乳首ばっかり洗わないでよ・・・」
「んん?じゃあこっちを洗って欲しいのか?おっ、もう勃ってるじゃねぇか。」
レンの硬くなったモノを軽く扱いてやる。泡を持ち上げるレンのモノ・・最高にそそるな・・・
「はうっん!んん、ジュンさんも勃ってるじゃない・・・俺もジュンさんを洗ってあげる。」
そう言って泡だらけの体を擦り付けて来るレン。首に手を回し耳を喰み、ピンピンに尖った小さな二つの突起をおれの胸筋に擦り付け、硬くなったモノも太ももに押し付けて来る。
あぁ、もうっ!!!
くっそエロいんだよっ!!!!
普段のレンは見た目はクールビューティーで清楚、話すと優しいお兄さんだ。それがおれとのSEXの時にだけ別人のようにエロくなりやがる。
つまり最高なんだおれの嫁はっ!!!
「ねぇ、ジュンさんの舐めたい・・泡流していい?」
「ああ。その泡の毛皮はレンによく似合ってるからもったいねぇがな。」
「ふふ、また後で泡風呂に入ればいいじゃない。」
泡風呂から出てレンが二人にシャワーをかける。白い泡が流れ、ほんのり赤く色付いたレンの肌があらわになる。これはこれでいつもの大好物。
レンが跪いておれのモノに舌を這わしてきた。根元を掴み先端を舐めまわしてからかぷりと咥え、鈴口を舌先で刺激して先走りを促される。コプコプと溢れ出て来たおれの蜜の上に唾液を垂らし、親指でクルクルと先端を撫でまわされると思わず声が出そうになる。
それを竿にも塗り込めながら裏筋に沿って舌を這わすレン。そのまま袋まで丁寧に舐めてから喉奥までグッポリと咥えこまれ、たっぷり溜められた唾液とともにジュポジュポと上下に頭を動かされた。もちろん根元は指で扱きながらだ。
しかも時々動きを止め、上目遣いでこっちをチラチラと見て来やがる。
「うっ!!・・レン、ヤバいわそれ・・・一回出すぞ・・・」
おれの言葉に喉奥をキュッと締めるレン。無理強いはしたくないが我慢出来ず、最低限に腰を振って更に咥え込ませてしまう。レンが口から漏れる唾液を啜り上げ、おれのモノも一緒に吸い上げられた瞬間、おれはレンの喉奥へと吐精した・・・
0
お気に入りに追加
235
あなたにおすすめの小説
【完結】山狼族の長はツンデレ黒猫を掌中に収める
ルコ
BL
俺の名前はアスミ。黒猫で漆黒の翼を持つ精霊、ミイと契約している二十歳の上位魔族だ。
いつも通り山に入った休日の朝、俺の頭の中に突然前世の記憶が蘇った。前世での俺の名前は五十嵐 明日望(いがらし あすみ)。二十歳までの記憶しかないが、その歳で死んだ記憶もない。だから本当に前世かどうかも分からない・・・・・・
何がどうなってんの??
これって異世界転生ってヤツでいいの?!!
で、更に思い出したんだがこの世界って、俺が作家のASURA先生から引き継いで書いていた小説の世界じゃね??!
昔、山の奥深くで群れを成して暮らしていたという、狼の契約精霊を持つ上位魔族が率いる部族、通称「山狼族(さんろうぞく)」。前世の俺は、気になっていた歳上の男性、ケンショーさんをその長に設定した小説を書いていた。
で、この世界の俺は、今では絶滅したかもと言われる山狼族を探しているわけで・・・
これは、前世では恋なのかいまいち自覚していなかった俺が、この世界でケンショーさんにガッツリ捕まり溺愛される物語。
ーーーーーーーーー
☆ 自作「異世界でも腹黒王子ちゃんは完璧魔王に溺愛される」から続く異世界と同じ世界ですが、この作品だけでもお読みいただけるようになっています。
☆最初の章「前世の記憶」は、これまでの物語の説明が多いです。お読みいただいた事のある方は流し読みしてください。
☆R18回には*をつけます。
☆契約精霊が憑依した翼の生えた獣人の姿でのR-18がある予定です。
☆設定等、ゆるゆるです。寛大な心でお読みいただけると助かります。
☆そこまで長くはならない予定です。
雪狐 氷の王子は番の黒豹騎士に溺愛される
Noah
BL
【祝・書籍化!!!】令和3年5月11日(木)
読者の皆様のおかげです。ありがとうございます!!
黒猫を庇って派手に死んだら、白いふわもこに転生していた。
死を望むほど過酷な奴隷からスタートの異世界生活。
闇オークションで競り落とされてから獣人の国の王族の養子に。
そこから都合良く幸せになれるはずも無く、様々な問題がショタ(のちに美青年)に降り注ぐ。
BLよりもファンタジー色の方が濃くなってしまいましたが、最後に何とかBLできました(?)…
連載は令和2年12月13日(日)に完結致しました。
拙い部分の目立つ作品ですが、楽しんで頂けたなら幸いです。
Noah
魔界最強に転生した社畜は、イケメン王子に奪い合われることになりました
タタミ
BL
ブラック企業に務める社畜・佐藤流嘉。
クリスマスも残業確定の非リア人生は、トラックの激突により突然終了する。
死後目覚めると、目の前で見目麗しい天使が微笑んでいた。
「ここは天国ではなく魔界です」
天使に会えたと喜んだのもつかの間、そこは天国などではなく魔法が当たり前にある世界・魔界だと知らされる。そして流嘉は、魔界に君臨する最強の支配者『至上様』に転生していたのだった。
「至上様、私に接吻を」
「あっ。ああ、接吻か……って、接吻!?なんだそれ、まさかキスですか!?」
何が起こっているのかわからないうちに、流嘉の前に現れたのは美しい4人の王子。この4王子にキスをして、結婚相手を選ばなければならないと言われて──!?
一宿一飯の恩義で竜伯爵様に抱かれたら、なぜか監禁されちゃいました!
当麻月菜
恋愛
宮坂 朱音(みやさか あかね)は、電車に跳ねられる寸前に異世界転移した。そして異世界人を保護する役目を担う竜伯爵の元でお世話になることになった。
しかしある日の晩、竜伯爵当主であり、朱音の保護者であり、ひそかに恋心を抱いているデュアロスが瀕死の状態で屋敷に戻ってきた。
彼は強い媚薬を盛られて苦しんでいたのだ。
このまま一晩ナニをしなければ、死んでしまうと知って、朱音は一宿一飯の恩義と、淡い恋心からデュアロスにその身を捧げた。
しかしそこから、なぜだかわからないけれど監禁生活が始まってしまい……。
好きだからこそ身を捧げた異世界女性と、強い覚悟を持って異世界女性を抱いた男が異世界婚をするまでの、しょーもないアレコレですれ違う二人の恋のおはなし。
※いつもコメントありがとうございます!現在、返信が遅れて申し訳ありません(o*。_。)oペコッ 甘口も辛口もどれもありがたく読ませていただいてます(*´ω`*)
※他のサイトにも重複投稿しています。
モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
僕と愛しい獣人と、やさしい世界の物語
日村透
BL
ゲーム世界を現実のように遊ぶことが一般的になった時代、
僕はとある事情から配信停止中のゲームを調査することになった。
その世界の住民はすべて、獣の耳と尾を持つ獣人。
しかし依頼してきたこの担当者、なんか信用ならないな……
と思いつつ、多くの異変が発生中の世界にダイブ。
小型の兎族レンとして活動するうちに、なんと狼族の男に惚れられてしまい、
しかも自分まで好きになってしまってどうしたらいいんだ。
思い悩む僕だったが、現実世界に戻った時、指には彼からもらった誓いの指輪が輝いていた。
【完結】白い塔の、小さな世界。〜監禁から自由になったら、溺愛されるなんて聞いてません〜
N2O
BL
溺愛が止まらない騎士団長(虎獣人)×浄化ができる黒髪少年(人間)
ハーレム要素あります。
苦手な方はご注意ください。
※タイトルの ◎ は視点が変わります
※ヒト→獣人、人→人間、で表記してます
※ご都合主義です、あしからず
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる